くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2007/01)

2007/1/31


ジャンプ感想(2007年9号)

ワンピース

今回のいきなり仲間入りという展開は小気味よかったです。色々と突っ込まなきゃいけないところがあるのにそれを差しおいて仲間入りが成立。まあルフィ的には相手が例えガイコツでも、「うんこが出る」という条件を満たしていたことがコミュニケーション可能な仲間としてのボーダーラインはクリアしたということなのかもしれません。仲間を抜ける、戻るとかでグダグダやっているよりはルフィにはこういう面白そうだというノリだけで行動してほしいです。
ところでナミが「見せるか!!」と言ってハイキックを決めた時、これ見えているよね。否、見せてくれたのか。意外なところでツンデレしてくれています。



NARUTO

飛段戦決着。サクラとサイが援護に向かうことになった時は、また都合良く飛段が二人が到着するまで粘ってから倒されることになるのかと思いましたが、そこを裏切ってくれたのは良かったです。飛段は(変態性も含めて)おもしろいキャラだったのでここでジ・エンドはちょっと残念ですが。
しかし結局飛段の不死身の理由は説明されないままなのね。
飛段や角都の身体的な異能って『NARUTO』の世界においても異常なことだったみたいだし、そういう変態的特性を持った人間もたまにいるくらいで終わらされてしまうとなんとも読んでいて消化不良になります。ここは後々にでも説明は欲しいところです。まあ大蛇丸も不死身の研究をしてるってだけで、意味もなく脱皮したり首が伸びたり口から剣を吐き出したり、不死身とは大きく方向性の外れた変態ぶりをかましまくってくれていましたけど、あれは「大蛇丸は変態だから」ということで説明がつくし。
穴の底に落とされて、生き埋めにされた飛段。体バラバラになっても死ななくても、餓死とかはしないのかな。さすがに首だけじゃあもう復讐どころか脱出自体無理だろうから、呪いのビデオを作って、自分のクローンを作らせて蘇ったりするかもしれません。ビデオのラストは穴からはいずり出てくる飛段の映像で。



魔人探偵脳噛ネウロ

今週のサブタイトルは「机【おんな】」。「机」と書いて「おんな」と読ますなんて他の人には真似できません。テニスで選手が観客席まで吹っ飛ばされるくらいのハジケぶりです。
きっと池谷は、「机上の空論」という言葉も「女上の空論」と読んだり、「学習机」を「学習女」という風に読んでいたのでしょう。普通の単語がいきなり卑猥な響きに変換されました。外道と言うよりは変態と言った方がいい気がしてきました。

第一話ぶり(?)に再登場した諸績。唐突に懐かしいキャラを出してきますね。「モロ」っていうのはこの人の口癖なのか。

今週三回ほど弥子の耳に指を突っ込んでいるネウロですが、これが最近のネウロのお気に入りなんでしょうか。でもよい子は危ないので真似しちゃダメだぞ。こんなことされて平気でいられるのは弥子と花山薫くらいですから。

池谷が仕込んでいた仕掛けにはちょっと心打たれました。ちょっとキザだけど心憎いことをしてくれます。外道だけど変態だけど格好いいよこの人。こういう外道オトコになりたいものです。
そして犯人はどうやら大塚で確定ぽいですね。『ネウロ』ではあまりこういうところでどんでん返しはやらないので、ストレートに大塚と思っていいでしょう。
しかし、ラストのコマの机を三角木馬にして跨っている大塚の絵、これ少年誌的にオッケーなんでしょうか。特に前提として机=女という公式ができあがっているうえでこの絵を見るとまた危ない構図であることが分かります。女性を三角木馬代わりにして跨っているわけです。責められて喜んでるんだか責めて喜んでるんだか分からないよ。こんなの少年ジャンプじゃとてもじゃないですけど掲載できませんね。
いやこれ、担当の方は煽りではどうフォローするつもりでしょうね。
この角がイイの…この重みがイイの…
もっと煽ってるよおい。
なんか間寛平のギャグを思い出しました。



BLEACH

巨人の右腕ブラソ・デレチャ・デ・ヒガンテ
悪魔の左腕ブラソ・イスキエルダ・デル・ディアボロ

チャドはよく舌噛まずに技名とか言えますね。この中学生が一生懸命辞書を引いて考えたようなネーミングセンスのオサレぶりはさすがです。戦っている時とか技名半分くらいまでしか言えていないうちに反撃されたりしますよ。

さて、味方の中では一番能力に謎があるのがチャドです。そもそも彼が能力に目覚めたきっかけも、虚に襲われていたらなんとなく腕が変形したというものでしたし。実は作者の方もチャドの力の説明にはずっと悩み続けていたのかもしれません。

ここまでの十刃落ちとの戦い、みんな申し合わせたかのように律儀にぎりぎりまで手加減して戦っています。手加減されている十刃落ちの方も、親切に全力を出すまで待ってくれているジェントルマンぶりです。
一護:俺ルールで十刃未満の相手には卍解しないことにしていた
雨龍:単に出し惜しみしていた
チャド:虚園に来たらなんとなく力が目覚めた
三者三様、ワンパターンにならないように手加減して戦う理由を別々にして読者に飽きさせないところはちゃんと考えられていますね。正直言えば手加減して戦うという大前提をまずどうにしかしてほしいところですが。
ところでチャドのパワーアップはまたこのパターンですか。みんな一生懸命修行したりパパの所有物をくすねたりして己の力を上げているのに、チャド一人だけ、あれ、俺なんか強くなってね?ってかんじでパワーアップしています。努力<<<才能の傾向の強い最近のジャンプをよく反映しているとは言えますが。



テニスの王子様

「日本一のパワー選手を棄権においやったその力、もう日本一のパワー選手っすよ!!」

なんかナンバーワンの殺し屋を殺したから今日からお前がナンバーワンの殺し屋だみたいな言い方されてますよ。
河村に新しく付いた称号、「血だらけで戦う男」、「破壊魔」……
冷静に見れば、実力じゃかなわないから相手の腕を折って強引に試合に勝ったわけで、普通は非難こそされ賞賛されるはずがないのに、なんかいい話みたいになってるし。青学の連中も試合に勝ったことを喜ぶ前に、腕を折ってしまった相手選手にワビを入れるべきでしょう。せめて監督と部長くらいは頭下げに行けよ。

試合が始まった時には仕事中だったはずなのに、いつの間にか(移動時間を考慮すると物理的な意味でも)息子の試合を観戦していた河村の父。「良くやったぞーっ!!」とか言ってますが、人にケガさせちゃったんですよ。喜んでいいのか?
しかし河村の親父さんは途中観戦でよく息子が行っているのがテニスの試合であると認識できましたね。ラリーの度に観客席まで吹っ飛ばされてポイントを取られているところしか見ていないだろうに。もしかして河村の親父さんも、『リボーン』の山本の父のように、若い頃は殺戮テニス道で一目を置かれていた存在だったりするのでしょうか。

ダブルス1は手塚・乾の青学メガネコンビと、財前・千歳の対決。おそらくは監督からの直々の命令でハブられたであろうケンヤ君もかわいそうですが、試合に出ても「お前の存在自体が邪魔」みたいに言われている財前君もかわいそうです。そもそも監督は千歳が試合を見に来てなかったらどうするつもりだったのか。
ところで、試合に出るつもりのなかった千歳が今着ているユニフォームとラケットって多分誰かからの借り物ですよね。ハブられたケンヤ君から借りたのでしょうか。ケンヤ君もほんと踏んだり蹴ったりですね。



P2!

江尻先生がまたまたやってくれました。「実は女の子」、「ロリ体型」に加えて「妹属性」まで追加されたアキラ。自分の兄のことを「兄キ」とか「兄さん」ではなく「お兄ちゃん」と呼んでいるところが狙っています。あとは「血のつながりのない兄妹」という設定さえ追加されれば完璧ですね。

「お前にチャイナを教えてやるヨ」

すげー胡散臭い台詞です。例えば日本の金メダル級の柔道家が海外で試合をして「お前にジャパンを教えてやるヨ」とか絶対言わないと思います。
あと中国のイメージ映像がものすごく日本人の主観に満ちた映像になっているのはギャグのつもりでしょうか。パンダとか万里の長城とか拳法家とか、卓球に関係するものが一つとしてねーよ。


2007/1/24


ジャンプ感想(2007年8号)


ワンピース

黒ヒゲの手に入れた能力「闇」。相手の能力も含め何でも引き込む代わりに「痛み」までも引き込んでしまう能力……って、すげえマゾな能力です。ちょっとケガもしているところを見ると痛いだけでは済まず、ダメージも多少は受けてしまうみたいですし。「殺され」はしなくても生殺しっぽいです。能力が「闇」と聞いた時は「こんな奴どうやって倒せばいいんだよ」って感じでしたが、今はがんばったらなんとか倒せそうな感じです。
なんでもくそみそ飲み込んでしまう能力とのことですが、飲み込める量も無制限なんでしょうかね。

エース「不知火…は…はいりました」
黒ひげ「ああ…次は十字火だ」



と、こんなわけで僕の黒ヒゲ討伐はクソミソな結果に終わったのでした…



NARUTO

120ページの角都がワキ毛真拳使ってるように見えるよ。

「まあ見てて下さい。以前のナルトとは別人ですよ」
別人かあ。三年間修行して新しい術を覚えるどころか全然変わっていなかった奴が、二、三日の修行で別人のようになったと言われてもいまいち信憑性に欠けます。これで別人のように成長していたらしていたで、自雷也との三年間の修行がますます無意味なものになるわけですが。

一方、飛段を完全に捕らえたシカマル。体をバラバラにされても死なないという飛段に対し、
シカマル「オレ達一族がずっとお前を見張っておく」
とのことですが、この台詞を言っている時のコマには一族どころか鹿しかいませんよ。もしかしてあなたの仰る一族、というかご親戚の方というのはこの鹿のことを言っているのでしょうか。なんで鹿って、シカマルだから鹿ってことですか。他に友達いなかったのかよ。
ところでシカマルの一族しか立ち入りが許されていない森に援護に向かったサクラとサイが後で理不尽に怒られたりしないか心配です。



魔人探偵脳噛ネウロ

時々扉絵で見せる弥子の私服(コスプレ?)姿は非常に反則的なまでに犯罪的なかわいさをともなっています。普段はネウロ、弥子ともスーツ、制服姿がほとんどですが、私服姿の時の服のセンスがいいんですよね。

すでにプロフィールに「外道」と書かれている池谷。目つきがネウロと似ているのはやはりこの二人を外道属性ということで意識して描いているからなのか。
手錠を持っているのはともかく、使っていたら本当に犯罪沙汰になっていたよ。ところで手錠というとSMプレイ用のものから警察や刑務所で使われる本格的なものまでありますが、「プレイ用」の安いもので1000〜2000円程度、「実用」の本格的なものになると10000円以上になるみたいです。調べてみると手錠と一口に言っても簡単に外せないように二重ロックになっているものや、護送用のフックが付いているものなどいろいろあるんですね。
しかしネウロが手錠を携帯していたことはちょっと意外でした。いや、いくらなんでも弥子に手錠プレイまではしないだろうということではなく、ネウロは手錠よりも首輪派だと思っていたんで。

女性を人間家具として使用する外道オトコ、池谷。なんだっけか、『CYBERブルー』にこういう人がいたような気がします。
今回は池谷、大塚ともどっちも豹変しそうな雰囲気があって怪しいですけど、池谷の方はただ外道(変態)なだけで無実かなあ。



テニスの王子様



ほんともう、今週はこんなかんじで終わるのかと思った。冗談抜きで。
結局ポイントとか関係なしに相手を戦闘不能に追い込んだ方が勝った試合でした。
河村の顔もいろんな意味でヤバいです。正直今週の『エム×ゼロ』のように顔にモザイクかけてからアップするべきかどうか迷いました。ひどい顔してるだろ?嘘みたいだろ?生きてるんだぜ、それで…

せっかく河村が初めて波動球を打ち返されずに済んだというのに、「ラケット弾かれた程度じゃん!!」と、誰も河村がポイントを取ったことについては触れていないところを見ると、みんなも正攻法じゃ河村に勝ち目がないことは分かっていたみたいですね。そもそもテニスの試合を観戦しているという自覚がないのかもしれないですけど。
「逆に怒らせた。殺されるーっ!!
いやこれ、テニスの試合なんですけど。いくらなんでも相手校の選手にその言い草は失礼だ。失礼ていうか人のことをなんだと思っているのか。実際何度も死ぬような目に遭わされてはいるけどさ。師範も師範でこのまま河村の首を素手でへし折りそうな形相してるから無理もないけど。

亜久津「河村よ…お前の信ずる道を行け。どこまでもな!」
行ったらダメだと思う。「信ずる道を行け」って、今の時点ですでにおかしな方向に進んでいるのですが。どこまでも行ったら河村先輩、人を殺めることになりますよ。一人や二人じゃなく、二桁から三桁の単位で。

それにしても「ワシの波動球は百八式まであるぞ」と言った時にあれだけ読者を脅威と恐怖の渦に巻いておいて、まさか三分の一も出し切らないうちに試合が終わるとは思いませんでした。百八式までいくと地球そのものを破壊しかねないから師範も使うわけにはいかなかったのかもしれません。『YAIBA』の魔王剣のように、今回はフルパワーの波動球の披露はお預けにしておいて、後で河村が百八式クラスの波動球を使うようになるのかもしれません。

ところで今日の試合後、半殺しの目にあった息子の姿を見た河村の親父さんはどういう感想を抱くんでしょうね。
河村・父「た…隆!おめえいったいその有様はどうしたんでい!今日は大事な試合だってのに一体何やってたんでい!」
河村「へへ…ちょっとバーニングしすぎちゃってね……でも安心してよ父ちゃん。俺も相手の腕を折ってやったからさ」
河村・父「だからおめえ一体何やってきたんでい!」



ラルΩグラド

第一話時点のラルのステータス
なまえ:ラル
しょくぎょう:ロイのむすこ
とくぎ:ちちをもむ

現時点のラルのステータス
なまえ:ラル
しょくぎょう:ちちもみのラル
とくぎ:ちちをもむ
    ちちをしゃぶる
    ちちをなめまわす
    ちちをあじわう

と、一目で分かるようにラルの成長ぶりがうかがえます。順調にレベルアップしていますね。武道家で言えば「まわしげり」を覚えたところでしょうか。
そしてそのラルの経験値稼ぎに貢献したであろうミオ先生のがんばりも忘れてはいけません。



ムヒョとロージー

         / ,ニ三―=三テ           !
         //ニ二  ‐=三   _二ニ_ ニニ !          し  ま
          レ/////    ,.==== 、  , ハ         て  る
        iヒ-、__/__--≠rテ宏,.`Y==f辷示、        い  で
        Y⌒ヽ三 ̄ ̄ `  !`ニラ r厂`ゞィ { リ        な  成
        ! ノrう,         `ー―ネ   }ーY       い  長
        { {  (      u    ノ{_rっ ィノ、 !        :  
        ||ト⌒'          r{i!i{{从仆リ ,'         :
       _|{!、ゞ ‐ァ  \         `:::::   /       :
       / \ゝ  \  ヽ            /
   / ̄/   \   ヽ  ヽ         Y
 /    ヽ    \              人
   ヽ \      \\    \    イ  \

ロージーったら、これまでにあれだけたくさんのイベントをこなしてきたくせに、煉とかの能力面はさておき精神面は全然成長してないよ。ナルトが三年間の修行の末に何も変わってなかったのと同じくらいの驚きです。ナルトの場合は九尾が暴走しやすくなっている分マイナス方向に進んだと言ってもいいですけど。

さて今週ラストの鎧の中に入っていたのは誰なのか。悪霊というヲチはなくて、多分ロージーの仲間 or 知り合いの誰かかと思いますが、梅吉やヨイチたちはもう出て来てるしギンジだと行動が早すぎるし。ここでまだ出ていないのは今井さん、リリー&マリル、この中のどれかでしょうか。しかし今井さんだとちょっとこの人はそういうキャラじゃないよって気もしますし。大穴でペイジさんあたりでしょうか。

2007/1/10


ジャンプ感想(2007年6・7合併号)


ワンピース

今週も話の三分の二は今までの登場キャラクターの再登場でした。テレビアニメで言えば1クールの区切りごとに入れる総集編にあたるところでしょうか。次の魚人島編も年内に終わることはないので、今ここで登場させておかないと登場させるチャンスがまたはるか先になってしまうのでしょう。
黒ヒゲの食べた悪魔の実の能力は「闇」。って言われてもどんな能力が想像つかないですね。「最強」と言うくらいだから「火」や「雷」なんかにも勝てるような能力になるんでしょうけど、あらゆる攻撃の無効化とかウィルスのように浸食するとかでしょうかね。というか「闇」って種別的にはラスボスクラスの能力ですよね。ゴム人間の能力じゃあどうやっても勝てる気しねー。ゴムだから電気は通じないっていうヲチはもう使えないでしょうし、光を当てると蒸発するとかそういう弱点でもないと今のルフィでも勝てそうにないですね。次に二人が会うのがリアルタイムで何年先のことになるかは知りませんが。
あと悪魔の実って図鑑に載っていたんですね。カクやカリファがどんな能力が付くか分からずに食べていたからてっきり食べてみるまでは誰にもわからないものだと思ってました。誰か気を利かせて図鑑を持ってきてあげればよかったのに。



D.Gray-man

だんだん敵も味方も攻撃が何でもありになって「能力」どうこういうのがどうでもよくなってきてますね。あとラビの「合体しやがったのか!!!」や「扉にアレンを〜」のツッコミがなんだか無理矢理説明させられているようで空回り気味です。
他のキャラより不死身度が高いせいか、敵の強力な攻撃を受けて人間なら致命傷級のダメージを負う役割を回されているクロウリー。ジョジョ6部のF・F的ポジションです。手足が吹っ飛んだり体を潰されたりしても血を吸っておけば回復するんだから便利な体です。手足が吹っ飛んだり体を潰されたりしても水分補給すれば元に戻ったミジンコ生物のように。14キロのアクマの血…奇跡が起こる。14キロに達するアクマの血が…たかがアクマの血が、滅びかかった人体を復元させる。
これを応用すれば、移動の際は一旦干からびさせておいたクロウリーを缶詰の中に詰めておいて、敵が出て来たらアクマの血液の中に浸してクロウリー復ッ活ッ!てかんじでインスタント・エクソシストとか作れないですかね。ポケモンみたいでかっこいいですよ。



ラルΩグラド

カフカの後頭部がキモいよ。キモいっていうかこれ公然猥褻カットじゃないですか。カフカという男、表向きはサワヤカ好青年に見せておいてその裏とんだ変態野郎でした。
そもそも「華縛りの」なんてSMチックな通り名を持っている時点で気付くべきだったかもしれません。「乳もみのラル」を「不純」だの「常識のない」だのとバカにできた立場じゃありません。というかラルにしたってお前にだけは言われたくないと言い返したいところでしょう。カフカが本気で女王に褒美を求めたら、「乳もみ」どころか「私の薔薇であなたを縛らせてください」とか言い出すに決まってます。



魔人探偵脳噛ネウロ

HALの事件も片づいて一段落。ということで今回は事件の発生もなく日常編といったところでしょうか。と思ったけど、ネウロのアンテナが反応しているということはまた血なまぐさい出来事が起こりそうです。
弥子を遠い目で見守る浅田。その心情は例えるなら、インディーズ時代から応援していたロックバンドがメジャーデビューを果たし、CD売り上げランキング1位になるヒットぶりを見せたのはいいけど、売れ始めてからは昔のようなド派手なメイクや衣装もやめちゃって、曲も一般受けしやすい方向に転換してバラードとか歌うようになっちゃったりしているのを見ているファンのようなものでしょうか。
浅田も高速移動術(?)に関してはある意味弥子と同速度で成長しているように見えますが、そのうち一人ダブルスだとか質量を持った残像を作り出したりとかできそうです。
ラーメンを顔にぶつけられても怒るどころか諦めきった顔をしている弥子。これもネウロの調教の結果か。ていうかそのラーメン食ってるし。どんなヒロインだ。

今回登場したのはキャラクター的にはネウロと相通ずるところのある外道さん。ネウロはまだ奴隷役に選んだ弥子単体に絞ってドSぶりを発揮しているだけですが、池屋にいたっては相手が客でも「よかったのかい、ホイホイ入ってきて。俺はノンケだってかまわないで虐待する人間なんだぜ」と見境ない分タチが悪いです。
弥子にしてみれば今のこの空間は、シマウマがライオンとチーターと同じ檻の中に入れられているに等しいことでしょう。



ムヒョとロージー

「あいつは通称「ハイエナ・ジグロ」。金持ちの息子ってだけで才能ゼロ。暴力事件の数々を金で解決してきたクズヤローだ」

いや驚いた。魔法律学校なんていう特殊な学校でも金で入れたことにではなく、わざわざ裏金を払ってまでこんな日本一生徒の死亡率の高いところに入りたがる人間がいたことにです。悪霊は好き勝手に行き来してるし、内部からもなぜか始末せずに保管してあった危険な悪霊とか出てくるし、学校っていうレベルじゃねーぞ。無事卒業しても毒島さんやムヒョなんかを見てるとあまり金回りのいい仕事に就けるわけでもなさそうですし。ハイリスク・ローリターンぶりでなら群を抜いている学校ですよ。
さらに才能もないってことは悪霊に対して全く無力な一般人と何ら変わらないわけで、親御さんは手の付けられない息子を死なせるために入学させたんじゃあるまいか。
しかし親の財力で入学し、暴力事件も金で解決って、『無頼男』のあの人を思い出します。

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      ソ/ 彡|__\ヾソ/ #/ミミ__へゞ \
    彡  /(τ| =。≧‖≦。=ξ ヾゞヽ   ヽ   言ってんじゃねェー
     彡ノノヽ|   ⌒/┃√     |δ)ゝゞ ゝヘ
      ソノ  |     _┃      |_ノヽヘ〜
       丿ソ ヽ ヽ 二′_   │ヾヽ
          ソヽ ヾ┼┼/   /ヾ ───__
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     /     \  \_ // 丿  ヘ
   /        \_    ノ  /※
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|         |   /  / :::__)
            /     :::__)
                /   )

このジグロも手下と一緒に女性教師を囲んでスタンガンダンスをやったり、ペットにアナコンダを飼っていたり、ブチ切れると「霊感の低いこと言ってんじゃねェー」とか言っていたんでしょうか。
魔法律学校というファンタジースポットも、金持ちのボンクラ息子だからという設定だけであっという間にヤンキー学校に早変わりです。悪霊なんて見えやしねー。



テニスの王子様

「波動球の無効化だって!?」
「それじゃ河村先輩だけが一方的に腕への疲労が溜まっていくだけだ」

こいつら、この期に及んでまだの心配しかしないのか。木を見て森を見ずなのか、それとも単に現実逃避しているだけなのか。

「や、やめろ河村っ!これ以上の波動球はもう無意味だぁーーっ!!」

いやまあ、無意味は無意味なんだけど、なにかこう、もっと根本的な部分で間違っているのを見過ごしているような気がしないでもないです。

「無理っスよ、止めても……河村先輩は日本一の力選手パワープレイヤーになる為ここに来たんスから」

努力の方向性を大きく間違えていたことには誰も突っ込んであげなかったのか。
河村のことを「羨ましい」なんて言っていた大石や不二たちも、本当は「見ていて面白いから」という理由だけで河村を持ち上げていたんだと思います。

あと阿久津は血まみれで白目向いている人間に「何諦めてんだ」とかいったい何を言っているんでしょうか。潔く死んでこいと申すか。諦めるっていうレベルじゃねーぞ。