2009/2/25ジャンプ感想(2009年13号) べるぜバブ(新連載) 第四回金未来杯受賞作の連載化です。第一回、第二回の金未来杯受賞→連載化の結果が散々な結果となって編集部の期待とは正反対に大きくケチがつき、さらには受賞を逃した『ムヒョとロージー』の西先生(第一回金未来杯)や『サムライうさぎ』の福島先生(第二回金未来杯)の方が連載でヒットを出すというオマケまで付き、金未来杯受賞による連載デビューは悪いジンクスにすらなっていたところでしたが、第三回の『ぬらりひょんの孫』で大ブレイクとはいかないまでもなんとか持ち直し。そして今回の『べるぜバブ』についても作者の力量と作品に素直に期待が持てるところなので、ようやく「金未来杯受賞作」という看板の効果がマイナス成長から回復してきたといえます。今のところ+−0ってところですけど。 初回はほぼ読み切りと同内容。体の割れるおっさんがまだレギュラーとして登場していませんが、次回にもメインキャラとなって出てくることでしょう。 しかし、息子のところに突然若い女性がこの人が父親だと言って赤ん坊を抱えて押しかけてきたら、親御さんきっと勘違いすることでしょうね。 NARUTO 「分かってきたぞ!ペイン本体の居場所が!」 もう今更3ページにわたって説明されなくても、岸本先生のサービス精神の良さでこれまでに大量の伏線とヒントを残してきてくれているので、読者的にはお前らやっとそこに行き着いたかといったところでもあります。ほんと長かったなあ。まあ、そもそもペインの正体解明にここまで時間がかかったのって、自来也先生が考えられ得る限り最も難解な方法でメッセージを暗号化したうえに、「本物はいない」などというまた回りくどいヒントの残し方をしたからなんですけど。 ペイン「この里と同じようにしたお前たち木ノ葉の忍だけが…平和と正義を口にする事を許されるわけではないだろう?」 ああ、ようやくペインの言っていることに納得できるようになってきました。ペインの言いたいことって要するに「俺たちの国だって昔はお前らの国に荒らされてひどい目にあってきたし、俺たちが今していることだって自分たちの国を他の国から守るためにやっているんだからな」ってことですよね。「世界を支配する」とか「俺は神だ」みたいな余計な一言さえなければペインも初めから物狂い扱いもされなかったのに。 そしてペイン本体の長門はなんだか拷問を受け続けた人みたいなことになっていました。端から見たら小南が長門を拷問しているようにしか見えないよね。「平和は目の前だ」って言っていますが、先にお迎えが目の前に来そうな勢いです。 魔人探偵脳噛ネウロ(Cカラー) 4周年記念のCカラーです。新連載ラッシュのタイミングに被らなければ巻頭カラーもありえたかと思うとちょっと惜しい気持ちもあります。 4周年記念にもかかわらず、今回は恒例の人気投票がないのはやっぱり結果発表する場がないからか… 「4周年突破記念特別企画!!【これまでのあらすじ】」ってあまりにも投げやりすぎやしませんか。 残り少ない魔界電池を消費してももうシックスの攻撃を凌ぐ力すら残っていないネウロ。唯一のチャンスは「隙を見つけて残った魔界電池を消費して攻撃する」ことと言いますが、それをやった後のネウロの健康面がいよいよもってヤバくなってしまいそうです。 とりあえず食物まみれな弥子の脳内。右端にネウロの串焼き鳥があるのはなんだ、いつか食ってやりたいと思っているのか。それからその上部に剥いたバナナと松茸があることに深読みした人は変態さんなのですよ。 弥子の脳内に残った記憶から、イレブンから消去されていたアイの記憶を呼び戻し、Xとi、二人で怪盗Xiであったことを思い出したイレブン。しかし、財宝の山に囲まれてアイに膝枕されての看病ってロマンにあふれて過ぎている光景です。 初めて弥子とXが遭遇した時、弥子はただXの人間でありながら人間離れした異常性に恐怖し、Xは人間ではない存在のネウロしか眼中にありませんでした。二回目の遭遇では、弥子はXにも人間的な面があることを知り、Xは少しだけ弥子の存在を目に留めます。三回目の遭遇では、弥子はXにも重要なパートナーがいることを知り、最もXの正体に近付くことができましたが、弥子の言葉がXに届くことはありませんでした。そして四回目の遭遇。 怪盗Xiとしての記憶を取り戻したイレブン。これで弥子は自分に出来る限りのことをやり遂げました。後はどちらの正体を選択するかは彼(彼女)自身の判断にかかっています。 そしてシックスとネウロの戦闘の場に現れたイレブン。その手には串刺しにされた弥子の姿がありました。 といっても、まあさすがにこれをすぐに鵜呑みにはできないですね。読者の大半もイレブン(Xi)の体で作った偽者と思ったことでしょう。ここで油断したシックスが調教したつもりだった娘に思わぬ奇襲を受けるというところでしょうか。 アイシールド21 峨王くんはホテルの自室で壁や備品を破壊しながら何をやっていたんだろう。わざわざ部屋の中で打倒Mr. ドンの特訓をしていたとも思えないので、物に八つ当たりをしていたか寝ぼけてこんなことになってしまったのでしょうか。物に八つ当たりというのは峨王くんらしからぬセコい振る舞いなので、ここは寝ぼけてうっかり壁やベッド(ついでに人間も)を壊しちゃったという萌えシチュエーションの方を採用したいと思います。 対アメリカ戦では、 ・セナ(RB) V.S. パンサー(RB) ・ヒル魔(QB) V.S. クリフォード(QB) ・モン太(CB) V.S. バッド(CB) ・峨王(ライン) V.S. MR. ドン(18歳) という構図がすでに出来上がっており、そして武蔵とタタンカがLB(ラインバッカー)同士で対決の構図となりそうなので、日本代表オールスターチームながらも、実質泥門メインキャラ5人とアメリカ代表5人の対決という形で話が進みそうです。なんか一人間違えているような気がしないでもないですが、武蔵をのぞいてこの4人が最終決戦直前の今、主役級の活躍をしているのでこれで合っているはずです。 ようやく顔出しした雲水とか話の中心に絡んでこられるのか少し心配です。 家庭教師ヒットマンREBORN! ああ、了平の説明がものすごく分かりやすくてありがたいです。了平は馬鹿じゃないよ。読者の大半が了平と同じ気持ちだったと思うよ。いい加減誰かがこうやって状況整理してくれないとついて行けなくなるところでした。 っていうか、私、マフィアの構成員(ヴァイシャナ)が「我汝らの血と肉を所望す」とか言い出した頃からついて行けなくなっていました。この人たち何の仕事している人たちなの。 例えばこれを日本のヤクザに置き換えてみてください。どこかの悪いぼったくりバーに引っかかって、精算の時にいかにもカタギじゃない怖い顔したおじさんたちに取り囲まれて高額の出費を覚悟しなくちゃならなくなった時に、その中に一人頭にターバン付けたおっさんがいて「我汝らの血と肉を所望す」なんて言われたらどうですよ。もうかなりの恐怖だと思いませんか。 10年後の未来にタイムスリップしただけでもかなりの急展開だっていうのに、そのうえSFアイテムを装備したマフィアたちがオーラバトルを繰り広げて、敵方のマフィアがロリコンだったりアフロだったり「我汝らの血と肉を所望す」だったり王子様が空を飛んだりリアル溶岩風呂コントだったりで、常人の精神ならとうに発狂していてもおかしくない状況です。この状況を理解するのに苦しんだ了平の方がむしろ普通だと思います。 PSYREN 雨宮さんはもう少し症状が進行したら自分の首を掻きむしり始めるかもしれない。 いまだにマツリが雨宮さんよりもアゲハや朧の方を性格的に危険視しているのが信じられません。自宅や通学先の学校に日本刀や鎖鎌を隠し持っていても、鍵のかかった人の家のドアを破壊して入ってきても、それでもまだアゲハや朧の方が危険だと思っているんですよね。そもそもマツリが重要視している観点が違うのかもしれませんが、社会的な意味ではワイズと同レベルに危険な人です。 エルモアの出発を止めようとするアゲハに対してネメシスQが取った行動はペナルティーではなくサイレン世界への召集でした。どうやらアゲハを止めようとしたわけではなく単に空気の読めない子だったみたいです。 ネメシスQはドリフト以外の人間にも見えるようですが、個人差で見える人と見えない人がいるんですね。見えている人は見えていない他の人よりもPSIの素質がある人だったりするんでしょうか。オヤシロさまみたいな奴です。 ▲
2009/2/18ジャンプ感想(2009年12号) トリコ てっきりサニーは「問題はない!!15メートルまでなら!!!」と、烈海王のように水上歩行で沼を渡ると思ったのですが、小松も抱えていかないといけないですし、二人だとさすがに沈んでしまうからダメだったんですね。 丈夫なだけでなくちゃんとそれぞれ皮膚と同等の感覚点を持っているサニーの髪の毛の機能ですが、便利な反面、散髪する時は大変そうですね。普通のハサミじゃ切れないでしょうし、固い上に痛覚まであるんじゃサニーは散髪の度に文字通り身を切るような痛みに耐えないといけないわけですね。 サニーにとってはヘアカット=拷問ですね。 グルメ細胞効果でトリコや所長たちは、ルフィやビスケット・オリバのように美味い物を食えばケガをしてもすぐに治癒したり、美味い物を食った分だけ強くなるそうです。というかルフィやオリバも絶対持ってますよね。 美味い物を食べた分だけ強くなるというのは面白い発想なんですが、グルメ細胞効果でリンゴや牛がより美味くなるって強引すぎないですか。牛の立場に身を置いてみれば自分が美味くなるっていうのはイコール他者に捕食されやすくなるということでマイナスの結果じゃないのか。 グルメ細胞を取り込み、美味い物を食べ続けているトリコやサニーたちも、彼らを食べたら超絶美味ってことなんでしょうか。トリコは殺した動物は例え不味くても責任を持って食べると言っていましたが、今後、トリコたちが美食會の連中を倒した際には、倒した美食會のメンバーを食してパワーアップしていくのでしょうか。恐竜時代の戦士じゃないんだから少年誌的にNGですね。 BLEACH ルドボーン「この私ですら十刃になることはできなかった…」 ルドボーン「その偉大なる十刃に、貴方達の如き烏合の衆が盾突こうなど愚の骨頂」 いや、君が今戦ってる子は十刃一人倒してるんだけど。 あとさっき偉大なお方の一人が地雷と落とし穴のコンボに引っかかって真っ逆さまに落ちていきましたよ。助けに行ってあげたら? クリムゾン・キング(読み切り) こんな太陽に……くやしい…でも、燃えちゃうっ! …は違うクリムゾンですが、うーん、面白くなりそうでならなかった不完全燃焼でした。 人間になりたがる吸血鬼とか、こういうお話は個人的には好きなのですが、ボクっ子や露骨に臭い台詞など、ところどころのあざとさが目に付いちゃったのがマイナスでした。 PSYREN 朧「あいにく二人乗りなんだ、すまないな」 朧がやると何かと口実を付けてアゲハと二人きりになろうとしているようにしか見えません。もしも四人乗りの車だったら、「あいにく、この車、四人乗りなんだよね」と言われて間違いなく飛龍くんだけハブられていたことでしょうけど。後部座席に詰めて三人乗せるという発想は考慮の外です。 すでに弥勒の力を一度見ているカイルたちが簡単にはやられないだろうという予測はあまりにも甘く、腹心のジュナスにも太刀打ちできなかったというさらに厳しい現実を知ることになります。ドルキの方はなんとかなってしまいそうだったことには触れてあげないでおくのが優しさです。 エルモアが飛行機事故に遭うことを知ってその惨事を食い止めようとするアゲハ。しかし空港でまたもネメシスQが立ちはだかります。しゃべってもダメだし、黙って行動しようとしてもダメ。ネメシスQの制限に引っかかるのは、あらかじめ未来に起こることを知ってその結果に干渉しようとする行為なんでしょうか。でもその制限だと厳密にいくとサイレン世界の未来を変えようとする行為も含まれてしまいますよね。うーん、どこからがNGなんでしょう。 未来のロトくじの当選番号を知って一等を当てようとしているカブトがまだ灰になっていないことを考えれば、直接未来の結果を変えない行為は許容してくれるようですが。 ぬらりひょんの孫 今週の玉章と一護がシンクロニシティ。 何の危機感も抱かず玉章に殺されたお兄ちゃんたちは、例えるなら幼少から物騒な性格をしていた弟がどこからか本物の拳銃を手に入れてきたような状況なのに、平和ボケもいいところじゃないでしょうか。 あと「玉章」って元の名は「たまずさ」だったと思ったんですが、なんでお兄ちゃんたちは改名後の方の名前で呼んでいるんでしょう。 当初は新世界の神にでもなりそうだった玉章でしたが、終盤につれて部下を身代わりにして逃げたり、だんだん威勢がいいだけの ところで玉章に魔王の小槌を与えた人が『カイジ』の兵藤会長に見えてしょうがない。 魔人探偵脳噛ネウロ シックスとイレブンを分断し、弥子をイレブンと対決させるところまではネウロの思惑通り。しかし二重の意味でネチネチと攻めるのが得意のうえに大好きなシックスが、ネウロと一対一になって決定的なスキを作るはずもなく、ネウロの命運は完全に弥子に預けられる形になりました。 シックスは金属体と強化細胞による直接攻撃をやめ、車から長剣を取り出し距離を置いた攻撃に変えてきました。サイズ的によくも車の中に収まったものと思いますが、車の中から8cmのアーミーナイフが出てきただけで逮捕されてしまう一般人とは違い、刑事権力のトップを配下に置いていたシックスなら車の中にどんな物騒な武器を積んでいようが逮捕される心配なんてなかったんですよね(過去形)。 ネウロの「信じている」という言葉に揺るがない確信を抱いていた弥子に、イレブンの完璧だったネウロへの変身は即座に見破られました。シックスもそうですが、二人ともネウロと弥子が不確定要素のないもっとも合理的な手段を執ると思いこんで次の手を読んできています。今ネウロが執っている策は、「弥子を信じる」という一点だけが成功の根拠でしかない、シックスたちにしてみればあまりにも見込みのない策に見えるだけに、それが逆に策が功する結果となっています。 イレブンが化けることを避けた唯一の犯罪者X。それこそが今のイレブンの最大の弱みであると確信した弥子。イレブンをXに戻すため、自ら自分の脳をイレブンの前にさらけ出します。 シックスは自分が捕らえた怪盗Xを一度初期化し、新たに「イレブン」という一本の芯を通したと言っていましたが、シックスの手を離れ、アイと共にあった怪盗Xとして十数年はシックスの想定を超えて重く、その全て消し切れていませんでした。 かつては弥子がXに「今ここにいるXも、怪盗Xの正体じゃないの?」と言った時、Xはそれを「自分の正体を知り尽くしている人間が知ったような口を聞いている」だけと一蹴しました。しかし、Xとしての姿と人格をなくした今になって再びその弥子の言葉が重みを持つことになります。 To LOVE る 今週は古手川の初々しいバレンタインイベントでしたが、何かいつもの『To LOVE る』と違うと思ったら、今週は一枚のパンチラすらしていないんだ。カメラを女子のスカートの斜め下位置という不自然なアングルに持ってくることも、猿山やリトがエロスな妄想を垂れ流すこともしていないし、なんかそれが逆に怖いです。 例えるなら、いぬまるくんがズボンをはいているかのような。 マイスター(最終回) 最終回をダイジェストでまとめてみました。 ▲
2009/2/13ジャンプ感想(2009年11号) バレンタインスペシャル(袋とじ) ジャンプで連載3年以上続いている作品で現役女子高生でヒロインで過去に本編でバレンタインイベントをやったこともある弥子が…いない……だと…? ここじゃ物が壊れる……屋上へ行こうぜ…… ・To LOVE る 凄い!ここだけバレンタインいっさい関係ないよ。いつもの『To LOVE る』だったよ。バレンタインイベントって恋愛物じゃ王道中の王道なのに、その企画に乗ることをエスカレーターを逆走する勢いで拒否する長谷見&矢吹先生が男らしすぎますっていうか空気読む気さらさらないよ。 「DRAGONBALL EVOLUTION」インタビュー >映画『DRAGONBALL EVOLUTION』への出演が決まったときの第一声は? >J:『YHAAAA!!』(笑)。嬉しくて思わず叫んじゃったよ。でも第二声は『ヤバイ!』。なぜかというと、ものすごい責任を感じたからなんだ。 (中略) >E:私の第一声は、『ウソでしょう!?』だったの。 個人的には、役者さんには罪はないので、ジャスティン・チャットウィン氏が責任を感じる必要はないと思います。 >原作ファンへのメッセージをお願いします。 >J:映画は原作とは少し違うけれど、本当におもしろい作品が出来上がったと思う。 ここは多分誤訳でしょうね。おそらくは「a little(少し)」と聞こえたつもりが、本当は「utterly」か「awful」あたりを聞き間違えてしまったのでしょう。 NARUTO チョージ「戦ってるって!?たった一人で!?」 キバ「ナルトを信じるしかねーだろ…こうなったらよ」 脇役「ダメですヒナタ様!」 ヒナタ「でも!ナルトくんは里のために…!」 脇役「あんな戦いに入っていってもナルトくんの足手まといになるだけです…ナルトくんを困らせるだけです!」 なんだかんだと理由を付けて全力でナルトの手助けをすることを拒否する木の葉の里の忍さんたち。みなさん、単体でならペインの相手は十分出来ていたし、今だって結構元気そうなのに、急に虫の息にでもなったかペインがよほど桁違いの相手かのように臆病になっています。よっぽどナルトに死んでもらいたいんですね。 ナルトと木の葉の里のために、よそ者のカエルさんたちでさえ一生懸命戦ってくれているというのに… BLEACH まんまと石田の仕掛けた地雷にはまったヤミー。しかし、その辺の雑魚破面ならともかく、十刃クラスの破面がこれでダメージを負うとは思えません。ザエルアポロの時にも石田は同じような手で地雷を食らわせましたが、ザエルアポロの方はほぼ無傷で「服が破れてしまったから着替える」と相手を嘗めくさる余裕すら見せていました。今回のヤミーの場合も服が破れた程度で大したダメージは負っていないのでしょう。 ……… ……… ……… ……とてもアワレすぎて何も言えません。 しかし、地雷と落とし穴のコンボとは、いかにも石田らしい陰湿なトラップです。ヤミーが暴れていたのってほんの数分くらいのことだったのに、ザエルアポロが漏らした情報だけで上の階で騒いでいるのがヤミーであると即座に判断でき、さらにはザエルアポロは、ヤミーが落とし穴を作っておけばコーラを飲んだらゲップが出るくらいの確率で引っかかってくれると確信できるくらいの馬鹿であるとさえ敵に教えていたのです。どんだけ敵にも味方にも馬鹿にされているのか。ヤミーのbェHじゃなくてIなのが本当に惜しいです。 ただ、まだヤミーは帰刃形態を出していないので、ほぼ間違いなく復活してきますね。この辺の展開はかなり王道に忠実な久保先生なので、帰刃形態を出さずに消すということはしないはずです(ディ・ロイのぞく)。逆に言えば、帰刃形態を出すことが彼ら破面の死亡フラグでもあるのですが(ディ・ロイのぞく。出さなくても死ぬから)。 あと、ヤミーだけ帰刃形態がないとゲームの方の『BLEACH』で困ったことになりそうですし。 REBORN! この漫画はいったいどこに向かおうとしているのでしょう。 PSYREN 弥勒「…と、いうわけで、宣戦の儀の日にはみんなこの衣装を着て顔を隠して行動してもらいたい」 ジュナス「……」(おいおい…なんだよこの馬鹿みてえなコスプレ衣装はよ。どう考えたってこんなモン着て人前で宣戦なんてやったらキ○ガイ扱いされるだけだろうが……でも弥勒さんに口答えして怒らせたら怖すぎるし…) ドルキ「あ…あのー…弥勒さん、宣戦の儀は堂々と顔出しでやった方がいいんじゃないかってオレ思うんスけどー」 弥勒「なぜだい?ワイズの活動が軌道に乗るまでは僕らの素性は少しでも隠しておくのが賢明だろう」 ドルキ「い…いやー、それもおっしゃる通りなんスけどね。でも宣戦の場で姿隠すのはちょっとアレかなーって思ったりなんかだったリー……おい!ケンイチもそう言っていただろ?」 ジュナス「!!」(なんで俺に振るんだよこのドチンピラが!あとワイズやってる時は本名で呼ぶなっていつも言ってんだろがこのクサレ脳味噌が!) 弥勒「…ジュナス、そうなのか?」 ジュナス「あ…いえ……その…弥勒さんの話によれば、ガキのサイキッカーどもにもう弥勒さんの顔は知られているっていうじゃないですか。だったら今さら顔を隠して行動するのもあまり意味がないですし、あえて素顔で行動することで自分たちの余裕を見せつける効果もあると思うんですよ」 弥勒「それも一理あるね………せっかく夜なべして作ったんだけどな(ボソ)」 ジュナス「そ…!それはまた次の機会で着ればいいと思うんですよ!そうだろドルキ!」 ドルキ「そうそう!そうっスよ!また機会はありますから!」 きっとアゲハたちが関わったことでこんなやりとりが生まれたんでしょうね。 初期のDVDの映像では弥勒のセフィロトにより壊滅したカイルたちでしたが、その攻撃はすでに学習済み。しかし今度は未来の星将ドルキとジュナスが相手をします。日本刀を携えていたジュナスでしたが、一閃とともに空から無数の光の刀を振らせました。『BLEACH』のシスコンお兄さんの卍解を思い出しますが、こちらの殲景は一本ずつなんてぬるいことはしなさそうです。 日本刀の使い手ということで、日本刀マニア(不法所持)の雨宮さんとしてはジュナスに対抗心を燃やすかもしれません。 ところで、この未来においてもアゲハたちは登場しないのですが、彼らがこの場に駆けつけることが可能であれば当然そうしているはずですから、このタイミングでアゲハたちも未来世界で最終決戦にのぞむことになっているか、もしくは弥勒たちの他にも彼らが止めなければならない弥勒と同等以上に危険な存在がいるのではと思われます。初期にワイズたちのメンバーが飛来した隕石を持ち去ったという伏線もありましたし、まだ登場していない黒幕がいそうです。 今後はアゲハたちが未来世界でワイズと戦いながら情報を集めていき、現代世界でエルモアウッドの子供たちを育てて彼らがワイズに勝てる条件をそろえていく展開になるのでしょうか。 魔人探偵脳噛ネウロ ネウロ「では何故理由もないのにこいつにダメージを与えているのか?それは…」 ネウロ「我が輩の趣味だからだ!!」 まさにドS。 言われるまでもなく分かってましたけどね! すでにネウロが満身創痍であることを確信し、止めを刺すべく行動するシックス。そして弥子がネウロの回復手段であるという言葉を信じ、弥子も止めを刺すべき標的と見なします。シックスもネウロの言葉を鵜呑みにしたわけでもないでしょうが、圧倒的優位に立っているという慢心とネウロを完膚無きまでに叩きつぶしたいという欲求が、弥子の始末のためにイレブンの戦力を割くという行動を取らせました。そしてここまではネウロの策通り… 弥子を護ることをやめ、たった一人でイレブンの相手をさせることにしたネウロ。弥子にイレブンにXとしての自我を取り戻させ、イレブンを無力化するという作戦。もし成功すれば、イレブンの無力化だけでなく、Xはシックスの敵として行動する可能性さえもあり、一気に形勢逆転にもなりえます。 しかし理論上だけの話であり、あまりにも見込みの薄い作戦です。 しかしそれでもネウロは弥子にその可能性を賭けました。 HALの時に弥子に自分の命を賭けた時のように、今度もネウロは弥子に自分の命を賭けました。 ネウロの魔人としての力が弱体化し、ついには血族との力関係が逆転してしまった一方で、血族に障害ととすら認識されていなかった弥子が誰の想像をも超えて強くなったとネウロは確信します。 ネウロ「できるな?ヤコ」 弥子の頭にではなく膝に手を置いたネウロ。相手の頭に手を置くという行為は、相手をかわいがる、子供として愛でる行為であるのと同時に、相手を未熟な存在、自分より格下であることを意味する行為でもあります。それが初めて膝に手を置くことで同意を得たというのは、ネウロが初めて弥子を自分と対等の存在であると表現したということです。 アスクレピオス(最終回) 最終回は普通に盛り上がったし面白いと思えました。パレが生きていたのは無理矢理めでたしにしようとしていて余計だったなとは思いましたが、いろいろと張られていた伏線自体は順当に消化されていけば十分に面白くなったなと思います。 ただ、初期の主人公の弱気すぎる性格や、魅力ある敵や味方キャラクターを作れなかったのが作品のインパクト不足になっていましたし、話を盛り上げるのが遅すぎたことが打ち切りという結果になったのでしょう。 つうか、モンハンやってる場合かよ内水先生。 ▲
2009/2/5ジャンプ感想(2009年10号) ゲーム情報 「テニスの王子様 ダブルスの王子様 BOYS, BE GLORIOUS!」 昔は単に「3Dアクション」や「育成シミュレーション」などとシンプルに付けられていたゲームのジャンル名ですが、最近はそのゲーム特有のジャンル名が付けられることも珍しくなくなり、「スタイリッシュハードアクション」や「アイドルプロデュース」など、より詳細に個性的なジャンル名が付けられるのが普通になっています。しかし、この『ダブルスの王子様』の「コミュニケーションテニスアドベンチャー」というジャンル名はもはや名前から内容を想像することを逆に困難にしており、最初から一見さんや一般人を相手にすることなど考慮しちゃいない潔さがあっていいです。 ・ミニゲーム >パートナーの体をタッチするミニゲーム!成功すると親密度がアップして、絆が深まるのだ!! >試合後のリョーマをツボ押しマッサージしよう!! どう見ても「ヘブン状態」のあれです。本当にありがとうございました。 仮にもツボ押しとかマッサージという建前を掲げるのなら、無作為にタッチさせるだけでなくもっと的確にポイントを攻められるようにこんな風にすればいいんじゃないでしょうか。人体の構造の勉強にもなって一石二鳥です。 ちなみに上のサンプルは人体で出血が致命傷となる急所九つの位置です(『グラップラー刃牙』より)。 リョーマくんの トリコ 範馬の血を引いていたことが発覚したトリコ。巨大な鬼の姿はトリコの野生が暴走した威圧感によるイメージ映像だったのか、それとも物理的にあの姿になっていたのか。でもトリコの服が下半身は無事だったから前者ですか。シャツだけ破れたのは背中の鬼の貌が現れるための伏線ですね。 ONE PIECE 今のエースやジンベエたちの状況だけを見ると、インペルダウンの悪環境はLEVEL 4をMAXにLEVEL 5はそれほどでもなさそうに見えるのですが、火責めにされるよりも過酷なシチュエーションがあるのでしょうかね。 Mr. 3に続いてオカマ拳法のMr. 2が登場。最下層にはクロコダイルの社長もいますし、LEVEL 4には同じく脱獄しなかったMr. 1がいるのでしょう。今回のインペルダウン編、主に脱獄できなかった(しなかった)バロックワークス一味の回収イベントになるのでしょうか。 BLEACH 「面倒臭え」とか言っていたわりには随分とハイテンションなヤミー。 ヤミー「何だァ?その服のドコに剣なんか隠してやがった?やらしい女だぜ」 剣を隠し持っていたことがなんで「やらしい」につながるのか分かりませんが、いちいちヤミーの言い方がエロオヤジです。ハイテンションといい、酔っぱらってんのかお前。 ヤミーを一通りハッスルさせた後で、彼の残飯処理は石田が担当。ザエルアポロ戦での長々とした戦闘では茶番の末にマユリ様にいいとこ取りされてしまったので、ここで見せ場を作り直してほしいところです。そういえば、虚園に来てまだ一人の十刃も十刃落ちも倒していないのが一人いたような気がするのですが、多分気のせいですね。 ヤミーの矛先が織姫に向いたところでたまたまヤミーが空けたばかりの壁の穴から奇襲をかけるというあまりにもナイスタイミング過ぎる登場なのですが、もしかして一護とウルキオラが戦い始めたあたりからずっと登場するタイミングを狙っていたのでしょうか。建物の外で織姫を助ける機会をうかがっていたのですが、場の空気的に壁をブチ破って参上できる状況ではなくて困っていたところへ、空気の読めない三人が出てきてくれたおかげで石田も颯爽と登場する機会を掴めたのでしょう。 奇襲ついでに地雷を仕掛けておいた石田。たった今来たばかりなのにいつの間にトラップなんて仕掛けていたのかと思いますが、仕掛けておいたというよりは地面に放っておいた地雷を単にヤミーが馬鹿で自分の足下を見ずに踏んでしまっただけなのでしょう。 祖父の仇だったマユリ様とすっかり仲良くなり、お土産に手作り地雷までいただいてしまうような仲になってしまったらしい石田ですが、本当にそれでよかったのでしょうか。 PSYREN 雨宮さんの裸エプロンと味噌汁の夢に浸って文字通り夢見心地に浸っているところを本人に見られているアゲハ。ここが病院でなかったら雨宮さんに愛用の日本刀(違法所持)か鎖鎌で突っ込みを入れられるか切断されていた可能性もあったので実は違う意味で危険な状態にいたと思います。 しかし裸エプロンて結構趣味がオヤジ臭いなアゲハよ。 あと裸エプロンと味噌汁のついでで思い出されたカイルがかわいそう。 そんなエロスな夢に溺れていた主人公とは対照的に、今週の影虎さんはかっこよすぎるんですがどうしてくれるんですか。 ワケありで汚い金集めに参加していたのはランだけでなくハルヒコも同じでした。影虎さんの男前な計らいで意識を取り戻したランの妹。ハルヒコの方はランとの高校時代の腐れ縁の頃から千架に片思いしていた、といったところなのでしょう。恋人の関係ではなく片思いで思いを打ち明けられずに止まっている方が「寂しい黒い野良猫」っぽいので私はこちらを推したいです。 千架の顔が星将のカプリコに似ている気がするのですが、アゲハたちがサイレン世界に関わることがなかった場合の未来においてそういう結末になるはずだったのでしょうか。 内容が書き換わっていた未来を映したDVD。以前ワイズの面々が初めて街頭宣伝をした時は、一般人からストレートにイカレ野郎呼ばわりされてしまうコスプレ衣装で顔も分からない格好をしていたのですが、今回はそうした奇抜すぎる衣装はなくなりビジュアル系ロックバンドみたいな出で立ちに変わっています。 サイレン世界が数年後の日本の姿だとしても、未来を知ったアゲハたちが行動したことで未来の結末が変わった場合、その結果はサイレン世界に反映されるのか、それともパラレルワールドとしてもう一つの未来ができることになるのかは気になっていましたが、アゲハたちが現代で行動を起こせばその結果はサイレン世界にも反映されるようですね。 弥勒「ところでこのワイズのコスチュームを見てくれ。こいつをどう思う?」 ドルキ「すごく………ダサいです…」 ワイズがあの恥ずかしい衣装をやめたのは、きっと元々あの衣装を採用するうえでワイズメンバー内部でもかなり議論があり、アゲハたちの行動が未来に影響を与えて、顔を晒さずに済むという利点よりも羞恥心が優先される結果となったのでしょう。 アイシールド21 ついに姿を現したMr. ドン。彼こそはアメリカ、否、世界最強のラインマンにしてアメリカ大統領の二世、ドナルド・オバーマンでした。 さて、どこから笑えばいいんだろう。 とりあえずバッド・ウォーカーくん(18)のフケ顔ぶりも大したものでしたが、ドナルドくん(18)の老熟ぶりはもはや貫禄とかいうレベルではなく未成年の疵面ヤクザ組長すら凌駕しています。 彼が手にしているグラスですが、アメリカの飲酒法でもお酒が飲めるのは21歳からなので、きっと中身はミネラルウォーターか何かですね。 世界最強のラインマンがいると聞き、試合前にアポなしでドナルドくんに挨拶に出向いた峨王。挨拶といっても菓子折り持って頭を下げて挨拶に来るなんて文化は持ち合わせていない彼なので、取った行動は黒服に護衛された現役大統領の息子の乗っている車に突撃かましてケンカを強要することでした。やっていることがグローバルレベルに問題有りです。なにやってんだこのバキ!………じゃなかった、このバカ! あっちのバカも刑務所に入るためだけにTV中継中に大統領を拉致軟禁して危うく日米間の国際的な問題を起こすところでしたが、純粋な馬鹿よりもなまじ知恵が働く方が余計にタチが悪いようです。 魔人探偵脳噛ネウロ ついにその能力を見せたシックス。合金と細胞の結合技術が生み出した金属の体に強化細胞が加わった圧倒的な戦闘能力がシックスの武器でした。 当初、木火土金水で来ると思わせておいてジェニュインの「空気」を操る能力で予想を外されたかに見えた血族の能力でしたが、ここでシックスが「金」を補完して五行の完成です。 確か『バキ』に五体をダイアモンドと化すことを旨とした中国拳法家がいましたが、金属よりもダイアモンドの方がたやすくへし折れそうな気がするのはきっと気のせいですね。 かつては地上ではほぼ不死身に近かったネウロでしたが、症気の薄い地上に長くいたことで弱体化した肉体、そして血族との連戦による消耗で枯渇しかけていた魔力は、もはやネウロを無敵と呼べるようなものではなくならせていました。そして人間を圧倒的に越えた力を持った二人の血族… すでに魔人と血族との力関係は逆転していました。ネウロとシックスが初めて会談した時の状況であれば、まだネウロは強引な実力行使でシックスを倒すこともできたでしょうが、今はシックスが狙っていた通り、ネウロを極限まで弱らせてから殺すというシチュエーションが現実のものとなりかけています。 魔界能力を使って弥子を人間パチンコよろしく脱出させたネウロ。これだけの長距離を飛ばされて気絶だけ済むってどんだけ頑丈な体をしているんだ弥子。多分、その辺の血族なんかよりもタフなボディをしているでしょうね。 弥子をこの戦いの場に連れてきたこと、そして余計な力を使ってまで弥子をかばったことを解せずにいるシックスに対して、弥子が魔力のバッテリーの役割を果たしていると答えるネウロ。 うーん、そんな取って付けたような説明をされても信じられないですよね。この説明もおかしいところはあり、非常用の魔力の充電池ならすでにネウロが付けている髪飾りがそうであることは解説済みですし、仮に弥子を虐めることでわずかな魔力が得られるとしても、今にも襲われて殺されそうな状況下でSMプレイなんてしている余裕はないでしょうし。 だいたいネウロが弥子に行ってきた虐待は肉体へのダメージに限らず、縛って放置プレイやイスになることを強要したりなど、とても実用面だけを考慮しているとは思えないプレイ内容でした。さらには弥子をいじめるという目的のためだけにわざわざ魔界能力を使ってまでしてドS行為を行っていたことさえあります(例1:弥子を試験地獄に追いやるために「イビルファンブル」を弥子の学校の教師に使用 例2:「イビルテイスター」で弥子の味覚を反転させてみた)。 とてもあの二人がそんなドライな体だけの関係だとは思えません。 こう思っているのはおそらく私一人だけではなく、『ネウロ』ファンの大半は同じことを考えているはずです。主人公とヒロインの関係がSM的なものであることを願われる作品も珍しいですが。 めだかボックス(読み切り) 西尾維新は好きなんですが、これはなあ… 今回に関しては特に西尾維新らしさもあまり出ていませんでしたし、前回の『ウロボロス』もそうでしたが、漫画(特に読み切り)の原作に向いた作家ではない気もします。 作画のうなーの人の絵は、上手いけどジャンプの空気からは悪い意味でズレてしまっていますし、個人的にもあまり好きになれない絵柄です。 SKET DANCE ボッスンの「吐いたっていいんだ」が完全にツボに入りました。 でもこれ、一番困るのは自分の店の中でリバースされる店長だよね。自慢のビッグラーメンが10分足らずで完食されたうえに、さらにはそれを違う物体に変換して元の位置に戻されるという、理解、分解、再構築の等価交換の技までやられてしまって、店長への精神的ダメージが一番きついと思います。 それにしても、清純派のスポーツ少女が煮玉子を突きつけられて涙目になっているところといい、出してしまった後に四人にそれを見られてしまったことを恥ずかしがっているところといい、今週の『SKET DANCE』はシチュエーションが果てしなくエロスです。 ▲ |