くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2005/03)



ジャンプ感想(2005年16号)



『BLEACH』

ヨン様こと藍染隊長強し。始解すらしていない状態で日番谷の卍解に勝っちゃたんでしょうか。強さインフレが進みすぎてそろそろ強さの基準がわからなくなってきましたが。
藍染の斬魄刀「鏡花水月」の能力は完全催眠。大ボスの能力がトリッキーなのはいいですね。この能力、「目の見えぬ者は術に堕ちることはない」ということで、目の見えない東仙要はどうした、という突っ込みが来ることを予測してか、「最初から東仙要は僕の部下だ」と、聞かれてもいないし言わなくてもいいことをベラベラとしゃべっています。
回想シーンまで出していいやつっぽく描かれていたのに、鏡花水月の能力のつじつま合わせのために無理矢理悪者の一味にされてしまった東仙が不憫でなりません。

ところで卯ノ花隊長、またオサレな髪型をしてらっしゃいます。首に巻いているものがマフラーでなく髪の毛だったことに今頃気づきました。なんですか、このリメイク・ロマサガのキャプテン・ホークとおそろいの三つ編みは。
普通に邪魔くさくないのかなあ。戦闘中とかからまったり、首が締め付けられて窒息なんてこともありそうなんですが。


『D.Gray-man』

エリアーデ、最初はわりとクセの強い顔だった気がしたのですが、だんだんきれいに描かれてましたね。
ラスト3ページの結末の流れはよかったです。変に感傷的なシーンを引き延ばさずさらりと終わらせたのはうまいと思います。


『WaqWaq』

すべての護神像とそれに込められた願いの力を手に入れたコト。ついにその姿を現しました。



ディンゴォ!!

あっといけない。似ていたもんだからつい間違えてしまった。

コトの目的は黒い血の人間を消し去るために、願いの込められた護神像の力を手に入れることでした。
黒い血の人間を滅ぼす破壊神の誕生。
「かしずけ黒い血の人間ども!!」と言っていますが、かしずこうがかしずかなかろうが、皆殺しにする気のくせに、言っていることがわけがわからなくなってきています。
「黒い血の人間を根絶やしにして何になるの?」と質問する松田に、「そして俺たちで赤い血の世界をとりもどすのだ」と、世界を再び赤い血の人間のものすることが目的と答えるコト。

…………ん?
俺たち

あーー!この人どさくさにまぎれてとんでもないことを言っています。

原文:そして俺たちで赤い血の世界をとりもどすのだ
意訳:黒い血の人間がいなくなったら二人でこの世界で暮らそうか
さらに意訳:俺の嫁に来ないか

どんなに松田当人が嫌がろうとも、この世界中で赤い血の人間(♂)が他にいなければ初めから選択肢はありません。念のため黒い血の人間も滅ぼしておけばさらに安心です。最後にはキクも念のためにとコトに破壊されるかもしれません。
女を自分のものにするには初めから自分以外の選択肢を作らなければいいということです。
なんという、実際にやっていることは壮大だけど、発想のスケールはとてつもなく小さい計画を立てる男なんでしょう。

いやしかし、シオはいったいどうやってコトと戦うんでしょうねえ。レオのように、神様の血でパワーアップ!→生身で護神像と融合したコトと肉弾戦!という展開だけはイヤなんですが。


『武装錬金』

ヴィクター怖えー。
ヴィクターを追跡していた人たち、いきなり貞子睨みをされてビビる気持ちはわかりますが、攻撃はないでしょう。
どんどん規格外の武装錬金が登場していますが、もはや武器ですらないこの潜水艦の武装錬金、一人の武装錬金によるものなんでしょうか。それとも複数人の合わせ技なんでしょうかね。
と、まあそれはおいといて、今週の見所はやはり回想シーンで涙ぐんでいる千歳さんです。かわいいな、ちくしょう。
もう一人瓦礫の上で膝を抱えて涙ぐんでいるのがいますが、そっちはどうでもいいです。
そしていよいよニュートンアップル女学院に乗り込む三人。ついに、千歳さんの登場でしょうか。
ヴィクターとの決戦でうやむやにされて、このまま放置プレイになるんじゃないかと心配していました。



ジャンプ感想(2005年15号)



『NARUTO』

嫌な予感はしていましたが、戦闘シーンすら省略されて哀れカンクロウ。
「その毒で三日と待たずお前は死ぬ」と生ぬるいことを言ってサソリさんは帰ってしまいましたが、この台詞はまずいですよあなた。王大人の「死亡確認」並みの蘇生効果を持った台詞を言ってしまいました。
傀儡師の先輩とはまた因縁の対決をやりそうだなあ。
そのうちカンクロウが憧れの大先輩に「どうして私を連れて行ってくださらなかったのですか…!サソリ様…!」とBLEACHのおかっぱ娘のようなことを言い出すかもしれません。

そして55ページでうなされている人を見て、誰こいつ?と読者の8割は思ったことでしょう(あと1割はチョウジと間違えた人)。右上に脱ぎ捨てられたカンクロウの服がなければ気づかなかったと思います。面影が微塵も残ってねー。飯島愛が化粧を落とした顔を見てもこんな感想を抱くのでしょうか。
そして任務に旅立つナルトに真面目な顔で「あの術は使うなよ…」と警告するジライヤ。よっぽど危険な術を授けられたようですが、第二部の一話目でナルトが言っていた「新開発したエロ忍術」のことでしょうか。



『テニスの王子様』

飯匙蛇(ハブ)って叫んでいたのが自分の必殺技を叫んでいたということになかなか気づけませんでした。パートナーのことをハブって呼んでいたのかと思いましたよ。
ボールがもはやテニスとしてどころか物理的に不可能な動きをしていますが、体から光を放ったり、テニスボールから火花が散っていたりしないだけ普通のテニスのプレイに見えてしまうところがすごいです。



『ハピマジ』

H×Hと武装錬金の穴埋めの読み切りと思ってあまり期待しないで読んだのですが、意外におもしろい。
ぜんぜん息切れしないテンポといい、このノリは好きです。
関係ないですが稲村君がH×Hのボマーに見えました。


見えてるし手品じゃないし。


『WaqWaq』

クシャスラの分裂って、ムーンフェイスの分裂とは違って、本体は一体だけだったんですね。
ついに奥の手の特攻形態を使うヨキ先生。第一話でシオの父親が使っていましたっけ。最後まで能力を使われることのなかったウォフ・マナフに合掌。
そして相打ちになって倒れた二人を見て、「二人を助けて!!」とお願いする松田。いや、どっちかというと敵に近いキクにそんなこと頼んでも言うこと聞くわけないでしょう………

キク「……いいだろう」

聞いてるーーー!!

ああそうか、松田もキクにとっては赤い血の神様、自分の主人なんだからお願いされたら素直に聞いちゃうんだ。
と、思っていたらすぐさまコトが「いや、ならぬぞキク!」と邪魔をしています。
この二人の「矛盾する命令」に、「自己保存のため、今の二つの命令は無かったことにする」と命令破棄をしていますが、結果的にはコトの命令だけが受け入れられたかたちになっています。さすが機械だけど長生きしているだけあります。巧みな話術でうまいことコトの命令だけを受け入れるように話を収めてしまいました。

そしてぜったいなにか腹黒い悪だくみをしていると思ったコトさん。なんとすべての護神像と融合してしまいました……
それにしてもなにかデジャブを感じるこの展開……

……は!


ジャンプ2004年48号に書いたWaqWaqの感想

>参賢者キク「よく来てくれた…防人たちよ!」
>参賢者ヨキ「アールマティの護神像と防人の力は…アシャを滅ぼすほどに強力になったのだ!」
>クシャスラの防人カーフ「私にもう一度チャンスをください!こんどこそかならずやヤツを倒してみせます!」
>ハルワタートの防人「アタシに殺らせてくださいな!!参賢者!」
>スプンタ・マンユの防人「いいや!拙者におまかせあれ!!」
>ウォフ・マナフの防人「ちょっとまて!神はこのオレが握りつぶしてやるんだよ!」
>アムルタートの防人「私めにおまかせを!もっとも無惨な死に様をごらんにいれます!」
>
>参賢者コト「神は…私がいただく!!」
>クシャスラの防人「グオオオォ〜〜!!な…何をするのです…参賢者コト!!?」
>参賢者コト「オマエたちの護神像をもらう!」
>
>という展開にならないことを祈ります……
>同じ悲劇は見たくないですから……


ゲェーーーッ!!前に書いた感想が現実のモノとなっているーーー!

唯一の戦いの手段の護神像を奪われたシオはどう戦うんでしょうねえ。

ところでものすごく今更なんですが、三賢者の名前って、「ヨキ」、「コト」、「キク」って、八墓村ですか。今になってようやく気づきました。



ジャンプ感想(2005年14号)



『BLEACH』

吉良イヅルの斬魄刀の名の由来は思いっきりネガティブマインド溢れていました。別に重くするだけなら他にいくらでも名の付けようもあったろうに、わざわざ「侘助」なんて名前を付けるところに陰険さを感じます。
て、あれ、斬魄刀の名前って刀が勝手に名乗るんだっけ。まあどちらにしろ陰険なことに変わりありませんが。
ところで松本さんが「(吉良が斬魄刀の能力とか)あんた誰にも喋んないじゃない、そういうの」とイチャモンつけていますが、吉良も松本さんの斬魄刀の能力を知らなかったところを見ると、どうやらお互い様のようです。


『魔人探偵脳噛ネウロ』

カラーになるとネウロの金髪の部分が目立ってちょっと違和感を感じます。そういえばこの髪型って『ヒカルの碁』のヒカルの逆バージョンですね。
さて、今回の話のメインの推理ですが、事件のトリックはともかく、解決法にはちょっと無理を感じます。普通、コンタクトを片方なくしたからって、何日間(この漫画の時間経過は忘れたけれど、もっと経ってる?)ずっと片目だけで付け続ける人はいないと思いますが。左右の視力がずれすぎていると逆にものが見えなくなるし。
事件のトリックや解明手段は推理ものの命なんだから、もっと練ってほしいなあ……
謎解きの部分にはいい監修か原案の人が付くとかして練り込まないと、このまま突き抜けてしまいそうでちょっと心配です。
て、この漫画の感想、あんまりよくは書いていませんが、個人的にけっこう好きで、それでも期待してしまうところがあります。



『武装錬金』

ブラボー生きてました!!
先週の感想にも書きましたが、なあなあの展開だとか、拍子抜けとか言われようが、生きててよかったと思います。
そして火渡の反応、先週私はこのまま戦意喪失するんじゃないかとかあまりにも浅すぎる読みをしていました。
とりあえず逆ギレ。これが火渡ズムです。
敵はみんなブチ殺せ。逆らうヤツはブチ殺せ。旧友が死んだら生きてるヤツをブチ殺せ。悲しいときにはブチ殺せ。つらいときにもブチ殺せ。これが火渡の生き方でした。

それにしても大戦士長の武装錬金すげーー!
あの巨大な手はニアデス・ハピネスのような形状を自在に変えられるタイプの武装錬金か、それともサンライトハートのエネルギー放出系の強化版のようなもので、放出されたエネルギーで形作っているんでしょうか。
あまりにもすごすぎて、火渡・防人という攻・守で最強の(はずだった)戦士長二人が急にかすんで見えてきます。火渡にいたっては、今週ほんとに空の彼方へかすんで消えていきかけましたが。



思いっきり人違いです。


『WaqWaq』

今週はスプンタ・マンユの顔が危なすぎてそこにばかり気を取られました。
ところでカーフといい、ヨキ先生といい、ウォフ・マナフの能力はまったく使っていませんね。よっぽど使えない能力だったのか…




ジャンプ感想(2005年13号)


ちょっと感想書くの遅れたので今回は画像ネタはなしです。

『魔人探偵脳噛ネウロ』

犯人暴くの早すぎだーー!
何話もかけて少しずつ真相に近付いていくのかと思いきや、事件は30分で解決、いきなり真犯人が明かされています。今回のヤコが関わる事件はあっさりと終わらせる気なのか、このスピード解決ぶりをこの漫画の特色にしていく気なのかわかりませんが、テンポが早すぎるのでいまいち感情移入もできません。
せっかく「本当に食べてくれるの?この『謎』を」と、ヤコが思いを託しているのに、そこに行き着くまでの思い入れがすっ飛ばされているので、いまいち感動味にも欠けてしまいます。
うーん…


『武装錬金』

ブラボォォォォォーーーーーーーー!!!!!!!
突然のブラボーとの別れ。あまりにもあっけなく散ってしまいました。これじゃああまりにも悲しすぎます。まだ100パーセント確定とまではいかなくても嘘だと信じたいです。
これで次週ひょっこり生きてましたーっていうNARUTOやワンピースのような展開だったとしても、今回ばかりは許せる気がします。むしろ生きててくれブラボー!

ブラボーの死にショックを受ける面々、そして怒り心頭のカズキですが、一番ショックが大きそうなのがブラボーを殺してしまった火渡本人です。
カズキは仇を討つ気マンマンですが、この時点で火渡は戦意喪失、またはブラボーの行為に免じてというかたちで戦闘は回避される気がします。

そして回想シーンですが、若い頃の千歳さんが登場!
「ごめんなさい、私のミスで…」と、泣きじゃくる姿もまたかわいい。ええ許しますよ。何したのか知らないけど、そんな風に謝られたら許さないわけにはいきません。「この土石流、実はあたしが勢い余ってやっちゃったんです」と言われたって許します。
この後のブラボーの犠牲がなければ今回の感想は千歳さんのことだけで埋まっていたと思います。
ところで7年前の照星部隊の三人、ずいぶん若いですね。特にブラボー、なんだか顔が若々しすぎて、シルバースキンを着た姿にも違和感を感じます。
「この子たちを守る」と言うブラボーに対し、「いつまでも引きずってんじゃねェぞ」と一喝する火渡。しかし、一番引きずっているのはむしろ火渡の方ですよねえ。
ブラボーはこの事件で引きずっているとは言っても、それをもう犠牲は出さないという誓いに変えて、むしろ前向きに進んでいます。
そして火渡はといえば、「こんな不条理な世の中だから、みんな殺しちまえ」と、冷静に考えたらただのキチ○イでしかないことを言っています。
そして千歳さんは、バールのようなものを持ってホムンクルスでも人も関係なくブチ撒ける凶人に。


『WaqWaq』

ついにwaqwaqの世界の秘密が語られました。伏線がどんどん消化され、思い残すことなく最終回に向かいそうです……
最後になっておもしろくなってきたので、前半のだれ具合が本当に残念です。
そしてヨキ先生は実は2000年前の戦争の主導者。「おめェ〜、いったいトシいくつだ〜!?」と思わずジョセフ風に驚いてしまいますが、彼だけを歳を取っていないのは特別な改造をほどこされているんでしょうか。それともどこかの聖闘士のように、心臓の鼓動を遅くさせ、若さを保っていたんでしょうか。