暗殺教室感想(2012年40号) 第9話 大人の時間 今週はビッチねえさんのおっぱいとふとももからスタートです。太股と書くよりはふとももと平仮名で書いた方がやわらかさのニュアンスがあると個人的には思っています。 ちなみに、おっぱいに関しては語源に諸説があって定かではないらしいです。最も有力と言われているのが「おおうまい」が変化して、だそうです。なんていうかストレートですね。赤ん坊が母親のおっぱいを飲む姿を見てという解釈も言い訳として成り立たなくもないですが、絶対大人の視点で言われた「おおうまい」だと思います。しかも100年以上前から存在した言葉だっていうんだから、人類というものはいつの時代も変わらないものなんだと実感させられます。 イリーナ・なんとかビッチ先生、完全に呼び名が「ビッチねえさん」で定着しましたね。カルマ君、あだ名付けのセンスは大したものです。グッジョブです。 渚「多分、全ての触手を同時に壊す位じゃないと、とどめを刺す前に逃げられます」 今まで意識しませんでしたが、殺せんせーの機動力は基本、触手で成り立っているわけで、これをなんとかしないと本体にダメージを与えることも難しいわけです。て、殺せんせー、頭部と触手くらいしか構成要素ないですけど。瞬間回復能力を持ったオクトマンモスみたいなものです。しかもダメージ受けると逃げて回復をはかります。こんな奴がいたら10割くらいのプレイヤーが地下水脈で詰んでFF4のソフトを叩き割っていたことでしょう。 渚「あと…闇討ちするならタバコやめた方がいいよ。殺せんせー、鼻無いのに鼻良いから」 予想はしていましたが嗅覚能力もチート性能。たけのこの里のクッキーときのこの山のクラッカーの臭いの違いさえ識別できるほどの嗅覚です。 この分だとまだ言及されていない聴力も尋常じゃなさそうです。たけのこの里のクッキーときのこの山のクラッカーを噛み砕いた時の音の違いさえ識別できるほどはあるかもしれません。 ビッチねえさんの殺しの策は、3人組が一晩で改造(や)ってくれた倉庫に誘い込んでの実弾による不意打ち攻撃。470粒入りの散弾を1分間に360発×3。シュトロハイムはカーズを殺すために1分間に600発の鉄甲弾を使用しましたが、弾数だけでいえばそれを圧倒的に上回っています。柱の男たちでもミンチにできる弾幕量です。 しかし殺せんせーに向けて撃たれた弾は全て溶けて鉛の液体に。単純にスピードの問題で実弾が通じないだけではなく、対先生弾以外は物理的に効果もないようです。 しかしこの実弾耐性を見ると、やっぱり殺せんせーの仕様は生物兵器として作られたもののように思えますね。完全に対近代兵器を想定した耐久性だし。 殺せんせー「そして知っていますか?私の暗殺者への報復は…手入れだという事を」 罠にハメたつもりが逆に罠にかかっていたビッチねえさん。殺せんせーに報復の手入れをされてしまいます。絵面がやばすぎます。触手から謎の粘液が垂れ出ています。薄い本展開において触手に粘液は必須のオプションです。 殺せんせーの執拗なヌルヌルプレイの後、健康的な体操着姿で出てきたビッチねえさん。それにしても似合わない。AV女優のコスプレにしか見えません。 しかし、あんな距離からでも生徒たちに聞こえるほどのヌルヌル音て、どんだけ激しい大人の手入れをしたんですか殺せんせー。あと倉庫をヌルヌル揺らすのやめてください。 プロとしての暗殺の常識にとらわれすぎたがために逆にあっさりと手玉に取られてしまったビッチねえさん。しかしまだ心は折れていません。プロとしての彼女を本気にさせることになりました。通常の武器が通用しないことも分かったので、次は有効な対先生用武器も使用してくるでしょう。そして次はどんな羞恥プレイのコスプレをさせられるのでしょうね。
暗殺教室感想(2012年41号) 第10話 プロの時間(Cカラー) 第10話記念ということで今週はセンターカラーです。 打ち切りコースに入らなければ最初はだいたい順当に節目の回でセンターカラーがもらえますが、『暗殺教室』の掲載位置は今のところ前から数えた方が早い位置をキープしており、アンケート人気も順調そうで喜ばしいです。 ☆日本よ、これが触手だ!!史上最強学園触手漫画、ついに10話目!! 相変わらず飛ばしてくる煽りです。「これが触手だ」って言われても触手漫画というジャンルがすでにスキマ産業です。日本人に「アヴェンジャーズ」観せるのとは違って、未知のクトゥルフ的な生物に遭遇したような反応しか得られないと思います。 前回、暗殺に失敗して殺せんせーに仕置きの触手プレイ&強制コスプレという辱めを受けたビッチねえさん。殺せんせーに常識的な手が通用しないことも分かり、プランの立て直しをはかります。 「なんでWi-Fi入んないのよこのボロ校舎」と意識の高い猫のようなことを愚痴っていますが、Wi-Fiどころか携帯の電波すらも怪しい山の上のボロ校舎ですからね。 ビッチねえさん「それに聞けばあんた達、この学校の落ちこぼれだそうじゃない。勉強なんて今さらしても意味無いでしょ」 苛立ち紛れに発した言葉かもしれませんが、これは完全に3-E組の生徒全員の逆鱗に触れました。あの寺坂たちでさえ他の生徒たちと同じく表情を険しくさせています。 寺坂に限らず、これまでこのE組に落とされた生徒たちが「どうせ俺達が勉強しても」という自虐を口にすることは度々ありましたが、心の底からこれでいいやと思っているわけでもなく、他人からこうも露骨に言われればキレもします。単純に殺せんせーの教育の影響というだけでは済まない話だとは思います。 投げつけられたのが消しゴムやボールペンならまだかわいいもので、カルマ君なんて見下し発言をした渚の元同級生にジュース瓶叩きつけかけていましたからね。彼だけは本気で怒らせない方がいいです。瀕死の生タコとか投げてくるかもしれない。 そしてドサクサに紛れて「脱巨乳」を掲げる茅野。中三にもなれば育つ子はそれなりに大きくなってくるものですが、もしかして貧乳っ子か。 そんなビッチねえさんと対照的なのが先に体育教師として赴任していた烏間先生。殺せんせーの「暗殺」を目的としながらも、それなりに生徒の教育に貢献し、これまでの生徒側の言動を見ても信頼は得ているようです。 それにしても、烏間先生が考案した「暗殺バドミントン」、絵面はとてもさわやかで『ハイキュー』でも見ているようですが、演習していることは人の首をナイフで付き合って競うという古代の首狩り部族でもやらないような物騒な競技です。 烏間「生徒達がいなくなればこの暗殺教室は存続できない。だからこそ、生徒としても殺し屋としても対等に接しろ!!」 人としてのあり方論的な物言いで言われてますが、ここは重要なところですよね。本気になればいくらでも行方をくらすまなりできてしまう殺せんせーが、律儀に毎日学校に来て生徒たちに襲われるリスクを犯すという不利な条件下にいるのは、そもそも殺せんせーが3-E組の生徒の指導をするという条件で成り立っているわけです。その前提を壊してしまえば殺せんせーの暗殺の機会どころか接触するチャンスさえつかませてはもらえなくなることでしょう。そのためにはこの「暗殺教室」の存続は必須なのです。 さて、烏間に諭されて再び教室に戻ってきたビッチねえさん。教師としての経験はないながらも、彼女なりの人生経験をいかして英会話の授業をすることを決めました。授業の内容は第二のビッチねえさんを生み出しそうなアブない授業ですけど。 「You're incredible in bed!」は男の子用の言葉ですが、そのうちいろいろと「俺が、発情期だ」、「そう…そのまま飲み込んで…僕のエクスカリバー」のような口説き文句も教えてくれるのでしょう。 デレモードに入ったビッチねえさん意外とかわいい。プロの殺し屋とはいえ、話は分かる人のようです。 そして生徒ともうち解けることができたビッチねえさん、めでたく”ビッチ先生”にランクアップできました。おめでとう。上位ジョブに上がれましたね。多分、”ねえさん”よりは”先生”の方が強いと思います。
暗殺教室感想(2012年42号) 第11話 集会の時間 ・扉絵 生徒紹介3回目。 今回は第一話で渚に自爆テロをさせた寺坂、吉田、村松のズッコケ悪ガキ三人組、毒っ子少女の奥田、ミスターアンチェイン・カルマ、などの個人主義タイプです。寺坂たちのような3人行動もいますが、基本的に独立行動タイプの生徒たちです。 個人主義といっても、今週の本編で中村莉花はサポート派の倉橋と一緒に行動している姿も見られますし、カルマも渚と特に親しくしていますし、暗殺のやり方と交友関係とはまた別なのでしょう。むしろサポートタイプは最初に紹介されたグループ行動タイプよりもこうした単独行動派の手助けに入ることが多いのかもしれません。 ところでなんで寺坂だけスリッパなんだろう。 ・本編 今日は月に一度の全校集会。渚いわく「僕等E組には…気の重くなるイベント」です。全校集会といえば誰もがこれといって面白いと思うようなエピソードはなく、朝から校長の話を聞くためだけに集合して立たされる疲労と退屈に苛まされるイベントです。 E組生徒たちにとってはこの学校の全校集会はそれだけでは済みません。エンド組として隔離されている彼ら3-E組生徒達にとっては通常クラスの生徒達と顔を合わせるのは気は進まないでしょう。 しかし彼らの気を重くさせるのはそれだけではありませんでした。E組という差別待遇者に優越感を抱くE組以外の生徒、そして教師まで含めてここぞとばかりにE組を嘲笑します。 さすがにここまで露骨にやっているとデメリットの方が大きくなりそうな気もしますが、その辺は理事長どう処理しているんでしょう。具体的にはE組生徒保護者からのクレーム、差別教育に対する外部からの問題視等。 ちょっと気になるのが理事長の「暗殺さえも」というセリフ。烏間の赴任時には(E組以外の)生徒の進学のことしか気にしていないかのような口ぶりで、地球の危機源である殺せんせーのことは全く気にしていないかのようでしたが、「暗殺さえも」「合理で動く」ということは、彼もまたE組生徒には頼らないかたちでの暗殺の計画を立てていると思われます。プロの暗殺者としてビッチ先生を学校に派遣した政府側もただの中学生に暗殺できる見込みは抱いていませんでしたし、理事長と政府が直接つながっているかは分かりませんが、このまま平和に一年間殺せんせーに3-E組の授業をさせてくれるなんて気はなさそうです。最悪、3-Eの生徒全員の命を捨て石にするくらいの計画もあるかもしれません。 もちろん、暗殺に失敗すれば逆に殺せんせーに仕置きの手入れをされることになるのでしょうが。多分、いい年して短パン蝶ネクタイの正装にされるとか、TMRが台風の時に着ている衣装とかにされるのでしょう。 全校集会の場を借りて挨拶に現れた烏間先生とビッチ先生。 イケメン眉毛の烏間先生はすっかり女子に大人気で懐かれているようです。 しかし基本的には生真面目タイプのようで、曲者、濃いキャラ揃いのこのE組環境では間違いなく一番の苦労人となることでしょう。 そしてビッチ先生も当初の生徒達との険悪な関係は解けて、E組にすっかり馴染んだようです。特に渚には、挨拶代わりに人を殺せる凶器たりうる巨乳攻めをするくらいにお気に入りのようです。これが総受系ショタキャラの特権か、ほんとに渚だけ特別待遇です。一人だけファーストクラスのおっぱいシートです。 烏間とイリーナがあらためて目の当たりにしたE組生徒への差別待遇。これにはイリーナでさえ不快感を示すほどです。 殺せんせーが来るまではずっとこんな状況に我慢しないといけない日が続いていたわけですか。 渚「殺そうとしたことなんて無いくせに」 因縁を付けてきた元クラスメイトを殺気だけで追い払ってみせた渚。『バキ』世界の不良もうっかり外見の普通さに騙されて最凶高校生に絡んでしまった時には本能が危険を察知していましたが、どう見てもインドア系の中学生にも危険を感じさせるとは、渚も暗殺者として立派に成長しているようです。 こうしてE組が成長していくと、最終的にはみんな男塾の卒業生のような進路を辿りそうですね。主に武闘派方面の職業で頭角を現す方向で。
暗殺教室感想(2012年44号) 第12話 支配者の時間 ・扉絵 今週はタイトルロゴまで趣向を変えてマトリックス風(?)な三人のそろい踏みです。茅野のニーソと腋のポイントが高い。 手榴弾を放り投げているカルマ君は、彼の性格的にモンハンで例えると樽爆弾を置いて回ってパーティーメンバーが吹っ飛ぶのも気にしない、でも自分だけはしっかり被害を避けていくタイプか。 ・本編 いきなり先生の多重影分身から始まった中間テスト対策の勉強時間。 分身といっても殺せんせーの分身は音速移動の残像で擬似的な分身を作るという今時忍者でもやらないような強引な力技なので、「さて、始めましょうか」というセリフ一つにしたって、音速移動をしながら全分身に一言ずつ言葉を発しているはずです。『バキ』のマウスの会話よりも高難度な連携プレイです。 今回、先生が増やした分身の数は、休憩役をのぞくと全部で26体。今日のE組生徒が全員出席しているのであれば、これでE組生徒の数は26で確定ですか。 しかし、以前よりも分身性能も大幅に向上し、「加速度的なパワーアップ」をしているという殺せんせー。生徒としてはまったく頼れる限りの先生ですが、暗殺のターゲットとしてはかなりの無理ゲーに難易度が上がってきています。マッハ20まで出せると言われていたスピードも、下手をすれば光速さえ越えてしまうかもしれません。初期は愚地独歩に苦戦したり麻酔銃で捕獲可能だった範馬勇次郎が、気付けば恐竜サイズのアフリカ象を軽々屠ったり落雷に耐えたりする人外レベルになっていたくらいのインフレ成長です。生徒の方はまだ鎬昂昇を倒したあたりの段階だというのに。 しかし、殺せんせー自身が身体能力向上のために何かしらした描写は今のところありません。ジャンプといえば修行で飛躍的に強くなるのはお約束ですが、殺せんせーに関しては本人の意志とも関係なく生態の変化が進んでいるということなのでしょうか。 「答えは簡単、分解して並べ直す。合理的です」 E組の差別待遇を考案した元凶である、椚ヶ丘学園理事長の浅野。イケメンで笑顔を絶やさない人ですが、どこか『寄生獣』のパラノイアのように無機質さを感じさせる男です。基本、目が笑ってないんですよね。 そして「浅野」という名前は、赤穂浪士の旧主の名前でもありますね。吉良役の殺せんせーとは天敵といってもいい間柄となりそうです。 それにしても、ルービックキューブといい知恵の輪といい、レトロなおもちゃが好きですね、理事長。 理事長が出したやたらと凶悪な知恵の輪なんですけど、デザインが一部「6」をかたどったぽいものになってますね。キューブも六面体ですし、なんだか『ネウロ』に出てきた血族の人と関連づけてしまいそうになります。 「なんとも悲しい生物ですね。世界を救う救世主となるつもりが、世界を滅ぼす巨悪となり果ててしまうとは」 現状はまだ情報が少ないのであまり推測もできませんが、殺せんせーが今のようになったのは自発的にということだったんでしょうか。そして「世界を救う」という言葉。何か世界の脅威となる存在がいるということか、それともその脅威を取り除くための結果として今の殺せんせーができてしまったということか。 態度としては穏便ながらも、半ば宣戦布告に近い理事長の挨拶。 とはいえ、この理事長はあくまで「暗殺」にはノータッチというスタンスです。決して殺せんせーが有利な土俵では勝負してきません。彼が学園の支配者として殺せんせーに”学校の問題”として対決を突きつけてくる限り、殺せんせーも力業は取れませんし、立場が上の理事長が相手という状況はかなり不利です。 たまたま近くにいた渚の精神をついでに凹ましていくこのやり方からしても、この理事長は手強そうです。