くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2007/04)

2007/4/26


ジャンプ感想(2007年21号)


ジャンプゲーム情報

DS用ソフト『BLACK CAT』の新規描きおろしキャラにレッドXIIIがいたことに思いきり噴き出してしまいました。こういうのを見るとやっぱり矢吹先生だなあと思ってしまいます。思えば『もて王』以前にジャンプでパロネタを確立させた漫画でしたね。



To LOVE る(巻頭カラー)

スカートのなかにいる!(Wizardry)



BLEACH

全然一護を殺す気のないウルキオラ。ノイトラといい、十刃の人たちはチョコラテがどうのと説教されそうな人ばかりですが、ウルキオラは確か一護がもっと強くなったら味方に引き入れようとか言っていたんでしたっけ。強さ云々はおいといても、味方に引き入れるには交渉以前から最悪の関係になっているんですが、どうやって口説くつもりなんでしょう。織姫の救出に来たはずなのに目的が打倒十刃になっている一護のことです、織姫が破面側にいるということは交渉において何のアドバンテージにもならないはずです。下手すれば織姫もついでに殺してから帰還しかねません。

そして一方、ある意味引きこもりニートな生活を送っている織姫はというと、”ロリ娘に虐待されていました”。字面だけ見ればその手の趣味の人にはたまらないシチュエーションになることでしょうが、織姫がノリ気でないので普通の虐待になっています。でもロリ娘の方は血まみれの織姫の顔を見て顔を紅潮させてかなり興奮しています。
前作『ZOMBIEPOWDER』でもショタキャラが若い女性を拷問して指を切断するシーンを描いていた久保先生ですが、虐待・陵辱系のシチュエーションを描かせたら少年ジャンプにおいても上位に入ることでしょう。
それにしてもこの後どうなってしまうのか心配でなりません。ええ、もちろんロリ娘ともう一人の地味な子(名前忘れた)の方がです。織姫の方は、痛いのはともかくケガなんて彼女の回復魔法ですぐに治せます。しかしロリ娘たちの方は、万が一、織姫に片思い中のウルキオラにでも見つかろうものなら即座に八つ裂きにされかねないし、藍染様にでもバレれば「お仕置き」と称して今度は彼女たちがどんな虐待と(主に)陵辱を受けるか分かったものじゃありません。特に藍染様の考えることですからノーマルな行為には及ばないはずです。彼女たちは今自分たちがどんだけ危険な命の綱渡りをしているのか気付いていません。

そして織姫の虐待に割って入ったのはウルキオラ……ならぬグリムジョーでした。これは意外な展開です。
正直、なんでグリムジョー?ということに気を取られて、彼が鍵はすでに開いているはずのドアを無駄にド派手に吹き飛ばして入ってきたことなどどうでもよくなってしまいました(内側には鍵穴も何も付いていないから外側からしか施錠できないはず)。
しかもなんか助けに来たっぽい雰囲気を醸し出しています。この人が織姫を助けに来る理由が何も思いつかないのですが、腕と腹の傷を治してくれたことに恩を感じるうちに恋にまで発展してしまったのでしょうか。
藍染様からはお気に入りにされて、お気に入りの座を奪われた女たちからは妬まれて、ウルキオラとグリムジョーからは片思いされて、その当の織姫はというと一護のことしか頭になくって、でもその一護は織姫のことはすでに眼中になく今となってはついでに始末されそうな勢いだし。どこぞの少女漫画よりもはるかにドロドロとした展開になってきました。そんなふうにどうにも『BLEACH』の人間(死神、虚)関係が複雑になってきたので、ここで図にまとめてみました。


BLEACH人間関係図


ここで分かるのは、もし今後、雛森が戦線復帰するようなことがあれば、織姫は今度は雛森から命を狙われることになるということです。


さて、阿散井対ザエルアポロの戦いの方はというと、阿散井は始解のまま相手にろくに傷を付けられずにいました。

ザエルアポロ「飽きた、と言ったんだ。言葉も解らなくなったのか?失礼を承知で百も言うが、正直、もう見るべき所が無いんだ」

阿散井との戦闘前に必死こいてデータ収集をして卍解を封じるようにセッティングまでしていた彼が一体何を言っているのか、阿散井でなくても彼の言葉の意味が解りませんが、どうやらそろそろ止めを刺したいらしいです。

ザエルアポロ「ともかく君は最早、僕が直接手を下すには値しないという事さ」

阿散井との戦闘前に必死こいてデータ収集をして卍解を封じるようにセッティングまでしていた彼が一体何を言っているのか、阿散井でなくても彼の言葉の意味が解りませんが、どうやらそろそろ止めを刺したいらしいです。



NARUTO

「…お…お前らは一体…何が目的で…ここへ来た?」
水月「重吾を連れ出しに来ただけだけど…仲間にしたくてね」

水月たちにボコられた彼らにしてみれば、大蛇丸が死に、看守も全員倒して、やっと自由の身だと思っていたところにボコボコにされて、理由を聞いてみれば用があるの重吾だけで俺たち関係ねーじゃんかといい迷惑な気分になっていると思われます。

水月と重吾の争いを、体から出した白蛇で止めたサスケ。大蛇丸を取り込んだというのはその能力も一緒に取り込んでいるようです。ところでこの白蛇、体のどこから出ているんでしょう。服の袖には通せるようなスペースがないので、位置的には尻から出ているように見えるのですが……大蛇丸を取り込んだことで予想通りサスケも変態化しつつあるようです。多分そのうち脱皮とかします。
それを見て「た…たまんない…」とか言ってる香燐はもう極度のド変態です。「蛇」と「尻」で絶対いかがわしいシチュエーションを連想していましたよ。



魔人探偵脳噛ネウロ(Cカラー)

・ドラマCD第二弾
パッケージイラストの弥子がなんかエロスなことになっています。弥子単体だけならまだしも、隣にいる二人の手つきがいやらしい。特にVの方の手つきはかなり危ないです。大丈夫なのかこれ。ネウロの方も弥子に何かしでかそうとしているようにしか見えません。「弥子あやうし!」とありますが、どういう意味で「あやうし!」なのか。ついでに私の頭も大丈夫なのかこれ。


・本編
睦月は包装されていない剥き出しの巨大ポッキーを手袋に入れたまま持ってきたのだろうか。

「父の中にある厳しさと甘さが…兄にとっては全てが悪く影響してしまったのでしょう。終わった事を悔いても仕方がありません」

どこかで聞いたようなフォローだと思いましたが、ジョジョ1部でディオがジョースター卿を刺した時にジョースター卿が言ったフォローに似ているんですね。吾代あたりはこれを聞いたら「こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!ちがうね!!こいつは生まれついての悪だッ!」とか言い出しそうですが。


そして再び動き出すサイ。崩壊を免れたHALの残骸から復活したHALのバックアップことHAL2。しかし哀しいかな、復活怪人のセオリー通り見事に弱体化しサイの餌食となりました。
本来のHALでもなくオマケ的な登場でしたが、HAL編が初の長編できれいなかたちで終わったシリーズだけに、このようなかたちでもHALを再登場させてしまうのはあまり嬉しくなかったですね。
ところでHAL2を取り込む時のサイですが、これ…

ジャンプ21号ネウロ

「撮り殺してやる」の人!?
この後HAL2も「観察サレルッ」と言ってますから、本当にあの人の能力(?)をコピーしたようです。倒した相手の能力をコピーするって、バトル漫画の主人公みたいなキャラになってきました。天才め!!!
コンピュータになってHALのプログラムを取り込んでサイが何をしたいのかはまだ分かりませんが、かつてHALがやったように大規模なハッキングをしたり、電子ドラッグで大量の一般人を操るのに使うのでしょうか。ただ、電子ドラッグについてはもうワクチンが出回ってしまっているからこちらについてはなさそうですが。
ところでHALと融合したサイですが、何と呼べばいいのでしょうね。「サイ」と「ハル」なので「サル」と呼んでおけばいいでしょうか。



サムライうさぎ

松山桐之進が支払ったのは刀であった
女郎一人無礼討ちにしたくらいでは役人は動かぬ
そう自惚れていた

気さくな面とは裏腹に、結構アブない奴だった桐之進。そしてかわいい絵柄とは裏腹に今日も人が死んだ『サムライうさぎ』。
知行八百石の書院番士の松山桐之進。書院番士とは江戸幕府の将軍直属の親衛隊で、典型的な出世街道だったらしいです。掛川藩の武芸師範役の岩本虎眼が知行三百石で、これで大きな屋敷と道場に十人以上の奉公人を抱えるだけの暮らしの余裕がありましたから、八百石と言えばかなりの高禄であると言えるでしょう。

志乃の元ダンナだったという桐之進。当時の結婚はだいたい同じくらいの身分同士でくっつくという話からすると、知行八百石の桐之進と、作事方の下っ端の吾助と同身分の家柄だった志乃とでは身分からして釣り合わないことになります。当時の作事方の物書の給料が20俵(10石程度)くらいなので、ナメック星到着時のフリーザとベジータほどの戦闘力の差があります。元々は摂津家の身分がそれくらい高かったのが、何かの不祥事で減俸されることになって桐之進から婚約関係を破棄されたとか、そんなところでしょうか。DVを起こしそうな人柄の桐之進ですが、さすがにそれが原因で別れたとなると志乃の兄との人間関係も気まずくなるでしょうし。



家庭教師ヒットマン REBORN!

扉絵のこれは、最近のジャンプ漫画によく見られる後々のカードゲーム化を意識しているんでしょうか。太猿、野猿とも階級がC++とDランクと下っ端なので、クズカードの扱いですね。

山本「人間の体ってのは、血液だけでなく目に見えない生命エネルギーが波動となって駆けめぐってるんだ」

場所が場所なら胡散臭い霊感商法のターゲットにでもされているんじゃないかと疑いたくなる発言ですが、こうも爽やかに言い切られると疑いの余地を挟めません。

10年後の世界で10年後の成長したキャラが登場して戦うっていうのはちょっとベタとも思いはしたけれども、10年後のハルと京子の登場にはいいと思ってしまいました。
で、ハルがツナを「ツナさん」と呼んでいるのに対し、京子は「ツっ君」です。なんですかこれ、完全に恋人同士の呼び方じゃないですか。10年経ってもツナをそのような愛称で呼ぶ位置になれなかったハルなどは、この京子の呼び方にかなりの悔しい思いをしているんじゃないでしょうか。

京子がツナを呼ぶ時の名前は「ツっ君」
ツナの友達止まりの身分のハルには
呼ぶことの許されぬ呼び名である

そんなわけで、これまでその存在価値が空気中の二酸化炭素くらいに希薄だった二人の旧ヒロインでしたが、ここに来て見事なリボーンを果たしたようです。
と、思っていたらいきなり全員10年前の姿に戻ってしまいました。なんてこった、せめて女性キャラだけでも残しておいてくれればいいのに。



焼肉の王子様

許斐先生が本当に描きたかったのはこういうのだったのか、それとももう自分でもどうしたらいいのか分からないくらいに暴走しているのか、少しだけ心配になります。

「こいつの舌にあう肉あるんか。跡部景吾!!    髪の毛は……

本編中、私生活の部分はまったく公開されてはいませんが、やはり跡部様はおぼっちゃまキャラだったようです。まあ、一般的な家庭生活を送っていてあの性格が形成されるとは信じがたいですが。将来的には海馬瀬人のように笑い声の素敵な社長様になると予想されます。自宅に自分の肖像画とか胸像を作らせて飾っていそうな人です。
そして髪の毛は本当にどうなったんだ。まさかこのまま何もなしで済ませるつもりはないですよね、許斐先生。跡部様のカツラヘアーがポロリして金網の上で焼きそばと化すか、乾特性ドリンクを飲んだ跡部様が倒れ込んだところでカツラヘアーがパサリと落ちて脱落者の無惨な様を印象づける展開を期待しています。


2007/4/17


ジャンプ感想(2007年20号)


NARUTO

え、忍者にも休日とかあんの?
最初に思ったことがこれでした。ギプス固定されていた腕ももう治りかけているみたいだし、任務完了後の休暇期間ってわけでもないですよね。
この世界の忍者組織はかなり洗練されて事務化しているし、どこぞの国のギャング幹部と違って、忍が身分を隠すことなく堂々と表を歩けるくらいに認知されている世界ですから、現代日本の会社のように週休二日制を取っていたっておかしくはないと思いますが。現代日本の会社には週休二日すら確保できないところもありますけどね。五大国の忍者組織くらいになると、きっと忍者が過剰な労働や危険な任務で倒れないように労働組合なんかも成立しているのかもしれません。春になるとストライキで忍の活動量が減少します。

綱手「大蛇丸が死んだ。どうやらうちはサスケがやったらしい」

読者が予想するナルトたちの反応:サスケが大蛇丸よりも危険な存在になったと驚く、サスケの暴走に危機感を感じる
実際のナルトの反応:「んじゃ、サスケの奴、木ノ葉に帰ってくんだよなァ!」



イタチを殺すために木ノ葉を見限って大蛇丸の下についたあげく、連れ戻しに来た木ノ葉の元仲間にも暴力行為で返答したサスケに対して、いったいどんな根拠を持って「大蛇丸がいなくなったから帰ってくる」という思考ができるのでしょう。「うちの子は本当はそんなことするような子じゃないんです!きっとあいつにそそのかされてやったのよ!」と言って自分の子供の不良行為を責任転嫁するバカ親のごとく、ナルトたちも大蛇丸に対してかなり不当な思いこみをしていたようです。ほんと大蛇丸ってかわいそう。

ところで「何をチンタラしてた!」と言っている時の綱手様の腰回りが随分と太……豊満になられているように見えるのは気のせいでしょうか。激務太りというやつでしょうか。やはり火影の地位に就くともなれば色々と大変のようです。



テニスの王子様

準決勝を終えて、その足で焼き肉パーティーを始める青学一行。まあ決勝進出が決まって浮かれるのは分かりますけど、その決勝進出への一勝のために重傷を負って今頃は病院の集中治療室で峠を越えようとしている先輩もいるんだから、その辺も少しは気遣ってあげるべきでは……
……と思ったら普通に河村先輩もいるよ。生霊とか死霊の類じゃないよね、これ?もしくは河村先輩が今ベッドの上で見ている夢とか。
20回以上にわたって空中を十数メートルも吹き飛ばされて観客席に直撃させられて死にかけたにもかかわらず、ノン気に焼き肉なんか食おうとしてるよ。君が今いるべき場所は焼き肉屋じゃなくて病院だろうが。
もしかしたら、病院のベッドの上にいた河村先輩を不二あたりが無理矢理連れてきたのかもしれません。
ところで、この焼き肉パーティーに出席しているメンバーは見たところ青学のレギュラー陣だけのようですね。レギュラー入りできなかった補欠部員たちには「お前らにはその資格はない」とばかりに普通に家に帰されたようです。このようなさりげないところに竜崎先生による青学テニス部のカースト制の実体が見られます。

焼き肉屋の駐車場で流しソーメンをやっていた四天宝寺中。これ、通報すれば普通に威力業務妨害で捕まりますね。あげくに焼き肉を食べていた青学メンバーの席に加わり強制的におごらすつもりのようです。許斐先生は大阪人をいったい何だと思っているのでしょうか。『こち亀』と『ミスフル』に匹敵する偏見ぶりです。

さてこの焼き肉屋、全国各地のテニスプレイヤー御用達のお店だったらしく、その場に居合わせたのは青学と四天宝中だけではありませんでした。
相手チームと自分のチームのコーチにボールをぶつけるという凶行に及んだ比賀中に、その被害者の六角中。そして越前に失神していたところをバリカンで髪の毛を刈られるという残虐非道な行為を受けた跡部様率いる氷帝学園……
って、あれ、あ…と…べ…さ…ま……?



伸びた!?わずか数時間の間に!?
なんということでしょう、あの短かった髪の毛が何ヶ月も伸ばしたかのようなサラサラヘアーに生まれ変わりました。匠の粋な心遣いです。
いやまあ、跡部様ほどの方なら自力で毛髪の長さを変えるくらいのことはできるのかもしれないですけど、ここはやはり不自然な早さで伸びた頭髪に対してカツラヘアーを疑い、次週、焼き肉の取り合いになっているところにポロリしてしまったカツラが鉄板の上で焼きそばになって一同「氷の世界」になってしまう展開を期待したいです。

あとついでにもう一人、頭髪どころか顔面そのものを偽装してきた方もいたようで…



別人じゃないかまるでッッ!



BLEACH

一護にとっては予想外に、読者にとっては予想通りに、虚化一護の月牙天衝をくらったウルキオラはほとんどダメージを受けていませんでした。

一護「…誰が……諦めるかよ……てめえが……十刃のトップだろ…だったらてめえを倒しゃ、この戦い…勝ったも同然じゃねえか…!」

ついさっきまでルキアの安否の確認を優先してウルキオラとの戦いは避けようとしていた一護ですが、今はもうそんなことは頭から消え去っているようです。さらに言えば、一護たちが虚園に乗り込んだ当初の目的が織姫の救出であったことはとうの昔に忘れているようです。むしろ今なら、めでたく破面の同胞入りした織姫もついでに倒してから帰還しそうな勢いです。
ただしかし、本来の破面のトップであるはずの藍染が実は部下からまったくの人望を得ておらず、名ばかりのボスである事実を把握している点だけは評価してあげたいと思います。

1ではなく 4だったウルキオラ。ここは本来なら、ウルキオラより強い奴がさらに三人もいるのかよ、と驚くべきところなんでしょうが、今さら「力の序列は4番目だ」なんて言われても、 6にルピが就任できていた事実を振り返るに十刃の人選もかなり適当であることはすでに分かっていることで、下手をしたら「ルピとどっこいどっこいの強さなんだ、なんだ、がんばったら倒せんじゃね?」なんてことにもなりかねません。
そもそも十刃にはヤミーとグリムジョーくらいにしか会ったことのない一護は、何をもってウルキオラを 1と判断したのでしょう。



魔人探偵脳噛ネウロ



銛漁。

犯人解明の場に立って以降、ほとんど動きを見せていなかった睦月。先週あたりなどはよく見るとうっすら笑ってさえおり、豹変の兆候かと不安にさせていましたが、答えはその反対、彼女は彼女なりに自分の手で仇を取ることを考えていました。宮迫社長が、常に子供の位置に立ち続けていたがために大人の中で孤立していたことをちゃんと知っていた睦月。そんな祖父を子供の自分が守ってあげないといけないと思っていた睦月。ネウロファンとして、腹黒いところを見せない睦月がいつ豹変するのかとばかり不純な見方に慣れてしまっていた私でしたが、結局睦月は本当にいい娘でした。でも、這って女の子のスカートの下を覗く子供はいないと思う。
睦月の仇討ち道具は手袋の下に仕込んでいたアイスピック。子供の力でできるかはわかりませんが、少なくとも大人の女性が使用すれば人一人殺す分には十分な凶器です。しかも二刀流という気合いの入れよう。


前髪による七光り
年は若くとも宮迫の息子である
同時に
笹塚の拳銃は水月
吾代の両腕は醍醐の背後に狙いを定め
睦月が取り出したるは二閃のアイスピック
そして
桂木弥子魔界探偵事務所助手
脳噛ネウロの笑み

吾代、笹塚「野良犬相手に表道具は用いぬ」

裏の世界で怖れられた吾代と笹塚の拳と脚は
素手素足であろうと凶器そのものである

醍醐………顎部破損


それにしても、醍醐の前髪の七光り、これどうやって光らせてるんでしょうね。もともと人間の体には極微量の電気が流れているそうですが、それをうまくコントロールして一カ所に集めればできるかもしれません。バオー・ブレイク・ダーク・サンダーです。犬に姿を変えたり、足を手のように変形させることまでできた自分を「得体の知れない化け物」と言っていたXIですが、それも醍醐の前に出れば少し霞んできます。XIもしつこくネウロにつきまとうよりは醍醐の中身を見る方が手っ取り早くいろんなことが分かるんじゃないでしょうか。
トレパネーションを受けたホームレスと同じ映像が見えているのでなければ十分に人外の領域に入っている醍醐、その豹変は形状の異形度でいえば今までで一番だと思います。『NARUTO』の”状態2”の群れに混じっていても違和感ありません。豹変する犯人を、そろそろ松井先生が人間のつもりでは描いていない気もしますが。

最後は笹塚と吾代のコンビプレイで睦月の救出に成功。吾代はかなりアクロバティックな動きをしてますね。

ネウロ「上出来だ…我が輩の能力を使わなくとも…手駒の力を上手く使えばここまでの働きが可能なのだ」

気が付けば、今回は珍しくネウロが一つも魔界能力を使わずに事件が解決した回です……と言いたいところでしたが、先週でイビルコクーン使っちゃってますね。
ところで、いつの間にか笹塚もネウロの「手駒候補」の一人に入っているんでしょうか。属性でいえばネウロと同じ「ドS」に入る笹塚、外道池谷と同じく、そっち方面での気は合いそうです。裏の情報屋に怖れられていた笹塚は昔のことらしいですが、その”丸くなった”今でさえ、石垣へのSっぷりが健在と来ています。彼が本領を発揮したらどんだけ危ない奴になってしまうことか。そしてどんだけ笹塚攻めの同人s



サムライうさぎ

どうにも摂津がグリムジョーに見えてしまう。

笑ってはいるけれど、どうやらいたくご立腹の志乃。
笑うという行為は本来攻撃的なものであり、獣が牙をむく行為が原点である。
とりあえず今回志乃が作っていたうさぎ面には狂気的な恐怖を感じます。

吾助が不在の間、一人の寂しさを吾助の布団でまぎらわせていた志乃。いったい何をまぎらわせていたのか、想像するとエロティックです。
新婚の夫婦である。志乃が吾助の布団でそのような妄想にふけっていたのを、見て見ぬふりをする情けが吾助にも存在した。



To LOVE る

リトとの結婚を認めるために地球にやってきたララの父親。リトの方はララとの婚約を断れば地球を滅ぼされてしまう、つまり拒否することはできません。しかしララはリトに強制的な結婚を押しつけることを拒み、リトとの結婚の約束を取り消します。リトの春菜への気持ちに気付き、いつかリトの気持ちが本心から自分に向くことを望んだのです。
そのためにララが取った手段、それはララの発明品で地球のみんなから自分に関する記憶を消してしまうことでした。自分の父親を納得させ、リトたちを救うためでもありました。
みんなから忘れられてしまったララ。そのうえでリトたちと再開し、ゼロからやり直そうとします。
リト、春菜「おかえり」
……が、リトたちはララのことを忘れてはいませんでした。

いいまとめ方でした。
ララの発明品が失敗して暴走するという展開は『To LOVE る』の恒例のヲチになっていたので、ここでララの発明品が失敗する、という展開が来てもごく自然に受け入れられます。
最後は裸体もパンチラも何のお色気もなく終わりました。エロ要素ばかりが目立ってそこに注目されがちだったこの漫画でしたが、最後は「エロス」を芯にしていたわけではなくあくまで「ラブコメ」を芯にしていたことを主張したかったのでしょう。
いい最終回でした。

しかし、最終回だというのに編集のミスがあったのは痛いですね。「ご愛読ありがとうございました」の煽りを入れるのを忘れていますよ。


2007/4/11


ジャンプ感想(2007年19号)


BLEACH

PSP用ソフト「BLEACH - ヒート・ザ・ソウル - 」の情報が出ていますが、伏線張ったきりで放置されているヴァイザードの人たちも登場するんですね。虚園乗り込み編が長引きすぎて、ヴァイザードも気が付いたらグランドフィッシャーみたいな片の付けられ方をされないか心配になります。ほとんどが能力すらも分かっていないのに制作側もがんばってますね。原作のネタバレにも近いですが、ゲーム中のキャラクターの性能を考える時って久保先生から情報を出してもらったりもするんでしょうかね。
注目すべきはエロ女子高生リサの絶対領域がゲーム中でも保護されているのか。最近は『To LOVE る』並みに不自然なまでにパンチラの出る格ゲーも少なくはありませんが、写真を見る限りでは守られているように見えます。原作ではリサが一護にスピニングバードキックをかましていたシーンがありましたが、あれは再現されるのでしょうか。やったらもはやパンチラどころでは済まなくなりますが。

あと六車拳西の説明、
>己の肉体を駆使した”格闘”が基本戦術の拳西!
>拳による攻撃のほか”ローキック”や”飛びひざ蹴り”などの足技も…!!
>全キャラ中最強クラスの霊圧奥義も超強力!!

お前刀要らないじゃん。
そのチンピラのナイフみたいな持ち方した短刀もあきらかに邪魔そうだし、使わないなら捨てちまえ。


今週のカラー扉絵がなんだか『DEATH NOTE』を彷彿させます。 配役も、
一護:死神リューク
ウルキオラ:L
ヤミー:夜神月
ハリベル様:ミサミサ
レオ将軍:模木
でちょうど良い具合に変換できます。
あと関係ないですが、私は『DEATH NOTE』と『D.Gray-man』のコミックの表紙の見分けができません。

今回はもう一つの扉絵があり、夕焼けの沼池で一護たちがたたずんでいます。今にもボブ先生の「ね、簡単でしょう」の声が聞こえてきそうです。
メインキャラ四人のそろい踏みですが、当然のようにチャドがいません。やっぱり作者的にもチャドの扱いはそんなものらしいです。代わりに本編に長いこと登場していない平子が出しゃばっています。チャドなどは彼の足下のあたりにでも沈められているのかもしれません。


ルキアの死亡を親切に教えてくれるウルキオラ。ザエルアポロといい、十刃には紳士な人が多すぎます。チョコラテだらけです。

ウルキオラ「正確には、第9十刃と相討った。全身を斬り刻まれ、槍で体を貫かれたのだ。生きてはいまい

これ、言葉にすると凄いですね。説明だけ聞くとどんな残忍な拷問が行われたんだと思うところですが、実際には槍はともかく、「斬り刻まれ」たと言ってもたくさんのかすり傷を付けられた程度で収まっていたのに。

一護の虚化した姿に動揺するウルキオラ。この辺の情報は十刃でないドルドーニさんにさえ伝わっていたのに、報告受けていなかったんでしょうか。つうかこの人、虚化した一護や平子とグリムジョーが戦っていた直後に現れていましたよね。なんでお前が知らないんだよ。
織姫といちゃついてばかりいて何もかもがおろそかになっていたようです。



ワンピース

殺めるは易し。伊達にするは難し

要は皮一枚。恐怖によっても人は死ぬのだ。

お話的にはあれで三人とも本当に死ぬわけはないので、生きていたのは別にいいんですが、峰打ちと申したか。
現実に実現可能かどうかは別として、斬られた者が斬られたことに気付かない斬撃というのは、あまりに鋭利に斬られたために斬られた手応えがなく、痛みを感じることもない、という理論ですが、峰打ちでこれを行うのはどう考えても不可能です。
ただ、これもリューマが剣技の達人という前提で言っていることなので、間違っているかもしれません。攻撃を受けたことに気付かないのが剣技によるものではないという可能性もあります。リューマは刀の峰で打ったのではなく、刀の峰を使って秘孔を打った可能性だってあります。ケンシロウのあれです。秘孔を打たれたのであれば効果が出るまでそれに気付かないのもおかしなことではありません。あれは本気でやったら人体が破裂するところを、威力を血を吐く程度に止めていた、という意味での「峰打ち」なのでしょう。



エム×ゼロ

桜庭「後は引きよせて、踏みつぶせばお終いなんだから!!」

仮に―――女子供の手によって―――
大の男を倒す技術わざがあるとするなら
まずは金的、次いで目突きの2つが挙げられよう。
しかしもう一つ―――技術わざとは言えない必殺の方法わざが存在する。
踵である。
ひ弱な女性の体力でも、大の男を踏みつけ一発で悶絶させること、それはあまりに簡単だ。

しかし実際に久美に直撃したのは「踵」ではなく「胸」でした。地獄のコンビネーションパート1です。それでも、もしも相手が久美のようなクッションを持たない大の男だったら十二分に悶絶させることは可能です。むしろ男であればこそ必殺の方法わざとなりえます。
ハイ、これも技とは呼べません。



サムライうさぎ

千代吉は無念の涙を流した

ナナ菜の味がまずいという記憶は
鮮明であったが
目の前の吾助が
その一件とは無関係であることは明確だろうか?

盲目的にナナ菜を旨いと信じてきた千代吉や村人たちとは反対に、ナナ菜を旨くするということに努力してきた加代。その姿に千代吉も自分が何をしないといけなかったかに気付かされます。雑草ぽい植物から旨い酒が造れるのかどうかはともかく、お話的には上手くまとめてくれました。ご都合主義的になりすぎない程度に読後感を爽やかに仕上げてくるところは本当に上手いと思います。読んでいて不快感を残さない作品というのは大事だと思います。
ところで加代姉、未成年だよね?まあ当時は15歳くらいで元服(成人)だったから問題はないのか。
振り返ってみれば、千代吉も加代も、単にナナ菜にこだわっていただけではなく、千代吉は「加代が神官をしている村の名産品を守りたくて」、加代は「千代吉の命を救った草をないがしろにしたくなかった」という動機による結果でした。吾助としては、見せつけてんじゃねーよ、と顔を赤らめたくもなります。

一方、ナナ菜がマズいと知りながら誤魔化し続けてきたことがわかった村長は、村人からボコボコにされ、裸にされ、吊し上げられました。ものすごくコミカルに描いてはいるものの、内容としては結構ハードです。ある意味リアルな光景ではありますが。これ、村長死ぬよね。

村長

ところで今頃気付きましたが、千代吉を含めた村人のマゲに、加代の着物の柄までナナ菜のデザインになってるんですね。

ラストの志乃の怒りは、吾助が義兄からもらった春本を見つけてしまったというヲチか、それともその春本がすでに使い込まれて冬本になっていたことによるものでしょうか。



To LOVE る

おそらく今週号を読んだ9割の読者が『テニスの王子様』を連想したことでしょうが、しかし真に驚くべきことは、コメディ漫画でここまでやっても今のジャンプ読者は「テニスという競技をやったんだったらそれくらいことになってもおかしくないか」という耐性ができてしまっていることです。
テニスで人が死にかける時代、ちょっと地面がえぐれた程度のことが何だと言うのでしょう。



魔人探偵脳噛ネウロ

犯人は「仲間はずれ」のゴローでした。
先週の感想でナウシカ・トトロ共犯説を書いてみましたが、見事に外れました。事件の犯人やトリックを推理する漫画ではないことは分かってはいますが、結構いい線いっていたと思ったんですけどね。
しかしトリックはともかく、高所恐怖症のゴローに屋上に呼び出されて宮迫社長が何も不審に思わなかったのかが引っかかってしまいますね……

今回の犯人、ゴローの豹変姿はチョウチンアンコウでした。てっきり今回の豹変はジブリキャラのパロディで攻めてくるかと期待していたのですが外れました。ていうか、もっとヤバいネタを持ってこられました。なんで危ない橋ばかりを渡りたがるんだこの人は。
ゴローの豹変ももはや豹変の域を超えて妖怪変化の域にまで達してしまっていますが、ゴローの豹変が鍛錬によって到達し得る領域を凌いだのか、もしくは『ネウロ』世界の人物はみなデフォルトでトレパネーションを受けた人間と同じものが見えるのかもしれません。

さて、犯行がバレてもまだ余裕を見せているゴロー。逃げ場のない屋上で取り囲まれてしまっていますが、筋肉操作とかで笹塚ら全員から確実に逃げきる自信があるのか、それとも完成された玩具の姿となって全員を殺すつもりでいるのか。ここはやはりゴローには玩具を使って最期の華を咲かせてほしいです。もしかしたら、ここで笹塚たちから逃げるなり全員始末するなりするのに、ずっと伏線が張られてきたデュアルタッチペンの本当の使い方が明かされるのかもしれません。うわ、これ当たったんじゃないですかね。



テニスの王子様

桃城「いったい……どうなったんだ?」

それはこっちが聞きたい。ついでにこの漫画がどうなってしまったのかも教えてほしい。
どうやらこの試合における被害はテニスボール一個で済んだらしく、奇跡的にも誰一人死人、ケガ人が出ることなく青学にとっても四天宝にとってもこの試合を観戦に来た観客たちにとっても被害は最小で済みました。本日一番の災難だったのは、テニス選手としてのプライドをボロボロされた財前君か今日のジャッジを務めた審判の方だと思います。

今だ謎に包まれている『天衣無縫の極み』、その謎を解く鍵が真っ二つに切断されたテニスボールです。普通、どんなに強い衝撃や圧力を与えたとしても、潰れたり破裂したりすることはあってもテニスボールが真っ二つになるなんてことはありえません。おそらくボールは越前の技によって真っ二つに斬られたのでしょう。かつて『天衣無縫の極み』を会得し、「サムライ南次郎」と怖れられた越前の父。彼の「サムライ」の呼称は伊達ではなく、彼は文字通りサムライのごとく飛んでくるテニスボールやその他をラケットで切断する技を身につけていたのでしょう。
まだ『天衣無縫の極み』を完璧にものにしていない越前はテニスボールを真っ二つにすることしかできませんでしたが、本当なら金太郎の体がああなっていたはずです。そのうち越前は「切捨御免」とか「星流れ」といった技を編み出すことでしょう。
もしかしたら、一見なんともないように見える金太郎ですが、解散後、彼が鼻歌を歌いながら三丁歩いたところで体がバラバラになっているかもしれません。

越前と金太郎の試合をラジオで聞いていたらしい越前の父。越前と金太郎の試合に至っては完全に公式外の試合だったのに、律儀に放送してくれていたようです。まるでプロレス中継のノリです。

越前南次郎「…違うな。まだまだだぜリョーマ。そろそろ本格的に教えねーと駄目だねアイツも」

ちゃんとしたテニスを教えるという意味で言っているのであれば、すでに手遅れだし今さら何をやっても駄目だと思うのですが、おそらく彼は金太郎を無傷で帰してしまったリョーマの甘さを見て、本当のサムライテニスのやり方を教えてやらなくてはと思ったのでしょう。帰宅したリョーマにかける父の第一声はきっと、「ぬるいぞリョーマ!しかとえぐれ!」といったところでしょうか。

ところで音声中継だけでちゃんと試合の様子とか分かったのでしょうかね。今日の試合なんて、言葉によるアナウンスだけ聞いていたら、アナウンサーがふざけているか気が狂ったかのどちらかと思ったでしょうに。
アナウンサー「おっと、白石くん、謎の動きで不二くんの消えるサーブを返したぞ」
アナウンサー「あーーっと!アフロの下はチョンマゲの二段構えだった」
アナウンサー「河村くん、また吹っ飛ばされました!飛ぶ……飛ぶ!今度は場外付近まで吹っ飛ばされたぞーー」
アナウンサー「河村くん、石田くんの腕を折りましたァーーー!!何度も倒されながらも執念の勝利です!」
アナウンサー「なんと変則マッチです!ダブルスのはずだったこの試合!今試合場ではシングルスの戦いが行われています!いったいどうなってしまうんだこの試合はァーーーーッッ!!」
アナウンサー「空中戦だッ!越前くん!金太郎くん!両者空中のボールを追いかけて宙に飛び上がったぞォーーッ!」
アナウンサー「ま……ッ真っ二つだァーーッッ!頑丈な硬式のボールが…!これは恐るべき破壊力だァーーッッ!おまえを真っ二つに切り裂いてやるとう驚愕のデモンストレーション!!」



バレーボール使い 郷田豪

前園「何だ…コレ!女の破廉恥な絵とか話がかなり多いぞおい!まるで裸の女のバーゲンセールだな。この場面にいたっては○○○○って…何だこの設定!!?必然性が全く感じられんぞ!!」

すげー、矢吹(長谷川)先生にケンカ売りまくりじゃないですか。
最近はエロではないけど、やっていることがテニスという設定である必然性が全く感じられない漫画もありますが。

ところで冒頭のラッピングプレイは『T○ L○VE る』以上にエロいと思う。嗜好がマニアックすぎます、高橋先生。


2007/4/3


ジャンプ感想(2007年18号)


ワンピース

奥方様は”鼻唄三丁”なるものをご存じで?
















これ、ウソップたち死んだよね。
三人とも真剣で斬られたことは確実、もしも峰打ちだったら刃が当たったことに気付かないなんてことがまずありえないことですし。
はっきりと描かれていないんでわかりにくいですけど、多分三人とも内臓がこぼれ落ちているはずです。三寸切り込めば人は死ぬのだ。

先週の感想でスリラーバーグ編の敵キャラが総登場、なんて書きましたが、これはあまりにも甘い読みでした。まだまだ出ます。まだまだ増えます。この後もホグバッグの奥の手のゾンビとかも出てくるでしょうし、一年や二年で終わるような話じゃありませんでした。
ついでに勢い余って無敵の男爵様こと、アーマーバロンまで蘇っちゃったよ。和月先生が「こいつが出てくると話が終わってしまう」と言って封印してしまったキャラを出してくるとは、ジャンプの看板漫画家としての自信のなせる行為でしょうか。



サムライうさぎ

ナナガミ様のご神体が、草ではなくとうもろこしとか別のものに見えるんですが、
→実は千代吉たちはナナ菜の食べる部分を間違えていた
→間違いに気付き、ナナ菜の販売が再び好調になる
という円満解決になるのかな。

さて、色気方面でのアピールは皆無と思われていた『サムライうさぎ』でしたが、どうやらその評価を改める必要がありそうです。扉絵で化粧した姿になってもギャグになってしまう、志乃に足りない色気分を補うためか、「エロ巫女」という、テコ入れってレベルじゃないキャラを福島先生は出してきました。
そしてその行動も「エロ巫女」の名に恥じません。巫女でありながらご神体の上で乱れた姿を晒し、「一人○○○」をするという罰当たりな行為をしていた加代。

加代「一人○○○。きィ〜もちいいよオ〜」
千代吉「あぶねーっスよ!!」

いろんな意味で危ない。
しかも巫女服コスに、血のつながっていない姉と弟という『To LOVE る』でさえいまだ到達していない境地を通過してしまいました。

千代吉「…何スか、一体…加代姉、死ぬトコだったじゃないスか…やっぱナナガミ様コイツ、オレらの事…弄んでんじゃねーっスか!!!」

ここで再び千代吉がナナガミ様のことを疑うのは仕方のないことです。加代が死ぬところだったかどうかはともかく、空中から垂直に落ちてきた鍬が加代の体には傷を付けることなく服だけをきれいに四方にちぎり飛ばすという怪異が発生したのです。犬が手を使ってスカートをめくるのと同じくらい、そこに超自然的で意図的な力の働きがあったと考える方が普通でしょう。

千代吉は吾助の鼻血がほとばしる音を聞いた
吾助は見たのだ
加代の着物が、はだけた姿を

ここまでは吾助の思惑通りであった
”ナナ神様は七菜村の村人の努力を無視しているゆえ、やむなく”
後に吾助は村長に対しこう答えている

千代吉「うだうだ言ってっと…師範もブッた斬るっスよ!!!」

ただ一つの誤算は
この夜の千代吉が
正気でも曖昧でもなく
ご神体であろうと師範であろうと
間合いに入ったものすべてを斬る魔神へと変貌をとげたこと

吾助の性欲はいつが盛りよな


吾助「スマン志乃よ…鼻血が止まらん」

失態である



BLEACH

もう少し粘るものと思っていたらこれで終わりだったマリモニーロ。マリモが二個入っていて片方だけ潰されたのは絶対マリモニーロが挽回するための伏線だとばかり思っていたのに、完全に予想を裏切られました。瀕死のルキアの一撃で簡単に壊れるような脆いガラスケースがまさか、彼らの生命線であったなんて誰が思うでしょうか。郭春成がバキにその間実に2秒でK.O.されたのと同じくらいの衝撃でした。
そして読者の誰も信用していないことですが、相打ちでルキアも死んだそうです。

ザエルアポロ「だからさ、君の仲間と十刃の一人が相打ったって話!おめでとう!大殊勲じゃないか」

うん、ここは素直にザエルアポロに同意して大殊勲だったと思っちゃいましたよ。敵のことを褒めてくれるなんていい人じゃないですか。阿散井がなんで怒っているのか分からない。

始解じゃ傷を負わせることもできないとタカをくくっていたら傷を負っちゃったザエルアポロ。そもそもこの直前の彼の発言に問題があります。
ルキアと正規十刃が相打ちしたことをわざわざ親切に教えてくれたザエルアポロ。効果としては阿散井を動揺させ、戦意を喪失させることを狙ったのでしょうが、これが逆効果だったわけです。ルキアが十刃と相打ちしたというニュースを聞くに至るまでの思考を推測するとこうなります。

・最上級の大虚は死神隊長クラスが数人がかりでもかなわないくらいに強い(日番谷の話から)
   ↓
・11番以下の十刃ですらない破面でさえ、阿散井は卍解して本気で戦わないと勝てなかった
 →十刃の連中はどんだけ強いんだ
   ↓
・十刃に遭遇してしまったうえに、卍解が使えない
 →全力で戦っても勝てそうにない相手に戦力を削がれた状態で勝てるわけがない
   ↓
・ルキアが十刃と相打ちした
 →あれ、もしかして十刃って実はたいしたことない?
   ↓
・やってみたら始解でもダメージ与えられた
 →がんばったら倒せんじゃね?        ←←←今ここ



ムヒョとロージー

五領「でもねぃ、罪には罰なんだ」

いいこと言います。特に、過去に散々あくどい商売をしてきた末に禁魔法律家に組織を潰されて罰を受けたことのある五領が言うと重みが違います。逆恨みでたくさんの人間を巻き込んでいる大馬鹿者を「救う」とか言ってる甘ちゃんとは物が違いますね。



魔人探偵脳噛ネウロ

弥子が事務所に隠していた菓子12個中10個に下剤を盛っていたネウロ。いい加減、言葉責めや拘束プレイにも飽きてきたのか、ネウロも弥子へのSMプレイを次なる段階へと進めようとしているのかもしれません。
そして菓子を2個だけ食べて「奇跡的に生還した!!」と言っている弥子ですが、当たりを引いちゃったけどなんともなかった、という可能性の方が高いです。

三者三様、社長を殺せない理由のある容疑者たち。
屋上には上れないゴロー、社長を突き落とす力のないナウシカ、社長を屋上まで呼び出すことが無理なトトロ。もしもこの三人が共犯であれば、それぞれに不足しているものを補って社長の殺害は可能になるわけですが、今週ラストのネウロの台詞で単独犯であると断定されています。

ネウロ「あなた方3人の中で…仲間はずれがひとりいます」

ああ、ただよく見ると犯人が一人とは言ってないですね。もしかしたら「仲間はずれ」が犯人ではない人間なのかもしれませんし。ゴロー、もしくはナウシカと、トトロが共犯になれば、社長の屋上への呼び出し、屋上からの突き落としは可能になるわけです。屋上に上れないゴローが社長を屋上に呼び出しても不審に思われるでしょうから、消去法でナウシカ、トトロが犯人というのが濃厚でしょうか。
ただまあ、『ネウロ』は推理漫画ではないので、ここでいろいろと推理するのはあまり意味のないことでしょうが。

毎回服装が変わっている睦月。どんな服を着せるかってところだけでも悩むでしょうに、作者の気合いの入れようが分かります。

あと、今週登場した等々力さんがツボでした。変わった名前ですけど普通にある名字みたいですね。

そして少しだけ触れられる笹塚の裏の顔。そう言えばヒステリア編で伏線が張られて以降、ずっと謎のままになっていた部分でしたね。今回のように笹塚自身にはあまり関連性のない事件で全部明かされるということはないとは思いますが、少しだけ語られることになるのでしょうか。
ところで情報屋の顔が鷲尾に似ているのは気のせいか。



テニスの王子様

今さら敗北した相手の選手が流血していることには突っ込むまい。

「ウチの若いのを覚醒させる必要があったぜよ」

立海のテニス部としては赤也のアレはオッケーどころか予定事項だったらしいです。誰が発案したかは知りませんが、赤也を瀕死の状態にして金網に磔にし、最後に「ワカメ野郎」と罵ったらデビル化するなんて、どうやって推測したのでしょう。
もちろん、何もこんな全国大会の場で自らのチームを敗退の危険に追い込むようなことまでしなくても、他にデビル赤也を覚醒させる機会はあったのかもしれません。しかしそれをやると赤也の試合相手が死ぬので、立海の先輩たちもなかなかその計画を実行に移すことができずにいたのでしょう。

止めを刺しに行く真田。その止めを刺される相手は外人軍団の中でもひときわ雑魚っぽい面構えのスキンヘッドです。
もう来週には真田に脳天から地面に突き立てられて、柱のようにされている姿が目に浮かびます。


そして一方の越前と金太郎の戦い。

大石「え、越前っ。明日は決勝だ!無意味な試合でケガでもしたら…」

越前と金太郎が一球勝負をする前に大石が言った台詞です。この時は大石の発言はオーバー過ぎるものとしてネタにすらしていました。ところが蓋を開けてみたらこの発言は全然オーバーなんかじゃありませんでした。むしろまだ状況を甘く見てさえいたくらいです。ケガするだけで済むならまだマシだったのです。今週、越前はとうとう命の危険にまでさらされました。

石田「あれはワシの百八式より危険だぁーー!!」
「みんな伏せやーっ!!」
「逃げろ越前っ!!」

少し前だったら、テニスの試合で敵から逃げないといけなかったり、ギャラリーが巻き添えを怖れて伏せたりしないといけないことにどれだけのツッコミが入ったことか分かりません。しかし今はその言葉に納得してしまいます。石田本人の口から「百八式波動球より危険」だなんて言われたら、誰だって避難態勢を取ります。場合によっては建築物の倒壊、地震や竜巻の天変地異など、二次災害にも注意しないといけないかもしれません。
というか師範、自分の技が危険だってちゃんと自覚していたんですね。