2005/12/29ジャンプ感想(2006年4・5合併号) 『NARUTO』 サイの無感情ぶりは、ちょっと露骨にアピールしすぎじゃないかと思ってしまいます。ここまでやると後々にサイの変化と和解の展開があるんだろうなあと見え見えになってしまいますし。 今回の章の最後には多分、 サイ「こんな時、どんな顔したらいいかわからない」 ナルト「笑えばいいと思うよ」 サイ「……!!(ナルトの顔を見て死んだ兄の顔を思い出す)」 サイ、ほほえむ。 なんて展開が待っているのでしょう。 サソリのスパイはカブトでした。大蛇丸配下の中で登場済みで、なおかつ、無事でいたのは彼だけですから、意外性を持たせようと思ったら新キャラを出すくらいしかないですからね。 約束通り来たはいいが、カブト、大蛇丸の目が気になってビクビクしています。野ウサギが立てる物音にもビクついています。そんなに怖かったのでしょうか……… ……と思っていた矢先、 怖ッ!!! しっかり見つかっていました。ダメじゃん、カブト。 しかし、ジャンプの中で、大蛇丸ほどストーカーする姿が似合っているキャラも他にいないでしょう。さっき、ちょっとカブトくんのことを小馬鹿にしちゃいましたが、こんな人につけ回されるかと思ったら、そりゃあ物音一つにもビクつくようになります。 それにしても木陰から見ているとは、またトラディショナルなのぞき見をする男です。まるで憧れの先輩に恋いこがれる乙女のようです。意外と古風な男ですね。 恋する乙女 おーもーいーこんだーらー しーれんのーみーちーをー 暁か…僕は興味しんしんさ お前、帰れ 『BLEACH』 いやもう、ごめんなさい。正直この漫画を見くびっていました。 限定解除、当初、副隊長以上の死神は現世では霊力を制限されるという設定があったことは一応覚えていたんですよ。でも、作者の方は設定の後付を塗り固めるのに忙しくってそんな設定があったことなんてすっかり忘れていると思っていました。ほんとごめんなさい。 そうですよね、いくらなんても隊長、副隊長クラスの二人がここまでヘタレているのはおかしいですよね。このままじゃあ席官クラスのルキアの足下以下ですもの。そうですよね。 あとディ・ロイも多分、破面だけどなぜか現世では霊力を制限されていたから本気の力が出せなかったんですよね、そうですよね。 『テニスの王様(キーンーグ)!!』 「王様(キーンーグ)、王様(キーンーグ)!!王様(キーンーグ)、王様(キーンーグ)!!」 誰かこの声援を止めさせてください。人を笑い死にさせる気ですか。 ああもう、王様(キング)という恥ずかしいニックネームを名乗ることに何の躊躇も抱かない跡部様も素敵ですが、さっそく「王様(キーンーグ)!!」なんて声援を送るあなたたちも素敵ですよ。見ている方も恥ずかしいですよ、これ。 いったい氷帝のナイスミドルの監督はこの異常な状況をどういう思いで見ているのでしょう。というかこんなことになる前に止めろよ。 そして跡部様はさっそく越前からパクったCoolドライブを使って先手を取ります。人からパクった技に自分の技名をつけてしまうあたり、なかなかしたたかな男です。多分、これはパクリじゃなくてインスパイアされただけだとか言って自分のオリジナル技にしてしまうつもりですね。お前の技は俺の技、俺の技は俺の技。アトベイズムです。 『魔人探偵脳噛ネウロ』 今週はセンターカラーでカレンダー付きでした。 1ページ目を見て、ネウロにしては普通の絵だなと思っていたところへ2ページ目の絵にやられました。なにかこちらの図の方が落ち着く私がいます。 今回のシリーズ、いろいろな伏線が絡み合って進んできましたが、全部綺麗にまとめられていました。ギャグだけでなく純粋な話し作りも上手くなってきたなと思います。 正直、今回の話の主役である吾代が、最後はどういう収まり方をするのかはまったく読めませんでした。 そういえば吾代はほんとに給料をもらえるんでしょうかね。 今回の話の中心は吾代でしたが、同時に弥子の可能性の成長を示唆する話でもありました。いつかアヤ編でネウロが言っていた、弥子の「人の心を捕らえる力」が発揮されたシリーズでもあります。 早坂の豹変をずっと期待していましたが、豹変はなし、最後に自分の表情を取り戻すという流れになりました。ユキの「豹変したみたいに見えたぜ…」というのはやっぱり作者自身狙っているんでしょうかね… 一方、豹変した望月さんは、またずいぶんと表情豊かな人になりましたね。 当初は笑顔の仮面に覆われている男、そして裏では情報を操り、裏の世界の人間の貫禄を見せていた彼ですが、最後には なんかお茶目なおっさんに豹変してました。 そもそも吾代のクビを喜ぶ理由がわかりません。いつの間にこんなノリのいい人になったんですか。 『みえるひと』 狐耳ハセに狙いすぎじゃないかと思ってしまいました。 『ポルタ』 「ヘルメス」の蛇のマーク、二匹の蛇が絡み合うマークは錬金術のヘルメスの杖が元でしょうけど、これ、よく見ると二匹の蛇が絡み合ってるんじゃなくて、蛇の頭部と頭部、尻尾と尻尾でつながってますね。どういう生き物、これ? あと「デッドリー・ダンス」って、両手足しばった状態じゃ「ダンス」にはならないだろうと思いましたが、そんな(この漫画においては)ごくささいなことにツッコむべきではありませんね。どうでもいいですが、○○○・ダンスっていうと、『無頼男』のスタンガン・ダンスを思い出します。
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