2009/1/8ジャンプ感想(2009年06・07合併号) NARUTO ……どうしてこんな無茶を…… …岸本先生…… BLEACH 阿散井、チャド、ルキアら虚園乗り込み組は、残り物虚の掃討戦をやっていました。今回の戦い、一護とルキア以外はおいしいところだけを後から来た隊長格死神の人たちに持って行かれてしまっているので、今の彼らがやっていることって本当に残飯処理と呼ぶに等しい楽しくない作業だと思います。石田がこの残飯処理に加わっていないのは、彼のプライドゆえか、それとも祖父の仇だったはずのマユリ様(とネム)と意外にも意気投合してどっかにシケこんじゃったりでもしているのでしょうか。 あと入れ立てのATOKで「まゆりさま」を変換しようとしたら「魔百合様」になったのですが、怖いのでマジでやめてください。 そういえば虚園には魔法の百合の人の他にも回復系やブラコン、ロリコンの隊長も来ていたはずですが、あの人たちは十刃を倒したらもう用は済んだと後始末だけ阿散井たちに任せて帰っちゃったのでしょうか。いいとこ取りだけしておいてこの所行はなかなかの外道だと思います。 それから久保先生は素でヤミーの存在を忘れてしまっているのではないかとそろそろ本気で心配になってきました。 ルキアは葬討部隊の隊長と対決。髑髏の人の決め台詞は「生い上がれ」と、幽霊の成れの果てのような存在のくせしてとってもポジティブな発言をしています。どこぞの幽霊のように、夜を通してレコードでクラシック音楽を聞くような平穏な生活に憧れていたりでもするのでしょうか。 そして一護とウルキオラの第二戦目。 前回は仮面状態でも未解放ウルキオラに敗北という結果でしたが、今回は仮面なしでも未解放ウルキオラと互角に渡り合うところまで進展しています。ウルキオラは一護がグリムジョーを倒したことによる経験値でレベルアップした結果と推測していますが、確かに十刃を倒したという戦果は一護を大きく成長させたと思われます。例えば、常に目の上の存在だった兄を倒した鎬昂昇が、調子に乗ってオーガにケンカを売れるほどの大幅レベルアップを見せたように、一護も十刃を倒したことで「現在のわたしはウルキオラにだって勝てる!!!」というくらいの成長を果たしたのでしょう。ものすごく返り討ち臭がするのはきっと気のせいです。 グリムジョー「見た目が無傷で安心でもしたか!?内側はどうなってるか知れねえのに」 ウルキオラ「…その女は最早我々の同胞だ」 なんでグリムジョーといい、ウルキオラといい誤解を招きそうな発言をするんでしょうね。立て続けにこんなことを言われて一護は間違いなく違う意味に受け取っていますよ。 新春4コマ祭り2009!!! ・こち亀 もはや落ちてないよ。 しかし『ネウロ』の方もネタかぶりの心配が『こち亀』とネタかぶりしていましたが、和やかな催し物の一環として企画されている4コマ祭りの裏ではいろいろとドロドロとした業界的な事情でもあるのでしょうか。 とりあえずジャンプの一番の大御所とネタかぶりしてしまった松井先生の今後が心配でなりません。 ・ぬらりひょんの孫 2秒考えて「片手☆SIZE」の意味が分かった。そしてリクオの好みも分かった。 ・BLEACH 親戚でも何でもない一護に一生働かなくても食べていけるだけのものを提供してくれるって、実は白哉に気に入られているのか一護。 ダブルマメダイチ(読み切り) うすた先生の読み切り。これまでも『エト』や『ショルダータックルヤスザキマン』など、本誌連載中に読み切りを描いたことは何度もある人ですが、そのどれもが質が高く、今回の『ダブルマメダイチ』も期待を裏切らずに楽しませてくれた作品でした。 クイズの部分が真面目に読んでいたらちょっとくどくてテンポの悪いところはありましたが(そもそも流し読みでいいところだったんですが)、とにかくマメのキャラクターがかわいくて良かったです。 変態でかわいい女の子を描くことにかけてはうすた先生は天才的だと思います。 黒子のバスケ 黒子ってもしかしてぬらりひょんの子孫なのかしらん。 コート上に整列していても気付かれない、一歩間違えれば陰湿なイジメにあっているかのような黒子の影の薄さは日常生活にもいろいろと支障をきたしそうですが、それよりも問題なのは、読者的には誠凛高校側の選手は四人どころか火神と黒子の二人しか見えていないことです。早くも誠凛の二年レギュラーの存在が空気以下と化しているのですが、黒子よりもむしろ彼らの存在こそが影に等しいです。 別に先代のバスケ漫画のように特技が二階から尻着地することなグラサンラップメンみたいに明後日の方向に個性を出さなくてもいいとは思いますが、主人公のチームメイトくらいはもう少しキャラ立てしてほしいなと思うところです。 ただ、入部したての一年がごくごく自然にレギュラーになったうえに、リコも自分のチームの戦力に火神と黒子の二人しかカウントしていないところなど、そもそも作者にこの二人以外のキャラを立てる気がさらさらないのが明白なので、『黒子』は当分は二人バスケで通していくつもりなんでしょうね。とことん『マイスター』とは対照的なんだなあ。 最後の勢い余ってゴール壊しちゃいましたという挑発はなかなか爽快で良かったです。 PSYREN アゲハの固くて黒くて鋭いモノに突き刺され、あまりの痛さにヘブン状態でイってしまった犬居。戦闘はアゲハのお説教付きでこれで片が付きましたが、しかし真性の変態である犬居にとってはそれすらも至福の気分になって本当にアゲハにじっくり教えてくる可能性だってあります。 犬居に関しては痛みで失神したのか、快楽のボルテージをオーバーフローしたことで失神したのか判別が付かないだけに、まだまだ安心はできないところです。 魔人探偵脳噛ネウロ 笹塚の死が、有能であったが潔癖性すぎる欠点を持っていた笛吹を成長させ、手段を問わずにシックスを追いつめる選択を取らせることができるようになりました。 そして警察だけでなくネウロと弥子たちもまた、本城博士が残した情報によってシックスの潜伏先を突き止めることができました。 人間とネウロ、この両者がついに血族を追いつめるところまでたどり着いたのです。 弥子「─そして」 弥子「そしてこれが─」 弥子「女子高生探偵桂木弥子と、魔人ネウロの」 弥子「最後の事件に」 な…なんだってええええええええええ! 伏線は全てがきれいに回収され、ラスボスとの最終決戦に入り、展開上は確かに終局を迎えようとしています。中途半端なところで打ちきりになったり、変に引き延ばしされるよりは松井先生の納得のいくかたちで完結するのが一番理想的だということは分かっていますが、こうして『ネウロ』が終わりへと近付こうとしているのを見るとやはり切ないものがあります… フェイントとして「最後の事件に………はならなかった!」とか、「女子大生探偵桂木弥子」、「人妻探偵桂木弥子」として続行、なんてことも考えようと思えば考えられますが、しかし、展開上はどう見てもまとめに入っています。 あえて残った伏線をあげてみるなら、ネウロの魔界能力がまだ全ては登場しきっていないことでしょうか。 これまでに回想や説明だけのものも含めて作中に登場した魔界777ツ能力が30ちょっとに、魔帝7ツ道具の方が3つ。未登場の魔界能力は700以上も残っています。もっとも、一話につき1つずつ登場させたとしても全部登場しきるのに15年以上かかりますが。 もう一つあげると、あかねちゃん(生前)が壁に埋め込まれることになった事件の謎です。ネウロが食欲を刺激されるほどではないにしろ僅かに「謎」は感じていたので、何かしらの悪意をはらんだ事件があったはずです。 ただ、松井先生の方にもう壁の中のあかねちゃん(髪の毛)誕生の由来を描く気もなさそうですし、この辺、下手に掘り下げると弥子は死体の髪の毛と楽しく談笑している事実を生々しく再認識してしまうことになるので、あかねちゃんの「謎」だけは作中未解決のままとなる「謎」となりそうです。 ▲
2008/12/25ジャンプ感想(2009年04・05合併号) NARUTO ペイン「痛みを知らぬ者に本当の平和は分からん」 ペインがどんなに一生懸命アピールしてみたところで他国の人間からはキチ<ピー>扱いされてしまうのは、『PSYREN』の犬居のように痛めつけたり痛めつけられたりの実演アピールが足りないからかもしれません。今のところペインにはSの要素だけでMの要素が皆無なのが彼の「痛みを知れ」という説得力の欠如の原因でしょう。人に痛みを強要するだけじゃだめなんです。だからといって犬居のようにやってみたところでも9割方の確率で変態扱いされますが。 木の葉の里への攻撃を一旦は止めて、残りの5/6ペインを呼び戻したペインが行ったのは神羅天征という大技。そして圧倒的な破壊力を持つ神羅天征の威力により木の葉の里は壊滅。 ナルトを素直を引き渡さなかった代償としてはかなり痛いです。『NARUTO』には風遁螺旋丸や天照など人を殺傷するどころではない大技もたくさん出てきますが、これまで出てきた術の中でも神羅天征は一番の破壊力を誇る技でしょうか。ペインに自分の寿命を縮めてまでここまでする恨みがあったのかどうかは知りませんが、現実的には住居・電気水道施設が壊滅的な打撃を受ければ人が生き残っていてもそれだけで国としては壊滅に等しい状態になります。 うちは兄弟の天照も、乾燥したところや廃材などのゴミが多い場所を狙って燃え広がりやすいように狙っていけば最終的には同じくらいの被害は出せるかもしれませんが、インパクトでは負けます。 そういえば、兄の死後「木の葉を潰す」と言っていたサスケですが、ペインに人柱力回収のついでで目的を先に潰されてしまって非常に困ったことになりそうです。 サスケ「八尾との戦いの傷も癒えた。今こそ木の葉を潰しに行く時だ」 ペイン「ただいまー。九尾の人柱力逃がされたけど、腹いせに木の葉の里潰しておいたよ」 サスケ「!?」 ダンゾウ「そろそろ戦いも終わった頃か…地上に出るぞ。暁の攻撃で木の葉が疲弊し、火影の指導力が衰えた今こそワシが木の葉の全ての実権を手にする好機…!」 暗部「大変ですダンゾウ様!地上に出てみたら木の葉の里が壊滅していました!!」 ダンゾウ「!?」 BLEACH 山本総隊長にアヨンを即殺され、さらには三人がかりで奇襲をかけるもオマケのような扱いで蹴散らされた破面三人娘。結局彼女たち三人の帰刃形態の特性はコミュニケーションの取れない豚鼻のパワー型モンスターを召喚するというだけで終わり、あげくに火傷程度で済ましてやると情けをかけられる始末。いやこれ、息の根止めないのはダメじゃないのかおじいちゃん。 そして自分の従属官が倒されたことでちょっとだけ(本当にちょっとだけ)火が着いたのか、ハリベルは下乳衣装の前を開いて露出度をアップさせました。いや…だって今週ハリベルがやったことって本当にそれだけだし… 胸の谷間という普通の衣服を着ていたらどう考えても見づらい場所に刻まれていたのは3のマーク。まあ、一番偉そうな態度を取っていたおじいちゃんが1で、スターク、ハリベルが2、3というのが大概の予想だったと思うので、ハリベルが三番手だったところでそんなに驚くことでもないとは思いますが。 と思ったら、おじいちゃんは実は2。あんだけ偉そうに仕切っておいてまだ二番手でした。てめえ程の態度で……まだ二番手か…とむしろそっちの意味で驚きたくなるところですが、むしろ本当に憂慮すべきなのは1が日常的に幼女に踏まれたり蹴られたりしているM男であることなのかもしれません。よく考えたらバラガンがまともすぎるんですね。 ぼっけさん エターナルブリザードフォースの人の体質は、本を傷めちゃって図書館向きじゃないよなあ。 こち亀 この原稿を描いた時の秋本先生も同じ気持ちだったんでしょうか。 お話が起承転結の内の起承までで終わってしまっているのはさすがに作品として成立していないと思うのですが、それすらも含めた作者自身が「めんどくせ〜」状態に陥ったという一発ネタだった…なんてことはないよなあ。 連載30年以上続いている作品に起承転結のどこが欠けているのかなんてことを解説するのも馬鹿らしいのでしませんが、さすがにこれは手を抜きすぎだろうと思わずにいられなかったです。 あと大原部長はガトリングガンなんてあからさまに危険なものを人に向けて動かすことに何の疑問も抱かなかったんでしょうか。 PSYREN 犬居「僕の味わった至上の 犬居の性格からしてその能力も拷問系とかサディスティックなものだと思っていたのですが、その反対に彼の能力アングリー・ゴーリーは相手の攻撃を食らうことで完成するかなりマゾヒスティックなものでした。 アゲハに散々痛めつけられたにも関わらず恍惚の表情を浮かべる犬居は、人を痛めつけるだけではなく自分が痛めつけられても快感を覚えるというもはや手遅れな人でした。もう医者では何もできません。どうしてこんなになるまで放っておいたんだ。 ハルヒコ「本当の力だと!?笑わせんじゃねェぞ!!そーゆーモンは最初ッから出せや!!」 ごもっともです。全力を出し惜しみしまくっている死神さんたちにも言ってあげてほしいです。 シャオ「…あんた自分が何者か知ってるかい?」 シャオ「あんたは一匹の”野良猫”だ。『彷徨い続ける黒い猫』…それがあんたの本当の姿だ」 シャオ「寂しい生き方をしてるんだね。心のどこかで愛を求めてるんだ」 これはすごい精神攻撃です。ギップルが何体いても足りないくらいに息つく暇もなく背筋がむずがゆくなるような台詞を連発してきました。誰か早くシャオくんを止めてあげてください。読者の精神にもダメージが大きいです。彼の年齢と、実際に超能力的なものを身につけてしまったという環境を考えれば、このような重度の中二病に冒されてしまったのも仕方のないことだったのかもしれませんが、どうしてこんなになるまで放っておいたんだ。 Apple(読み切り) 『ダブルアーツ』の古味先生の読み切り。『ダブルアーツ』の終了からまだそれほど経っていないはずですが、画力が目に見えるレベルでさらに上がっていますね。 命と引き替えに地球を危機から救うために生み出され、そのための力として変身能力と超能力を持って生まれた少年のお話。東京の郊外で暮らし、本人は平穏な生活を望むもその貴重性から軍隊に狙われ続ける生活を送る中、そんな彼にも友人ができ、友人のために生き残ってみせる道を選んでみせたのでした。 読み切りとしては話はよくまとまっていて、ほどよく盛り上がりもあって良かったと思います。 ただ、動物変身能力と超能力と特殊能力が二つある必要性が薄かったり(実際、動物変身能力の方はなくてもストーリー的にも問題なかったし)、主人公が軍隊に狙われる理由も説明不足なところもあって作り込みの甘さが見られるところはありました。 でもこういう単発で清々しく読み終えられる作品っていうのは好きですね。 魔人探偵脳噛ネウロ クラスのみんなから差し入れられた37本の串焼きを串ごと食いちぎるというピラニアのような復調ぶりを見せた弥子。ダンボールやコンクリートでも食べられると言っていたのもあながち嘘でもなさそうです。 ところで叶絵が弥子を三人称で呼ぶときに「あの子」という言い方をしているのがなんだかかわいかったり。叶絵にとっての弥子は妹・娘的な存在なんでしょうね。 吾代に弥子と同じ制服を着せて「替え玉」にするという、『ドラゴンボール』をハリウッドで実写映画化しようというくらいにヤケクソにも程のある計画を立ててみるなど、弥子がいなくなったことで荒れ気味のネウロ。実行に及ぶ前に結果がどうなるか思い至らないあたりネウロにしてはかなり冷静さを欠いているのか、それとも単なる憂さ晴らしに吾代を使ったのか、って後者か。ところで私はいまだにあれは壮大な釣りだと思っているのですが。 吾代が着せられた制服ですが、現在の弥子の制服が長袖なのに対し、こちらは半袖であることからして、これはネウロが新規に調達してきたものではなく、弥子が事務所に残していた弥子自身の制服であると思われます。 そして自分の制服がそんな用途に使われたことはつゆほども知らずに、決意を新たに事務所に戻ってきた弥子。 弥子「キック、関節技、投げ技、拘束具、電気、ムチ、針、鎖、言葉責め、放置プレイ。どの虐待よりも、今の軽いビンタが、一番重くて、脳の奥まで伝わった」 最初の三つは格闘技の基本要素だからオーソドックスなところだとして、それ以降の 普段作中で描かれていないところでどんだけ濃いプレイをしていたんですかこの二人は。 ともかく無事に復縁したネウロと弥子。最初亀裂の入っていたコマ割りが、二人の和解によってストーンフリーのように糸で繋ぎ直され、そして結合しているところが芸が細かいです。 あとネウロの笑顔が妙にさわやかなんですが、なんでだろうなと思ったら、目線が下目使いから対等の位置になっているからなんですね。 警視総監を手中に置いたことで警察はおさえたと思いこんでいたシックスに対し、笛吹ら現場の警察側は大々的にシックスの存在を公表し、強硬手段に打って出る手を取りました。石垣がいつものビビリモードでなくなっているのも彼らの本気ぶりを感じさせます。 笛吹が指揮を執っているのであれば、当然血族をサブマシンガン程度では仕留められないことは想定内でしょうからまだ他にも攻撃の手は用意してあるのでしょうが、しかしシチュエーション的にはここでシックスとイレブンをお縄にできるわけもなく、イレブンの噛ませ犬になる予感しかしないのが悲しいところです。 ▲
2008/12/19ジャンプ感想(2009年03号) ぼっけさん(新連載) 水ギョーザくんかわええ。 一歩間違えればえぐい拷問を受けている人に見えるんだけど、でもかわええ。 『ムヒョとロージー』の西先生復活の新連載。ショタ系の美少年が女の子にオモチャにされたり、半裸になったり、猫耳が生えたりと、思わず西先生自重してくださいと言いたくなったところでしたが、さすがに内容はしっかりと読ませる作りになっています。 松露葉町に古くに存在した菩怪と呼ばれる一族。その一族が人前に現れて何かしらの活動を始めます。最初に襲われた親子も菩怪の血を引いていたようで、ここではその血を引く子供を「回収」するのが目的だったようです。母親の力で難を逃れた娘は火野たちに保護されますが、そこへ追跡してきた菩怪たちに襲われることになります。しかし、同じく菩怪の血を引く火野が力に目覚めることにより菩怪を追い払うことに成功します。 身体変化や超能力的なものは持っているにせよ、一応この菩怪というのも人間ではあるようで、人間離れの程度は『ネウロ』の血族くらいのものでしょうか。一部は人間の中に混じりながらも、古くから存在していたらしい彼ら菩怪は、いがらしみきお氏の『Sink』に出てくる「げんざ」を連想させます。が、しかし、『Sink』が分かる人がそもそもこのサイトの訪問者の1%にも満たないかもしれない。 ばあちゃん「あの時のおめん──まだ飾ってるのよぉ〜宝物ね」 白湯「──そっ、そんな昔話いーから頭洗ってこいヒノッ」 なんだ、ただのツンデレか。 REBORN! 『REBORN!』の癒し系、ルッスーリア姐さんは回復系キャラでした。 FF4でいえば白魔導師ローザ、『ダイの大冒険』でいえばレオナ姫、『BLEACH』でいえば織姫のポジションです。 しかも部下の面倒見もよく「姐さん」と慕われているようで、次回の『REBORN!』のキャラ人気投票に「お嫁さんにしたいキャラ」投票があれば二位と大差を付けて一位になることは確実です。 PSYREN フレデリカ「こんなもんマリーに向けよって!!マリーが泣いたらどーするつもりやァー!!!」 なんだ、ただのツンデレか。 自分がダメージを受けたことよりも、マリーに危害が加えられそうになった(未遂)ことに我を忘れるくらいに激怒したフレデリカ。今までマリーを女王様と下僕な関係で引っ張り回していたのもマリーへのフレデリカ的な愛情表現だったんですね。 そして当のマリーはいつものことだという感じでそのことには動じていないようです。お互いにそういう関係であることは認識済みですか。 エルモア「怪我をしてもヴァンが治してやれる。皆、存分におやり」 存分にやりすぎて危うく消し炭にするところだったんですが。さすがに殺しちゃったら手遅れだよね。 ハルヒコ「いいかぁ、テレキネシスッ子!!!焼け死にしかけて今オレ相当ピキってんだよ!!!」 「テレキネシスッ子」って、「眼鏡ッ子」みたいなノリで言われましたが多分そんなジャンルは流行らない。 危うく死線を越えかけて「ピキって」を「ビビって」と見間違えてしまいそうになるくらいに興奮しているハルヒコ。「ピキって」っていうのは写植で大きな「!?」が出るような状態を言うのでしょうね。 ピキピキ状態でマリーに八つ当たりの千鳥を食らわそうとするハルヒコ。大の男が少女に八つ当たりとはなんともあれですが、しかし殺されかけたことへの報復が一日気絶する程度のことならまだ良心的な方です。これが犬居だったら少年誌には描けない事態に発展していました。でもその後犬居に引き渡されたらどのみちゲームオーバーですが。 子供たちとは戦えないと戦闘放棄したラン。犬居の行動にいろいろと不信感も抱いていた彼だけはやはり良心が残っているようです。犬居の活動に協力していたのもなにやらワケありで大金が必要だったようですし、理由自体は病気の妹とかベタなところかもしれませんが、後々味方側に付くことになりそうですね。 アイシールド21 阿含……なんというか、その…セコいというか… 強い相手と真っ向から張り合うことは避けて、人の見ていないところでせっせとユニフォームを隠すというあまりにも消極的に積極的な小悪党ぶりは予想の斜め下でした。 しかし、噛ませ犬の一人として、解説役と予想を裏切られる驚き役を同時にこなせる鬼兵をチョイスした点についてはよく分かっているなと評価できます。いつも人を小馬鹿にして見下すことは多いわりには誰が引き立て役に適任かを見る目は確かなようです。『バキ』における本部以蔵が『アイシールド21』の鬼兵といえるでしょう。ただ、本部の方は夜の公演で日本刀を持たせると覚醒してしまうので、引き立て役としての扱いには注意が必要です。鬼兵も条件さえそろえれば本当に強い鬼兵に進化してしまうのかもしれません。 ミイラ男の声に聞き覚えがあるらしいセナ。全日本チームに選抜されなかった誰かとは予想されますが、主要な強豪キャラはあらかた出そろってしまっていますし、ミイラ男の正体はあまり強くなかった選手が猛特訓をして大幅強化してやってきたということでしょうか。 ここで「ミイラ男」からある高校が連想されます。ミイラ→エジプトつながりで太陽スフィンクスの原尾が有力なんじゃないかと予想してみます。 魔人探偵脳噛ネウロ 血族の血を引きながら、犯罪者としての美学から血族としてのアドバンテージを使わず、「人間」としての知恵と工夫でシックスより長く生き延びてみせようとしていた葛西。犯罪者としてやりたいことをやりきって死に場所を求めていた男が、シックスと出会ったことで別物の人生へと変わります。 葛西の額に火傷の痕はシックスに付けられてものでしたが、よくもうまいこと火の字に書けたものです。葛西としては額に肉マーク的なものを付けられたことへの仕返しにシックスを出し抜いて人間として彼よりも長生きしてやろうとも思ったのでしょうか。 先に死んでいった五本指たちのことを思い出していますが、意外と仲間意識はあったんですね。イメージ映像でDR、テラ、ヴァイジャヤとも、それぞれ自分が司る能力に合わせて水瓶や植物など象徴するものを持っていますが、一人だけ裸エプロンのジェニュインは何を象徴しているつもりだったのか。 実はイレブンではないかという疑念は裏切り、結局アヤは本物でした。弥子の力になるという役目を終えて刑務所に帰るアヤと、そしてネウロのところへ帰る弥子。いつでも好きなときに刑務所を外出して好きな時に帰れる生活はまさにアンチェインですね。 アヤが二人の亀裂のことを知り得たのはネウロの行動によってでした。わずか2、3分歌を聴きにやってきただけで何があったかを読み取れたアヤの空気読み取りスキルも大したものです。空気を読む能力には定評のあるアヤ。 しかし、このネウロの微妙な心境変化ぶりはなんだかケンカ別れしたことを後悔しているカップルみたいです。 本城が残した重要な情報を伝えるという役目もでき、ダメ押しに三連発で続いた弥子の鬱展開もようやくこれで終わりとなりそうです。 バックに不死のゾッドのような顔になっているネウロが浮かぶくらいにネウロの怒り具合にビビっている弥子ですが、でもネウロのかなりレアな気落ち具合なども考えれば弥子が戻ってくることに無理難題を付けることはないとは思います。ネウロの私的なS趣味から弥子に無理難題をふっかけて苦しめられることは十二分にありえますが。 ぬらりひょんの孫 ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ (.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! |i i| }! }} //| |l、{ j} /,,ィ//| 『私は玉章が侵入者を刀で斬ったと i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 思ったら味方も一緒に斬られていた』 |リ u' } ,ノ _,!V,ハ | /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが /' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ 私もなぜこの男についてきたのかわからなかった ,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉 |/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった… // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 超スピードだとか催眠術だとか / // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ } _/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… くせ者が現れて、始末するために総大将が動いたら、敵よりも味方の方が甚大な被害が出るという非常に困った大将様だった玉章。これはこれで部下の方もこいつの下にいる限りは死ぬ気になって手を煩わせないようにしようと思うようにもなるでしょうが、人材はもっと大切に。 To LOVE る 巨大植物が幼女に変身するという狂気じみた現象にもあっさりと対応しているリトたち。まあ、彼らの日常がすでに半分狂気の世界に片足を突っ込んでいるようなものなので、今更この程度のことはさほど騒ぐにも値しないのでしょうね。 セリーヌはコーラを飲んで酔っぱらうと、吸い込むとリトに欲情する花粉を頭から放射するという困った性質を備えていました。 こうして文章にしてみるととても正気の人間の考える所行とは思われなくて、長谷見先生の正気どころか私自身の正気さえも心配になってきます。 「多分、セリーヌさんのリトさんを大好きな気持ちが伝染してしまうのだと思います」 花粉を吸ってリトを追いかけていた人たちは明らかに性的な意味で興奮してリトを求めていたのですが、セリーヌの「大好き」ってそういう意味なんでしょうか。そういえば植物の花粉って、人間に例えると…… ▲
2008/12/12ジャンプ感想(2009年02号) 黒子のバスケ(新連載) 最初、「ほくろのばすけ」と読んでしまったわけだが。チャームポイントは泣きボクロ。 球技は違えどこの作品も先週始まった『マイスター』と思い切り競合しています。『バクマン。』を読んでいると、これら二作品も試し打ちで連載させてみて初めから片方は切り捨てるつもりでいるのかな、なんて思ってしまったりします。 ただ、同時期のラブコメ物の新連載で競合していた『To LOVE る』と『エム×ゼロ』などは、『エム×ゼロ』が魔法アクションメインに方向性を変えていったことでどちらも長く連載が続けることができましたし、必ずしも片方が潰されるとは限らないです。しかし、ジャンプでもっとも可能性が高いのは共倒れのパターンですよね… 技術にも身体能力にも恵まれないながらも、異常なまでの存在感の薄さを活かし、サポートプレイに徹することによって最強を誇ったチームを影で支えてきた少年が主人公。座敷童みたいな少年です。もしかしたら、五人フルメンバーがコートに出ているところに誰にも気付かれないように「六人目」としてプレイに参加することによって、相手チームにも審判にも観客にも、さらには味方チームにも気付かれることなく5人対6人の試合を実現することによって試合を有利に運んでいたのでしょうか。 主人公の特技はどちらかといえば暗殺向きの能力ですが、影の薄い主人公という物語を描くうえではハンデとなる部分を、火神という目立つ存在とペアを組ませることでうまく処理しています。 主人公が『ボクと魔王』のルカのような少年であること以外は、他はわりと王道設定なのですが、しかし、天才と呼ばれた五人の仲間が各校に散って敵として立ちはだかるところや能力の数値化などは、王道は王道でもバトル漫画の王道路線に近いところがあります。 男の裸を見ることで身体能力を数値化することのできる BLEACH アヨンにシカトプレーをされている破面三人娘たち。ペットのはずが飼い主の言うことはまるで聞く様子もなく、どちらかといえば飼い犬に嘗められているご様子。しかも自分たちの体から作り出したはずの生き物に対して「気味の悪りィ奴だ」と、なんだか他人事で無責任な発言をしています。こういう飼い主が捨て猫・捨て犬を生み出すのでしょうね。 無表情な仮面だけの頭部かと思われたアヨンですが、ちゃんと目も口も付いていました。というか、顔だと思っていた部分って、これ、位置的に鼻だったのか。松本はこのアヨンの鼻を見て、「なにか…底の見えない深い穴を覗き込んだような──…」って言っていたんですね。「深い穴」って、だって鼻の穴だし。 トリコ ジャンプ系漫画で犬科動物のペットに付けられる名前と言えば、「肉」とか「ステーキ」といったところが定番なのですが、「タオルっぽいからクロス」と名付けられたバトルウルフの子は運がいい方です。猛獣も丸ごと生で食す『トリコ』世界で食物系の名前を付けられたらガチで食用にされる心配もしないといけないところでした。 ぬらりひょんの孫 ガンギ小僧かわいそう… >馬頭丸 ああ、つまり「こんな可愛い子が女の子のわけないじゃないか」っていうのをやりたかったんですね。 REBORN! ベルフラの前に現れたのは、なんと死んだはずの、ベルにゴキブリと間違えられて殺された双子の兄のジルでした。 この場合、問題とするべきは死んだはずの人間が現れたことなのか自分と同じ姿をしている双子の兄をゴキブリと間違える思考回路なのか悩ましいところです。 「あなた様を見たら、さぞかし奴らもおどろくでしょーな」 というのが先週の執事の発言だったわけですが、そりゃあ驚きますよ。 だって、出てきたのはジェット噴射で空飛ぶ玉座に座った王子様ファッションの変態だったんですから。 凄いの出てきちゃったよ。ベルなんて自称「王子」と小さな王冠くらいで、これでもまだ控えめな王子アピールでしたけど、玉座に乗って空を飛ぶとか並の王子アピールぶりじゃないです。 To LOVE る 孵化したセリーヌはこの後プッチ神父に回収されて合体します。 魔人探偵脳噛ネウロ 叶絵、もう少しこう、何というか、乾燥した物をというか… この差し入れ、相手が弥子だからこそ効果のある差し入れでしたけど、自分の知らないうちに鞄に串焼き大量に詰め込まれていたら私なら凹みます。 しかし愛されているなあ弥子。 弥子の前に現れたアヤがイレブンが化けた偽者という予想もちらほらと見られますが、どうなんでしょうね。確かに刑務所の中にいたはずのアヤが、そんなに都合良く傷心状態になっている弥子のことを知って脱獄して会いに来られたというのも強引な気はしないでもないです。あと、アヤの目の描き方が以前と違っていて、イレブンの目の描き方になっているのも怪しいと言えば怪しいところですが。 アヤかイレブンかは分かりませんが、どちらであろうともその言葉で気持ちを立て直すことのできた弥子。そして本城が最期に「残した」言葉の意味を考える余裕ができます。 本城が住んでいたダンボールハウスに何があるのか。処分し損ねたエッチぃ本とかではないと思いますが、手に入れられると血族側にとって困るようなものでしょうか。以前に本城が暗号文で綴った日記のように、彼の研究に関わるものでしょうかね。 シックス「フッ…人間の分際で血族のマネをするからこうなるのよ…」 他の血族のように強化細胞の移植もなく、さらには彼の火の能力までも自分から「小細工」と言い切った葛西。DRやテラが人間を自分と同じ生き物と見ることができなかったのとは反対に、葛西は自分を「ただの人間」とまで言っています。 血族としての血は引いていなかったけれどその犯罪者としての並はずれた点をシックスに買われて血族の一員とされたのか、それとも、脳のDNAの違いだけで人間と血族を別個の種族と見る思想自体が葛西には合わないものだったのか。しかし、葛西の火の扱いに長けた能力も十分人間離れしているといえばしているのですが。 PSYREN 三郎「オレ、キレイなもの大好きだもん…水色のビー玉とか…虹とか…」 兄とは違う方向性でやばそうな犬居弟くん。でも、この発言と見た目のキャラクターのギャップがありすぎます。あの兄のせいでドリアンのように精神崩壊してしまった可能性もあります。目を離していたらビー玉を飴玉と間違えてコロコロやっているかもしれません。三郎、それ飴玉やない、ビー玉や。 犬居「いいか雹堂、”痛み”って奴は悪いもんじゃない」 犬居「傷つくことは究極の美だ。至高の教訓だ」 犬居「己を変えるにはそれが必要なんだよ…人も、そしてこの世界も」 一歩間違えればただのSM趣味の発言になりますが、一歩間違えなくてもすでにして十分変態な人なので、あとはどのカテゴリーの変態に属すかの違いだけです。 後に彼がW.I.S.Eとなって世界を崩壊させた元凶となるようですが、世界を相手にSMプレイをやっちまうとか、クラウザーさん以上にロック過ぎるよ犬居さん。 ▲
2008/12/5ジャンプ感想(2009年01号) マイスター(新連載) 可もなく、不可もなく。 悪くはなかったですけど、ジャンプで王道すぎるスポーツ漫画はやっぱりなあ… ONE PIECE みんなそれぞれ随分とバラバラに遠いところに飛ばされていた麦藁一味。 ルフィのようなラッキーケースはともかく、グランドラインの外まで飛ばされたメンツが自力で合流できる見込みは0に近いので、それぞれが強化イベントを完了したところでまたくまが回収にくるのでしょうね。 貧困の国にナイスタイミングで落ちてきたブルックは、おびえる少女にパンツを見せることを所望 →召喚した人たちは服従 →おびえる少女がパンツを見せることを強要される という外道な行為が行われています。 そしてロビンは労働者の国で肉体労働を強いられようとしていました。 どう見ても肉体労働向きではないうえに薄着の女性を吹雪の中に労働に出すのは殺人行為に等しいのですが、くまが飛ばすところを間違えたのでなければ何かしらの意味はあるのでしょう。ハナハナの実の能力はあっても素の身体能力はそれほど高いわけではないロビンの体力面を強化するつもりだというのなら吹雪の中の過酷労働も修行になるのかもしれませんが、仲間と合流した時にはロビンの体は酷寒の地の重労働で鍛えたアレクサンダー・ガーレンのようになっているかもしれません。もちろん手錠はそのままで、麦藁海賊団への服従の証とするのです。 それでもロビンの場合は例え変わり果てた姿になってもポジティブに受け取れますが、しかし、男の世界へようこそされてしまったサンジの方は心配です。筋肉どころか下手すれば性別まで変わり果てた姿になっているかもしれません。何があったのかなんて残酷なこと聞けやしないよ。 BLEACH 今週はダブルで予想を裏切られました。 一つは融合モンスター・アヨンの圧倒的な強さ。 破面三人娘の残り物の有り合わせのような、造形もやっつけのキャラなのに、それが副隊長クラスでは手に負えないという強敵ぶり。松本、雛森をそこそこ苦戦させるも、適当なところで倒されて、ついでに召喚獣・本体つながりできれいに破面三人も片づけるものと予想していただけに、それが久保先生のサディスティズムを発揮する場になるとは思いもしませんでした。久保先生は隙あらば女の子が痛々しい目にあっているシーンを描こうとするから油断できません。 もう一つは幼女リリネットの圧倒的な弱さ。 一応上位十刃のただ一人の従属官なんだから、幼女の外見とは裏腹にそれなりの強さは持っていると思っていたのにこのざまです。てっきり久保先生はリリネットで「うわようじょつよい」をやりたいんだなと思っていただけに、幼女の性能がギリアン未満だったというのは予想の斜め下でした。 しかし、破面してギリアン未満ってディ・ロイにも遠く及ばない性能ってことですよね。破面した結果がこれだよ。違う意味でレアなケースです。スタークはリリネットを部下として役に立つからではなく、完全に愛玩目的で飼っていたことになります。 REBORN! 目配せしているレヴィがちょっと面白かったです。 「堕王子」って別に侮辱になってないですよね。「バカ王子」とか「王子様(笑)」ならまだ嘲笑の意味が込められていますけど、「堕王子」なんて、「堕天使」みたいでビジュアル系好きの女の子が喜んでベルフェゴールを「堕王子」と呼びそうですらあります。ところでベルって四十、五十になっても自分のことを「王子」って言うのかな。永遠の若大将、加山雄三みたいですね。 そんな新しい愛称をもらった堕王子様と新キャラ・フランの掛け合い。堕王子にバックからナイフで攻められて涙目になりながらも抵抗しないフランの姿に、ベル×フランのカテゴリーができることは間違いなく、登場早々にしてフランのポジションが決まってしまいました。 「牛肉を食べたかった」という理由で32名しかいない部下のうちの数人を半殺しにしていたXANXAS。 食事に不満があって機嫌が悪いというのはまだ分かりますが、自分で肉を落としておいてそれに腹を立てて八つ当たりするってもう一人コントです。 アイシールド21 ミイラ男の正体は毒手使い影慶と予想します。 あと関西の方はキックには定評のある布袋はエントリーされなかったんですね。 魔人探偵脳噛ネウロ 今週の弥子の好物… 葛西の額の火傷の痕、「火」の字になっているのか。 なんだか演歌でも流れてきそうな葛西主役の扉絵。バックには今は亡き五本指の仲間たち。そんなに協調精神とか仲間意識のある人たちには見えませんでしたが、意外と仲が良かったんでしょうか。とりあえずチー坊専用ソファーがおいしすぎます。 笛吹の万全の対策によりついに追いつめられた葛西。特に致命的だったのは、放火魔としてのポリシーを貫く葛西の攻撃手段が事前に分かっていたことで、火属性の相手にフル耐火装備とくれば、FFならノーダメージで決着がついてもおかしくないです。 さらには葛西(とシューラ)にとって運が悪かったのは、彼がたまたまユキを半殺しにしたことでユキのブラコン兄貴の怒りを買ってしまったこと。それにしても、刑事面々の目の前でロケットランチャーなんかぶっ放して後で面倒なことにならないんでしょうか。 「ヤキが回った」と言って観念した様子の葛西ですが、これで葛西のターンが終わるかはまだ分からないところですね。犯罪の前科には脱獄も含まれているという彼ですから、捕まってあっさりと脱獄してのける可能性もありえますし、魔人+人間V.S血族の戦いから一時的にフェードアウトし、ほとぼりが冷めた頃にまた活動再開しそうな気もします。 アホ毛までふにゃふにゃになっている傷心状態の弥子。弥子が食欲を無くすくらいに落ち込んだのは叶絵が言うとおり父親の殺人事件が起きて以来ですが、第一話の弥子が好物のケーキすら食べる気になれない精神状態だったというのは本当に凹んだ状態だったんですよね。 そんな弥子の前に現れたのはアヤでした。かるーく「 でも、あんまり堂々と刑務所を表から出て行ったりしたら刑務所内で彼女に良くしてくれていた看守たちにも迷惑がかかるかもしれないので、清掃用具入れの下に穴を掘って気付かれないように脱獄するくらいの気遣いはしていたのかもしれません。 PSYREN 壁の大量のカルトチックな落書き(犬居作)。金の絡みでもなければいろいろとお友達にはなりたくないタイプの人ですが、ランとは反対にいまいち犬居の性格に危機感を抱いていないハルヒコは後で不幸な目に遭いそうな気がします。 壁の落書きは自分が将来創設する予定の組織のシンボルマークや後のW.I.S.Eの元老院や星将のベースとなる構成図のようです。それを一生懸命創案してるところはサイコさんというよりは無邪気な邪気眼的な厨二病と考えることもできて、少しは彼のこともかわいいと思うこともできそうです。ごめん、やっぱ無理。いい年した男がそんなことを真剣に考えている姿は余計気持ち悪いです。 いかにも面倒な事情がありそうな犬居兄弟。ただでさえイカレている兄に日々虐待を受けているらしい弟ですが、茶髪・刺青の弟くんは以前は自分の方が兄を虐めている側だったのが、ある日突然兄がPSIの力に目覚めて一気に立場が逆転して、今では本性が現れたら性格面では自分よりはるかにやばかった兄の奴隷という立場に追い込まれる羽目になったんだな、なんて想像されます。 眼帯つながりで未来において彼がグラナになったりするのかな。グラナの豪快なくせに繊細な性格はずっと兄にいびられてきたせいなのかも。そう考えると、ランはドルキに似ているような気がしないでもないです。でもやっぱりランは未来まで生きられずに死にそうだなあ。 ハルヒコは今のところ星将側に該当しそうな人物はいませんが、「東雲」という天候名前つながりで彼だけは主人公サイドのキャラクターとして登場したと予想されますし、後に彼の空間転移能力が発展して時空転移能力となり、W.I.S.Eに支配された未来(現在)を変えるためにネメシスQの仕掛けを用意したのが彼だった、ということになるのかも。 ▲ |