ジャンプ感想(2005年33号) 『みえるひと』 最近ジャンプの心霊・妖怪もの率が上がってますね。この『みえるひと』も心霊ものの話ですが、現状は展開をバトルメイン、人情話メインのどちらにも持っていけるようにしているように見えます。 あんまり主人公の除霊の技だとか戦闘シーン、悪霊の登場には力は入れず、人情話メインで進めてくれた方が おもしろくなりそうです。 心霊バトル物はすでにBLEACH、ムヒョ、切法師と三つもあってお腹一杯ですし。 さて、以下ダイジェストでお話の紹介をしてみたいと思います。 500年閉じられていた蔵の地下室には妖怪と妖怪退治の槍が封印されていた。 自分を封じる槍を抜いて自由になろうとする妖怪。 友達を助けるため、主人公は妖怪を封じている槍を抜くのだが… 妖怪退治を生業とする符咒師登場。 強力な符咒を使う。 地獄へ去ねいっ!! いろいろあって奇妙なコンビが誕生するのです。 『BLEACH』 黒崎パパ、やっぱり死神装束似合わねー。 衣装は似合わないけど強さは隊長クラス。うわあ、どんどん萎える展開だ。でも最近はこういう展開のが少年誌的にはウケるんですかね。 「隊長クラスの死神は、全員斬魄刀のサイズをコントロールしてるんだよ」 なるほどなるほど。 「憶えとけ。斬魄刀のデカさで相手の強さは計れねえ」 なるほど、いいこと言いますね。 相手の卍解が小さかったという理由だけで怒っていたどこかの隊長さんに聞かせてあげたい言葉です。 『魔人探偵脳噛ネウロ』 ついにX(サイ)がその正体を現しました。 明はX(サイ)とは無関係。先週の私の >予想@:明とX(サイ)の直接のつながりはまったくなし。明はX(サイ)に憧れて模倣犯罪をしていた。 の結果となったわけです。 が、本物のX(サイ)もしっかりついていた。なかなかうまいこと斜め上に予想を裏切ってくれます。 今週はミスリーディングにみごとに引っかかりました。あとで見返すと、1ページ目で「俺もどうやら…癌という病名であるらしい」と言っていたのが明でなくおばあちゃんの方だったということもわかります。 さらに先週までの話を見返すと、篠原を「箱」にしたのは本物のX(サイ)、先週布を被って「俺の正体が分からなくなっている」と言っていたのも本物のX(サイ)=おばあちゃん、「…ククク…それにしても…バカだよなァ…俺を攻撃しようとするなんて」と言っていたのもX(サイ)で、おばあちゃんを殺そうとしていた明に対してのもの。 ネウロの興味を微塵も引かなかった明はまあいいとして、X(サイ)当人は一応人間のようです。特殊な癌細胞によって姿を自在に変えることが可能。今までになく人間離れした能力の持ち主ではありますが、懸念していた新たな魔界の住人だとか人外の存在ではなかったのでちょっと安心しました。 だけど素手で人間を「箱」にしちゃう腕力だか握力もこの特殊な癌細胞によるものなんでしょうか。ちょっと強引な気もしますが、コンソメスープで怪物のようなマッチョマンに変身した男もいたし、あまり深く考えるとことでもないのでしょう。 明を「箱」にしている時のXの「中に気泡が混じってたし」とか「接着剤でフタをしてんのもマイナスだね」という台詞、ここだけピックアップするとガレキ職人の会話か何かとしか思えません。 元祖「箱」職人としては、粗悪な模造品を作る明は許せなかったのでしょうね。せめて気泡の処理くらいはできていたら、明も殺されずにはすんだかもしれません。 『ハンター×ハンター』 白熱する軍儀の勝負。王が編み出した手はすでにアカズの娘さんが通過した道。 「キサマのいる場所は、わたすが既に10年前に通過した場所だッッッ」と格の違いを見せつけます。 アカズの娘さんの言葉に、心境の変化を見せる王。精神的にも軍儀の打ち手としても一回り成長する姿が見られるでしょう。 「次に始めたら、休憩は一切無しだ」と言っていますが、指が動かなくなるまで、血ヘドや血尿を出して命尽きるまで、軍儀を指し続けようぜ!ということを言っているのでしょうか。盤上に血を吐いて「ようこそ、地獄へ」の世界です(by 大和天空)。「覚悟しておけ」というのは、軍儀で命を捨てる覚悟をしておけという意味なのでしょう。
ジャンプ感想(2005年32号) 『DEATH NOTE』 想像以上に精神的なショックが大きかったのか、廃人のようになってしまっている粧裕。ちょっとかわいそうです。 そういえばミサもLに何日にもわたって拘束監禁されたことがありましたが、あれだけのことをされてすぐに立ち直れていたのは今考えるとたいしたものです。やっぱりタフだなあ、あの子。 捜査本部にノートを預けた月。忘れてましたが、月以外の捜査本部の人たちは13日ルールが嘘っていうのは知らないんでしたね。目の取引で寿命が減る減らない以前にこっちの方が捜査本部の人たちにはリスクで大きいです。さすがにキラのように犯罪者を殺し続けるわけにはいかないだろうし、命かけろって話ですね。 そして夜神パパは燃えています。目にかつてトラックでテレビ局に特攻をかましたときの危険な光が再び宿っています。今の夜神パパはメロやニア以上に何をするかわかりません。ある意味今一番危険な人物です。 『魔人探偵脳噛ネウロ』 ネウロに古風な泥棒スタイルをさせられるヤコ。そんなうさん臭いカッコが妙に似合う、というかむしろかわいいさアップなところがヤコの魅力です。 堀口明にはアリバイがあった。デマをつかまされたと思って大変ご立腹の筒井刑事。でもこれを見て「この刑事命拾いしたな」と思ったのは私だけではないでしょう。 さらに今週はまた危険なネタがきました。おばあちゃんの死亡もショッキングだったのですが、それ以上に、チワワが!チワワがぁ! 家族を捨てるほどの借金をして買ったチワワっていくらやねんと突っ込みたくなりますが、そんな突っ込みを入れる隙も与えず登場する黒服男の「どうする〜」の台詞が最高です。 この後このお父さんは臓器売買か、はたまた地下強制労働施設行きとなるわけですね。エスポワールに乗る余裕はもうなさそうです。そしてすぐそばで、しかも警察署の中でそんな恐ろしいやりとりがなされているのにまったく気にしない筒井刑事も冷たいです。 さて、アリバイの謎は例によってあっさりと解かれてしまったわけですが、今回は犯人堀口明自身になにやら謎があるようです。今までの流れから見ると、明 ≠ X(サイ)かと思われますが、彼とX(サイ)がどうつながっていくのかが気になります。 予想@:明とX(サイ)の直接のつながりはまったくなし。明はX(サイ)に憧れて模倣犯罪をしていた。予想A:X(サイ)の正体はネウロのような魔界生物。人間の皮を被ってその人間になりきることができる。ネウロに「ちゃんと顔を見せて下さい」と言われて、次週、「これがオレの正体のハンサム顔だ!!」と正体をあらわす。 予想B:実は四角い箱に宿った平安時代の碁打ちの幽霊が取り憑いて犯行に及ばせていました。 3つもあげておけばどれかかするだろうというくらいの勢いの適当な予想ですが、ネウロ以外に人外の存在には登場してほしくない私としては、2番は外れてほしいところです。 『ハンター×ハンター』 うっわー。ヂートゥかわいい。モラウにかまってほしくて一生懸命気を引こうとする姿にジャンプ読者の6割は胸をときめかせたことでしょう。ストロベリー指数で表すといちご240%の萌え度です。かわいさならこの次に載っているいちごの西野だとか東城だとかその他の人たちにも余裕で勝っています。 そして一方、王とアカズの娘さんも二人で別世界を作り上げちゃってます。けれども別世界と言ってもストロベリーと言うよりは『月下の棋士』、チョコレートの食べ過ぎで鼻血を出すよりも将棋の指しすぎで血尿を出す世界です。 さて軍議で新たな定石を生み出して挑む王。しかし今回の策も失敗に終わりそうですね。次週、起死回生の策も破られ、アカズの娘さんに「砦が泣いてるぜ」とよくわからない決め台詞を突きつけられる王の姿が見られるかもしれません。 『いちご100%』 久し振りに読んでみたら半分くらいは知らないキャラでした。まとめに入ってるみたいでもうすぐ終わりそうですね。 ほんとになんでこれが… 松田「わかって言ってるでしょ……………こ…これを使って西野を確実に殺せって事じゃ…………」
ジャンプ感想(2005年31号) 『ムヒョとロージーの魔法律探偵事務所』 通常の何倍もの破壊力を持つ「上級魔法律」により ムヒョの地獄との契約により召喚され 海の彼方から 森の彼方から …… …… オーディンキターーー!! 豪快に斬鉄剣でソフィーを一刀両断! さすが上級召喚魔法だけあって今までの魔法律と比べてもムービーシーンが豪華でした。 強力な魔法律になるほど登場の仕方ももったいぶってくるのでしょう。きっと最上級クラスになると、海の彼方からなんていわず、空の彼方から、宇宙の彼方からやってきて地球そのものを破壊しそうな勢いのメガフレアやらテラフレアやらを撃ちはなってくれそうです。 『タカヤ』 この漫画がどこを目指しているのかがいまだにわからない私がいます。 「あててんのよ」なストロベリー路線を目指しているのか、主人公がだんだん強くなっていく格闘漫画路線を目指しているのか。二兎を追おうとして中途半端にならないかが心配です。 攻撃もパーフェクトでした。 『DEATH NOTE』 シドウが現れたときに部下の後ろに回って怖がってるボスがちょっとかわいかったです。 そしてシドウのチョコの食べ方もなんかかわいいです。 スナイダーの目の取引は無理矢理だったんですね。寿命を減らされたり、手錠で拘束されていたり、しかも思いきり使い捨てにされそうな臭いがしていて不幸な人です。 不幸な人といえば、ミサもまた寿命を二回も減らしたうえに、ハリウッド出演まで上り詰めた女優業を引退させられたり、あげくに月には殺す算段までされていたり、かわいそうなことこの上ないです。 なのにとても幸せそうな顔をしているミサ。彼女のポジティブシンキングがなせるわざでしょうか。 『魔人探偵脳噛ネウロ』 今週はいきなりネウロに嘔吐物をはきかけられたヤコ。今までギャグ漫画ではゲロを吐いたヒロインはいたものの、ゲロ(ゲロじゃないけど)をかぶったヒロインは初めてじゃないでしょうか。 今回の赤い箱の犯人は通称「X(サイ)」と呼ばれる大物。今までのネウロに登場した犯罪者たちの中でも、猟奇度ではナンバーワンでしょう。それにしてもX(サイ)のイメージ図、箱に乗ったガーゴイルのような絵がかっこいい。この辺のデザインセンスはやっぱりすごいと思います。 さていきなりX(サイ)にたどり着きそうなヤコたちですが、どうも廃ビルに残された血には人間のものはなかったっていうのが気になりますね。堀口明の方はフェイクで、本物のX(サイ)がまた後に出てくるのかもしれません。 そして大物を捕まえられそうだと大興奮の筒井刑事。私には箱詰めにされて死亡する相しか見えなくて大心配です。「あのXが居たなら!俺は大手柄どころじゃすまねーぞ!!」とはしゃいじゃってますが、確かに大手柄どころではない事態になりそうです。
ジャンプ感想(2005年30号) 『ワンピース』 あんまり深く考えるのもヤボとはわかってますが、フランキーの前面だけサイボーグ、後ろは生身ってどう接合されてるんでしょう。『バキ』のドイルのごとく体内に機械を仕込んでいるのかと思ってましたが、今回のケンタウロス変身を見ると皮膚の部分まで作り物みたいだし。 さて、背中が弱点とバレたフランキー、己の弱点を克服するために取った行動はずばり、寝そべる。 ギャグとして片づけられていますが、これは実際有効な手段です。これこそは1976年から格闘技界最大の壁となっている型、通称「アライ・猪狩状態」。 1976年に登場して以来、一人として完璧に打破した者はいない型です。 さすがにこれには海イタチのネロも、「なんて声をかけたらいいんだ」と、声も出せないようです。 この人は別に寝そべらなくても無敵です。 『魔人探偵脳噛ネウロ』 大食いヒロインとして定着したヤコ。ヤコのはグルメというよりは暴食という気もしないでもありませんが。 お友達の叶絵ちゃんがカマドウマを見て「なんかデカキモイ虫がいるッ!!!」と普通の女子高生の反応をする一方、動じないどころか、「あの子茹でたら、プリッとして美味しいかな」と、すでに脳髄が魔界生物の症気にあてられたかのような発言をするヤコ。 食への飽くなき探求心。漫画のリアリティのために蜘蛛の味見までした岸部露伴の精神に通じるものがあります。 しかし一般人には言葉の拷問責めでしかないヤコのセリフ、これには叶絵ちゃんもおぞ気立っています。ヤコにうどん吹きかけられたり、彼女もまた不幸のヒロインですね。 でかいものではこんなの(※虫が苦手な人は要注意!)のもいるそうです。 今回の事件は「赤い箱」。 『多重人格探偵サイコ』第一話の箱詰めを思い出してちょっとトラウマ気味ですが、ガラス箱っていうのがまた不気味さを際だたせています。うっかり落としたりでもしたら割れて中身が飛び出そうなところも怖さ倍増です。 そしてわけありげな表情をする笹塚刑事。さすがに彼が犯人っていうことはないと思いますが、なにかしら因縁がありそうです。これで『サイコ』の小林刑事と同じ過去なんてあったりしたらトラウマ再発です。 『DEATH NOTE』 虫みたいなシドウの手が気持ち悪いー。 ミサ「ちょっと月、虫ッ!!!なんかデカキモイ虫がいるッ!?」 月「あの子(死神)茹でたら、プリッとして美味しいかな」 ミサ「いやあああッ!!かゆくなること言わないでッ!!」 『ハンター×ハンター』 ヂートゥの能力、閉じこめるはいいけど8時間って気の長い能力ですねえ。ヂートゥはこれやる度に必ず8時間逃げ回り続けないといけないんですよね。 そして一方王は軍議にご夢中。王になにかしらの影響を与える人物になりそうなアカズの娘さん、やはりただ者ではありませんでした。 しかし、王が「余の打ち筋を全て読まねばこの手には至らぬ…!!」とまで言っているところを見て、実は予知能力系統の念能力も持っていて(たしか念の修練をしていなくても先天的に能力に目覚めている人もいたし)、最終的に王に能力を奪われ(王に食われ)たりするんじゃないかといらぬ心配もしてしまいます。ハンター×ハンターならこういう展開もないとは言い切れないからまた怖いです。