くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2007/10)

2007/10/31


ジャンプ感想(2007年48号)


※今週のジャンプ感想はちょっぴりエロス成分が高めです。子供は別なの見てな。


魔人探偵脳噛ネウロ(巻頭カラー)

『ONE PIECE』や『BLEACH』のように定番とまではいきませんが、○周年突破記念などの特別行事がなくても巻頭カラーが与えられるようになってきた『ネウロ』。アニメ化によるプッシュによるものだと思いますが、『ネウロ』ファンとしてはこうしてジャンプにおける原作の扱いも良くなっていくことは嬉しいことです。
扉絵にはネウロ、弥子、笹塚、等々力、石垣が立ち並んでいる構図。ここで使われているということは、どうやら今後も笹・等・石のトリオでいくようですね。さすがに『ジョジョ』三部で巻頭カラー扉絵にジョースター一行と一緒に登場して仲間入りフラグか?と思わせて、結局仲間になることなく普通に倒されて消えていったホル・ホースのような裏切り君なネタはやらないとは思っています。

石垣「さぁ〜、いよいよ探偵の謎解きもエンジンがかかってきたぞ。おい新入り、おまえごときに犯人は予想できないだろ?」
等々力「…ええ。そのかわり、こっそり経費でプラモを買ってた税金泥棒なら知ってますよ、石垣さん」
石垣(くォンのガキがァ〜〜!!)

四度目の石垣の怒りの顔。だんだんキングクリムゾンのアルバムのジャケットのような顔になりつつある石垣ですが、今後の等々力・石垣の掛け合いの定番ネタになっていくのでしょうか。
アオリに「石垣面、怒り」と肉ネタを入れて来る担当もいい仕事をしています。
相変わらず石垣にはツンツンの等々力ですが、もはや一傍観者の立場になって仕事をする気のない石垣もどうなのか。初期の頃はネウロ・弥子が事件に介入することにかなり嫌な顔をしていた石垣でしたが、随分と変わったものです。そういえばあの頃の石垣はまだ割と真面目に仕事をしていた気がします。アニメ版『ネウロ』の石垣を見ると好青年すぎてものすごくギャップを感じてしまうのですが、初期の頃の石垣は確かにあんな感じだったんですよねえ。『ネウロ』のコミックを1巻から読み返すと、一人の熱意ある男がダメ人間になっていく過程が見られることでしょう。ついでに一人の女子高生の調教が進行する過程も見られることでしょうが。
ところで石垣の年齢が24歳(作中時間の経過を考えると+1、+2されると思いますが)なので、石垣を先輩にする等々力はそれよりも下、22、23といったところでしょうか。配属されたての新人のようですね。

石垣くんのちょっといいとこが見られた(本当にちょっとだけ)今週。笹塚曰く「バカにはバカで学ぶ所はある」と言っても、活用できるシチュエーションが限られすぎているよ。どんだけ用途が限定されているんだ。

ネウロ「石垣刑事!!あなたならわかりそうなものですが」
石垣「え、俺?俺に何か期待すんの?」

仕事しろよお前。
しかしせっかく(少しだけ)活躍しても誰からも褒められていないのが石垣の悲しいところ。でも後で等々力にこのことを自慢げに話すんだろうな、こいつ。

犯人は店長。そして「夢を見るって…いいよね」と獏状の生物に豹変する店長。しっかしキモいなこれ。ベヘリットでも手に入れたんですかこの人。
そしてこんな豹変にはすっかり慣れっこになってしまった笹塚と弥子はただ呆れた顔をするだけ。こんな倦怠期が来てしまっている二人の代わりに等々力さんが新鮮な驚き役となってくれることに期待したいです。
そんな笹塚・弥子に代わって店長に突っ込みを入れる等々力ですが、生真面目すぎる正確が災いしてつい犯人を刺激してしまいます。そして店長の冷凍ピザ攻撃に危険に晒されます。そのピンチはキックには定評のある笹塚により救われますが、注目すべきは冷凍ピザカッターで磔にされた時の等々力のコマ。

ブラチラ…見事な…

「研ぎ澄まされた冷凍ピザ」のおかしさの方に注目してしまうところですが、等々力の胸元にも注目。

Nice burachira.

これは『To LOVE る』や『初恋限定。』におけるサービスシーンとはまるで意味が違います。パンチラといえばこんなものが来てしまう『ネウロ』においてこのようなカットがあったこと、その意味を知れ。

最後はネウロのお仕置きで締めくくられたわけですが、あれだけ伏線ぽいことをやっていた『裏切り君』については何もなし。そのこと自体が裏切りネタなのかもしれませんが。あと『裏切り君』の担当者が思わせぶりな発言をしていましたが、これもただのフェイクでそのままスルーされるのか、それとも次週でヲチが来るのでしょうか。可能性として一番高いのはコミックのおまけカットでヲチが付けられるという展開ですが。



初恋限定。

レッスン


こうして、突然、僕の個人レッスンは始まった(性的な意味で)



サムライうさぎ

世間への見せしめにするため、いずれ成長してから叩くために、しばらくはうさぎ道場を放置することにした清木。清木は清木でこのような危険思想を持つようになった背景もあるようですが、しかし菅谷についてのフォローくらいは入れてほしかったです。いきなり人の家の妻に斬りかかる危ない男を抱えたまま放置しておくのもどうなのか。

そして気を取り直して月見を楽しむ吾助と志乃。志乃手製の冨樫先生団子はそのうちジャンプグッズとして商品化される気がします。

吾助「…志乃よ」
志乃「んー?」
吾助「オ…オレは…がんばる!!!(性的な意味で)

そんなわけで盛り上げって来た新婚夫婦の吾助と志乃。当然この次には宇田川吾助も本気の本気ってワケで、火が点いたように大人のお月見を始めるところでしたが、そこに茶々入れしてしまったのが酔っぱらった摂津兄。摂津、マジ空気読めよ。



To LOVE る

古手川「スカート丈が一センチ短い!」

今頃になって彼女たちのスカートの短さに突っ込みが入ったことへの驚きよりも、こんなちょっとかがめばパンチラしてしまうようなミニスカが校則規定と一センチの差分しかなかったことに驚きました。なるほど、女子生徒全員がパンチラぎりぎりまでスカート丈を短くしているとなれば不自然ですが、学校規定の制服が元からそういう仕様だったとしておけばおかしくないですね。学校の権力者である校長があの通りのエロオヤジだから、そんな仕様の制服だったとしても不自然ではないです。古手川さんのスカートはきっと+一センチだけ長い校則ぎりぎりのラインをキープしているのでしょう。

天条院「フフフ、このドレスで愛しのザスティン様の心を射止めてみせますわ」

ドレス姿で闊歩することには今さら突っ込むまいとは思いますが、それを学校で着てくることに意味はあるのか。どんだけ遭遇率の低い状況下でがんばってるんだ。

古手川(やっぱり…彩南高の変人クイーン天条院沙姫!!)

さすがに天条院さんレベルになると、その奇行ぶりはいつものことと認識されているようです。しかもいつの間にか「変人クイーン」なんてニックネームまで付けられて、もはや怪人レベルの扱いだよ。

古手川「責任…取ってくれるとでもいうの…?」

裸を見られたから責任取ってとは、なかなか古風なことを言う子です。少なくとも古手川さんは孫悟空にチチが要求したのと同じ意味合いで言っているはずですが、古手川さんの太股やら胸やらに目がいっているリトくんは明らかにあさっての方向に想像をしています。責任を取るというより責任を雪だるま式に増やそうとしています。



テニスの王子様

「不二の奴、瞳を閉じてラリーを!?」
「『才気煥発の極み』を打ち破ったぁーーーっ」
心の瞳クローズドアイで」

お前は何を

普段は乙女座バルゴのシャカのように始終目は閉じていて、試合の時だけ開眼する不二ですが、再び己の視覚を封じることで『才気煥発の極み』を破りました。なんでしょう、一輝のように自らの六感のいくつかを断つことで己の小宇宙を高める作戦に出たのでしょうか。最後は仁王を道連れに十万億土の彼方に消えてしまい、テニスの試合史上初の両者消滅による引き分けが起きてしまうのかもしれません。今の許斐先生ならそれくらいできると思います。
とりあえず柳生曰く、「来た打球を素直に返しているだけなので、相手に次の手を読ませていません」とのことですが、来た打球を素直に返しているだけじゃ、それこそ『才気煥発の極み』などというエスパー能力を使わなくても普通に打球が予測できてしまいそうなものです。
さて、ここで一つの事実に気付かされます。それは、『才気煥発の極み』は相手が無心(何も考えていない)の状態にあると発揮することができないということです。つまり、『才気煥発の極み』とは「予測能力」ではなく、相手がどのように打球を返す、ラリーをしようとしている、という思考を読む「読心能力」なのです。手塚・真田戦においては逆に、己の思考を複雑化させる真田の「陰」の能力によって手塚の『才気煥発の極み』は破られました。『才気煥発の極み』とは相手の心の中を読み取り、その上で将棋の読みのように「詰み」に至るまでの手を予測する能力だったのです。
ならばその『才気煥発の極み』を破るには、サトリの法を使う白銀聖闘士アステリオンを破った魔鈴のように、心を無にして戦えばよかったのです。

ところで今週の『テニスの王子様』のサブタイトルですが、

Genius383 瞳を閉じて心のまま僕は君を想う

お前は何を

もはやフォローのしようがありません。
試しに「手塚 不二」でGoogle検索してみたら、関連項目に「手塚 不二 嬌声 音」、「手塚 不二 抱きしめた」、「手塚 不二 体育倉庫」と出て来て死にそうになりました。

仁王「おいおい…手塚国光ってのも意外と使えんぜよ」

なんかギャラリーのみなさんが驚いているんですが、仁王がイリュージョン(変身)を解いたことに驚いているようにも見えます。はは、まさかね。

「あ、あれは四天宝寺中の白石じゃ!?」

ええー!プレイスタイルや言動を真似ているところを見て「あれは白石じゃ!?」というのなら分かりますけど、仁王くん、何もしないでただ突っ立ってるだけですよ。明らかに仁王のイリュージョンはプレイスタイルや行動を真似ているだけでなく姿形そのものまで変化させていることになります。
しかし、どんな相手にも変身できる能力っていうのは最強クラスの能力といっていいですけど、漫画的には出てくると必ず負けるパターンの能力ですよね。



P2!

遊部「さすが高弾性ラバー、だからゼロバウンドでも飛距離が伸びたか。そう張、貴様は『これも計算のうちか遊部』…と言う」
張「これも計算のう…」
遊部「当たり前だぜッ!この遊部は何から何まで計算づくだぜーッ!(本当は違うけど張が悔しがるならこう言ってやるぜ!ケッ!)」

遊部が言っていた汚い手というのはわざと(?)ラケットを壊してラケットを取り替えたことのようです。
ゼロバウンドを捕らえられた張、ペースは一気に遊部のものになります。そんな張を心配する太田くんはなんというツンデレぶり。


2007/10/25


ジャンプ感想(2007年47号)

P2!

相馬「一発目でこの持ち上がり。これはいくぞ

その予言は見事外れた相馬部長。『アイシールド21』における鬼兵的なポジションを獲得しそうな予感がします。鰐淵が半笑いなのも、「こいつまた言ってるよ」という嘲りの笑いなのかもしれません。

「これが俺の本体のハンサム顔だ!!」とばかりに眼鏡が割れてパワーアップした遊部。古典的な漫画で地味な女の子が眼鏡を外した途端に美少女化するというのはありますが、そんな禁じ手をやってしまった江尻先生が変な方向に本領を発揮しないか少しだけ心配になります。
卓球でこんな『テニプリ』世界のように簡単にラケットが粉々になってしまうことが実際にあるのかどうかは知りませんが、眼鏡とヘアバンドだけを狙って破片を飛ばすというのはよほどの精度がないとできないことでしょう。眼鏡を割るのはともかく、木片でヘアバンドを切るのはかなりの難易度だと思います。
この技をうまく昇華すれば、流星拳砲岩のようにラケットの破片で相手を攻撃する奥義が完成できるはずです。

川末「遊部、スペアだ!」
遊部「そっちやのうて、もう一個のケースの方をくれへんか?」

これでスペアラケットではなくスペア眼鏡が出てくるものだと当たり前のように思いこんでいた私は『テニプリ』に毒されてしまっているのかもしれない。



BLEACH

斬魄刀解放し、ランス(突撃槍)を構えたケンタウロス形態に変身したネル。この形態から想定されるネルの戦闘方法は、中世西洋の騎士に見られる馬に乗って槍を構えて突撃する、いわゆるチャージアタック。馬の機動力とランスの重量を活かした攻撃をしてくるのでしょう……
……と思ったら、普通に槍ブン投げてきたよ。馬になった意味ねえ!
というか、武器の使用用途からして間違ってるし。

股間から何か棒状のモノを取り出そうとするペッシェ。それを見たザエルアポロもさすがに「何を出そうとしてるんだーー!!?」と焦ります。意外だったのは、少年誌では出してはイケナイモノを出してしまうのではと心配する倫理観と常識をザエルアポロが持っていたことです。やたらと自分の変態性を強調してくる男ですが、根は案外まともな人なのかもしれません。
そして自分の股間から出したモノを「これぞ我が刃、その名も「究極ウルティマ」!!」と言うペッシェはどんだけすごい自負心を持っているんだ。そう…そのまま飲み込んで。僕の斬魄刀…
ここでふと思ったんですが、もしかしたらザエルアポロはもっと大変な事態を想定していたのかもしれません。あそこで言っていた「何を出そうとしてるんだーー!!?」とは、ペッシェがマイ・エクスカリバーから「無限の滑走(インフィナイト・スリック)」を出そうとしていたのではと早とちりしてしまったのかもしれません。さすがにそれはザエルアポロでも焦ると思います。

ドンドチャッカ「コレ、オラの”刀”でヤンス」

一方ドンドチャッカも口の中から自分の斬魄刀を取り出します。うん、これは一般には”棍棒”と呼ぶけどね。

ノイトラに止めを刺そうとした瞬間、幼女に戻ってしまったネル。そんな幼女の頭を踏みつけて、すっげー嬉しそうな顔をするノイトラさん。おいおい、あんたこれまで「雑魚をいくら倒しても意味がねえ」とか「俺がネルに勝てないのは経験の差なんだ」とか、そんなことを言ってきたくせに、なにこの小物臭漂うリアクション。言ってることと行動がまるで一致してないよ。



魔人探偵脳噛ネウロ

ネウロに口に指をつっこまれている弥子がなんともエロス。弥子も慣れたもので、抵抗もせずネウロにされるがままです。ネウロ、まことエロうなりもうした。もう当たり前のように密着した体勢でネウロからいろんな攻めを受けている弥子ですが、そんな光景を見て少しだけ「びく」と驚いていた等々力は良くも悪くも『ネウロ』においてもっとも常識のある人なんだなと思います。
すっかり顔なじみになっている笹塚や石垣らはともかく、初めて女子高生探偵にあった人たちはネウロと弥子、二人の情事をどう見ているのでしょう。「食いしんぼ」女子高生探偵として有名になってしまっている弥子ですが、そのうち「マゾ」とか「公開プレイ」というフレーズも追加されてさらに大変なことにるかもしません。以前に早坂兄が弥子に「出張肩たたき」のバイトを紹介していたことも考えると、すでにそっちの方面でも有名になっていて手遅れになっている可能性もありますが。

自分が左遷の危機にあるにも関わらず、今回は普段に輪をかけて自分の不真面目ぶりをアピールしまくる石垣。等々力でなくてもコイツ要らないだろと思ってしまうところですが、笹塚も「アテにするだけムダ」と言いながらも、石垣を班から外すべきだという等々力の意見には思うところがある様子。まあ、石垣の目にマニキュアを塗るお仕置きをするようなS度の高い笹塚的には、全然突っ込みを入れる隙を見せてくれない等々力はちょっと面白みがないと思っているのかもしれませんが。
笹塚に予言されてしまったので、等々力がどこかで100回に1回の失敗をしてしまう時が来るのでしょうが、そこで100回に99回は役に立たない石垣が役に立つ時が、今回やってくるのでしょう。これまで一つとして「いいところ」を見せたこともなく、人気投票ではカキフライに勝つのがやっとだった石垣だけに、松井先生が彼をどう活躍させるのかは予想できませんが。バカなふりして相手の裏をかくようなキャラでもないし、彼の天然の行動が結果オーライとなって評価されるといったところでしょうか。実はここまでの石垣の一連の行動(死体からレアカードを漁る、漫画の作者にヲタク談義、人の道具でネイルアート)がトリック解決の伏線になっているのかもしれません。
ところで、最後のページのアオリと次号予告でも散々な言われようの石垣にちょっと笑いました。



サムライうさぎ

うさぎ流流れ星

菅谷、顎部破損

吾助「野良犬相手に表道具は用いぬ」

前年、妻を授かった吾助の拳は
無刀であろうと凶器そのものである


吾助と菅谷が争っているところに駆けつけた清木率いる講武館の面々。おそらく門弟からは「菅谷どの、突如乱心召され、宇田川どののご愛妻志乃どのに無体なふるまいに及ばれしゆえ、やむなく」と通報を受けていることでしょうから、菅谷を止めに来たのだと思うのですが、菅谷はそのまま連れ帰っちゃいましたね。
ていうか、吾助を切り捨てる気満々なんですが、いきなり人の妻に斬りかかってきた男を叩きのめしたら士道不覚悟を咎められて斬られるって、さすがに強引な気がします。吾助が「なぜ…オレは…斬られなければならぬ?」と聞くのは至極当然ですが、講武館の方は斬ること前提で話を進めている危ない人たちだからなあ。
あと、吾助に往来でケンカして負けた門弟二名を切腹させたことのある講武館ですから、菅谷も帰ったら切腹を申し渡されるんじゃないかと思います。

清木「覚えておけ、これはその時までの手土産だ」

目の前にいた吾助たちは鍔鳴りの音を聞いたのみであったが
七間先でお面の手入れをする妻の目には

その女の前歯には葡萄ほどの歯抜けがある


今週の『P2!』とシンクロニシティしたシーン。吾助が突如「やってくれるやないけ」と目つきの悪いイケメンに変身して反撃するのかと思いましたが、それはありませんでした。



テニスの王子様

「ゲーム仁王 5-4!!」

ついに逆転されてしまった不二。審判だけは彼のことを忘れずにいてくれていますが、もう今週にいたっては仁王くんの姿は1コマも描かれてないし、立海の面々ですら「手塚すげえ」と言うだけで仁王くんのことは名前すら口にしていません。気が付いたら本物の手塚と入れ替わっていてもおかしくない。



スケットダンス

ボッスン「バーロー」

そんなわけでボッスンが子供になるというエピソード。いつか『To LOVE る』あたりがやりそうなネタですね。当然その時は一緒にお風呂に入るという追加イベントが発生するわけですが。


2007/10/18


ジャンプ感想(2007年46号)

To LOVE る(巻頭カラー)

表紙を見た瞬間に耐えきれず笑ってしまいました。だって少年誌のカラーページに何の脈絡もなく全裸の女の子が薔薇の花に包まれている絵が出てくるんですよ。それでも『To LOVE る』ならそういうものだよなって納得できてしまう凄みもあるんですが。何の脈絡もなく全裸の男たちが臓物に包まれている絵が出てくる『シグルイ』に匹敵するかもしれません。そうか、『To LOVE る』の不自然なまでに出てくるパンチラや服が脱げるシチュエーションというのは『シグルイ』に通じるものがあったのか。
この表紙が今週号を電車の中で読んでいた学生や会社員の人たちに多大なダメージを与えたことは間違いないでしょう。

沙姫「な…何て光景ですの…」
ルン「あの二人…バトル漫画だと思ってない?」

バトル描写を描きながらもパンチラしたり服が破けたりするエロ表現を入れることを忘れないプロ意識はさすが矢吹先生と言えます。
ところでこの台詞って、『テニス』にも応用できますよね。



ONE PIECE

くまを出迎えるモリア。今までモリアって政府の知らないところで好き勝手やってゾンビ軍団を作っていたと思っていたんですが、これら一連のモリアの行動って全部政府のお墨付きだったのね。しかし、ゾンビ生産という非倫理的な行為は政府的にオッケーなんでしょうか。まあ、世界政府もどこぞの魔法律協会のように腹黒いところはあったりするから、自分たちの役に立ってくれるならモリアの行為も黙認、ということなんでしょうか。
そしてモリアにも「旅行するなら、どこに行きたい?」と尋ねるくま。くまの念能力は、対象を好きなように移動させることのできる能力と思っていましたが、この質問に返答させる、または相手が行きたいと望む条件を満たす場所であることが能力発動の条件になっているみたいですね。
モリアがいつの間にかオーズの腹の中にパイルダーオンしていたのもくまの能力の助けを借りたのでしょう。
ところでコクピットになっていたオーズの腹の中なんですが、これってつまりオーズの腹の中は空洞ってことですよね。オーズが腹の中に収めたはずの大量の食料はどこに行っているんでしょう。実は食ったそばから体のつなぎ目の隙間からボロボロとこぼれていたんでしょうか。今モリアがいるコクピットも、食べ物の食いカスが散らかっていて生臭いのかもしれません。



BLEACH

>JC BLEACH30巻に関するお知らせ
>10/4発売のJC・BLEACH30巻に関するお知らせです。
>155Pの268.の扉絵に週刊少年ジャンプ初出時のアオリ文
>「追憶―― 思いは彼方―」が掲載されているものが一部ございます。
>これは本来、単行本収録時には掲載されないものです。
>本来は下の図のようになります。お詫びして訂正いたします。

ということで、扉絵に外し忘れた担当のアオリが入っているかいないかの違いだけでわざわざ単行本を無償交換してくれるそうです。昔だったらこの程度の差分で回収なんてことはなかったと思うのですが、後になってオサレポエムなアオリを入れた担当の人が恥ずかしくなって回収させてくれと頼み込んだのでしょうか。『ジョジョ』なんて「うっおとしい」(→うっとおしい)とか「ひとりではレなねえ」(→ひとりではしなねえ)の誤植が今だ修正されることなく何版も刷られているというのに。無償交換はしなくていいからむしろこっちを先に直すべきなのではないのか。
しかしこれ、無償で交換してくれると言ってますけど、交換しないで取っておいた方がプレミアがついてお得なんじゃないですかね。切手なんかだと印刷ミスのあるものがすごい高額で取引されたりしますし。(例・逆さまジェニー

もしこの時期に『ジョジョ』5部が連載していたら、こんなお詫びのお知らせが載ったんでしょうか。

>JC ジョジョの奇妙な冒険49巻に関するお知らせ
>9/9発売のJC・JC ジョジョの奇妙な冒険49巻に関するお知らせです。
>37Pの2コマ目に週刊少年ジャンプ初出時のセリフ
>「ド低能がァ――ッ」が掲載されているものが一部ございます。
>これは本来、単行本収録時には掲載されないものです。
>本来は「クサレ脳ミソがァ――ッ」になります。お詫びして訂正いたします。



NARUTO

ペイン「先生…アナタはまだ人でしかない…。だがオレは無限に続く痛みの中で、人からさらに成長したのだ」
自来也「…何だと?」
ペイン「そう…人から…神へとな

先生、これはもう末期です。早く病院に連れて行ってあげてください。
今週初めて『NARUTO』を読んだ人がいたら、きっと自来也のことをペインのかかりつけの医師か何かだと思ったことでしょうね。
そんな自分を「神」呼ばわりするとても痛いペインな子に成長してしまったペインに対して自来也が放ったセリフは…

自来也「そもそもワシももはや人では無いわい!!怒りに溢れた血の涙ァ!三忍語りて仙人に!妙木山の蝦蟇妖怪!!」

    /::::i::::、:::ヽ、:::::\:ヽ:\::::::ヽ:::、::ヽ::、:',
    /::i|::l::ト、ヽ::、:::ヽ:、::::::\::ヽ::::l::::ヽ::i:::i:::!
   /:/:!:::!:|::ヽ:\ヽ::::、:\::::ヽ:::ヽ!::::::i::|:::!::!
   !ハ::|::::i::l:|心、:ヽ::\:ヽ_\、\:::ヽ:::|!::|:|i
    i、:!:|:、N{、ヒjヽゝ\ヾイ ヒj >、ヽi:、|!:|:l
     ヽ:!::トヽ ̄ l! `  ` ̄´ |::l::|:|j:,!:!  駄目だこいつら
      ト、::! u         j |::/lj:::!リ
        ヾ、  丶 -    u リイ:|リ    早くなんとかしないと……
        リヽ ‐、ー- 、_   /イ:::i
       rー'"ト:l゙、   ̄   ./  , |::!
      / ヘ ヾ ヽ、 _,. '   / |:'

しかも自分のことを「蝦蟇妖怪」呼ばわりって、屈木頑之助みたいなこと言ってるよ。どんだけ自虐心が強いんだよ。



リボーン

骸「君が目の当たりにしているのはただの幻術ではありませんからね」
骸「僕の能力を核とし、ボンゴレリングにより究極にまで高められたクロームの幻術で肉付けした形ある実体。言わば有幻覚」
犬「わかったか、ギザカッパ」

ごめん、よくわかんない。
通常の幻覚がホログラフみたいなものだとすると、有幻覚はチャクラで作った影分身みたいなものですか。なんか別のそれっぽい言葉に置き換えてみると分かったような気になれるんですけど、厳密に「幻術で肉付け」するってことの意味を考えるとやっぱりよくわかんない。私が細かいことにこだわりすぎているんでしょうね。
『テニス』だって来々週くらいには仁王が実体のあるイリュージョンを作り出して、幻覚の中にラケットやボールを潜ませて攻撃するかもしれないですし。



HUNTER×HUNTER

マゾ

宮殿突入一分前。
ドアの前に集まる面々の中になぜかフラッタがいるんですが、倒した後にうまく丸め込んで仲間にしたんでしょうか。それとも集まっているメンツの中にイカルゴがいないから、イカルゴがフラッタに取り憑いている可能性もあります。そういやイカルゴって寄生生物だったし。ここに来てフラッタが仲間になるのもなんかしっくり来ないので、後者と考えた方がいいですかね。
そしていよいよ突入の時同じくして二人の男が参戦?ということで盛り上げてくれます。年単位で読者を待たせるけど、掲載される話はストーリーは着々と進行するし、ちゃんとクオリティの高い漫画を提供してくれるんですよね(描画の丁寧さとやる気をのぞく)。
第三勢力の介入、という可能性もありますけど、会長がこのメンツの中にいなかったから、会長と誰か、ということになるのでしょうか。少し意表を突いたところで、会長と、会長が助っ人として呼んだジンがここで登場する、という展開かもしれません。しかしそうすると、ここでゴンとジンがようやくの対面。そして残り8週で『HUNTER×HUNTER』を完結させる伏線になってしまうので、それだけはあってほしくないところです。



魔人探偵脳噛ネウロ

石垣と等々力の笹塚争奪戦。とか書くと余計な深読みをする人が出そうですけど、特に深い意味はないので。
等々力はあまり感情を表さない長門系キャラだと思っていたんですが、石垣に対する「ツン」と笹塚に対する「デレ」っぷりでツンデレキャラだということが判明しました。なんか微妙に「ツンデレ」の使い方を間違っている気はしますが、私がそういうことにしておきたいので等々力はツンデレということにしておきます。異論を聞く気はありません。
しかし、笹塚と等々力はキャラ単体で見れば確かに共に魅力あるキャラなんですが、この二人がコンビを組んでも漫画的にはあまりおもしろみがないのも確かなんですよね。石垣のヘタレっぷりが笹塚の有能さとSっぷりを引き立てていたわけで。最終的には石垣にもいいところはあると等々力に認められて元鞘のかたちに収まるか、石垣と等々力が常に対抗心を燃やし合うかたちで笹・石・等のトリオになるのでしょうか。

「久々だね――昼間っからネウロと『謎』探しに行くの」と、なんかいい雰囲気で『謎』探しに出かけているネウロと弥子。初期の頃は無理矢理ネウロに連れ回されていることが多かったのですが、今ではすっかり慣れ親しんだ行動になっていたようです。

笹塚にだけでなく、弥子にまでまるで養豚場の豚でも見るかのように冷たい目を向けられる石垣。弥子が唯一自分より格下(自動的にワラジムシやゾウリムシよりも格下)と見なしているのが石垣ですが、それにしても弥子がこんなSな表情をできたのが意外でした。
普段は究極のドS魔人ネウロと一緒にいるためにいつもMの立場にいる弥子ですが、思い返せば、第7話では叶絵には(うどんの)ぶっかけプレイをかましていましたし、第31話では吾代の残り少ない食料のおにぎりをわざわざ一つ持っていくというS行為を見せていましたし、本来はS属性の高い子だったのかもしれません。普段はS、でもネウロと二人でいる時はM、つまり弥子はツンMヒロインだったんだよ!!(AA略)
SとMなんだからSMヒロインというのが正確なんでしょうけど、なんか不要にいかがわしい響きの単語になったのでやめました。


2007/10/9


ジャンプ感想(2007年45号)

リボーン

第三回人気投票結果発表。
以前は『NARUTO』や『テニスの王子様』に並んで男性キャラ以外の人気がどうでもいい扱いだった『リボーン』でしたが、女性キャラプッシュの成果か、女性部門ではクローム髑髏が1万票以上と、男性部門1位の雲雀を越える票数を獲得して1位の座につき、強い人気ぶりを見せました。
本編でのクロームは、骸が出てくるまでの噛ませ犬にされたり、仲間の千種や犬にはいつも邪険な扱いを受けたり、かなりドMヒロイン不幸な境遇にばかり遭っていますが、それでも一途に骸を慕うMっぷり健気さが読者の人気をとらえたのでしょう。
そして今回男性部門で1位についたのは雲雀恭弥。主人公のツナ、前回1位の六道骸を押さえてのランクインです。主人公のツナが2位と、1位にはなれないまでも安定した人気をキープしているのを見ると安心できます。雲雀も、Googleで「雲雀恭弥」で検索すると関連項目に「雲雀恭弥 夢小説」、「雲雀恭弥 イラスト」、「雲雀 恭弥 同盟」などが出てくるほどの人気ぶりです。この辺は『テニプリ』と同じベクトルのようですね。
ついでに、4位、5位入りしている獄寺、山本コンビについても「獄寺 山本」、「山本 獄寺」で検索してみたら、関連項目に「山本 獄寺 嫉妬」、「獄寺 山本 放課後の教室」、「獄寺 山本 秘部」などが出て来たのですが、それ以上先に踏み込む勇気は私にはありませんでした。まあこんなのはそれほど驚くようなことでもなく、どの漫画とは言いませんが、検索結果の関連項目に「ナルト サスケ キス」や「サスケ ナルト 蕾」とか、「カカシ イルカ 別れましょう」、「イルカ カカシ 抱かれ」とか出てくる漫画に比べれば全然なんてことはないです。



ONE PIECE

スリラーバーグに現れた七武海バーソロミュー・くま。運悪く遭遇してしまったペローナ様が快く噛ませ犬の役割を引き受けてくれて、アブサロムに引き続き、三怪人リサイクル戦パート2が開始。
そして文字通り消されてしまったペローナ様。バーソロミュー・くまの能力が物質の瞬間移動ぽいので、ペローナ様も命には別状なく、今頃はどこか暗くて湿ってて怨念うずまく古城のほとりで呪いの唄でも歌っているのでしょう。
能力は分かりやすく「瞬間移動」でよさそうですが、食べた実の名前は何になるんでしょうね。「○○×2」系統でこれに付けられるいい名称が全然思い浮かびません。尾田先生も悪魔の実の能力者に関しては、能力そのものよりも名前を考える方が苦労しているんじゃないでしょうか。

さて、どこかへ飛ばされてしまったペローナ様ですが、「エネルのスペース大作戦」の次の扉絵シリーズの主役はどうやら彼女で決まったようです。舞台はもちろんリクエスト通りの「暗くて湿ってて怨念うずまく古城」になるのでしょう。ペローナ様の運が悪いと、いしのなかにいる!状態で悲惨なことになっているかもしれませんが。



NARUTO

ナルト

自来也先生としてはいろんな意味でショックだったと思います。数年ぶりに再会した息子がひどいグレ方をしていたのを見た気分でしょうね。

自来也「これで安心して里に帰れる」
自来也「この三年間よくがんばったの」

三年は長いと思う。戦争孤児のアフターケアが悪いこととは思いませんが、任務で他国に出向いてそのまま自分の意志で三年も帰ってこなかったら、組織としては普通クビですよね。ちゃんと職場復帰させてもらえたんでしょうか。もしかしたら、実はこれを機に自来也は忍の世界から足を洗い、官能小説家に転校するきっかけになっていたのかもしれません。
ところで三人の修行光景を見ると、昔から小南は紙の武器を使うことを得意としているようですが、これって雨の国との相性はメチャクチャ悪くないですか。多少は雨に濡れても大丈夫なように、紙に撥水剤を塗ったりしているのかな。



HUNTER×HUNTER

二年ぶりの連載再開。4月に連載再開するという当初の予告を軽く二周期ほどブッチぎってようやく掲載された原稿にしては、下書きに近いコマがちらほらとあったり、カラーページの塗りも最低限の見栄えを維持するレベルだったりするんですが、いつもの『H×H』のジャンプ掲載時のクオリティを見慣れた読者にとっては、今回は人物どころか背景までちゃんと描き込んであるじゃないか、しかも「10週連続掲載」、今回の冨樫先生は本気だ、冨樫先生がんばりましたね、と思えてしまうから不思議なものです。
わざわざ「10週連続掲載」なんて掲げるくらいですから、10週分の原稿はできあがっているはずです。たとえ10週連続掲載後にまた冨樫先生が長期休載に入っても「がんばりましたね」と言えると思います。10週後には長期休載どころか『H×H』が感動のフィナーレを迎えるという予想の遥か斜め上の展開をいく可能性も冗談にならないところが怖いところですが。
それでもまあ、『BASTARD!!』と違って、長いこと待たされても話はちゃんと進んでくれる分、本当に冨樫先生はよくやっていると思います。

いよいよ宮殿への突入を決めるゴンたち。一方、彼らの標的の王は自分の置かれた立場に葛藤を抱いています。これまでは全て部下達がお膳立てしてくれるままに王として君臨していたわけですが、初めから王として生まれて、何の苦労もなく地位も力も手に入れてしまっているので、今の境遇にも何の達成感も喜びもないのでしょう。
そして王自身によって宮殿内の警備がゆるめられました。ゴンたちにとっては警備が少しでもゆるくなるのは都合がいいはずですけど、ちょうどゴンたちが出現する中央階段に親衛隊が配置されることになるから逆に不都合になるのかな。居場所がなくなって困っているユピーがかわいそう。



BLEACH

ノイトラとネリエルの過去の確執。敗北=死の覚悟で決闘に臨んでいたノイトラに対し、「お昼に間に合ってよかったわ」と全くの余裕のネリエル。しかし、当たり前のように幹部の同士討ちが行われているんですが、本当にこの組織は大丈夫なんでしょうか。矛先が自分たちに向かないように余計な刺激をせず一年も放っておけば、破面の組織は壊滅しているんじゃないでしょうか。
それからどうでもいいことですが、人間の魂とか同族の肉とかを食べて生きている虚たちのお昼の光景がどんなものかが気になります。



魔人探偵脳噛ネウロ

今回は警察関係者の小話。
作者コメントを見るとこの短々編シリーズもこれで終わりのようです。浅田、シロタのその後も見たかったところでしたが。

髪を下ろすとかなりイケメンな築紫。ガタイのよさそうな人ではあったけど、筋肉系の人だったんですね。というか、このダンベル何十キロあるんだ。
時間をきっかり守る生活、筋力トレーニングも欠かさない生活を見ていると、『DEATH NOTE』の魅上が思い出されてきます。重度の几帳面な性格は共通していそうです。もし彼がバリー・マーシャル教授(ピロリ菌発見者、ピロリ菌を飲んだ人)と出会う機会があったら、「あなたが神か」と言ってくれるはずです。

電子ドラッグで洗脳された親子。「そっちの大相撲」の雑誌名や腕のプロテクター(?)に「MOTHER」と書いてあるのになんとなく笑ってしまいます。

篚口「あいつの葬式もTシャツで出てやろっと。きゃっきゃっ」
同僚「お…おそろしい…」

ああ、T○Sのアレですか。私は松井先生がおそろしいと思いました。

そして再び弥子とネウロのところに戻ってきて、こちらはいつも通りにSMプレイが行われていました。いったいどんな流れになれば両足を紐で吊されてイス代わりにされるシチュエーションに行き着くのか知りたいです。池谷が見ていたらさぞかし羨ましがったでしょうね。そういえばあの極太鎖はもう使ったんでしょうか(性的な意味で)。
そしてそんなシチュエーションでも普通に篚口と会話している弥子も慣れたものです。これって少年誌に載せて大丈夫なんですか?

最後は石垣、等々力の人事異動。前々からちょこちょこと顔出しはされていた等々力が正式にレギュラー入りするようです。名前不明の時点から人気のあったキャラなのでこれは嬉しい。
そして石垣の扱いはどうなるのか。人気投票では登場率の高さにも関わらず20位以内にも入れなかった、カキフライには勝ったけど人間サブレには負けた石垣がこのままフェードアウトする可能性もなきにしもあらずです。
それとも次号で石垣にスポットを当てた話が入って、最終的にまた笹塚・石垣のコンビに戻るという展開になるのかな。



P2!

遊部「跳ねへん!!?何やそら!!?」
張「ゼロバウンド」

多分、多くのジャンプ感想サイトさんが「零式ドロップ」を連想しているんじゃないかと思います。
これまでは割と実現可能な(中学生レベルでできるかは別として)テクニックまでしか出していなかった『P2!』でしたが、とうとう人間の限界の壁を破り始めました。ジャンプでスポーツ漫画を描くとどうしてもこの道に辿り着いてしまうのでしょうか。縮地法が登場したり、卓球ボールが真っ二つになったりしたあたりから雲行きは怪しくなっていましたが。ヒロムが無我の境地に目覚めたり、ムーンサルト殺法を繰り出す選手が現れたりするのも時間の問題でしょう。
しかしゼロバウンドってこれ、実質攻略不可能じゃないですか。テニスはボレーできるから零式ドロップのようなことをやられてもコートに着く前に打ち返せばいいですけど、卓球は自分のコートで一度バウンドしてからじゃないと打ち返しちゃいけないので、ゼロバウンドを打たれた時点で相手のポイントが確定してしまいます。
これに遊部はどう対抗するんでしょうか。打ち返すことが不可能な以上、攻略法も限られてきます。相手がゼロバウンドを打つ前にポイントを決める。つまり、打ち返すことのできない球を打たれないようにするために相手が打ち返せない球を打てばいいわけです。わあ、なんだか禅問答みたいな世界になってきましたね。最終的には「打ち返せないのならば最初から打たなければいい。もはや我々の戦いにラケットやボールなど不要」みたいな世界になって、一度のラリーもすることなくイマジネーションバトルによって全ての決着が付いたりするんですよ。
うーん……もう少し真面目に考えるとするなら、張がレシーブできないように直接、張に狙いを付けて「てめーも赤く染めてやろうか」とか言いながら試合不能に追い込む。または、自分の周囲に竜巻を発生させてボールの軌道を無理矢理変えてしまう、とか。


2007/10/4


ジャンプ感想(2007年44号)


初恋限定。(新連載)

真中のいない『いちご100%』が始まりました。
すでに矢吹先生がジャンプのパンツ漫画としてがんばっているのに、ここに来てまたパンツ漫画を投入して競合させる意図が分かりません。『To LOVE る』と並ぶ二大ラブコメ漫画として始まったはずの『エム×ゼロ』が完全に活劇方面に入ってしまったので、その不足したラブコメ成分を埋めるためなのでしょうか。
それから『いちご』とのもう一つの違いは舞台設定が高校→中学になっていること。こんな発育のいい中学生そうそういねえよと言いたいところですが、ジャンプにおける中学生というのはテニスで相手を半殺しにしたり、マフィアとタマの取り合いをするのが普通のようなので、この高校生にしか見えない成長ぶりもジャンプ補正と見るべきなのでしょう。



NARUTO

「ああ…アナタは…使いの天使様…」

忍者漫画で「天使」という単語が出てくることにものすごい違和感があるんですが、『NARUTO』の世界設定ってどうなってるんでしょう。仏像は出てくるわ天使は出てくるわ邪神様は出てくるわクラウザーさんが自殺プレイをするわでなんともカオスな世界です。
どこぞのギャングのボスのように、自分の姿は現さず小南を使いに立てていたペイン。当然裏切りや謀反を警戒してのことで、前雨影以上に警戒心が強いようです。それでも雨の国の民衆の人気は絶大なようで、小南と交戦中の自来也のところにペイン現れたら、居合わせている下っ端雨忍さんなどは「あなたが神か」と言ってくれるのでしょう。



魔人探偵脳噛ネウロ アニメ速報

第2話〜第6話に登場する犯人が公開されました。オリジナルエピソードが入るのに加え、早い内からヒステリアや噛み切り美容師百舌が登場しています。というか、放映前から殺人事件の犯人が紹介されている番組って『ネウロ』くらいじゃないですか。推理小説では我孫子武丸の『メビウスの殺人』のように、最初の人物紹介に「殺人犯」の紹介を入れてきて、それ自体が話のトリックの一つになっているものもありますが、まあ『ネウロ』は推理漫画ではないと公言されていますしね。
それから豹変前と豹変後の犯人たちに普通に「変身前」、「変身後」と書かれていることに笑いました。斬魄刀解放やサイヤ人と同じ扱いですか。



魔人探偵脳噛ネウロ

アヤ

今週の入浴つながりで。
あっちの方は月に一度は誰かの入浴シーンがありますけど。


■デイビッド・ライス(&百舌)
最初、誰も聞いてくれる人なんていない中、ハガキも自作自演して一人でお悩み相談トークをやっているのかと思って、そんなライスの姿に涙が出て来たんですが、リスナーもハガキも本物でした。ハガキはともかく、リスナーはどうやって聞いているのかが疑問なんですが、もしかしてリスナーって全員相部屋の囚人なのか。
ラジオネーム「ネオ魂」の意味が分からなくて婚約者がいるから「新(ネオ)魂」→「新婚」か?と思ったら、某国の新保守主義(俗にネオコンと呼ぶ)からのようでした。

ライス「ボクの国のムショはギチギチだから、オマエラと違って選び放題デース、ハッハーーッ!!」

いやそれ、羨ましくないから。というか、何が「選び放題」なのか。よく考えるとすげえこと言ってるよ。さすが自由の国、ボクの国、フリーダムすぎるよ。確かに刑務所内の同性愛行為の噂はよく聞く話ではありますが、少年誌でどんだけヤバいネタをやれば気が済むんですか松井先生。


■早坂兄弟
「アニキィ」、「アニキィ」、「やっぱりアニキはすげえ」言っている早坂弟がペッシに見えました。
望月社長と同じく、早坂兄もどんどん性格が変えられていきそうな人ですね。


■アヤ・エイジア
日頃ストレスがたまっている総理に長時間のサービスをしてあげたアヤ。

アヤ「力を抜いてあげようとしたんだけど…」

ぬふう

「ちょっと抜きすぎちゃった」
この辺が妙にエロかったんですが、語尾に(性的な意味で)と付けるだけで大変なことになってしまいます。延長は30分まで。



リボーン

うーん、なんでしょう、今週のクロームとグロ・キシニアの展開に対する萎える気持ちは。大部分はグロ・キシニアの台詞が露骨すぎていじりがいがなさすぎることによるものと思うのですが。

「我々はこれに、骸をもじって名前をつけました」
………ムク…………ロウ……?

なるほど、「骸」と「フクロウ」で「ムクロウ」ですか。
………
「ごめんなさい。こんな時、どんな顔をしたらいいのかわからないの」
「笑えばいいと思うよ」



アイシールド21

ボクシングジムで殺す気で殴られ続ける特訓をしている栗田に、「こいつを壊せば一対一で力だけで戦えるんだな」と物騒なことを言っている峨王くん。栗田はともかく、峨王くんは入部する部活を間違えていると思います。

陸「アメフトってのはな、球技じゃない。格闘技なんだ」
陸「お前はボクシングでパンチくらって骨が折れたら、『骨折られた!汚え!復讐だ!』って言うのか?」

常に相手に骨を折られたり病院送りにされるかもしれない危険を伴うスポーツというのも嫌なものですが、ルールに則って自分にできる効率的な方法で相手を倒している峨王のやり方は間違ってはいません。例えば、この台詞の「アメフト」の部分を「テニス」に置き換えてみても全然違和感がありません。テニスで相手の骨を折ったり病院送りにしても、誰もそれを「汚え!」などとは言いませんからね。河村先輩なんて相手選手を骨折させたら褒められました。逆にケガをしないように真っ向からぶつかり合う勝負を避けたりすると「汚え!」と言われたりすることもあるくらいですし。テニスってのはな、球技じゃない。格闘技なんだ。



テニスの王子様

コート上のペテン師、仁王が繰り出したのはコピー能力。「百錬自得の極み」までもコピーし、さらにはイリュージョンによって姿までも完全に手塚そのものに変身しました。乾が見た夢とどっちが現実離れしているかと言ったら判断に迷うところです。赤也が仁王に化けていたっていうのはまだ物理的に実現可能な範囲でしたし。ラリー中の仁王が完全に手塚の姿で描かれていますけど、これきっと漫画上の表現なだけじゃなく、本当に姿を手塚そのものに変えているんだと思います。
「無我の境地」をコピーできました、ていうのは樺地もやっていたことなので、まあ今さら驚くにはあたらないのでしょう。しかし、瞬間移動に予知能力封じの能力を持っていた真田、デビル化の赤也、トランス能力の仁王と、初めの三試合でこんだけ濃い能力者を出しちゃって、後の立海メンバーはどうするつもりなのでしょう。最後に控えている立海部長の幸村なんて、グランドクロスを起こして地球を永遠の闇に包むくらいのことでもしないと読者が納得できなくなっちゃいますよ。



ぼくのわたしの勇者学

「オシャレポイントシステム」で真っ先に思い出したのが「男爵ディーノ」さんが『BLEACH』の解説に使っている「OSR値」だったんですが、これは実際にOSR値の高さを競い合っているわけです。まあ、スポーツでも新体操やフィギュアスケートのように動きの華麗さ、美しさが評価の対象となるものもありますし、そういう主旨の勝負ということなのでしょう。よくよく考えたら、『BLEACH』世界の戦いっていうのも新体操やフィギュアスケートと同じものなのかもしれません。