2008/3/26ジャンプ感想(2008年17号) ダブルアーツ(新連載) 今期の新連載、こちらは結構期待できそうです。第一話の感想としては個人的にはかなり好感触でした。 主人公の少年も、何かしらの特技・特殊能力の類を持っているようですが、便利すぎたり強力すぎたりしない地味なところもいいです。 キリの能力は手をつないだ人と雲の上のようなトコにいてすごく楽しかっ…あれ?になる能力かなあ。 トロイという死の伝染病が蔓延する世界。生まれつきトロイへの耐性を持つことで自分の寿命を縮めながら感染者の治療を行っていたシスターが、ついに自分自身がトロイの発作で命を落とそうとした時、トロイへの完全な耐性を持つ少年と出会うことで運命が変わります。 話の設定だけ見ると結構深刻なお話なんですが、そこを若い男女に「トイレの時もお風呂の時も寝る時もつないだ手を離しちゃダメ」と、それなんてTo LOVE る系ラブコメな流れにしてコミカルにしているところは面白いと思います。寝る時はともかく、あとの二つはいろいろと想像をかき立てるには十分にしてお釣りが来るシチュエーションで、少年誌の範疇を逸脱しない程度に暴走してくれることに期待です。 ONE PIECE デュバルは過去にルフィに倒された誰かなんでしょうけど、該当しそうな人物が全然出てこないなあ。有力候補はクリークやモーガンあたりで、割と昔に登場していて消息が不明で、そこそこに小物な人物はこの辺ですか。でも斧手じゃないし、そもそもどちらも訛りで喋らないか。 ところで、はっちんとケイミーの間に子供が出来たら、『パプワ』のタンノくんやウミギシくんのような子になるんでしょうか。 BLEACH マユリ様「それと同時に技術開発局に、”空座町の精巧な複製を流魂街の外れに作ってほしい”と依頼してきた。苦労したヨ。だがやり遂げた」 藍染「そこにあるのが空座町でない事は解っている」 わずか4ページでソッコーでバレた技術開発局の人たちの苦労。 藍染に呼ばれて出て来たスターク、バラガン、ハリベルの上位十刃三名。それぞれ自分の従属官も連れての登場で全軍戦闘態勢ですが、マッチョおじいちゃんや下乳の人がゴツイ男や乙女たちを引き連れているのに対し、スタークの従属官はブリーフ幼女一人だけみたいです。しかもここだけテンション低いです。空気を読む気もなさそうです。藍染がかっこつけたことを言っている右下でなんかよそ見してしゃべくってるみたいですが、「今日の朝飯何?」「ポークビーンズだよ」「え〜、苦手なんだよなあポーク」みたいなことでも話してるんでしょうか。 魔人探偵脳噛ネウロ ・今週のテラ せっかく高い所に登ったんだからバルセロナアタックくらいはやってほしかったところでしたが。 腕の次は腋からミサイルを出してきたテラ。体の中に埋め込む痛みがどうとか以前に、どこにこれだけの重火器類を詰め込むスペースがあったのかとそっちの方が気になります。精神逆なでするために顔を攻撃しなくても、ボディに衝撃を与えたら勝手に誘爆して木っ端微塵になってくれたかもしれません。 もう魔界能力を使う魔力さえも残っていないネウロが最後の手段に使用したのが例の髪飾りでした。HAL編の時にも魔力回復の手段として使っていましたが、身に付けるだけでなく噛み砕いても魔力を(少しだけ)回復できました。体が弱っている時には食べても効果があるのはもちろん、体に付けていても効果があると、風邪の時のネギみたいなアイテムです。今後登場するネウロのキャラクターグッズに、肉体疲労時の滋養強壮剤で、ネウロの髪飾り型のビタミン錠剤が出るんじゃないでしょうか。 ネウロ「我が輩はしばらく休む必要がある!!貴様等人間が自分の身を守るのだ!!」 テラを倒して人間たちの手に引き渡したネウロは、休息に入ることを宣言します。言い方を変えれば充電期間に入るわけです。魔力を消費した冨樫先生もそろそろ休息に入る頃だと思います。血族たちが魔人に対して人質の弱みと数の勝負で追いつめようとするのなら、ネウロは逆に人間たちを使って数の勝負で血族たちを追いつめようとするわけです。 今後の五本指の対戦相手はやはり笹塚ら警察関係者やネウロの協力者メンバーになってきそうですね。 そういえば、生活環境の差によりどんどん身体が人間に近くなって弱体化しても、魔力を消耗して死にかけても、ネウロは回復のためだけでも魔界に戻るという選択肢はとらないんですね。単にプライドやこだわりからそうしないだけなのか、魔界に戻れない事情があるのか。読み切りの時の『ネウロ』では、ネウロのいた魔界は(ネウロのせいで)滅んでいることになっていましたが、連載版の本編ではそこは明確にはされていません。 魔界から持ち込んだ充電ができる髪飾りが消費したらもう戻らないこともあっさりと認めていますし、何かしらの理由でもう魔界には戻れないのかもしれませんね。 SKET DANCE なんか推測だけで寂しい人間の寄り集まりみたいに言われているスケット団。 先週から今週にかけての展開は、『カイジ』だったら濃密な心理戦も混ぜ込めてコミック3〜4冊分まで引き延ばせそうです。堕天録の『カイジ』だったら良くも悪くもカード一枚切るのに2、3週かけることだってできます。部活と生徒会長の座をかけて敗北するボッスンか安形は焼き土下座で誠意を見せることになるのでしょう。 でもこの展開、ボッスンが負けるパターンだよなあ。 HUNTER×HUNTER 冨樫先生!海苔!海苔忘れてる! コムギたんの中のモノが海苔もモザイクもなしで描かれちゃってるんですが、まだちょっと曖昧な描き方にしているからオッケーということでしょうか。もしかしたらコミックではこれがさらにリアルに描き込まれて、逆に海苔が追加されてしまうことになったりするのかもしれません。 そんな中に誰もいないじゃないですか状態なコムギを見たゴンは、コムギもカイトと同じような目に遭っているのだと勘違いします。 それに対してピトーが取った行動は、土・下・座です。敗北のベストオブベストです。自分には交戦する気がないことを示す最も有効な手段です。ただしロシアの人には通用しません。 そして、猫耳少女に上目遣いで「何でも言うことを聞くから」とお願いされてしまったゴンは、その予想外の展開に己の感情の高ぶりを抑えきれず、何か変なスイッチが入っちゃった人みたいになってます。このゴン怖いよ。 比較的冷静に状況を分析できているキルアはピトーの条件がどこまで有効かを問い詰めようとしていましたが、ゴンに邪魔されなかったら「お前の言う何でもって」の後に続けて何と言おうとしたんでしょうね。 キルア「何でも?お前の言う何でもって、エンジェルモートの制服に着替えてメイド口調でしゃべりながら手ずからチョコレートパフェを食べさせてくれることも入っているのか?」 キルア「何でも?お前の言う何でもって、スクール水着と鈴付き首輪姿に着替えてその姿で交戦中のユピーのところに行って頭をなでてくることも入っているのか?」 サムライうさぎ よくよく考えると、判定勝ちすらない真剣勝負で相手を殺したらいけないって難しい注文だよなあ。三寸切り込めば人は死ぬのだ。 鶴屋の痛みを無効化している仕掛けを見抜き、それを破ることで穂波の勝ちになるかと思わせて、逆に鶴屋たち流浪人の執念の強さを浮き彫りにする結果となりました。精神力で主人公たちにまったく劣っていないというのはいいですね。鶴屋はもしかしたら、ツボの代わりに執念がモルヒネのように激痛を麻痺させていたのかもしれません。 ▲
2008/3/19ジャンプ感想(2008年16号) HUNTER×HUNTER 煙のオーラで自分を閉じこめてきたモラウに対し、鱗粉の念能力を発動したシャウアプフ。今のこの空間って、煙と鱗粉のブレンド煙幕が立ちこめていてかなり鼻に優しくない環境です。煙草嫌いで花粉症の自分にとってはそこに居るだけで拷問に等しい空間です。 プフの能力は、鱗粉効果で相手の精神状態を大まかな感情パターンに分類し、そこから相手の思考を「推測」できる能力ですが、相手の思考を「読み取れる」わけではないので、このモラウの感情パターンから「推測」した読みが外れてシャウアプフにとっての予想外の痛手となる展開がありそうです。 ウェルフィン「うっ。何だこの臭いは…!?フラッタの奴、死体安置所にでも住んでんのか!?」 うわ。死後数日経過してるから当然といえば当然だけど、このフラッタの亡骸ってやっぱり死臭がするのね。つまり今のイカルゴ in フラッタって屍人みたいなものですか。 種族の違いとかいう以前に腐乱死体を操るダチっていうのはちょっと引きそうですけど、そんな能力でも変わらず仲間と書いてダチと読む間柄でいるんですよね、キルアたちは。 ところでウェルフィンが死臭を気にしたのは犬科動物の鼻の良さゆえでしょうけど、人間を主食にしている彼らキメラアントでも死体の臭いは気になるんですね。死体の臭いに嫌悪感を抱いたというよりも、放置して腐った食べ物の臭いに対しての嫌悪感のようなものなのかもしれませんが。 一方ゼノは、ドラゴンヘッドで王と会長をどこか遠くへ運んだ後はこれで仕事終了と引き上げでした。てっきり二対一で戦うものと思っていたんですが、王とタイマンかます気ですか会長。確かネフェルピトーを初見で「ワシより強い」とか言っていたはずなんですが、王相手に勝算あるんでしょうかね。 会長&ゼノの二人いた時でさえ王の威圧感に押され気味だったのに、それがさらにタイマンになったらますます勝つ見込みがなくなりそうなものなんですが、心情的には「むしろ会長勝てるのかも」という気持ちになってくるから不思議です。 そしてコムギを治療中のピトーの前に現れたゴンとキルア。バリバリ殺る気で超サイヤ人みたいなオーラまで出しているゴンを見て、「お前空気読めよ」な表情で振り向いたピトー。 王直々にお願いされた仕事だから、ここでピトーが治療を中止してゴンたちと戦うわけにはいかないし、ゴンの方もこれ幸いと無防備のピトー攻撃するような性格ではないから、戦闘はコムギの治療完了までお預けですかね。 魔人探偵脳噛ネウロ 顔に傷を付けられて予想通り激怒したテラ。こんな状況下でも相手の弱みを掴んで攻めに回る所はさすがドS魔人です。 ネウロ「攻められるのは我が輩の最も嫌いな事」 ネウロは基本総攻めですからね。 以前に篚口がDRが使用していたコンピュータから、相手は表の世界でも有名な大企業という推測を立てていましたが、さらにテラの顔というヒントを得て、ここから警察関係者の協力を得て血族絡みの組織を追跡するのでしょうか。 シックス「自分と彼らは同じ地上を生きなければならないのか?その答え、私が用意したよ」 まだ自分が血族の一人であることを知る前のテラ。 不動産ビジネスで成功を収めていた彼のところに現れたシックスとジェニュイン。血族のメンバーは元からその組織に所属していたわけではなく、ある日血筋の悪意が強く目覚めた人材を、シックスが「お前のような鬼畜を探していた」という感じで発掘してきてるんですね。 そしてDRと同じく「人間」を自分と同じ生物として見ることのできなかったテラにシックスが用意した答えが顔皮ケーキでした。およそ嬉しくないバースデイプレゼントですが、テラはなんだか喜んじゃったみたいです。 アンドリューを拷問した時も最後に顔の皮を剥いで変装用に使用していましたが、どうも人の顔の皮を剥ぎ取るのは単に必要性だけではなくシックス自身の趣味も入っていたようです。これを見た後では、桂木遥の手作りケーキですらがまともに見えてくるから不思議なものです。 そんなわけで、シックスに自分の会社の部下とその家族全員の顔の皮を剥がされたテラは、感激してシックスに忠誠を誓い、今は女達から金品から身ぐるみに至るまでを剥がされる毎日を送っているわけです。 テラ「顔で作ったその箱は…ボクが人間から脱却できるよう「シックス」が用意してくださったんだ」 「箱」、といって思い出すのは当然あのXですが、どうやらXの「箱」へのこだわりは父親譲りだったようです。全然微笑ましくない親子の相似ですが。 ところでテラの前に現れた時のジェニュインの衣装が秘書風なのは、テラについての情報収集のために潜り込んでいたからでしょうか。峰不二子みたいな人ですね。今後、五本指の回想シーンをやる度にシチュエーションに応じてジェニュインお姉さんのいろんなコスプレを披露してくれそうです。とりあえず医者の血族や科学者の血族が登場して、ナース姿や白衣姿のジェニュインが拝めることになるのは、コーラを飲んだらゲップが出るくらいに確実なことでしょう。 そういえばものすごくどうでもいいことですが、コスプレで「うなー」の漫画のヒロインを思い出しました。ほんとどうでもいいことですけど。 しかし、セクシー路線の衣装ならジェニュインのお手の物でしょうが、メイドとかスク水衣装とかだといろいろと無理がありそうです。例えば現役高校生の血族がいて、ジェニュインがセーラー服で登場しようものなら一昔前のスケ番か何かにしか見えないでしょうし。メイド服に関してはさいわい、リアルにメイド服をはべらす職種というのは私はメイド喫茶くらいしか知らないので、メイド姿の女王様という、チョコレートにハバネロを混ぜたようなコスプレが出ることはなさそうです。 MUDDY(最終回) なんとなく話の落としどころがつかめないままに打ち切り終了となってしまいました。 この話のテーマって、人工生命であるマディの人間的な成長だったわけですが、バトル漫画やスポーツ漫画のように敵を倒す、ライバルに勝つ、試合に勝利する、無我る、といった分かりやすい目的でない分、週刊連載でやるにはハードルの高いテーマだったと思います。考えてみれば、精神的な「成長」というテーマって、読者が飽きないように盛り上げつつ、かつ展開が迷走しないように進めるには難易度が高いテーマです。デビューしたての新人がいきなり取り組むには荷が勝ちすぎていたところもあり、どっちつかずな展開に流れてしまったように見えます。 ▲
2008/3/13ジャンプ感想(2008年15号) ぬらりひょんの孫(新連載) 第3回金未来杯受賞作の連載化です。 ……のはずが、ジャンプ表紙にも扉絵にも、どこにも「金未来杯」の文字はありません。第1回、第2回でいろいろと無惨な結果になってしまっただけに(特に第1回)、もう「金未来杯」という看板を掲げるのはやめてしまったのでしょうか。 ところで過去の金未来杯エントリー作ですが、第1回金未来杯で受賞を逃したエントリー作家に、『サムライうさぎ』連載中の福島鉄平や『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』を2004〜2008年にわたって連載した西義之、『切法師』が連載化された中島諭宇樹などがいて、受賞を逃した作家の方がいい結果を残す傾向があります。第2回近金来杯エントリー作家についても、一番いい結果を出せたのが、受賞はしませんでしたが『メゾン・ド・ペンギン』で連載した大石浩二でした。 金未来杯というのはむしろ、エントリーされて受賞を逃した方がいい結果が出せるというジンクスができるんじゃないかと思ってます。 で、本編の感想ですが、絵はうまくてかわいいです。 特にそれ以上の感想はないです。 んー……ほんとに良くも悪くも感想にあたるものが出てこないな。 NARUTO ☆大蛇丸再開と終了のお知らせ☆ 大蛇丸(私が力を貸してあげるわ…) 大蛇丸(私が必要なんでしょ…サスケくん…) 「力が欲しいか」という呼びかけでARMSが覚醒し、八岐大蛇が体から出て来たサスケ。ついでに大蛇の口の中から全裸の変態も出て来ました。ある日突然、自分にこんなキモい力が目覚めたりしたら死にたくなります。サスケとしては「力」は必要だけど、「お前」は必要ないといったところでしょう。 先週の『ONE PIECE』では海兎の口の中から人魚さんがコンニチワでしたが、同じ巨大生物の口から粘液まみれで出て来ても、こっちは人魚のようにかわいくないです。コンニチワというかコッチミンナというかんじです。まあ、人魚は口から剣とか吐かないしね。 To LOVE る 今週は宇宙から来た擬態生物がいろんな女の子に変身して破廉恥な行為をしたりするお話でした。 でも、いきなり裸になったり、抱きついたり、パンツ見せたりするのって、いつもやってることと変わらないよなあ。 魔人探偵脳噛ネウロ ☆人間菜園開始のお知らせ☆ テラ「飲まず食わずでおいといたからずいぶん弱ってるな」 テラ「これだけの数、こっそり埋めるの大変だったんだよ」 ネウロへの誘導のためだけに大量の人間を地面に生き埋めにしていたテラ。大量リアル『Tomak』プレイです。つうか、そんな「これが私が丹精込めて育てたキャベツです」みたいに見せられても困る。オール放置状態なので、彼に『Tomak』をやらせたら世界が何回滅ぼされるかわかりませんが。生首は責任を持って育てましょう。 まあ、好意的に見れば泥エステを体験させてあげているように……ごめん、やっぱ無理。 ところでシチュエーションだけでいえば動けないように拘束して放置プレイって、よくネウロが弥子にやっていたことですけどね。でもこれは愛がないから苦しいだけです。「愛がないと痛えだろ」ってどっかのバカも言ってました。 葛西「まさかネウロ、そのテラを…」 葛西「「憎めない奴」とか思っちゃいないよな」 葛西「まさか…「バカに悪い奴はいない」とか…バカげた事を考えちゃいないよな」 テラ「…ねぇネウロ、ボクは美しくないものは嫌いだ。キズのついた顔が大嫌いだ」 テラ「だから…人間達の苦しむ顔を見るのは嫌なんだ。吐きそうになる」 そんなわけでテラもまた、DRと同様、人間を虫けらのように殺せる外道でした。悪意の血族の一人だから根はいい奴なんてのはあり得ないと思いながらも、葛西の台詞はちょっとは読者が思ったことじゃないでしょうか。 そして二回目のイビルツリーの使用でいよいよ魔力の残りが危なくなったネウロ。もはや五本指を使い切るとか、あと何回魔帝7ツ能力クラスの能力を使えるかとかいうレベルの話じゃありません。今まさに魔力を使い切ろうとしているのです。 いかにネウロが魔力を温存しながら戦うかという展開になると思わせて、いきなり魔力のピンチに持ってきました。ここでテラを倒したとしても、この後残りの血族たちとどう戦っていくかが問題になります。 ところでXの強化細胞の副作用って、埋め込むと物覚えが悪くなるとかでしょうか。 HUNTER×HUNTER メレオロン「ナックルはバカだ。バカは一度決めたら迷いが無い」 メレオロン「念能力の使い方を変更する事も迷わないし…敵に見つかる危険やらそんなリスクを前にしても迷わない」 優しく見守ることに耐えられず姿を現したナックル。しかし、このまま放置していても圧倒的戦力の差でシュートのHPが削りきられて終わりだったので、何かしら手は打たないといけなかったわけです。 シュート「まだ闘れる!!オレは…まだ翔べる…!!!まだ…」 ボロボロになりながら恍惚とした表情で舞っているシュートを見ていると、なんかこのまま違う世界へ翔んでいってしまいそうです。後になって我に返った時に、「ナックルと雲の上のようなトコにいてすごく楽しかっ…あれ?」とか言いそうです。 ところでユピーって戦闘に念能力を使ってるんでしょうか。 使っていれば、性格からして当然強化系なので、破産させれば肉弾戦主体のユピーの攻撃力と防御力を大幅に下げることはできますが、実はそれすらも「面倒くせぇ」で使っていなかったりしたら、必死の思いでオーラを破産させても変わりなしでナックルたち涙目もいいとこです。 サムライうさぎ 今回のあらすじ:スズメ14歳、初めての恋の予感 ・獄殺本間流奥義剣術新奥義”螺旋漆黒” 第一戦は新奥義を開眼したマロの勝利。マロには短刀よりも鉄球を作ってあげた方が強くなりそうな気がします。 そしてなんかスズメに乙女フィルターが発動してフラグが立っちゃいました。 鰐淵の発言の時といい、どうも情にほだされやすい性格のようです。将来この子が悪い男に騙されたりしないか心配になります。 厠(?)で泣き籠もっているスズメをなだめに来た鳳。鳳が持っているのは死んだ仲間の遺灰とかですかね。侍というものに対して恨みつらみのようなものがありそうですし、きっとAct2からAct175まで色んなことがあり過ぎたんでしょうね。 K.O.SEN(最終回) 閃「何なんだこれ〜!?」 というのは、むしろ読者が思ったことですが、あえなく打ち切りとなってしまいました。 特に何が悪いわけでもなく、全体的に質は高い作品だったとは思うのですが、盛り上がりにまったく欠けていたのも事実でした。 スポーツ漫画はだいたい、 ・素人だけど才能のある主人公がめきめきと成長していく(アイシールドタイプ) ・最初から一流クラスの実力を持つ主人公がいろんな強敵と試合をしていく(テニプリタイプ) に分かれますが、前者の場合、そのスポーツに対して事前知識がない読者に対しても主人公と一緒にそのスポーツのルールや戦略などを覚えさせていけるというメリットがあります。野球やテニスのようにメジャーではないスポーツをやる時などは読者にもそのスポーツについての知識を付けさせる必要が出てくるので、こちらの方がやりやすかったりします。 ただ、前者の問題は、主人公が試合にたどり着くまでの過程が長くなってしまうことで、メインディッシュを描くまでに時間がかかってしまうことです。振り返ってみれば最終回まで閃は一度も公式の試合をすることなく終わってしまったわけで、本来スポーツ漫画が一番盛り上がるところであるはずの主役の試合のシーンが一度も描かれていないわけです。閃が何してたか思い出そうとしても、砂袋を蹴っていたことしか思い出せませんし。 『アイシールド21』などはそこは読者を退屈させないように、まだ素人のセナやヒル魔がかき集めてきた他部の助っ人の集まりという烏合の衆をしょっぱなから最強クラスの王城と試合をさせるなどして、テンションを上げる工夫をしていました。 才能ある素人が成長するというスポーツ漫画自体がもうかなり手垢の付いたジャンルですので、王道から外れない手堅い展開しかしなかったのが敗因と言えるでしょう。 ▲
2008/3/6ジャンプ感想(2008年14号) 3周年。今宵はめでたき日にござる。 魔人探偵脳噛ネウロ(巻頭カラー) 連載3周年記念の巻頭カラー。表紙には雛祭りに合わせて男雛と女雛姿のネウロと弥子できました。 ところでわざわざ説明を入れるまでもないことですが、男雛・女雛っていうのは夫婦なわけで(正確には天皇と皇后)、弥子の頭に腕を乗せているネウロの姿も弥子を土台にしているというよりは寄り添っていちゃついているようにしか見えません。 第3回キャラクター人気投票大募集!! 恒例の人気投票です。 そしてメイン・脇役キャラクターよりも1コマ使い切りのキャラクターの方が多いのも恒例です。 今回の注目は、人気投票初登場のこのあたりのメンツがどこまで上位に入ってくるかですね。 9. 等々力志津香 13. シックス 14. 葛西善二郎 17. ジェニュイン 29. 宮迫睦月 レギュラー入り前から人気の高かった等々力や『ネウロ』唯一のロリ要員の睦月あたりは順当に上位に入ってくると予想されるのですが、シックスがどのあたりの順位に落ち着くのかが予想できません。キャラクターとしては充分にインパクトのある人物なのですが、しかし行動は読者を素で引かせるくらいにえげつなかったので、そこが得票の大きなマイナスポイントになりそうです。 そして、今回の別の意味での注目枠はこのあたり。 48. 七光りの親1 49. 七光りの親2 50. 七光りの親3 51. 七光りの親4 52. 七光りの親5 53. 七光りの親6 54. 七光りの親7 ぶっちゃけ区別付かないよ。 せめて、「ナガシマ」とか「ヤマムラ」とか「キタノ」とか付けておいてくれれば分かりやすいのに。 ところで七光りの親1の枠の扱いがなにげに笛吹やXたちよりもいいんですが。 120. やせ浅田 121. 普通の浅田 122. ぬふぁーん浅田 なんで浅田だけ形態変化別に3枠もあるんだ。これは格ゲーのように同じ人物でも、風間仁とデビル仁、リュウと殺意の波動に目覚めたリュウのように性能も変わってプレイヤーにとっての使い勝手も変わってくるように、浅田も形態別にユーザーが好きなタイプを選べるように考慮してのことなんでしょうか。でも格ゲーでも三段階変化するやつはそうそういない。ぬふぁーん浅田の性能はメカ豪鬼並みの厨キャラクラスとして認定されるんだろうな。 さて本編の感想です。 本城博士のフルネームは本城二三男。娘に「刹那」よりも「三四」と命名しそうな名前ですが、奥さんの名前も気になります。そういえば3月4日は三四の日でしたね。 新築ビル | | ┌―――――――――――――‐┐ | | |止めなくていいのかいネウロ? | | | ∩_∩└y―――――――――――――┘ | | (. ´∀) . ノノハ > < ( ○ つ . (´D` ) | | | | | ( ∪ ) | | (__.(__). . (_(__) ------------------------------------------------------------ / /' ┌―――――――――‐┐ / / |志村、うしろ、うしろー | / /∧_∧ ? └――――――――y―┘ 〈 /.(. ´∀) . ノノハ _,.>-、/' ( ○ つ == . (´D` ) | | | | | == ( ∪ ) | | (__.(__). ==. (_(__) ------------------------------------------------------------ ミ .ズン ┌‐―――――――――――――――――――‐ | __ !_____________________ | | | | |メキャ | | (__.(__) 「バカキャラ」っていうのならこれくらいのバカをやっても良かったんじゃないかと思ったりもしたんですが、さすがにそれをやると血族の株が暴落しすぎるか。 地盤破壊の引き金となるビルの倒壊を「イビルツリー」で防いだネウロ。新しい血族が相手なら「魔帝7ツ道具」を使わざるを得ないというかんじで、DR戦に続いてまたもネウロは大量の魔力を消費する結果となってしまいました。 しかし、今回は被害は新築ビル一軒で、人間の死者による被害はゼロだったためか、DRの時に比べると余裕を見せています。DRの時にはバロック拷問奇譚が可哀想になるようなえげつない拷問プレイをやっていましたが、テラに対してはそれなりに加減はしてくれているようです。 人間への被害は0(物質・金銭的な被害は大きいですが)。ネウロの抹殺は失敗。ただしネウロが消費した魔力は大。ということで、シックス側にとっては今回も消耗戦には成功したわけです。HALの『謎』解きで蓄えた魔力があるから魔帝7ツ道具クラスの魔界能力をあと2、3回は使う余力はあるでしょうが、今のペースでいくと五本指を使い切る頃にはシックスの計画通りにネウロの魔力が枯渇してしまいまそうです。 ONE PIECE 胃袋の中からコンニチワで人魚さんの登場です。 キラキラと光っていますが、要するにこの子、海兎の胃液まみれなわけです。消化されかけで結構臭うと思います。 ところでケイミーの顔が魚というよりタコっぽいのですが、アーロンの部下にいたタコ魚人のはっちゃんの兄妹かなんかでしょうか。 と、思ったら、ケイミーって扉絵連載で登場していたのか。親類ではなかったけどはっちゃんも再登場するかもしれませんね。 それから関係ないうえに今さらなんですけど、魚人って、男は上半身が魚類で、女は下半身が魚類なのか。これって種族の存続的な意味でいろいろと困りそうな生態だと思うのですが。 BLEACH 最後は剣道で倒されたノイトラ。結局いつ卍解するのかと思わせておきながら剣八の卍解はありませんでした。最近は超サイヤ人のバーゲンセールのごとく誰でも彼でも卍解していたので、それが当たり前のような感覚になっていましたが、剣八だけはイレギュラーであり続けるようです。それから剣八先生は結局、自分の斬魄刀との人間(?)関係の修復はできていなかったようです。 ノイトラ「どこへ行きやがる…!まだ終わってねえだろうが…!!」 剣八「馬鹿か。終えだ今ので。戦えなくなった野郎に、わざわざ止め刺す義理ァ無えんだよ」 端から見れば、この後、範海王のように「もうミスれない」と言いながら地面に向かって疾走して激突しそうなくらいに負け犬モードなのですが、優しい剣八先生はちゃんと止めを刺してくれました。 相手を雑魚扱いしてもう勝負は付いたといって止めを刺さないチョコラテ行為は数時間前にノイトラさん自身がチャドに対してやっていたことなんですけどね。 ところでその時は「雑魚はいくら倒しても意味がねえ」といったことを言っていましたが、過去の回想の中でのノイトラは喜んで雑魚を殲滅していたようです。ネリエルに雑魚扱いされて止めを刺してもらえないというコンプレックスを植え付けられて以来、自分も他人に対して同じ行為をするようになったのでしょうか。それともネリエルに諭されてからは考えを改めるようになったのでしょうか。ネリエル当人の意図は大幅に曲解されてますが。 ノイトラ「なのに何故、てめえは俺につきまとう?」 ネリエル「あなたが私より弱いからよ」 仕事上一緒に行動していたら一人で暴走して、あげく勝手に死にそうになって、結果としてノイトラより上の立場にいる自分も管理責任を問われそうだから仕方なく助けただけなのに、「なんで俺につきまとう?」とか寝ぼけたことを言われたあげく、その後もプライベートで自分の方がノイトラにつきまとわれ続け、最終的には背後から刃物で襲われることになるという、まったくもって典型的なストーカーのパターンです。 作中、描写はされていませんでしたが、ネリエルがいなくなった後は、ノイトラよりナンバーが上のハリベルも彼に頻繁につきまとわれていたものと想像されます。 HUNTER×HUNTER 連載再開のタイミングに合わせて最新刊25巻も発売されました。コムギの顔が…すごく…怖いです… 以前は年単位で続きを待たなければならなかったことに比べればとても早い刊行ペースです。 ところで25巻に付いていた帯に「伝説再開」、「この続きが14号から読める」と書かれており、冨樫先生たらいつの間にか忽然と歴史から姿を消した七英雄のような存在になっていました。「冨樫伝説」とか言われても、商業誌に下書き原稿が載ったとか、いろいろアレな伝説しか思い出せないのですが。最近は編集部の方も積極的に冨樫先生の原稿掲載率のレアリティをネタにするようになったのでしょうか。 王自身の意志によって王、会長、ゼノらは宮殿から遠くへと移動。 そしてゴンとキルアは自分たちのターゲットであるネフェルピトーのところに向かいます。 ゴン「ピトーは 「それはどっちの?」 ――問いたい衝動をかろうじてキルアは抑え込んだ ここは正直よく分からなかったです。こんな状況下で「あそこ」と言われてもどっちなのさとキルアが寝ぼけたことを考えるわけもないですし、キルアたちがピトーとの戦いを躊躇する理由も特にないだろうし……うーん… そして戦闘開始からまだ10秒も経っていないうちにすでにシュートはボロボロになっていました。しかしそれでも無謀な突進ゆえに「逆に彼を生きながらえさせていた」というシュートの力を最大限以上に発揮している状況なのです。 そしてそんな状況を今のナックルは優しく見守ることしかできないのです。弥子を見守る浅田もこんな辛い思いに駆られたこともあったのでしょうか。 メレオロンの能力で姿を消したナックルのハコワレで、返済のリスクなしで相手のオーラを破産させる予定が、ユピーの想定外のオーラの量と格闘能力の高さによってこの作戦は破綻しかけています。しかしそれでも、ナックルの存在をユピーにバレずじまいにすれば、最悪ユピーの念能力を封じることだけはできます。ただしそれはたとえシュートを目の前で見捨てることになっても、今の自分は手を出さないという状態を維持するという条件付きです。 このままいけばどう考えてもシュートのHPが削りきられて終わりですから、余計なことをしそうなヂートゥあたりの介入で戦況がひっくり返されたりすることになるのかな。 テニスの王子様(最終回) 最後まで弁当のバランの如き存在であった桜乃に合掌。 意地で越前のサムライドライブを返した幸村でしたが、それをさらに意地で返した越前が勝利を決めました。 そして王子様はなぜかアメリカに旅立ちました。 アメリカの都市の一角。空き地で「プロ級テニス」を名乗るチンピラが子供をいじめていました。 テニスコートもないこんなところで彼らが一体何を言っているのかは理解に苦しみますが、とりあえずおそろしいくらいにテニスラケットの似合わない人たちです。スポーツ用品店で万引きしてきたばかりの悪ガキと言った方がまだ納得できます。最近のアメリカでは拳銃やナイフの代わりにテニスラケットを使う犯罪が増えて社会問題になっていたりするのでしょうか。許斐先生の中ではこれくらいロスじゃ日常茶飯事だったりするのでしょうか。 越前がアメリカに渡った理由は不明ですが、父親の南次郎の後をなぞってアメリカで武者修行をしているのかもしれません。日本の中学テニスのレベルは異次元に届く勢いで異常を極めましたが、世界に出てみればもっとすごいのかもしれません。まだまだ世界には我々の想像を絶するテニス使いがたくさんのいるのでしょう。 そしてより強いテニス使いとの戦いを求めて越前は日本を出た、ということなのでしょうか。 そんなわけでフィナーレとなった『テニスの王子様』。ジャンプ感想サイトとしてはもう今さら言うまでもなくたくさんのネタを提供してくれた漫画でした。『BLEACH』と並んでいい感想のネタにしやすい漫画だったので、これが終わってしまうことには寂しさもあります。 とりあえずは許斐先生お疲れ様でした。 PSYREN 一人暮らしの女の子の部屋にお呼ばれしたアゲハとヒリューくんたちは、気が付けば日本刀などの刀剣類を不法所持(推測)している情緒不安定な女の子の部屋に手錠付きで監禁されていました。シチュエーションだけで言えばサイレン世界にいた時よりもはるかにデンジャーな状況です。 雨宮がサイレン世界で使っていた日本刀は、それ自体は普通の刀のようで、彼女がサイレン世界でタヴーをSATSUGAIできていたのはサイの効能のおかげのようです。女子高生の彼女が日本刀を使用していたのは単なる彼女自身の趣味でした。 雨宮「その場から動かずに、どこでもいいから私の体にタッチしてみて」 雨宮「できるまで、かえさないんだから」 直前に見たクローゼットの中の凶器類とか今自分たちが拘束されていることとか、そんな些細なことはすっかり忘れてしまう衝撃発言。しかも雨宮さん、いつのまにか靴下を脱いでいます。もはや靴下は残すべきとかそんなことは些細な問題であり、目の前で生足をさらしている女の子が「どこでも私の体にタッチしてみて」と言っているという事実だけが残っています。他の過程は全てキング・クリムゾンの能力で吹き飛びました。 しかしこれは青少年には刺激が強すぎます。ヒリューはともかく、アゲハにいたっては、彼の中の違う内なるものが外界へバーストされてしまいそうな勢いです。 ムヒョとロージー(最終回) 『テニプリ』に続いてこちらも長期連載作品の最終回です。 一応、一通りまとまった形で終わらせてはいるんですが、しかし、消えた禁書とイサビとフリオの件とか、思わせぶりな登場をしてそれきりだった雪村十和子とか、逃げ延びたベクトールとセゼミの行方など、未回収の伏線も多く、全部描ききって終わったというわけではありませんでした。 ムヒョとロージーの霊根のつながりもどうも唐突すぎる設定と思っていましたが、本当は長い展開の中で少しずつ説明していくつもりだったのでしょうね。 個人的には、対エンチュー、禁魔法律家の戦いをあわただしく終わらせてベクトール編を始めるよりは、エンチュー or ティキをラスボスにしてラストバトルをもっと丁寧に描いてほしかったですかね。 ▲ |