2006/12/10- 第8回ZOZ団(斬を大いに盛り上げるための斬愛好家の団)活動 - 『斬』の連載は終わりましたが、ZOZ団の更新はもうしばらく続きます。 ■斬ニュース ジャンプコミックス『斬』第1巻 1月4日発売! 買わない奴は月島さんに斬殺されるといい。 ・週刊ジャンプ特集(「朝目新聞」) 朝目新聞でのジャンプ作品特集。斬ネタ、イラストもたくさんあります。 斬・けつだいらアワード(有無編) (「有無」) 斬・けつだいらアワード(よりみち帳編)(「よりみち帳」) 「有無」のムーさんと「よりみち帳」のTamoさんの合同ネタ。 『斬』の苗字と名前の最初の文字を入れ替えてみるという企画。 ・横槍ヒロイン復活! ・スラム斬ク 最終回 ・チョコラテはここに置いて行け ・父の背中の蹴り傷が動かぬ証拠! (「よりみち帳」) Tamoさんの斬ネタ3連発+リボーン・斬パロ。 ・THE 2名様(「のるろえ」) なんとなくダメ男な二人組。 ・斬OP ・斬ED(「コネタノハカバ」) アニメ版武装錬金のOP、EDの斬バージョン。木下がかなりやばいことになっています。 ・サラリと毒づく!花咲(「魔人の気マグレ」) 斬・ジャガーパロ。 ・斬は何故打ち切られたのか(「猫と重金属」) 『斬』が打ち切られた理由を多すぎるくらいにリストアップ。 そうか、『斬』が打ち切られたのはノストラダムスの仕業だったのか。 ・斬 - アンサイクロペディア(「アンサイクロペディア」) 間違っているようで微妙に合っていたりもする。 きんたろさんからディ・モールトかわいい花咲のイラストをいただきました。ありがとうございます〜。 ■斬コラム:『斬』に残された伏線について考える 第18話(十八太刀)にて最終回を迎えた『斬』。残念ながら打ち切りのため消化しきれなかった伏線もいくつか残りました。 今回はその残された伏線について考えてみたいと思います。 ・村山斬の父親 作中では一度も明言されることはありませんでしたが、故・村山斬ノ介が斬の父親であると思っていいでしょう。雑誌でもとにかく「凄い」、「かなりの手練」などと苦しい日本語で評されるほどの人物であり、空手で言えば大山倍達、ボクシングで言えばモハメド・アリに匹敵する伝説の人物であったと推測されます。 なぜ亡くなったのかは不明ですが、伝説の剣豪とされるほど人物なので、真剣勝負で殺害されたのではなく、病気・事故死によるものではないかと思われます。 ところでこの「侍王」という週刊誌、月刊「測量」や月刊「養豚情報」並みにターゲットが限定されていそうなマニアックな雑誌のような気がするのですが、週刊発行できるということはそれなりに発行部数は多いのでしょうか。真剣勝負が日常茶飯事に起きる世界ですし、斬の現代では今時のティーンエイジャーは「MEN'S NON-NO」や「POPEYE」ではなく、「侍王」を読むのが当たり前なのかもしれません。 さてここで不可解なのは、村山斬がそんな「アメリカ大統領より有名人」と言われそうな村山斬ノ介の息子であることを誰も知らなかったということです。そんな超有名人の息子であれば回りからチヤホヤされたり一目置かれる存在になっているはずです。しかし、実際には斬は転校した学校で友達一人すら満足に作れず、いつも自分の机で長い独り言を呟く暗い青春まっただ中なスクールライフを送り、あげくに転校一週間も経たないうちに牛尾という不良から「学校に来たから」という理不尽この上ない理由でイジメにあいます。 斬が村山斬ノ介の息子であることを誰も知らなかった理由について、一つは「全ては斬の妄想」ということも考えられなくもないですが、もう少し妥当な理由も考えるなら、「斬自身がそのことを隠し続けてきた」と考えられます。 「村山」なんて斬の現代でもよくありそうな名字なので、名前を聞いただけではすぐにはあの村山斬ノ介の息子であるとは気付かないでしょう。また、偉大な剣豪の家族ということでテレビ、雑誌等から取材が来ることも多かったと思われますが、いかにも気弱な斬のことを心配した母親が常に取材拒否の姿勢を取っていたために世間に村山斬ノ介の家族のことが知れ渡ることはなかったのでしょう。 また、回想シーンの中で、斬は転校前の学校でイジメにあっていました。その時は斬は「父親のような武士になる」ということを口走っていました。おそらく何かのきっかけで斬の父親のことが知られて、「本当にそんなに凄い奴なのかよ」と標的になってしまったのでしょう。 その後の経過は分かりませんが、斬がイジメに耐えきれなくなったか、当時はまだコントロールできなかった斬の裏人格が暴走して ・月島さんのブラックリスト入りの理由 「真剣勝負」や「武士道」などというものは時代遅れの野蛮なものと考え、無双高校を進学校へと転換させることを考える校長(学校側)。その校長の判断によって「健全な学校生活には不適切な人材」とされ、生徒会の抹殺対象となっているのがブラックリスト入りしている生徒達です。 どうしましょう、もうここでこれ以上何を説明する必要があるのかっていうくらいに月島さんがブラックリスト入りしていた理由が明らかになってしまいました。 とりあえず他にブラックリスト入りしていたことがわかっていたのは、金蔵、討条、壊原、刺々森らの金蔵ファミリーです。 村山や貫木はブラックリスト対象にはなっていなかったようですが、金蔵らのように、人を拉致したり強制的に真剣勝負を強いるような悪行までして初めてブラックリスト入りになるのでしょう。貫木は売られたケンカは買う男でしたが、顔と態度が怖くて怖れられていただけで行動自体は村山同様人畜無害なものでした。 村山を体育館裏に連れ出して真剣勝負を強要するような行いを常日頃からしている月島さんが金蔵らと同類と見なされたのは仕方のないことでした。あと牛尾あたりもブラックリストに入っているかもしれません。 『斬』最終話にて、「最近誰かにつけられてねえか?」という貫木の台詞がありますが、おそらくつけられているのは刺々森と月島さんだけで、貫木はたまたまいっしょにいただけで眼中にないと思われます。貫木くんはちょっと自意識過剰でしたね。 ところで月島さんらブラックリスト入りの生徒たちも生徒会の生徒たちも普段は普通に学校生活を送っているはずですが、たまたま廊下ですれ違ったり、クラスや部活が一緒だったりしたらものすごく気まずそうですね。一応ぎこちなく挨拶くらいは交わすのでしょうか。彼らが一緒に文化祭の催し物を作っている姿とか、運動会の組体操でピラミッドを作っている姿とか、どうやっても想像できません。体操着でも帯刀とかしていたらさぞかし異様な光景であろうと思われます。 そもそもブラックリストの生徒達に対して停学・退学処分といった手段をとらず、同じ学校の生徒にSATSUGAIさせてしまおうと考える校長が実は一番の危険思想の持ち主なのではないかという気がします。 ・もう一人の斬 村山斬がピンチの時に現れ、普段の斬を上回る身体能力と荒っぽい性格を発揮するもう一人の斬。このもう一人の斬はいったい何(者)だったのでしょうか。 可能性1:斬の第二人格 幼少の頃より友達もできず刀もまともに扱えない気の弱かった性格と、父親のような立派な武士になりたいというジレンマが、いつしか自分の理想像とするもう一つの人格を生み出してしまったのです。高2になる頃には独り言で自分の世界を作り上げることには慣れっこになっていた斬です、そのような人格を生み出す下地は幼少の頃にとっくにできあがっていたのでしょう。 可能性2:斬の憑依者1 ジャンプでは幽霊が主人公に取り憑いて活躍するという話は珍しくありません(囲碁とかテコンドーとか野球とか)。このもう一人の斬も、現世への強い執着心から斬の体に留まって果たせなかった思いを果たそうとする幽霊なのかもしれません。誰の霊魂かといえば、もちろん伝説の武士とまで評されながらも若くして亡くなった村山斬ノ介の霊魂でしょう。 もし打ち切られることなく話が続けば、その斬ノ介の霊魂が「鷹は飛ぶんじゃ」と意味の分からないことを言って斬をより激しい真剣勝負の世界へと歩ませたり、いつか斬に自分を越える可能性を見出した時に「斬、楽しか―――」という台詞を最期に昇天していくことになったのかもしれません。最終的に自分の剣筋に父親の影を見出した斬は、涙ぐみながら「父さん…人を斬ってもいいかな…」と呟くのです。 可能性3:斬の憑依者2 先ほどは斬の父親の霊魂が斬に憑依した可能性を考えましたが、もう一つ、それ以外の霊魂の可能性もあり得ます。斬が持っていた研無刀、これに実は古代の武士の魂が封印されており、その封印を解いた斬に名前も分からない武士の霊魂が取り憑いたのです。 もし打ち切られることなく話が続けば、その武士の霊魂は斬の体を自由にできるようになるにつれ、世にはびこる悪者を「闇のゲーム」と言って真剣勝負で成敗、次々と廃人に追い込んでいきます。 しかし次第に斬との友情も芽生えるようになり、斬からは「もう一人の僕」と呼ばれるようになり、もう一人の斬の方も斬を「相棒」と呼ぶようになります。最終的にカードバトルでもう一人の斬との決着を付けた斬は、その魂を冥界へと送り出します。 可能性4:斬の内なる存在 ジャンプでは主人公の中に内なる力を持った存在がいてその力を借りて戦うという話は珍しくありません(死神とか)。このいつかは斬の体の支配権を自分のものにしようと考える存在が、斬の命を、いずれ自分のものになる予定の体を助けるために斬に力を貸していたのです。 可能性5:斬の覚醒状態 ジャンプでは主人公がオーラとかよくわからないものに目覚めていきなり台詞が英語になったりする話は珍しくありません(テニスとかテニスとかテニスとか)。 もし打ち切られることなく話が続けば、斬は覚醒状態の自分をコントロールできるようになるにつれ、今までに戦った相手の太刀筋をコピーしたり、かつて「サムライ斬ノ介」と呼ばれた斬の父親にしか到達できなかった境地に到達したり、倒した相手の髪の毛をバリカンで刈ったり、戦いの相手がテニスコートに隕石を降らせたり、戦いの相手が分身したり、戦いの相手がアフロや覆面をかぶって真剣勝負をしたり、モノマネを始めたり、何の漫画だったのか分からないことになっていきます。 ▲ |