くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2008/08)

2008/8/28


ジャンプ感想(2008年39号)


BLEACH

ページをめくったらそこはシャルロッテのパンツシーンだった。(『雪国』風に)

シャルロッテの精力を吸って成長した霊花を食べて霊力を回復する弓親。肥やしとなっているモノがモノだけに、食べたら顔が濃ゆくなってオカマ言葉になるとかそんな副作用の心配もあったりで私だったら遠慮しておきたいところですが、一片だけでも倒した相手の霊力はきちっと食べていく弓親はそれなりに戦った相手への敬意は持っているのでしょう。

「瑠璃色孔雀」は卍解じゃありませんと、弓親じきじきに公式発言が出ました。わざわざ卍解じゃないとフォローを入れているあたり、始解の二段階変形はやっぱり変だなと作者も思っていたのでしょう。

弓親「”瑠璃色”はこいつの好きな色。”藤色”はこいつの嫌いな色」
弓親「こいつはこの名が凄く嫌いでね。こう呼ぶと拗ねて、途中までしか始解しないんだ」

瑠璃色:ラピスラズリの和名。赤味の青色
藤色:淡紫色

まあ、確かに違うことは違うんだけど、近い系統の色でなんか微妙な差分です。好きな色と嫌いな色が対極の色彩じゃないところがマニアのこだわりみたいなものがあるんでしょうけど、なんというか、この弓親の斬魄刀がすげえめんどくせえ奴なんだということはよく分かりました。ビーフカレーは大好きだけどハヤシライスは認めない、みたいな。

仮面をちょっとずつ削り取ると性能が上がるという、いかにも使い捨てキャラにありがちな特性を持つフィンドール。正直、彼の名前もすでに忘れていたので先々々々々週のジャンプを読みなおしました。
仮面の半分を削ったところで「副隊長」相当の力だということで、本気を出して仮面を全部破壊したら「これが俺の全力、隊長相当の力だ」になることは容易に想像できます。つうか、隊長相当の力になったら十刃の半数の性能は超えちゃうよ。
しかし、死神の「副隊長」相当といっても、卍解できる子もいれば一護に量産型MSのごとく数コマで蹴散らされた子までピンからキリまでいろいろいます。副隊長の力量の基準がすでに曖昧なのに「正確に副隊長と同じ力量」にしようもない気はします。
ところで破面が仮面を全部壊してしまったら彼らのアイデンティティそのものの危機でもあるんですが、フィンドールがノー仮面になったら彼のことはなんて呼べばいいんでしょう。無面とでも呼べばいいんでしょうか。



NARUTO

尾獣の力を解放した八尾の必殺技雷犂熱刀ラリアット。このなんとも言いようのないネーミングセンスは『闘将!!拉麺男』的で嫌いじゃないです。ラリアットを刀に見立てているから八本目なわけですね。
八尾のスーパーウリアッ上で重傷を負ったサスケに自分の細胞を移植する重吾。せっかくお兄ちゃんが命がけでサスケの体から大蛇丸の影響のあるモノを全部取り除いてくれたというのに、これでまた変な影響が出るようなモノがサスケの体に入ってしまったりしないんでしょうか。重吾みたいに殺人衝動が抑えられなくような性質になったりしたらかなり悲惨です。まあ、最近は重吾の殺人衝動もヒッキーをやめて外に出るようになったら落ち着いてきたみたいなので、そんなに心配することじゃないのかもしれませんが。重吾も人里を離れ、人間のいない山奥にこもり、 獣や木の実を喰って一生を終えれば邪気眼な衝動に悩まされず平穏に暮らせたりするのかもしれません。

とどめとばかりに尾獣の真の姿を表した八尾。最初の影絵で触手があったので蛸だと思っていたら実は牛だった八尾の尾獣。いや、キメラクリーチャーなのかこれ。ミノタウロスとウミギシくんの混合体的なクリーチャーです。角が片方折れているのがまた過去話などにつながりそうですが、『キン肉マン』のバッファローマンといい、『聖闘士星矢』のアルデバランといい、『ベルセルク』のゾッドといい、牛系の戦士は角を片方折られるのがトラディショナルみたいです。



REBORN!

雲雀「並中なら、その眉毛は校則違反だ」
幻騎士「!!こ…これは…」

なんだこのやりとり。
まあ、並盛中の生徒手帳にはスカートの長さみたいに眉毛の縦幅は○cm以内という規則があるのでしょう。眉毛を描いたり増毛したりするのも多分NG。
しっかしなあ、眉毛がオタマジャクシみたいでキモいという理由(誰もそこまで言っていない)だけで校則違反扱いにされたらクラスの中でもいじめられること確実ですよね。

アイリス死茎隊はアイリスの女王様が率いるSとMの調教集団でした。そういえばスキンヘッドに奴隷マスクがジェニュインのM奴隷と似ていますね。
しかし顔はいつの間にか美しく描かれるようになりましたが、さすがにアフロはカバーしきれていません。回想シーンで博士と助手のアイリスが並んでいるところでも明らかに一人だけコントのオチみたいに浮いているし。M男達がアイリスを崇めている光景も、アイリスを崇めているのかアフロを崇めているのかよく分からない。

さて、肉体改造で関節も筋肉も自在に増殖させて攻撃してくる死茎隊のM男たちですが、

まゆたん

(一部の)少女漫画ではわりとよくある光景ですよね。



ぬらりひょんの孫

ゆら「小娘一人やったら、倒せると思ったか?ぺッ」

ドSモードに覚醒したゆらちゃん。どうやら過去に鼠の妖怪ごときにクリムゾン的な展開にあっていたのは彼女の力不足ではなく人目を気にしてのことだったようです。どこかの魔人のようにこのドS顔が彼女の本性だったわけですね。Mポジションで毎回服を破かれたり入浴シーンを覗かれたりして恥じらうのが彼女の役どころとばかり思わせておいてこのひっくり返し。まったくまんまと騙されました。

人式一体の金魚砲はどう見てもお弁当に付いてる醤油挿しです。本当にありがとうございました。



魔人探偵脳噛ネウロ

・先週の感想
後の桂木弥子ファンクラブ会員である。

ファンというか奴隷でした。
人前で騎乗位の姿勢を取らされている弥子の絵で始まった今週の『ネウロ』。いったいどっちが攻めにあっているんだか分からない女王様プレイです。
そしてネウロに「調教」されたジェニュインは甲斐甲斐しくネウロの靴磨きにいそしんでいました。美脚の太股を惜しげもなく靴磨き台代わりにしているだけでなく、それ以外の靴磨き道具も一式そろえているあたりかなり職人的なこだわりが見られます。実際、都心部でこういう靴磨きサービスを始めたらかなり繁盛するんじゃないでしょうか。

ネウロ、弥子、ジェニュイン、山下(仮)。
ご主人様とM奴隷、女王様とM奴隷、元女王様と元M奴隷、ドSのご主人様をめぐる奴隷階級の争い、と、真っ昼間のファミレスで非常に子供の目に優しくないドロドロの四角人間関係が繰り広げられています。休日に家族サービスで子供たちとファミレスに食事に来た親御さんたちには情操教育的にとても迷惑なカップルたちです。

彼の表の顔である武器商人の仕事のため日本にやってくるシックス。血族最強の精鋭である五本指は崩壊状態、残っているのはニートのおじさん一人だけという状況下で、さすがに葛西もシックスに危険だと警告をします。とりあえずジェニュインのように俺一人でネウロを始末してみせます的な気概は彼にはないようです。
しかし、それでも「全て大した問題じゃない」と余裕を見せるシックス。そう、すでにシックスの手元には五本指相当の戦力に当たる新しい”生物兵器”が完成していました。
生物兵器としての完成を遂げ、シックス(VI)の合わせ鏡として、怪物強盗XI(サイ)の名前を捨て、XI(イレブン)として生まれ変わったX。この辺の名前の使い方は上手いなと思わせられます。
でもシックスの合わせ鏡なら、IX(ナイン)でも良さそうですけどね。キン肉バスター返しじゃないですがHならEの反対にもなりますし。一人称は「あたい」で確定。


2008/8/15


瑠璃色孔雀

弓親の瑠璃色孔雀は卍解じゃなくて始解という突っ込みが多数来ていました。
千本桜→千本桜景厳のように名前が長くなる=卍解と勝手に思っていたので、すっかりあの卑猥な触手が弓親の卍解だと思っていました。いやしかし、あれでまだ始解っていうことはあの触手生命体にはまだ進化の続きがあるということで、今でさえ『To LOVE る』でやれる18禁手前ぎりぎりレベルの能力だっていうのにそれがさらに進化する可能性があるなんて到底信じがたいです。久保先生は何を考えているんでしょうか。あれ以上やったら少年ジャンプじゃ掲載できませんよ。
弓親が卍解する時はきっと掲載の前段階で没になってその話自体がなくなるはずなので、彼の卍解姿を見ることはこの先もなさそうです。


2008/8/13


ジャンプ感想(2008年37・38合併号)


バクマン。(新連載)

川口たろうってやはりモデルはがもうひろし自身なんだろか。



ONE PIECE

案の定アプーの攻撃を食らってもピンピンしていた黄猿。しかし体が千切れても衣服ごと復元できるうえに光速移動までできて無敵すぎるにも程のある能力です。ロギア系は大概そうですけど、クロコダイルやエネルのように明確な弱点でもないと対処しようもなさそうですね。



BLEACH

シャルロッテたんの斬魄刀解放はどんなガチムチセクシーな能力で弓親と読者の双方を苦しめてくれるのかと思いきや、お披露目は茨の密室を作っただけで終わりでした。絵的には薔薇の密室というよりは有刺鉄線電流爆破デスマッチという感じですが。
そしてシャルロッテたんがとても都合良く人目に触れないシチュエーションを作ってくれたお陰で弓親も気兼ねなく卍解した能力を出すことができました。実際に卍解できるようになったのは乱菊たちと修行ぽいことをした後なのかもしれませんが、弓親も卍解できることを隠したがっている一人だったようです。死神の一人一人を丹念に調べていけば、実は卍解できる人材が現隊長格の2〜3倍くらいの数は見つかるんじゃないでしょうか。
弓親の卍解は刃が触手に変形し、相手を拘束して力を奪い取って「力さえ使えればこんな奴に…くやしいっ…でも(ry状態にするというもの。そんな卑猥な触手刀がシャルロッテの肢体をギチギチに拘束して締め付けています。ジャンプでは『To LOVE る』ですっかりお馴染みの光景ですが、こっちの触手プレイはあまり読者の目には優しくありません。いったい誰が喜ぶんだこれ。



PSYREN

サイレンの異変後、自家用核シェルターに引き籠もっていた霧崎のオジキはひっそりとミイラになっていました。一般人の中では一番長いこと生き残ったのかもしれませんが、それが当人にとって幸運だったのかどうかは別問題。これでオジキが死ぬまでに書きつづっていた日記なんかが残っていたりしたら「魔界塔士SaGa」の19階を彷彿とさせるトラウマイベントです。

今週は「サイレン」世界の謎を解き明かすキーワードがいくつか登場。世界崩壊が起きたのが2009年であること。2009年に起きた隕石落下の事件。そしてサイレン塔の管理者「W.I.S.E」の活動の始まりが2009年に起きていたこと。
偶然地球に漂着したエイリアン的存在と手を組んだ者が世界崩壊の元凶といったところでしょうか。霧崎は「直径1メートルの隕石で世界が滅びるのと思ってんのか!!?」と笑っていましたが、この世代なら隕石状の飛来物の中にサイヤ人が入っていたという可能性くらい考えてもよさそうなのに。
気になるのはエルモア孤児院の子供達がどうなったかで、ほんの数年の未来の世界であるなら当然彼らもその時には生きていたはずで、そのうちW.I.S.Eに対抗するサイレン(未来)世界の勢力として成長した彼らが登場するのか、それとも大きく裏切ってW.I.S.E側に取り込まれているのか。大穴はすでに全滅している、現実は非常である、というアンサー。



ダブルアーツ

ザ・ニュー衣装

ファランプロデューサーによるダブルアーツ・PR計画@「エルー露出度アップお色気アピール作戦」。
エルーのザ・ニュー・衣装はスイに比べたら全然露出度は抑えめですが、これまで顔以外はほぼ全身覆い隠すような服しか着たことのないシスターのエルーがここまで肌をさらす格好をしているのだと考えると、これはかなりの羞恥プレイ勇気を振り絞ったエルーのがんばりだと思います。がんばってねエルー。みんな駆け出しのアイドルの頃はこうやって営業してきたんです。
しかし、単純に効率性を考えると二人の体が接触できる部分が多い方が有利というのはその通りです。スイが描いたような全裸に葉っぱ一枚までいってしまうとさすがに別のプレイになってしまいますが、エルーが恥ずかしさにさえ耐えればハイレグ水着的な衣装が一番能率がいいわけです。たとえば、

ザ・ニュー衣装

すみません、なんか間違えました。



魔人探偵脳噛ネウロ

今週の弥子と元M男がレスター教授と山下に見えた。




ネウロがDRとテラに苦戦した理由は「人間を守るため」に「守勢」に回らなければならなかったからで、ネウロを「攻め」側にしてしまった時点でジェニュインの惨敗は決まっていたことでした。「受」は総攻め魔人のネウロにとっては不得手の領域だったからこそDRとテラはあれだけネウロを苦しめることができたのです。
本気のS度を発揮したネウロに、
・接触を拒む権利
・群衆を操る権利
・武器を使う権利
・自爆する権利
・回想する権利
のすべての権利をボッシュートされて完全屈服させられたジェニュイン。野々村真よりもひどい奪われぶりです。相手の五権を奪うドS天舞宝輪です。
あらゆる権利を没収され、最期にシックスとの思い出にひたろうとしたところをそれすらも(略)され、大切な思い出をテラの猥褻物と同じ扱い方にされてしまいました。

弥子「ちょとだけ手を貸してくれたの。さっき私がちょっと助けた分だって」
弥子「もうそろそろ…誰かのファンを卒業したいんだって」

後の桂木弥子ファンクラブ会員である。

元々ジェニュインにとっては使い捨ての駒にしかすぎなかった一人でしたが、自分に命を捧げるまでに忠誠を誓わせたはずのM奴隷に寝返られたというのは、ドS女王としてのジェニュインのプライドに決定打のダメージを与えていたはずです。なにげにジェニュインの精神に最後のトドメをさしたのは弥子だったわけです。

翠星石パフェの派生物的なドリンクを飲みながら優雅に廃墟写真集をお楽しみ中のシックスの元に伝えられたのは、完全にネウロのM奴隷と化したジェニュインの姿でした。
敗北して生き残った五本指はジェニュインが初めてで、今となってはネウロの命令なら血族に関する情報も喜んでいくらでも垂れ流してくれるでしょう。これでとうとうネウロの方がシックスに対して攻めに入る展開に入りそうです。


2008/8/7


ジャンプ感想(2008年36号)

トリコ

今更ですが、「デビル大蛇」ってあれな名前だなあ。
トリコはデビル大蛇を仕留めたらきっちり食うんでしょうか。ゲロやら毒液やらを吐き散らす生き物なんてあまり食べたいとは思えませんが、過去にトロルコングも責任持って食べたことはあったようですし、ちゃんと完食するんでしょうね。

戦闘の構えがすでにそうなっていますが、トリコのキャラクターがどんどん地上最強の生物の人に近くなってきています。そのうち「禁欲の果てにたどりつく境地などタカが知れたものッッ」とか言い出して、違う意味での「食べる」ことにも貪欲になってサガり始めるかもしれません。とりあえずは『トリコ』にヒロインキャラが不在のうちは安全でしょうけど。



BLEACH

シャルロッテたん絶好調活躍中の回。
久保先生はこういう変態キャラを描いている時の方が活き活きしているなあ。

髪の毛を切られたことでブチ切れて斬魄刀解放したシャルロッテ。その名も『宮廷薔薇園ノ美女王』。うん、この形は何でしょう。ノイトラやグリムジョーなどがカマキリや豹などの虚時代の姿に回帰したように、破面は解放状態になると虚だった時の姿に近くになりますが、シャルロッテのこれは何のモンスターに回帰したのでしょう。



ONE PIECE

バルス

黄猿の攻撃はもうどう見ても体術ってレベルを超えているので、ロギア系の能力者でピカピカの実あたりでしょうか。『ONE PIECE』世界には能力者じゃなくても人間離れしている人たちはたくさんいるので、がんばって体術を極めたら光の動きを身につけたなんてのもたまにはあってもいいんじゃないかと思っていたんですが、レーザーとかまでいっちゃうと体術でそんなことができるのは聖闘士くらいです。

魔術師ホーキンズは自分自身が藁人形に変化して、先週のダメージ転嫁の能力からしてもう「ワラワラ実」で確定のようです。しかし、いかにもホーリーとかファイ○系の魔法に弱そうな能力の彼が光属性の使い手の黄猿と当たってしまったの運がなかったとしか言いようがありません。
そして元少将ドレークはゾオン系でも激レアらしい恐竜種。食べた悪魔の実もX千万年ものの激レアものだったのかも。恐竜だと「ディノディノの実」とかになるんでしょうか。なんか語呂悪いですが。動物系ではこれが最強種になるのかな。恐竜を超える動物と言われたら、もうドラゴンとかピクルとか架空の生物しか出てこないです。
ドーピングコンソメ僧侶、ウルージは、瀕死の状態から突如マックシング状態にパワーアップ。技名にも「因果」がどうのと言っているので、相手から受けたダメージを自分の力に変換しているようです。敵の攻撃を食らわなきゃ力が発揮できないというのは結構難儀な能力だと思います。とりあえずウルージの能力の適当な実の名前が思い浮かばなかったので、仮に「マゾマゾの実」と名付けておきます。
アプーは全身これ楽器人間。黄猿に与えた攻撃は片腕切断と爆撃の直撃で見た目は大ダメージですけど、ロギア系なら適当に受け流してるんでしょうね。黄猿の表情も余裕があったし。これだけの大物四人の船長が集まったわけですが、それでも黄猿と量産型くま一体に対しては戦力に悲観的な差が見られる状況。誰も噛ませ犬になることなく戦力の差を感じさせる戦いというのは見ていて面白いです。



魔人探偵脳噛ネウロ

地雷踏んじゃったよジェニュイン!
あのドS魔人に対して「調教の覚悟はよくて?」などと、「現在のわたしは烈海王にだって勝てる! 」と身の程をわきまえない暴言を吐いたどこかの空手家並に前フリの利いた台詞を言ってしまいました。これでもうジェニュインはネウロから徹底的なお仕置きを受けることは確定し、DRの時のように丸一話使ってネウロがジェニュインを調教し続けるだけの回が入りそうです。そんな回を入れて誰が喜ぶんだという突っ込みが入りそうですが喜ぶ読者は確実にいます。DRの拷問の時ですら、後のコミックで「あともう一話くらいやりたかったけど引かれそうなのでやめた」とあれでまだ自重していたくらいだったことを告白していた松井先生。今度はドS魔人が女性を調教するという行為をどこまで少年誌で描くつもりなのか、楽しみな反面、松井先生の存続的な意味でハラハラするところもあります。

ジェニュインの能力は「空気」を読む程度の能力。中ボスらしい能力です。木火土金水で来ると思っていたら最後に予想を裏切られました。そして言葉の上では「空気」とDRやテラが司っていた「水」や「土」の自然の力とカテゴリーを同じくしますが、実際に操っているのは大気の「空気」ではなく雰囲気の「空気」。多数の人間の心理をコントロールすることそのものが彼女の特性でした。
ジェニュインの本領の武器は、彼女のために命を捨てることも当然と考え、彼女のために己を磨き続けたレベルMAXのファンたちでした。ファンの命はファンの命ならず。女王のものなれば、女王のために死場所を得ることこそファンの誉。調教社会の完成形は、一人のサディストと 多数のマゾヒストによって構成されるのだ。

そしてネウロは弥子を換気口に詰まらせてどうするつもりなのでしょう。まさか「桂木弥子の圧縮!そういうのもあるのか!」(ゴロー風に)と変なプレイを学習してしまい、それを試してみようと思っているわけでもないでしょうし。
ジェニュインを倒すための仕込みでしょうが、大広間への酸素の供給をストップさせるなど、ジェニュインの「空気」を支配する能力に対してネウロは大気の「空気」を使ってジェニュインに勝つという展開でしょうか。



ダブルアーツ

これまで何人もの弟子をプロデュースしてきたファランプロデューサーの指導により、キリとエルーは戦って踊れる男女ユニット「ダブルアーツ」としてデビューすることが決まりました。
別に手をつなぎ続けなくても体のどこかが密着さえしていればいいので、理論的には二人が48のダブルアーツとしてマッスルドッキングやロングホーントレインを新技として開発することだってありえます。
それにしても、食事も寝床も風呂も果てはトイレの時まで一緒にいるというのに今更ダンスごときで照れている二人がいつまでも初々しさを忘れずにいてくれて嬉しいです。