くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2007/06)

2007/6/13


ジャンプ感想(2007年28号)

BLEACH

ウルキオラさんって随分と顔色悪かったのね。

グリムジョーに言われても一護の治療を拒む織姫。一護とグリムジョーを戦わせたくないというのはともかく、ここで治してあげなかったらこのまま一護は死んでしまうわけですが、「もういっそ一護を楽にさせてあげよう」とかそんなことを考えているのでしょうか。

そして一護も一護で、すぐ目の前に今回の虚園突入の目的がいるんだからグリムジョーなんてほっといてさっさと織姫連れて逃げてしまえばいいものを、織姫の救出どころかグリムジョーと対等の条件で戦うことを第一優先にしています。もう何のために虚園に来たのかは忘れているんでしょうね。まあ、せっかく命がけで救出に来て瀕死の目にまで遭ったっていうのに、そんな瀕死の体の自分を見て「気が進まないから治したくない」とか言われたら誰だってこんなヤツを助けてやろうなんて思わないですよね。



リボーン

山本と間違われてブラックスペルに殺された哀れな山中さん。いや、それよりもフルネームまで分かっているのに顔は分からないままで行動している時点でマヌケすぎる人たちです。現在の写真がなかったとしても並盛中の卒業アルバムでも調べればいいだけの話じゃないんでしょうか。この人たち、日本全国の「山本武」さんを全員殺して回るつもりでしょうか。とりあえず彼らブラックスペルから、俳優・監督の山本武さん、白井市議会議員の山本武さんあたりの命が狙われる可能性があります。

波動の力でリングの力を引き出し、リングの力で匣の力を引き出して武器を発動させる。
急に異世界に飛ばされて馬人と戦うほどではないにしろ、唐突に出て来たこのリングと匣のアイテムですが、これってキャラクター商品方面での展開を意識しているのかなあ。RPGや成長系のアクションゲームなどのゲームシステムに応用しやすいネタですし、指輪や小箱のキャラグッズなんかも作りやすいでしょうし。



サムライうさぎ

本間魯山が心の平衡を失ったのはいつの頃からであろう
母がもうこの世にいないと自覚した時ではなかったか

七万五千石の大名の跡継ぎでありながら城に居つかず物狂いのごとき生活を送るマロ。今はまだ本間家跡取りの所業についてはごく一部の人間にしか知られていませんが、彼の放浪癖が市井に知れ渡るようになれば、その身内としては色々と困ることになるはずです。最悪、国の領主にあるまじき乱行をとがめられて当主の切腹、お家断絶となり、一族郎党みな路頭に迷うことさえあり得ます。この時代、お家お取りつぶしとなればその家臣たちも巻き添えを食います。実際問題マロ一人の体ではないのです。現代のように気軽に他の会社(他藩)へ再就職することも難しい時代ですし。

ところでマロの弟が兄への説得費としてポンと2000両を出していますが、数話前で「100両=現代で1000万円くらい」と出ていたので、これはなんと2億円ほどの価値になります。吾助は大して動じていませんでしたが、説得して物事を穏便に済ませるだけで2億円て、これ、私だったら絶対悩みますよ。特に年俸20両程度の下級藩士の吾助にとっては一生かかったって手に入らない金額です。現代でだってその10分の1の2000万円を手に入れようと思ったら、命がけで高層ビルの屋上間を鉄骨渡りでもしないと手に入らない金額です。命より重いと言われる金額です。
お金といえば、そう言えば吾助が講武館と試合をするために借金した100両はどうなったんでしょう。あれきりノータッチにされていますが、松山に仕置きつかまつった後で回収したのでしょうか。今回の件で本間家がうさぎ道場のパトロンになって借金問題も一緒に解決するのかなと思っているのですが、全然それに触れてこないのは、作者の方ではもう終わったことにしてしまっていたりするのでしょうか。



瞳のカトブレパス

志村の飼っているカトブレパスに「カトちゃん」というニックネームを付けるミーコ。「志村」に「カトちゃん」ですか。いっそ他の京都守護者の名前も高木や仲本とかにしてほしかったです。

細美「丸焼きにしてやるよ───このオレの”マソホソニドリ”でなッ!!」

思わず「このオレのスタンドでなッ!!」って言っちゃったりしないかとドキドキしていましたが、それにしてもなにこの早口言葉。破面の名前と同じくらいに覚えにくい名前だなあ。あと表示できない漢字だし。
「星の白金」の次は「魔術師の赤」が登場。まあ「玄武」はともかく、順当にいけば残りの「青龍」では水属性の龍、「白虎」では風・冷気属性の虎が出てくるんでしょうね。
「青龍」は龍にしてはものすごく小さいタイプのスタンド妖魔で、相手の体の中に潜り込んで破壊する攻撃を得意とする、「白虎」は宿主の体を覆ってスーツになって守る妖魔と予想します。



魔人探偵脳噛ネウロ

ヤヤコ

依(夜)の正体が蛭(昼)。
ネウロの『謎』解きが始まる前に逃げた蛭。前回Xが『謎』をエサにネウロをおびき寄せた時は、ネウロが『謎』を食べる瞬間に生じる一瞬の隙を狙うためでしたが、今回はネウロの注意を逸らすための陽動の道具でした。
いざ食事という時にそれを邪魔されたことによる苛立ちからか、いつになく不機嫌そうな顔を見せるネウロ。
相手が敗北を認めることが『謎』のエネルギー放出に必要な条件。今回初めて明らかになったことですが、ダービー兄弟の能力と似ていますね。完膚無きまでに証拠をそろえてトリック暴きをしても、「ふーん、でも負けてないもんねオレー」と開き直られたら『謎』は喰えないってことですよね。これまで、シロタやライス、大塚などのように、トリックを解かれても開き直ってくるような連中に様々なお仕置きターイムをやっていたのは、相手に敗北感を植え付けるためでもあったわけですか。逆にアヤや毒殺女などがネウロのお仕置きタイムを受けずに済んだのは、彼女たちがトリックを解かれた時点で自分の敗北を認めていたからなんですね。竹田のように『謎』を喰い終わった後でもお仕置きされた人もいますけど。

Xの化けた竹田の顔を見て気絶してしまった弥子。本物の竹田はネウロによって廃人にされてしまっているわけですが、弥子にとっては自分の父親が殺された最もショックの大きかった事件の犯人なだけに、今もトラウマとなっていました。
それからXが「刑務所から盗んできたこの顔」と言っているってことは、その本物はもう廃人どころか「箱」にされてしまっている可能性が高いです。
しかし、借金返済編でアイが弥子と出逢った時に、アイは弥子に対して何かそれなりに思い入れもできたものと思っていたんですが、あっさりと弥子を危険に晒す情報提供をしちゃってるんですね。この人にとっては「Xの中身探し」が何物にも優先する重要事項なのでしょうが。

Xの手に落ちた弥子。今回の『謎』の仕込みは、ネウロに隙を作らせて「襲う」ためのものではなく、ネウロに隙を作らせて「弥子を拉致する」ためのものでした。25号の感想で今回狙われているのは弥子の方ではないかと予想しましたが、どうやらその通りになったようです。
以前はXは弥子のことをネウロの操り人形程度にしか思っておらず、大して重要にも考えていませんでしたが、絵師屋邸編でネウロが弥子に信頼を置いていることを知って重要視するようになったのでしょうか。

ラストは気絶した弥子をお姫様抱っこするX。そしてそのバックにはSMプレイの装飾が施されたマリア像。この後Xが弥子をどうするつもりなのか、いろんな意味で気になって仕方がありません。



テニスの王子様

2ページ目の笑いながら飛んでる真田を見ただけでこらえきれず噴き出してしまったのですが、今週の『テニスの王子様』の異常事態はそんなのは序の口に過ぎませんでした。

真田のグランドスマッシュを『百錬自得の極み』で倍返しした手塚。って、え………?
テニスの素人でも上から下に向けて打たれた球を上から下に打ち返すことはできないってことは分かりそうなところですが、よもやテニスのインストラクター歴のある許斐先生がそんな間違いを犯すわけがあろうはずがなく、これはきっと自分がページを読み飛ばしてしまったんだろうと思って何度も見返してみたのですが、どうやら私が買ったジャンプには落丁があったようです。

「どーいう事だ、一瞬にしてあそこに!?」

どーいう事だ、一瞬にして話の流れが変わっているぞ。いやこれ、マジでページが抜け落ちてない?

菊丸「悪いけど、青学の部長は恐怖におののくタマじゃないよん」

あの四天宝寺戦を無傷で乗り切った手塚にとっては、こんな人を傷つけないように配慮された打球などはとろけそうなほど甘いといったところでしょう。目の前で仲間が何度も何度も観客席まで吹き飛ばされて血まみれにされた姿を見た後では、もう大抵のことには耐性がついたはずです。読者の方も選手の首が切り落とされるくらいのことでもなければもう驚かないと思います。

手塚の『才気煥発の極み』を究極奥義『陰』で防いだ真田。端から見たらただ二人とも黙って突っ立っているだけですが、それに対して「もう勝ったも同然!!」と場を盛り上げたり、説明されない限りでは何もしていないように見える真田の『陰』の解説をしてくれるギャラリーの親切なこと。審判の人とか「何遊んでんだ」とか思わないのかな。



ラルΩグラド

ガネット「逆にガキだけ生かして心境聞きてー」

その心境は「助けて」であり、闇女王に従っていたのは精神を支配していたカゲ(フェニックス)の意志でした。ヤヤちゃんが普通の人間だったということで、宿主の彼女を殺すという選択肢はなくなりそうです。そうなると結局フェニックスを倒さないといけないわけですが、力押しでは勝てないという状況的には今のところ何も変わってはいないんですよね。宿主(ヤヤちゃん)自身は自分たちの味方になりえるとわかった分、これを利用する方向で策を練るのかな。でもヤヤちゃんが仲間になると、アイアとキャラ被るよなあ。
で、これまでのヤヤちゃんの発言は全てフェニックスによるものってことですよね。自分が乗っ取っているとバレないように小さい女の子言葉の台詞でしゃべっていたフェニックスの内心を想像するとちょっと微笑ましいです。それから白ロリファッションもフェニックスさんのご趣味ですか。その心境を聞きてーところです。

さて、先週あたりからしつこいくらいに「宿主もカゲと同じく死なないはず」と言われていますが、不確定のままこう何度も確認が取られているってことは、宿主が死なないというのはフェニックスの嘘のようですね。まあミオ先生が推測で言っているだけのことなので、フェニックスがそう嘘を付いたかどうかは知りませんが。



2007/6/13


ジャンプ感想(2007年28号)

BLEACH

ウルキオラさんって随分と顔色悪かったのね。

グリムジョーに言われても一護の治療を拒む織姫。一護とグリムジョーを戦わせたくないというのはともかく、ここで治してあげなかったらこのまま一護は死んでしまうわけですが、「もういっそ一護を楽にさせてあげよう」とかそんなことを考えているのでしょうか。

そして一護も一護で、すぐ目の前に今回の虚園突入の目的がいるんだからグリムジョーなんてほっといてさっさと織姫連れて逃げてしまえばいいものを、織姫の救出どころかグリムジョーと対等の条件で戦うことを第一優先にしています。もう何のために虚園に来たのかは忘れているんでしょうね。まあ、せっかく命がけで救出に来て瀕死の目にまで遭ったっていうのに、そんな瀕死の体の自分を見て「気が進まないから治したくない」とか言われたら誰だってこんなヤツを助けてやろうなんて思わないですよね。



リボーン

山本と間違われてブラックスペルに殺された哀れな山中さん。いや、それよりもフルネームまで分かっているのに顔は分からないままで行動している時点でマヌケすぎる人たちです。現在の写真がなかったとしても並盛中の卒業アルバムでも調べればいいだけの話じゃないんでしょうか。この人たち、日本全国の「山本武」さんを全員殺して回るつもりでしょうか。とりあえず彼らブラックスペルから、俳優・監督の山本武さん、白井市議会議員の山本武さんあたりの命が狙われる可能性があります。

波動の力でリングの力を引き出し、リングの力で匣の力を引き出して武器を発動させる。
急に異世界に飛ばされて馬人と戦うほどではないにしろ、唐突に出て来たこのリングと匣のアイテムですが、これってキャラクター商品方面での展開を意識しているのかなあ。RPGや成長系のアクションゲームなどのゲームシステムに応用しやすいネタですし、指輪や小箱のキャラグッズなんかも作りやすいでしょうし。



サムライうさぎ

本間魯山が心の平衡を失ったのはいつの頃からであろう
母がもうこの世にいないと自覚した時ではなかったか

七万五千石の大名の跡継ぎでありながら城に居つかず物狂いのごとき生活を送るマロ。今はまだ本間家跡取りの所業についてはごく一部の人間にしか知られていませんが、彼の放浪癖が市井に知れ渡るようになれば、その身内としては色々と困ることになるはずです。最悪、国の領主にあるまじき乱行をとがめられて当主の切腹、お家断絶となり、一族郎党みな路頭に迷うことさえあり得ます。この時代、お家お取りつぶしとなればその家臣たちも巻き添えを食います。実際問題マロ一人の体ではないのです。現代のように気軽に他の会社(他藩)へ再就職することも難しい時代ですし。

ところでマロの弟が兄への説得費としてポンと2000両を出していますが、数話前で「100両=現代で1000万円くらい」と出ていたので、これはなんと2億円ほどの価値になります。吾助は大して動じていませんでしたが、説得して物事を穏便に済ませるだけで2億円て、これ、私だったら絶対悩みますよ。特に年俸20両程度の下級藩士の吾助にとっては一生かかったって手に入らない金額です。現代でだってその10分の1の2000万円を手に入れようと思ったら、命がけで高層ビルの屋上間を鉄骨渡りでもしないと手に入らない金額です。命より重いと言われる金額です。
お金といえば、そう言えば吾助が講武館と試合をするために借金した100両はどうなったんでしょう。あれきりノータッチにされていますが、松山に仕置きつかまつった後で回収したのでしょうか。今回の件で本間家がうさぎ道場のパトロンになって借金問題も一緒に解決するのかなと思っているのですが、全然それに触れてこないのは、作者の方ではもう終わったことにしてしまっていたりするのでしょうか。



瞳のカトブレパス

志村の飼っているカトブレパスに「カトちゃん」というニックネームを付けるミーコ。「志村」に「カトちゃん」ですか。いっそ他の京都守護者の名前も高木や仲本とかにしてほしかったです。

細美「丸焼きにしてやるよ───このオレの”マソホソニドリ”でなッ!!」

思わず「このオレのスタンドでなッ!!」って言っちゃったりしないかとドキドキしていましたが、それにしてもなにこの早口言葉。破面の名前と同じくらいに覚えにくい名前だなあ。あと表示できない漢字だし。
「星の白金」の次は「魔術師の赤」が登場。まあ「玄武」はともかく、順当にいけば残りの「青龍」では水属性の龍、「白虎」では風・冷気属性の虎が出てくるんでしょうね。
「青龍」は龍にしてはものすごく小さいタイプのスタンド妖魔で、相手の体の中に潜り込んで破壊する攻撃を得意とする、「白虎」は宿主の体を覆ってスーツになって守る妖魔と予想します。



魔人探偵脳噛ネウロ

ヤヤコ

依(夜)の正体が蛭(昼)。
ネウロの『謎』解きが始まる前に逃げた蛭。前回Xが『謎』をエサにネウロをおびき寄せた時は、ネウロが『謎』を食べる瞬間に生じる一瞬の隙を狙うためでしたが、今回はネウロの注意を逸らすための陽動の道具でした。
いざ食事という時にそれを邪魔されたことによる苛立ちからか、いつになく不機嫌そうな顔を見せるネウロ。
相手が敗北を認めることが『謎』のエネルギー放出に必要な条件。今回初めて明らかになったことですが、ダービー兄弟の能力と似ていますね。完膚無きまでに証拠をそろえてトリック暴きをしても、「ふーん、でも負けてないもんねオレー」と開き直られたら『謎』は喰えないってことですよね。これまで、シロタやライス、大塚などのように、トリックを解かれても開き直ってくるような連中に様々なお仕置きターイムをやっていたのは、相手に敗北感を植え付けるためでもあったわけですか。逆にアヤや毒殺女などがネウロのお仕置きタイムを受けずに済んだのは、彼女たちがトリックを解かれた時点で自分の敗北を認めていたからなんですね。竹田のように『謎』を喰い終わった後でもお仕置きされた人もいますけど。

Xの化けた竹田の顔を見て気絶してしまった弥子。本物の竹田はネウロによって廃人にされてしまっているわけですが、弥子にとっては自分の父親が殺された最もショックの大きかった事件の犯人なだけに、今もトラウマとなっていました。
それからXが「刑務所から盗んできたこの顔」と言っているってことは、その本物はもう廃人どころか「箱」にされてしまっている可能性が高いです。
しかし、借金返済編でアイが弥子と出逢った時に、アイは弥子に対して何かそれなりに思い入れもできたものと思っていたんですが、あっさりと弥子を危険に晒す情報提供をしちゃってるんですね。この人にとっては「Xの中身探し」が何物にも優先する重要事項なのでしょうが。

Xの手に落ちた弥子。今回の『謎』の仕込みは、ネウロに隙を作らせて「襲う」ためのものではなく、ネウロに隙を作らせて「弥子を拉致する」ためのものでした。25号の感想で今回狙われているのは弥子の方ではないかと予想しましたが、どうやらその通りになったようです。
以前はXは弥子のことをネウロの操り人形程度にしか思っておらず、大して重要にも考えていませんでしたが、絵師屋邸編でネウロが弥子に信頼を置いていることを知って重要視するようになったのでしょうか。

ラストは気絶した弥子をお姫様抱っこするX。そしてそのバックにはSMプレイの装飾が施されたマリア像。この後Xが弥子をどうするつもりなのか、いろんな意味で気になって仕方がありません。



テニスの王子様

2ページ目の笑いながら飛んでる真田を見ただけでこらえきれず噴き出してしまったのですが、今週の『テニスの王子様』の異常事態はそんなのは序の口に過ぎませんでした。

真田のグランドスマッシュを『百錬自得の極み』で倍返しした手塚。って、え………?
テニスの素人でも上から下に向けて打たれた球を上から下に打ち返すことはできないってことは分かりそうなところですが、よもやテニスのインストラクター歴のある許斐先生がそんな間違いを犯すわけがあろうはずがなく、これはきっと自分がページを読み飛ばしてしまったんだろうと思って何度も見返してみたのですが、どうやら私が買ったジャンプには落丁があったようです。

「どーいう事だ、一瞬にしてあそこに!?」

どーいう事だ、一瞬にして話の流れが変わっているぞ。いやこれ、マジでページが抜け落ちてない?

菊丸「悪いけど、青学の部長は恐怖におののくタマじゃないよん」

あの四天宝寺戦を無傷で乗り切った手塚にとっては、こんな人を傷つけないように配慮された打球などはとろけそうなほど甘いといったところでしょう。目の前で仲間が何度も何度も観客席まで吹き飛ばされて血まみれにされた姿を見た後では、もう大抵のことには耐性がついたはずです。読者の方も選手の首が切り落とされるくらいのことでもなければもう驚かないと思います。

手塚の『才気煥発の極み』を究極奥義『陰』で防いだ真田。端から見たらただ二人とも黙って突っ立っているだけですが、それに対して「もう勝ったも同然!!」と場を盛り上げたり、説明されない限りでは何もしていないように見える真田の『陰』の解説をしてくれるギャラリーの親切なこと。審判の人とか「何遊んでんだ」とか思わないのかな。



ラルΩグラド

ガネット「逆にガキだけ生かして心境聞きてー」

その心境は「助けて」であり、闇女王に従っていたのは精神を支配していたカゲ(フェニックス)の意志でした。ヤヤちゃんが普通の人間だったということで、宿主の彼女を殺すという選択肢はなくなりそうです。そうなると結局フェニックスを倒さないといけないわけですが、力押しでは勝てないという状況的には今のところ何も変わってはいないんですよね。宿主(ヤヤちゃん)自身は自分たちの味方になりえるとわかった分、これを利用する方向で策を練るのかな。でもヤヤちゃんが仲間になると、アイアとキャラ被るよなあ。
で、これまでのヤヤちゃんの発言は全てフェニックスによるものってことですよね。自分が乗っ取っているとバレないように小さい女の子言葉の台詞でしゃべっていたフェニックスの内心を想像するとちょっと微笑ましいです。それから白ロリファッションもフェニックスさんのご趣味ですか。その心境を聞きてーところです。

さて、先週あたりからしつこいくらいに「宿主もカゲと同じく死なないはず」と言われていますが、不確定のままこう何度も確認が取られているってことは、宿主が死なないというのはフェニックスの嘘のようですね。まあミオ先生が推測で言っているだけのことなので、フェニックスがそう嘘を付いたかどうかは知りませんが。



2007/6/7


ジャンプ感想(2007年27号)

NARUTO

まずはサクラと香燐で一触即発、負けた方が『NARUTO』ワースト女性キャラ決定戦の始まりか、と思いきや、すぐ真横にターゲットがいるのに見逃してしまう能無し忍犬のせいで何も事は起こらずに終わりました。こんな役立たずを「用心して1人に2匹つけるから」と言われても、何匹つけても危険度は全く変わっていないわけで、存在意義が愛玩犬と変わらないよ。

そして誰もが忘れていたカブトの登場。カブトが大蛇丸を取り込んだことで、大蛇丸に乗っ取りをされるとしたらこっちになりそうで、サスケが大蛇丸に意識を乗っ取られる可能性はかなり減ったわけです。さすがにサスケが大蛇丸に意識を乗っ取られてオカマ言葉で喋る絵だけは岸本先生も描きたくなかったのかもしれません。



ワンピース

ゾンビ化に成功はしたものの、大飯は食らうは言うことは聞かないわでデメリットしか見あたらないルフィ・イン・オーズ。ゴムゴムの能力はやはりオーズの体では使用できないようで、ブルックやゾロのようにどんな肉体でも適用できる技術ならいいけど、ルフィのような悪魔の実の能力ありきで磨いた技術はほとんど役に立たないわけですよね。この「大食い」と「人の話を聞かない」というありがたくない属性だけ残ってしまった合成失敗ゾンビを、モリアが自分のミスに気付いて手放すのも時間の問題でしょう。
グランドラインの名のある海賊なんて大半が「悪魔の実」能力者だろうから、その辺はよく見極めて影を入れる肉体を選ばないとこういう失敗をしてしまうわけですね。氷漬けの巨人なんかよりも巨大ダコのゾンビとかにルフィの影を入れた方が強そうです。「ゴムゴムの八連ピストル」とか「ゴムゴムのタコはホ乳類だモンキック」とか「ゴムゴムのフライングローリングシャイニングタコニングスーパー進行形パンチ」とか、すっげー強そうな技が使えるじゃないですか。などと、分かる人だけ分かればいいネタを書いています。



リボーン

エロい顔

こんな教官は絶対嫌だ。
リボーンのこの発言はなんかオヤジのセクハラみたいです。



魔人探偵脳噛ネウロ

第2回キャラクター人気投票結果発表!!

1位:脳噛ネウロ  3994票
2位:桂木弥子  3375票
3位:篚口結也  3233票
4位:笹塚衛士  1556票
5位:怪盗”X”  1435票
6位:笛吹直大  1364票
7位:吾代忍  954票
8位:本城刹那  906票
9位:築紫候平  725票
10位:松井優征  649票

余談:弥子の太股がエロいと思いました。

1位、2位は今回も順当に主人公、ヒロインのワンツーゴール。前回”犯”人気投票で1位だったアヤ・エイジアが今回は15位と大きく落ちていますが、本編に長いこと登場していなかったので仕方ない結果だったとも言えます。2回目にも”犯”人気投票があったらどうなっていたかは分かりませんが。
篚口の3位入りは予想外の健闘。まあ、これ以上はノーコメントで。
8位には本城刹那がランクイン。登場回数は回想編の数回だけでしたが、早乙女社長と同じく、印象に残る台詞を残していったこと、哀しい結末を迎えたことが人気を集めていったのでしょう。
そして10位に作者、松井優征の名が。『もて王』や『ペンギン』とは違って作者を表に出してくることはしない、どころかプライベートはほとんど明かさない漫画家であるにもかかわらずこの順位。普段の作中の毒や風刺の利いたネタ、細かいネタの仕込み、独特の絵のセンス、そんなところから作者の個性に興味を持たれて人気を得たといったところでしょうか。

石垣「…俺が…いない…」

10位以内どころか40位以内にもランクインされていなかった石垣。いやこれ結構地味にすごくないですか。惨状法師とか魔界のいい人とか登場シーン1コマきりのキャラや、鉄球とか人間サブレとか非生物でさえランクインしているのに、石垣は人気ではこれらにさえ負けたということになります。『ネウロ』の初期の頃から何度も登場しているキャラなのにどんだけ人気ないんだこいつ。お前はどこかの忍者漫画のヒロインか。


さて、本編感想です。

ポッと出のキャラのくせに妙に存在感ありすぎな猫のお巡りさん。こんなおっさんを萌えキャラ化してしまう松井先生の手腕には賞賛を通り越して畏怖すら感じるものがあり、ジョセフ・ジョースター風に言えば、ケツの穴にツララを突っ込まれた気分です。
しかしこのおっさん、役割上、諸績や薪売のように再登場する機会はなさそうですね。

弥子(ネウロ)の指さしをブリッジで回避した大菅。いや、避けたからってどうかなるものでもないだろう、と、ツッコミたくなるシーンですが、ブリッジで回避された先、弥子の指の方向から今回の黒幕であるXが出てくるとかそういうことでしょうか。実際、リアルでやられたら非常にリアクションに困るシチュエーションだと思います。この後「這って動く白!」とかやってくれたらまだリアクションくらいは取りようもあるものですが。
男性陣の中では一番犯人の可能性が低かった彼が犯人だったわけですが、犯人がよそ者の誰かではなく村の人間だった大菅に成りえたのはどういったわけなのか。
1. 蛭が大菅に化けている(Xが言っていた蛭の特性(特技)によるもの)
2. 蛭がXから移植された電子ドラッグで大菅を操っている
可能性としてはせいぜいこんなところでしょうか。
時間的にXがすでにこのメンバーの中に潜り込んで化けていたということはあり得ないですし、蛭の方も村に到着したのはネウロたちと同時間なので、先回りして村人の一員として定着するには時間がなさすぎます。



アイシールド21

鬼兵「この試合、泥門の勝ちだ」

あの鬼兵がこう力強く宣言した時点で残り時間1分10秒で泥門が逆転負けすることは確定したわけで、ほんとマジ空気読めよな鬼兵。

泥門が準決勝で敗退するとして、泥門戦で切り札を全て出し切った王城と、ここまで手持ちのカードをほとんど見せていない白秋ダイナソーズとでは、どちらが勝つかといえば白秋だろうと予想されるところで、王城が太陽スフィンクスに続いて白秋の噛ませ犬にされる可能性が高いです。
決勝戦に進むのが主人公チームである泥門ならば、手持ちのカードを全て使い切ったとしてもまだ苦戦の末に勝つ展開もありえるところですが、あの鬼兵が泥門の勝ちを宣言しちゃったんだからもう泥門の決勝進出はあり得ないと思っていいでしょう。



ムヒョとロージー

Cカラーページ裏に『ムヒョ』小説化の予告、「あの魔法律家が主役に!?」ということで、『ムヒョ』の脇役達がニックネーム付きで紹介されていますが、

「ゴリョーグループ・若き頭取 五嶺」
「魔法律博士 リリー&マリル」
「最強の執行人 ペイジ」
「不死鳥裁判官 今井」

ここまではまあいいと思います。今井さんが一歩間違えればゾンビと同義のニックネームを付けられているのもまだいいとは思えます。が、

「酒が命の執行人 毒島」

これはあんまりです。
ただのアル中じゃねーか。なんで毒島さんに限って「風来の執行人」とか「酒が命」とか、住所不定の飲んだくれみたいな言われ方をされているんだ。ほんと毒島さんの扱いだけひどいな。



ラルΩグラド


                              / ̄ ̄ ヽ,
            もうやめゅてぇ〜♪     / 丶 /   ',
 なじぇこんな                 ノ//, {゚}  /¨`ヽ {゚} ,ミヽ
 殺し合いをちゅるのぉ〜♪      / く l   ヽ._.イl    , ゝ \
  .ni 7                  / /⌒ リ   ヘ_/ノ   ' ⌒\ \
l^l | | l ,/)                (   ̄ ̄⌒          ⌒ ̄ _)
', U ! レ' /   / ̄ ̄ ヽ,       ` ̄ ̄`ヽ           /´ ̄
/    〈   /        ',        .n   .|   ・    ・   |
     ヽっ{゚}  /¨`ヽ {゚},       l^l.| | /)ノ           |
  /´ ̄ ̄ .l   ヽ._.イl  ',      | U レ'//)           ノ
/  ィ-r--ノ   ヘ_/ノ   ',    ノ    /          ∠_
   ,/              ヽ rニ     |  f\      ノ     ̄`丶.
  丿'               ヽ、  `ヽ   l |  ヽ__ノー─-- 、_   )
. !/                  ヽ、 |   | |           /  /
/                      !jl   |ノ          ,'  /
 .l                      l    |          |   ,'
 .|  ・                  丶   ヽ         |  /
 !                 ア!、,  |   |        ,ノ 〈
./            ・   ./'  (  ヽ_____ノ        ヽ.__ \
                 /   ヽ._>              \__)


最大トーナメント決勝戦のバキとジャックの試合の最中に大会そのものの意義を否定する発言を観客全員に向かって叫んだ松本梢並みの空気の読めなさで、戦いにチャチを入れてきたミオ先生。自分のカゲにいつ喰われるかとビクビクしているガネットなどにとっては「お前は黙ってろ」という気持ちになるのも仕方のないところ。
ラルやガネット、カフカのように人間とカゲが共生している者たちを見れば、わざわざ争わなくても人間とカゲで仲良く共存できるんじゃないかと思ってしまうところですが、ブルードラゴンやホワイトタイガーのように人間に力を貸しているカゲたちは別に人間と仲良くしたいわけではなく、闇女王を倒して闇世界に帰りたいから人間と協力しているだけにすぎません。ただお互いの利害が一致するから協力し合っているというのはカゲを持った本人が一番自覚しているところなわけです。

初の特殊融合型同士、全力のガチンコバトルで面白くなってきたと思うのですが、『Waqwaq』の終盤の展開を思い起こさせるところもあり、なんだか終わりが近いことを予感させる展開になってきているのがちょっと不安になってきますね。