まず誌面の構成としては、オトコの娘を主人公とした恋愛ゲーム、アニメの紹介。そっち向けのアニメ以外でも、”秀吉”という第四の性別を確立させた『バカとテストと召喚獣』の秀吉特集などが組まれています。木下秀吉というキャラを知らない人は、戦士系ジョブが上位クラスに上がることでパラディンや忍者になるように、男の娘の上位ジョブだとでも思っておけばいいです。
そしてオトコの娘をテーマとした6本の連載作品、ピンナップイラストが数点という構成。最後に女装ハウツーコラムまでもあり、「男の娘が好き」という層だけでなく、「男の娘になりたい」という層もターゲットとして視野に入れているようです。
雑誌内に掲載されている広告も、ウィッグや人工乳房など、いかにも雑誌の特色が現れたものばかりでした。
あと気になっている人も多いと思うので先に言っておきますと、18禁要素はありません。下着シーンなどは多々出てきますが、せいぜいが『To LOVE る』を少しソフトにしたくらいのレベルです。なのでエロ要素をウリとしているわけではないようです。こういう時『To LOVE る』という漫画はエロ基準の物差しとして非常に使いやすくて便利です。
かろうじて全体を通して乳首の描写が2、3あったくらいですが、そもそも♂の乳首なので性的描写の面では何ら問題のないところです。カテゴリー分けすれば『バキ』や『シグルイ』で男どもの乳首が描かれているのと全く同じことです。同じウシ科の動物だからといってニホンカモシカとアメリカバイソンを全く同種の動物と見なすくらいの乱暴なカテゴライズかもしれませんが。