くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2009/03)

2009/3/25


ジャンプ感想(2009年17号)


ONE PIECE

パンダマンってLEVEL 5クラスの懸賞首だったんだ。

医者ではルフィが受けた毒の治療は不可能。いよいよもってルフィの治療にはバキが毒を克服した時のような常識外れの手段が必要になってきました。とりあえず「重複した毒」と「オトメオカマの涙」はそろっているので、イワさんは14キロの砂糖水を用意していればいいと思う。
一方LEVEL 5にブチ込まれたルフィは、まだ生きてはいましたが冬のナマズみたいに体の自由さえきかない状態。さらにはボン・クレーが頼みにするイワさんはインペルダウンで毎年綿流しの日に起こる”鬼隠し”によって姿を消したといいます。
イワさんのフルネームが「エンポリオ・イワンコフ」というところからすぐにピンと来ました。「屋敷幽霊」のスタンド能力ですね。分かります。



SKET DANCE

『SKET DANCE』って、メインキャラの過去編の時だけ別の漫画と思うくらいにシリアスかつ重い展開が来るのですが、今回のボッスン編も鬱展開が来そうですね。
ありがちなところでは、ボッスンの親父と母親(ハル)はすでに亡くなっていて、それを一人だけ残された気持ちになっていた母ちゃんがボッスンには黙って育てていたとかなんですが、おそらくもう少し展開にひねりを入れてくるかな。ボッスンの実父母は生きているけど、ボッスンが物心付く前に拉致されて、自分の子供だと思わせて育てられてきたという、『武装錬金』の早坂姉弟みたいな展開くらいは来るかもしれないです。でもこれ、どう考えても円満解決できねーよ。
ヒメコの時はそれなりにハッピーエンドで終わったけど、スイッチの時はバッドエンドで止まっていたしなあ。あと、これまでにボッスンの家族が一度も登場していなかったこと、この過去編で一度も名字が出てきていないことを考えても、篠原先生はこの後いくらでも凄惨な展開に持って行けるわけですよね。
とりあえず最初に思ったのは、血の繋がっていない妹+奴隷プレイ+生足という、一部の業界ではご褒美シチュエーションかよってことだったんですが。



魔人探偵脳噛ネウロ

生まれたての赤ん坊の時に同じ新生児室の赤ん坊を皆殺しにしてのけ、2歳で母親を殺し、5歳で父親を惨殺してのけた、人間とはまるで異なる才能と悪意を持って成長した男、シックス。松井先生はシックスの悪役象について、悪役を「悪人の役」ではなく「悪の役」と定義していましたが、そこからも分かるように環境だの何か同情できるような悲劇があっただのといった後天的なことで悪役になっているのではなく、生まれついた時から悪として存在しているのがシックスということです。
ところで『範馬刃牙』で赤ん坊の時の範馬勇次郎が南米にしか生息していないはずのココイヤドクガエルを握り殺していたという話がありましたが、これも実は勇次郎の父親が似たようなことをやらせようとして握らせたのかもしれません。目的としては他殺用ではなく、多分ココイヤドクガエルと命の奪い合いをして生き残れる才能を期待して。

ネウロ「優れた兵隊は簡単に集まった」
ネウロ「優秀すぎて孤立を深める者に…彼自身の「定向進化」を見せつければいいのだから」

始めにヴァイジャヤの時に吾代が抱いた「新しい血族」の存在に対する疑問が、ここで否定となって返ってきました。DRやテラが血筋をさかのぼればシックスと同じ一族にたどり着くことは本当なのかもしれませんが、結局それが彼らが人間とは違う種族であることの証明にはならないわけで、シックスという人間とは別種の存在が自分たちを「同類」と呼んでくれるから彼らは自分たちをそう思うことができたわけです。

ネウロ「実は我が輩…まだ人を殺した事がない」

うん、弥子の反応はわりとその通りなんですけど、DRの時もぎりぎり殺してはいませんでしたし、確かに人を殺すことはしていないです。

ネウロ「一度折れた人間の脳こそ、強くなるチャンスを秘めている」

シックスが「脳に折れ目がついた時点でもはや人間。私の同種たる資格はない」と言っていたのとは対照となる台詞です。そして、だからこそ「奴だけは殺さなくてはならない」と言うネウロ。

魔帝7ツ兵器の召喚をするも、ただシックスを掴んだまま冬のナマズみたいに無抵抗に攻撃を受け続けるだけのネウロ。ネウロが召喚しようとしているのは最強にして発動までに時間がかかるリスクのある能力でした。
「完成すれば魔界王にも防げない」ということですが、以前に魔帝7ツ兵器を「魔界王の護身兵器」と言っていたことからネウロ=魔界王と思っていたのですが、そういうわけでもなかったようです。ではなんでネウロが「魔界王の護身兵器」を持っていたのかというと、ネウロが魔帝7ツ兵器や魔界能力を作成する開発者のような存在だったか、ネウロが前魔界王を倒して奪ったかでしょうか。でもおそらくこの辺は作中で語られることはないんでしょうね。
最後の力を使って召喚したネウロの魔帝7ツ兵器「イビルメタル(二次元の刃)」。斬った結果のみを造り出すという刃によって体を切り刻まれたシックス。召喚に時間はかかるが発動した時点で勝負が付くというエクゾディアデッキのような能力でした。
強化細胞の生命力でまだ生きてはいるものの、胸部と右手のみとなってしまったシックス。吹き飛んだ体のパーツを回収して再生することも無理でしょうし、これで完全に勝負は決しました。

ネウロ「…そして最後に…おしおきの時間だ

まだやるんかい!まさかDRの時にやり足りなかったおしおきタイムをまた一週まるまる使ってやるつもりでしょうか。



ぬらりひょんの孫

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        /二二^,へ、  /      ,,--~二i     ,,-~^^^~^ヽ ,     \
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       ヽ       \    / /           ヽ              |
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「娘は悪くないんです!!悪い妖怪に…取り憑かれて」

お母さんの方は悪いパラサイトに取り憑かれてますね。
この娘さんの姿だけ見たら妖怪以外の要因で人間やめちゃってるように見えるのですが、クスリはダメ!絶対!



PSYREN



ヒリュー「I can fly!」

高度4000メートルからパラシュート無しスカイダイビングを敢行するヒリューくん。その辺の若手芸人なんかよりも遙かに体張ってます。
瞬間移動能力ってたいてい回避とか攻撃のサポート程度にしか使われないですけど、相手を危険な場所に移動させられるってだけでも十分に危険な能力なわけです。石の中にテレポートさせれば即死です。

暴王の月を完璧に封じられ、為す術のないアゲハ。さらには右足を損傷するという大ダメージまで受け、冬のナマズみたいに身動きも難しくなっています。最後の策は相手が近付いてきた時に密着して暴王の月を発動させるという無謀な手段。通常戦闘能力はドルキの方が上回っていたうえに、暴王の月の利点は遠距離から自動追尾で高破壊力の攻撃ができるということだったのですから、本当に苦し紛れの作戦と言えます。

カブト「アイツに「大丈夫だ」って言ってやろうかと思ったけど──喉がメチャクチャ痛くてやめた」

アゲハの盾となって犠牲になったカブト。なんかこれが最期の台詞になってもおかしくない勢いなんですが、元々ドリフトは追加補充と途中退去(死亡)が繰り返されていたのですから、現ドリフトメンバー5人の誰かが脱落する展開も十分あり得るんですよね。
アゲハは右足を失い、カブトはおそらく瀕死(or 死亡)、朧も心臓を刺されて重傷、ヒリューはジャンプ中に戦闘終了した竜騎士のようなことになっていて、まともに戦えるのが雨宮さんだけというかなり絶望的な状況。回復役が重傷を負ったうえに、完全に吹き飛んでしまったアゲハの右足をキュアで再生できるのかという問題もあり、かなり緊迫した状況になってきました。



ぼっけさん

アベルの命を救うために紅牛の力を使った美々。黒兎のブチ切れ具合からして、一度使うともう二度と使えないくらいのデメリットがありそうです。
菩怪の力を使い果たして冬のナマズみたいに眠ってしまった美々ですが、紅牛に菩怪化した時に破れていた衣服がちゃんと元に戻っているのはこれも紅牛の力で修復したのでしょうか。我を忘れていたように見えて意外と冷静な子だったんですね。



To LOVE る

モモは冬のナマズみたいに眠りこけていたリトの股間の位置に潜り込んで何をしようとしていたのでしょうね。そっちは春のタケノコみたいなことになっているというのに。
半裸のモモ、脱がされているリトのズボン、どこかイケないところを触られていたらしいリト、男の子に朝に起きる自然現象。なんというか、一点のフォローの余地もないのに『To LOVE る』世界の標準が服が脱げたり股間に顔を突っ込むようことが日常風景の一つとなっているため、ここまで露骨なことをやってもモモが少年誌には載せられないことをやっていたということが認識されにくくなっています。
実際、モモが具体的に何をしていたかに思いついた人って少なかったんじゃないでしょうか。異常が日常と化していたために布団に潜り込む以上のこと想像が付かなくなっていたのです。人は異常な状況に置かれ続けていると感覚が麻痺して正常な思考ができなくなるものですが、『To LOVE る』はこうして知らず知らずのうちに読者の思考を狂わせているのですね。


2009/3/18


ジャンプ感想(2009年16号)


ONE PIECE

ドクドク

ドクドクの実の能力者。

まあこんなもんだろみたいな感じでルフィを倒してしまったマゼランですが、相手は七武海を二人も倒している大物懸賞首であることを考えたら、周りの看守たちはもっと派手なリアクションしてあげてもいいんじゃないかと思います。でもルフィってクロコダイル(一戦目)や青キジ、ルッチ(一戦目)など結構負け試合も多いんですよね。

マゼラン「……これだけ重複した”毒”に…解毒の術はない…!!」

でも解毒しちゃうんでしょうね。現実とは反対に、バトル漫画では死亡率の低い攻撃ワースト10に入るのが毒。しかも重複した毒に凶女の涙をブレンドするとたまに裏返って治ってしまうこともあるくらいです。

インペルダウン最下層、LEVEL 5は「極寒地獄」。パンで釘が打てそうな超低温の世界です。
いやしかし、食べられないことが分かっていてパンを与えるって、憤っている囚人の言うとおりほんとバカにしてるよなあ。この環境で生存できている囚人達がすごい。
灼熱地獄の次が極寒地獄と来たわけですが、海底の監獄ですから自然の影響でこうも寒いわけではなくここも人工的に寒くしているんですよね。
星新一のショートショートに、金持ちが極寒の地にドーム状の別荘を作って、ドームの中に熱帯の庭園を、さらにその中にまた寒い気候のドームを作って、その中で暖炉で暖まりながら一杯やるという贅沢を楽しむという話がありましたが、インペルダウンも方向性は囚人を虐めるというところに向いていますがこれと同じくらいに贅沢な設備ですよね。



ぬらりひょんの孫

つらら「もう!夜のリクオ様ったら、大胆なんですから」

修飾語に「夜の」が付いているだけで無駄に変な意味に聞こえるよ。つらら的には夜のリクオ様が女の子の寝室に忍び込もうとしているのはオッケーなんでしょうか。

やっぱり黒幕は神主さんでした。しかし、このヤクザさんたちは本物の式神を見ているのに妖怪の存在は信じていなかったんでしょうか。
時代劇の成敗シーンのごとく、リクオの明鏡止水”桜”で一閃されてしまった神主。これってリクオついに人間を殺っちゃったんでしょうか。神主の生死は不明のままお話は終わってますが、焼き払われた神社から断末魔の絶叫が聞こえていますから多分死んだんでしょうね。
自業自得とはいえ、神主たちがやっていたのは地上げのための脅迫行為と邪魅騙りによる名誉毀損までで品子に直接の危害を加えることまではしていなかったのですが、その報いが焼殺と神社の焼き討ちって、本当に恐ろしいのは人間のならず者でも怨霊でもなく、妖怪のヤクザだったってことでしょうか。

菅沼家の血筋を守るという役目を果たせたことに感謝し、その忠誠心を買ったリクオと杯を交わした邪魅。
って、いいのかこれ。「武士は二君にまみえず」、「忠臣は二君につかへず」という言葉もあるように、忠君は死ぬまで(もう死んでるけど)唯一の主君に仕えるものなのだから彼は今後も菅沼の家系だけを守り続けるのがスジであって、魅力的なヤクザの親分に誘われたからってホイホイついていったらダメだと思うのですが。それにしても、ノンケカタギ(の妖怪)だって構わないで杯を交わしちゃうだなんて、夜のリクオ様ったら大胆なんですから。




トリコ

入りました

ココ「ここからだとお尻から入る方が安全だな」
小松「いっしょに入りましょーよサニーさん!」

おま…小松!目を輝かせて何言ってんだよ!あと「安全」ってどういう意味ですかココさん。
もう!夜のココ様ったら、大胆なんですから。



魔人探偵脳噛ネウロ

二人分の「ありがとう」を残して死んでいったX。笹塚の「ありがとう」にだけ目がいっていましたが、最後に弥子に笹塚の姿を見せてあげたという行為が感謝の気持ちの表れでもあったわけですね。
Xの墓として植えた木が二枝になっているのも、二人分としてなのでしょう。Xとアイの二人分とも考えられますが、笹塚のことを思い出して言っているので、前者なのかな。

シックス「この胎児達はな、ネウロ、私の数万のクローン達の中で最もいいところまで行ったモルモット達だ」

これ本物の人骨だったのかよ。なんかダルシムみたいなことをしていますが、自分のクローンの死骨を首飾りにするって今更ですが趣味の悪い親父だよなあ。そういえば人型をしたお気に入りのイスに座っていたこともありましたが、あれもやっぱり本物の人間を使っていたんでしょうね。

シックスがXによって深手を負わされているとはいえ、残り僅かの魔力にシックスがプログラムしたステルス機の軌道という優位条件によりまだシックスとの戦力差は覆らないネウロ。そのネウロがシックスを倒すために執った手段は「「死」を覚悟した魔人の一撃」…
地上での活動が困難となった今ではネウロと弥子の離別はここまで来たらもうある程度想定はされてきましたが、とうとう死亡フラグまで立ててきました。
最後の力を使って魔帝7ツ兵器を使うネウロ。ここまでに登場した魔帝7ツ兵器は、以下の4つ。
・深海の蒸発(イビルアクア)
・朽ちる世界樹(イビルツリー)
・国を喰う土地(イビルマッド)
・飛んで虫に入る火(イビルファイア)
残念ながら全7ツの登場はならずでしたが、魔帝7ツ兵器を使う時のポージングはそれぞれ決まっていて今回は初めて見る構えなので、ここで5つ目の魔帝7ツ兵器の使用となりそうです。
属性は曜日つながりで来ていると思われるので、ここはシックスの金属に対抗してネウロも金属系の魔帝7ツ兵器を使ってくるんじゃないでしょうか。鉄拳パンチ的なやつで。

あとこれまで触れられては来なかったですけど、ネウロがいなくなることで、ネウロの症気の影響で復活できていたあかねちゃんとの別れが来る可能性もあるんですよね…



ぼっけさん

ヒノの友達になると早死にするというジンクスでもあるんだろうか。
アベルはなんとか生き残って仲間入りしそうですけど。

人間に戻るとグラマー教師系お姉さんになった黒兎さん。菩怪化すると性別まで変わることもあるみたいです。これまでのところ敵方の女性キャラがナンバだけという女っ気の足らなさなので、ここで女性キャラを投入しておこうというテコ入れ的な追加設定なのでしょうか。しかし男性と女性では体型に差があるので、スーツを同じように着こなすのは無理があります。男性体の時に部分的にきつきつになるか女性体の時にぶかぶかになるはずです。なので、人間時に女性用スーツで適切サイズの着こなしで、半菩怪時にきつきつ、完全菩怪化でビスケット・オリバのようにスーツを破いて変身完了してほしいです。
菩怪化で性別まで転職可能というダーマの神殿を越えるスペックを持つ菩怪化ですが、ヒノも完全な菩怪化を果たしたら以前に図書館の書物で見た眠狐神のように全裸の狐娘になったりすることもありえるわけです。ええ!希望とやる気がムンムンわいてくるじゃあねーかッ!

「紅牛」って言われると焼肉のイメージが…



PSYREN

シャイナ「別に☆どっちが死んでもいいんじゃないですか」

ほんと人望ないんですね、ドルキさん…
部下にも影では呼び捨てにされていたしね。なんか段々かわいそうになってきました。
結局ドルキはアゲハに勝っても負けても死んじゃうわけですね。しかもアゲハたちが現代とサイレン世界を行き来しているだなんて知らないから、自分の寿命のある内に必ず再開できると思ってドルキは寿命を代償に力を手に入れたのですが、運が悪かったら二度とアゲハに会うことなく自滅していた可能性もあったわけです。しかも周りの仲間たちは多分誰も同情してくれないでしょうし、なんて不幸なドルキさん。

ドルキ「PSIを感知してホーミング攻撃を仕掛けてくるなら、囮のPSI波動を造ればいいだけのことだ」

ただPSI能力を向上させるだけでなく、ちゃんとアゲハのPSI能力への対抗手段も講じていたドルキ。確かにアゲハのPSI能力って使い勝手が悪いんですよね。犬居と戦った時はカイルに合図してPSIの使用を止めさせないといけなかったし、ドルキとの初戦ではカブトが囮になってくれたのとアゲハの能力が未知だったから狙撃できたわけだし。


2009/3/11


ジャンプ感想(2009年15号)


BLEACH

巻頭カラーで斬魄刀投票結果発表と題打っておきながらどこで結果発表しているんだよと思ったら、思い切り目立たないところに順位と名前を載せていました。
一応表紙に並んでいるメンツが対象の斬魄刀の所有者ですが、いつもの『BLEACH』の扉絵通り過ぎてここで結果発表していたことに気付かないほどでした。コンじゃないですが、久保先生自身もあんまり乗り気じゃなかったんでしょうかこの企画。それともダンボール投票が素で引くくらいに来ちゃったんであんまり盛り上げるのもやめておこうということになってしまったのでしょうか。そもそも人気投票の結果発表なのに投票数が公開されていないことに違和感があります。第一回とはありますが、なんかもうこの斬魄刀投票って二度とやらないんじゃないかという気さえしてきます。

ウルキオラ「見ろ、黒崎一護。これが真の絶望の姿だ」

虚がアナアキさんなことを知らない人が見たらすでに致命傷じゃないかと思ってしまいそうな姿になったウルキオラですが、そもそも虚たちって死後の存在なんだから死人であることには変わりないのか。
今週のサブタイトルも先週から続いて「The Lust2」なんですが、ウルキオラのこの穴から体液を漏らしている姿を一護に見せつけているところがエッチィということなんでしょうか。

刀剣解放の第二形態は十刃の中でもウルキオラだけの特例で、他の3以上の十刃も同じ事ができるわけでもないようです。刀剣解放第一形態ではウルキオラは4ですが、藍染にも秘密にしていた第二形態にまでなると実力はウルキオラが1になったりするんでしょうか。
十刃にしては珍しく自分の上司に素直に忠誠を誓っていそうだったウルキオラなのに、ずっと自分の力を隠していたのはなんでなんでしょうね。下手に1とかになったりすると、立場的にあの上司の命令は聞かないわ同僚の足を引っ張るわの十刃たちをまとめるという気苦労の絶えない役割が与えられてしまうから、あえて1にはならないようにしているのかもしれません。でも1の人は寝てるか幼女に虐待されているかしかしてなかったなあ。



ぬらりひょんの孫



BL本。
清継くんにはこれを見せるのが手っ取り早いですね。衆道と申したか。


・リクオが不審な存在を追い払った後に残ったお札と神主の神社の鳥居に刻まれている印が同じ
・邪魅は大名家の血筋の人間のところに現れる
・他の憑き物落としができなかった家は町を去っている
・邪魅は「娘ニ近ヅクナ」と警告している
・本物の妖怪にはビビって逃げたチンピラが品子には恐れず絡んでいる
・そのチンピラは妖怪の存在は信じていなかった

とくれば、邪魅は品子を守ろうとして毎夜現れていただけで、黒幕は神主、彼が式神と地元のチンピラを使って菅沼の血筋の一帯の家を立ち退かせて地上げ屋的なことをやろうとしていたというところでしょうか。



トリコ

あやうくリーガルマンモスの巨体に押し潰されてアメリカンアニメーションのようにペラペラボディにされてしまうところだったトリコたち。リーガルマンモス自体は間抜けにも崖を横に転がり落ちてきただけなのですが、それだけのことが圧倒的な驚異となってしまうスケールの大きさ。さすがに直接対決はなしで、トリコたちも体内に潜り込んでジュエルミートを取ってくるのかな。
リーガルマンモスの中にはすでにG.Tロボ二体が潜入中ですが、この崖落ちで目を回したりしていないのかしらん。今回はロボだったから良かったですけど、生身の操縦者本体が潜入していたらトリコたちがリーガルマンモスの体内に入った時にあちこち吐瀉物が撒き散らされているというなんともきついシチュエーションが発生していたことでしょう。サニーとか多分発狂するんじゃないですかね。



ぼっ○さん

フットー

※上下ともに中高生向け漫画の1シーンなので何も問題ありません



魔人探偵脳噛ネウロ

Xはとんでもないものを盗んでいきました。

逃走するステルス機に追いついたネウロ。ただ一人の魔人対ただ一人の新しい血族の最後の決着を付ける時が来ました。
ステルス機に追いつくためにネウロは所持していた魔力電池を使い切ってしまいます。そのうえネウロの体力は度重なる負傷と魔力の消費によって、最後の手であった魔力電池の使用でも補えないところまで低下していました。「地上での活動を継続させる事そのものが…困難になった事を意味している」と言うネウロ。ここまで魔力、体力共に弱った状態になった今では、イビルストールでの応急処置でも魔力の回復は難しいということなのでしょう。
ネウロがシックスに勝っても負けても、いよいよネウロとの別れが確実なものとなってきました。
しかしそれでもネウロは人間の存続のためにシックスと決着を付ける道を選択しました。魔界には存在しないような「謎」を生みだし、また自身も進化の可能性を秘めた存在として価値を見いだしたネウロにとっては、人間を守るという行為は正義感やセンチメンタルなものではないのでしょうが、それでも人間自身にまるで興味を抱かなかった初期の頃と比べると大きな変化を遂げています。

弥子「…仕方ないよ。あいつは化物だもん。私達とは別物だよ」

さりげないところですが、弥子もまたXを同じ人間として見ているわけですよね。
Xとアイ、二人で怪盗Xiだったことを思い出して自分の正体を取り戻したXですが、アイが死んだ今となっては怪盗Xiの正体が永遠に失われたことを認識することでもあったわけです。
そして最後に笹塚に変身したX。この「笹塚」の言葉は、イレブンの時に笹塚の脳内を観察していたXだったから知り得た、偽りのない笹塚自身の言葉なのでしょう。
そしてこれが最後の変身となったX…

ネウロ「たった1人で…生態系を大きく狂わす。それは未来を作れない歪な進化だ」
ネウロ「だからここで…貴様の進化を止めてやる」

「悪意」を元に新しい種族として確立した血族もまた、人間の進化の究極系と言えるわけですが、その進化の成果を評価し感動さえしながらも、他の人間の未来を奪うその進化をネウロは「間違った進化」として止めることを選びます。歪んでしまっただらしねえ進化です。
最近では日本の名作『DRAGONBALL』が歪んだ進化(evolution)を果たしてしまいましたが、こちらの評価はどうなることやら。

ネウロとシックスの一騎打ち。亜音速のステルスの機上で主人公とラスボスの最終決戦。このシチュエーションはやっぱり燃えるものがありますね。


2009/3/7


ジャンプ感想(2009年14号)


フープメン(新連載)

『黒子』があるのになんでまたバスケ漫画なんでしょう…



べるぜバブ

赤ん坊はずっと全裸のままなんですね。古市くんは一つ屋根の下で男鹿とヒルダがナニをしているかよりもまずはそこに食いつくべきじゃないんでしょうか。高校生あたりの男女が同じ部屋で生活するくらいのことは『BLEACH』の主人公だってやってました。『To LOVE る』の主人公なんて全裸の女の子と一緒に寝ています。
衛生面も問題ですが、あんまり全裸をデフォにして育てていると、成長した時にいぬまるくん、大田原のような子に育ってしまいます。女の子だったら『To LOVE る』の女性キャラ(全般)のようになってしまいます。



BLEACH

今回のサブタイトルは「The Lust」。2009年8号の「The envy」からずっと七大罪タイトルで来ていたわけですが、今週の話のどこに色欲があったのかは判断が難しいところです。Lustには「熱望」という意味もありますが、七大罪つながりで来ているからこっちの意味ですよね。
現在殺し合い真っ最中の一護とウルキオラたちにそんな要素は微塵も見られないので、消去法で織姫のお願い攻撃を断り切れなかった石田くんを指して「色欲」と言っていることになってしまいます。
今思うと、数週前にロリ&メノリやヤミーが唐突に出てきて即退場されたのって、「The envy」や「The Gluttony」の七大罪サブタイトルに合わせたかったからという気がしてきました。
本当は「The Lust」には、織姫がロリ&メノリに服引きちぎり攻撃を受けている展開を一週引き延ばして持ってきたかったのかもしれませんが、千鶴の台詞が過激すぎてボツなったこともあるという久保先生の悪い癖がつい出てしまい、内容が少年誌には載せられないものになってしまったせいで本当の「The Lust」の回はお蔵入りになってしまったのかもしれません。

ウルキオラ「人間や死神が力を得ようと虚を真似るのは妥当な道筋だが」
ウルキオラ「それで、虚と人間が並ぶ事など永劫ありはしない」

死神を真似て斬魄刀を身につけたり、組織のトップに死神を据えている人たちにそんなことを言われても、あんまり説得力がないように思えますが、途中でさりげなく比較対象から死神だけ外しているんですね。なんて口のうまい子かしら。
帰刃形態からさらに形態変化を見せたウルキオラ。上位十刃に関しては死神の卍解にあたるものがあるってことでしょうか。虚、破面のシンボルマークだった仮面もすっかりなくなってしまって無面状態になってしまいましたが、仮面率0%になることで虚進化の完成系ということでしょうか。仮面が全部脱げることで一人前になるんですね。



ぬらりひょんの孫

いつの間にか「妖怪ハンター」という称号を付けていた清継君。一度も妖怪退治などしたことないのにこの称号を名乗っていることよりも、稗田礼二郎先生を差し置いて「妖怪ハンター」を名乗っていることに問題があると思います。まあ別に稗田先生も妖怪をハントしていたわけじゃなかったんですけど。

「邪魅」の正体は妖怪ではないということですが、妖怪ではないとすると、誰かの式神か何か or リアルストーカーあたりでしょうか。後者の方が妖怪や式神、幽霊よりも怖いですね。



SKET DANCE

なんともニヤニヤの止まらない内容でした。
ヒメコって妙に所帯じみていて美少女キャラとしてピックアップされることってほとんどなかったんですが、かわいいですよね。



魔人探偵脳噛ネウロ

Xはとんでもないものを盗んでいきました

Xはとんでもないものを盗んでいきました

Xはとんでもないものを盗んでいきました

Xは大変なものを盗んでいきました

あなたとは違うから

ひとの心まで簡単に盗まないで


怪盗Xiとして目覚めたX(イレブン)の裏切りで大ダメージを受けたシックス。人間なら心臓を盗られたら細胞の制御以前に死んでしまうと思いますが、強化細胞のおかげで一命を取り留めているのでしょうか。もしくはどこぞの大魔王様のように心臓を3つくらい持っているのかもしれません。

X「俺は人間だ。相棒と2人で1人の犯罪者、怪盗"X"だ」

ただイレブンからXへと戻っただけでなく、今のXははっきりと自分のことを「人間」と言い切っています。元々、記憶の欠如と自分の人間にしては特異すぎる細胞の性質から自分を人間とは別物の化け物と思って不安を抱いていたXでしたが、自分の正体探しを終えたことで自分を「人間」と認識できるようになったのでしょう。
そしてそれは血族の党首であるシックスにとっては二重の裏切りでもあります。

想定外の裏切りによって形勢が悪くなり、シックスは手配していたステルス機で逃亡します。「核爆弾は積んで来なかっただと?」という台詞からして、このステルス機は逃亡用ではなく、シックスが盛大にブチ壊してやろうと言っていた時に手配したもののようですね。しかしそれも人間側の動きによって封じられてしまったわけです。
核使用がシックスがやろうとしていたこととなると、フード男の方はそれとは無関係っぽいですね。

「新しい血族なんてあんた一人でやってろよ」というXの言葉に葛西の発言が重なるシックス。目の前に高級料理と酒が並んでいるにもかかわらず、ワンカップにレモンを刺してちびちびやっている葛西はあくまで自分を庶民派としてアピールしたいようです。
シックス自身は確かに脳細胞がDNAレベルで人間とは別物になるという進化を遂げた生物でしたが、そのシックスの元に集まった血族たちも人間とは別物と見なすかどうかは結局考え方次第でした。吾代がチー坊と出会って「血族」の存在に疑問を抱いたように、血族のトップクラスにいた葛西が自分を「人間」と主張したように、「新しい血族」とはシックスという一人の新種がいて初めて成り立つ存在でした。
そう考えると、結局この戦い、ネウロという魔人とその魔人が頼った人間たちと、シックスという生物の新種とその新種の元に集まった人間たちの戦いだったわけです。

残った魔界電池を全て消費してシックスを追いかけるネウロ。
「…ヤコ、いや、貴様等人間に言っておく」という台詞がなんだかこれが最後の言葉になりそうな予感が…