ジャンプ感想(2005年25号) 『タカヤ -閃武学園激闘伝-』 たしか以前に読み切りであったのは覚えていますけど、内容は「あててんのよっ」しか記憶に残っていませんでした。 第一話のラストのシメもこのセリフで、さっそくこの漫画を一言で表せるフレーズができたようです。この漫画を一言で言い表すならば、「あててんのよっ」です。 たとえこの漫画がすぐに打ち切りになったとしても、「あててんのよっ」というフレーズだけはいつまで2chやネットで使われ続ける予感がします。 あとかなりおぼろげな記憶ですが、読み切りの時に比べてかなり絵は上手くなっている気がします。 ○○は「ムネ」ですよ。変な想像しちゃいけません。 『DEATH NOTE』 まだ詳細は明らかにはなっていない、メロが所属している組織は、マフィアとかそんなかんじのところのようですが、かなり力のある組織のようです。ボス(ハゲ)にあまりにも大組織のボスとしての貫禄がないというか、小物臭かったので、もっと小さいチンピラの寄り集まり程度のものかと思っていました。 そして今週も、せっせと言われたとおりにつくしている(デスノートで裁き)のに、夫(月)に冷たい仕打ちを受けるミサがけなげです。がんばれミサ。報われる時が来ることはなさそうだけどがんばれミサ。 そして打つ手もなく相手のペースにのまれてかけている月。かなり焦っています。 粧裕とノートの取引が行なわれようとするところで、 「…………………」 「ま…まだ間に合う…」 「いざとなれば粧裕を… 「それで取引は………………」 って、待った待った!妹殺す気ですか!! 「馬鹿なことを考えるな」 そうそう、落ち着け月。あんなかわいい妹を殺してどうな… 「ここで粧裕が死んだらキラは数人に絞られる…………」 馬鹿なことってそっちかよ!! 『魔人探偵脳噛ネウロ』 魔界の住人ネウロが初めて関心を持った人間、アヤ・エイジア。『無頼男』の主人公の「神の声」のような力に興味を引かれてですが、そんな状況にちょっぴりジェラシーチックなヤコ。 首を一回転させられたり、毎回ネウロのおもちゃにされても耐えられるヤコの頑丈さもすでに通常の人間のレベルを越えていると思いますが。 しかし自分を「世界でただひとりきり」と言うアヤにはまだまだ秘密がありそうです。 そしてアヤにつきまとっていたストーカーが早くも登場。 またすごいのが出ちゃいました。 ジャンプを読む少年少女に「子供は別なの見てな」と言わんばかりのサイコ野郎が登場。 首を絞めると気持ちよくなるって、たしか『SBR』に登場したアンドレ・ブンブーンも同じ行動と発言をしていましたね。 紐などで首を絞めると(いわゆる首つり)、脳へ流れる血液が止まり、脳内が酸欠状態になることで死に至るそうです。その場合、意識は朦朧となり、痛みや苦しさも感じず、逆に気持ちよくなることもあるらしいですが、そのままあっさりと失神して死んでしまうこともあるので非常に危険です。 逆に首吊りではなくネックハンギングのような首締めは、すぐに意識を失うことはなく、気道を塞がれて窒息状態になるので非常に苦しい思いをします。 と、なんのためにもならない「首締め」と「首吊り」の違いを説明してみましたが、どうも今回のストーカーはアヤのマネージャー二人の首吊りの事件とは関係がなさそうですね。ネウロもまだ「謎」を喰っていませんし、アヤにまだまだ裏がありそうです。 そして今回のネウロのおしおきターイムは、またすごい魔界777ツ道具が来ました。拷問楽器「妖謡・魔」。神経繊維を引きずり出して弾くというエゲつない拷問道具。「だから、「子供は別なの見てな」って言ったのに」と言わんばかりです。 今回も見所満載であまり目立っていませんが、ローテンション笹塚刑事も地味にかっこいいです。サンジばりの蹴り技と、アヤにサインをもらおうとする石垣刑事への即答の「ダメ」つっこみ。初期は竹田刑事の影に隠れていてあまり印象に残らないキャラでしたが、だんだんいいキャラになりつつあります。
ジャンプ感想(2005年24号) 『BLEACH』 そういえばこの漫画って虚(ホロウ)とかいう敵と戦う話だったっけと今更ながら思い出しました。 藍染隊長の強さばかり見せつける展開が続き、隊長クラスのみなさんに囲まれても不敵な笑みを浮かべて余裕の藍染さん。さすがにこの状況下でもあっさりと全員叩きのめすなんてことになったら、インフレもいいところです。どう収拾をつけるのかと心配でしたが、藍染隊長の奥の手、それは… 市丸「…すんません、藍染隊長、つかまってもた」 夜一「…終わりじゃ、藍染」 藍染「いや!策はあるぜ!たったひとつだけ策はある!!」 東仙「たったひとつだけ?」 藍染「ああ、とっておきのやつだ!」 市丸「はっ!藍染隊長!ま…まさか!そのとっておきというのは…!?」 藍染「いいか!息がとまるまでとことんやるぜ!」 東仙「息が止まるまでだと?どういうことだッ!」 藍染「フフフフフフ………逃げるんだよォォォーーーーッ!!!」 市丸「うわーっやっぱりそうだったァァァァァァン〜〜〜〜〜」 …でした。 あれだけ長期展開で盛り上げておいて、最後はどうにも消化不良な結末。 カイジの兵藤会長が見ていたら、 「さんざ引っ張って…… なんじゃ……! この決着は……!」 と怒り狂いそうです。 『DEATH NOTE』 話はどんどん急展開を迎えます。 今週はいきなりLの死を越える衝撃の展開になってしまいました。 なにが衝撃かって、今まで「アフロ」の通称で慣れ親しんできた相沢さんが髪を切ってしまったことですよ。 これから僕たちは彼のことをなんて呼べばいいのでしょう? 角刈り? ヒゲ? 元アフロ? アフロ(故)? 2chの少年漫画板に「…あぁ……アフロ【追悼】」というスレが立てられるんじゃないかとつい探してしまいました。 そして今週の衝撃はこれだけではありませんでした。 空港で…… ちょっと待て お前狙ってるだろ!?絶対狙ってるだろ!? なにこんなところでおちゃめな一面を見せてるんですか まじめにやってください 今週はニアの顔も怖かったです。なんか「悪魔くん」とかいうかんじのあだ名がつきそうです。 『テニスの王子様』 甲斐「一人でオーストラリアンフォーメーション!?」 甲斐「俺は夢を見ているのか!?」 勝手に読者の心境を代弁しないでください。 もうこの作者さんにはなにかがおかしいとか、疑う気持ちはないのでしょう。 甲斐「一人でダブルスだとぉフザけるなっ!!」 だから勝手に読者の心境を代弁するなと… 『魔人探偵脳噛ネウロ』 今週のサブタイトルは「釣り」。1ページ目の釣りと、後に何にかけているかと思ったら「首つり」ってとんでもないものにかけていました。 「そこで彼は…首を吊って死んでいたわ」と、ちょっとグロめな首つりの絵のあと、2ページ後でまったく同じ構図で持ってくる。こんな少年少女にヒかれる要素満載な展開をやってくれちゃう松井先生が大好きです。 そして今回も笹塚&新米の刑事コンビが登場。この凸凹コンビ(テンションが凸(高い)のと凹(低い)の)はいい味出してますねえ。
ジャンプ感想(2005年23号) 『DEATH NOTE』 井出さんこえー。眉毛がない、目に隈がある、感情のない目でにらみつける、と街で絡まれたら迷うことなく平謝りできる顔しています。これは警察の人間の顔ではなく二桁から三桁の単位で人を殺してきた人間の顔ですよ。 夜神パパに「しっかりしてください」と話しかけているときの顔もスゴんでいるようにしか見えませんでした。夜神パパも視線に耐えきれず思わず目を伏せちゃってるし… そして月とミサのこの二人の新婚同棲生活。本性丸出しの月が月だけに、冷え冷えとしているなあ。 寿命削ってまで尽くした恋人に顔も見ずに「ミサは寝てろ」と一蹴されるミサ。がんばれミサ。報われる時が来ることはなさそうだけどがんばれミサ。 と、月・ミサ夫妻がそんな冷め切ったスープのような夫婦生活を送る一方、ニアはマッチ棒で高層ビルを作るのに専念していました。 これだけの規模になるとマッチ棒を用意するだけでちょっとした手間でしょうに。マッチ棒もわざわざFBIに買いに行かせたんでしょうか。お使いに行かされたFBIの人も、捜査の中心人物だからこの程度のことを反対はできないけれど、内心では「なんでオレがマッチ棒なんか買いに……それにこれだけの量のマッチ棒ってどこで買えばいいんだ…コンビニじゃあなさそうだし…」とぼやいていたことでしょう。 『テニスの王子様』 最近のテニスの王子様は、作者がまるでレム睡眠下で描いたかのような展開が続いていますが、今週もまた変態テニスプレイはさらに拍車がかかっています。いかに点を取るかというテニス本来のルールから、いかに相手がマネできないような跳躍・モーション・ポーズ・分身を繰り出すかの勝負になってきました。 1〜3ページ目の沖縄の人、ボールを打った後に戦隊もののヒーローのようなジャンプをしてますが、これもオシャレなジャンプポーズと着地を披露したことで得点が入っているのでしょう。 それに対抗するは菊丸くんの一人ダブルス。 こんな展開、常人の脳味噌からはとうてい考えつきません。なんでもハッタリだけで押し通せると思ったら大間違いだとは思いますが、私個人的には行き着くところまで行ってほしいです。 最終的には『コスモスストライカー』のようにコート上にブラックホールを作り出すとか、体全体で発光しながら宙を舞うとかやってほしいです。 ……て、発光しながら宙に舞うのは越前くんの無我の境地でもうやってましたね。 あながち『テニスの王子様』が『コスモスストライカー』の領域にたどり着く日もそう遠くはないのかもしれません。 インフレの限界を超えてしまった『コスモスストライカー』は、最終的には打ち切りという境地に達してしまいましたが… 『魔人探偵脳噛ネウロ』 しょっぱなの”片栗粉”と”住人”に笑わされました。よく見ると片栗粉といっしょに注射器もあるし。 今週の知識を吸収するネウロのシーンは『寄生獣』のミギーを思い出しますね。一匹だけテレビ見ながらコーヒー飲んでいる目玉がいるのがかわいいです。この漫画、細かいところに小ネタを仕込んでいるから見逃せません。 そして事務所のホームページ。ネウロはヤコをいじって遊ぶのを楽しんでますねー。そして実際にこんなものまで作ってしまった職人さんもいます。 おもわず「すげー!」と感動です。 いいようにネウロにいじられるヤコですが、ヤコの方もだんだんそんな状況に適応してきているのか、どんどん頑丈になっている気がします。ネウロに首を一回転されても生きているヤコ。おそらく首をヒネられた瞬間に自ら頭骨から頸椎を外し、骨折を免れたのでしょう。この時点で烈海王と同程度のクンフーを身につけていると思われます。 今週最後はアヤ・エイジアの写真でモザイクがを作っちゃうストーカーさん。この技術と努力にも思わず「すげー!」と驚きます。 あとネウロがヤコの頭を掴んで話を進めるのがお決まりのパターンになってますね。頭を掴まれるヤコが毎度のことかわいいです。 今週はコラネタを作る時間がなかったのでこれでお茶濁し… 『WaqWaq』 ついに最終回。終盤になってからはけっこう余裕が与えられていたので描きたいものは描ききったのかもしれません。 一番おもしろかったのはヨキ先生(スプンタ・マンユ)V.Sカーフ(クシャスラ)戦だったなあ。スプンタ・マンユのデザインが護神像の中では一番イカしてました。この漫画、ギャグの介入も許さないようなシリアスな戦いをしているときの方がおもしろかったです。