暗殺教室感想(2013年10号) 第29話 転校生の時間・二時間目 6月15日 2人目の「転校生」を投入決定。 満を持して投入する「本命」である。 予告されていた二人目の転校生。これが「本命」ということは、ビッチ先生も律の投入も殺れればいいなくらいの重要度だったようです。当初から「もとより普通の学生に殺せるとは期待はしていない」と言われていたように、政府側としてのE組生徒たちの存在は、教室という場で殺せんせー暗殺の機会を得るための条件でしかないのでしょう。素人に暗殺の依頼までしておいて、E組生徒たちにとっては振り回されるもいいところですが、椚ヶ丘学園理事長が捨て石としてE組を利用しているのと同じことですね。 ナチュラルに壁を壊して入室・着席するというさっそくオチを付けてきた第二の転校生、堀部イトナ。律は存在自体が出オチでしたし、とりあえず初登場シーンにはオチを付けて来るという芸人的な徹底ぶりです。とりあえずこの時点で問題児大確定です。 白装束の人も、入り口の概念がないという、社会的活動を送るうえで致命的な点が欠けていることに関してはいつものことなのか気にしていません。とんでもなく厄介な子を「あの子も馴染みやすそうだ」などとクラスに押しつけようとしています。 律とはまったく対照的な直接的な肉体タイプ。基本会話はあんまり通じていません。カルマの質問に対して質問で返すどころかまったく関係ない「強い弱い」の話で返します。しかも自分より弱い相手には興味がないという範馬一族のような戦闘馬鹿っぷり。 羊羹の食い方も見た目通りのワイルドです。紙なんか取らないイギーみたいな食い方しています。 そして突然の「兄弟」発言。言われた当の殺せんせーが「何のこと?」な顔をしているので、実の兄弟ってわけではなく、研究成果として開発された素体として兄弟関係と言っているのかな。ただ、イトナが「血をわけた」と言っているのが気になりますが。
暗殺教室感想(2013年11号) 第30話 まさかの時間 まさかって感じだがグッときたぜの「まさか」ではなく、悪い意味での「まさか」の時間。 初日から壁破りという体を張ったボケをかました転校生は、決闘の宣言だけしてまた自分で開けた穴から戻っていきました。授業も受けずに。政府が送り込んでくる刺客、もう露骨に暗殺者であることを隠そうともしなくなりましたね。 案の定、殺せんせーは兄弟になど「心当たりありません」と言いますが、生徒達の勝手な回想イメージはともかく、今の姿になる前は普通の人間だったのは間違いなさそうです。 そして「兄弟」アピールの一環か、甘党に巨乳好きというところまで殺せんせーといっしょなイトナ。しかしこんなガン極まりな目でおっぱいグラビアを見る中学生は他にいませんよ。ガン牌してる時の印南と同じ目ですよ。 昼食に食していた甘味物の量は山盛りにイトナの方が多いのですが、おやつとかいうレベルではなくもうこれのみを栄養源にしているかんじですね。栄養偏りすぎィィ!殺せんせーが普通の食事をしているシーンはほとんど見たことがありませんが(たいてい昼休み中はどっかに飛んでいるのだろうし)、過去にたこ焼きや湯豆腐を食べたり、外国の料理店で食べてきたという証言もあったりするので、殺せんせーの甘党ぶりはあくまで嗜好の範疇なのでしょう。 しかしイトナも、量で殺せんせーと張り合うのなら、グラビアの方も同じ本を用意するのではなく2〜3カップ増量されているやつを用意してほしかったところです。グラビアを眺めている様子はまったく楽しくはなさそうなのですが、シロに無理矢理渡されたのでなければおっぱいに関しても何か「強い弱い」の概念で見ているのでしょうか。 そして放課後。 教室の中に机のリングを作って一対一のデスマッチ。ヤンキー漫画によくありそうな光景です。リングの外に足が付いても死刑という殺し合いルールです。 イトナ側はどうか知りませんが、殺せんせーが勝っても死刑にまで追い込むことはしないでしょうし、生徒達の手前的にもできることじゃありません。その反面、殺せんせーにとっては破れば生徒達の信用を落とすことになるという、全くの公平ではないルールです。 「触手!?」 今始まる触手対触手の対決。学園触手漫画の看板は伊達じゃなかった。 髪の毛が殺せんせーと同じような触手に変化したイトナ。体全体が触手生物になっている殺せんせーとは違いイトナは頭部だけという違いはありますが、殺せんせーの発言からするとどうやらこの二人の触手は全く同じ物のようです。イトナのこの『寄生獣』のパラノイアみたいな触手ヘアーも触るとヌルヌルしてるんでしょうか。 初撃で殺せんせーの片腕を切断するという芸当を見せたイトナの触手。殺せんせーも触手をドリルにしてみせたこともあったので、その気になれば刃として使うこともできるのでしょう。 そこに加えてシロのサポート攻撃。袖に隠していた器具で圧力光線を浴びせられた殺せんせーはダイラタント挙動を起こして硬直。その隙をイトナが攻めてきます。 一対一の決闘にこれは反則じゃないかと思ったところですが、そもそも”一対一”でやるとは一言も言ってませんでしたね。それに約束していたとしてもイトナ&シロ側に取っては殺せんせーを殺れればよかろうなのだァァァァッ!の話ですから、目的さえ達成すればあとのことはどうでもいいわけですし。シロが「保護者」の立場を強調していたのも殺せんせーに警戒されないようにするためというのもあったのでしょう。 さて、”ダイラタント挙動”という見慣れない単語ですが、ググってみたところこんな動画が出てきました。 通常は流体で柔らかいのですが、急な圧力をかけた瞬間は固くなるという性質のようです。 これってちょうど二話前に殺せんせー自身が解説していたそのものですね。 あの時は音速飛行を可能にするためのメリットの面しか見せられていませんでしたが、なるほど、こういうふうに弱点にもなりえたわけです。 今回、殺せんせーの相手となるのは、殺せんせーと同等の能力を持つイトナと、殺せんせーの性質を知り尽くしているらしいシロの二人組。イトナがどのレベルまで殺せんせーに近い戦闘能力を持つかは未確定ですが、やや殺せんせーに不利な様子です。 イトナの触手もおそらくは殺せんせーと同じく即時再生能力があると思われるので、触手同士での撃ち合いになると千日手になってしまうことでしょう。ただ、イトナは頭部以外の人間部分も先週から見せていたように人間離れした身体能力を見せているので、ここが弱点になる可能性は低いです。逆に触手体でないということは、殺せんせーが触れない対殺せんせー用武器を持って戦うこともイトナにはできるわけで、その面ではハイブリッドの体を持つイトナが優勢と言えるでしょう。 イトナに弱点があるとすれば、殺せんせーほどの人間離れした動きや体型変化はできないであろうことと、「調整に時間がかかる」と言われていた点ですかね。壁を突き破ってくる大雑把ぷりなどから見ても、渚とカルマを安全に音速輸送もした殺せんせーのように精密動作はできないのかも。シロのあの白装束の下も、実はマーチンの調教師のようにイトナの訓練の際に負ったケガで包帯グルグル巻きだったりするのかもしれません。