2009/6/24ジャンプ感想(2009年30号) NARUTO カカシ「こんな時こそ冷静にならなきゃうまく事は運ばんぞ」 ナルト「冷静になんてなれっかよ!サスケに手なんか出させねェ!」 カカシ「ダンゾウはお前達がそう行動に出ると考え済みだ。会ってどうするつもりなの?」 ナルト「乱暴なんかしねーよ!ただサスケの件は変えてもらうよう話をつけるだけだってばよ!」 カカシ「ことサスケに関してお前がそれで済むとは到底思えないよ!まったく」 カカシ「ダンゾウは火影だ。ヘタをすれば牢に打ち込まれる事になる」 ナルト「それでもいい!オレは行くってばよ!」 ここはむしろナルトはやっぱりナルトだったと安心するべきところなんでしょうか。ペイン戦という精神成長イベントの直後だというのに相変わらずのナルトっぷりを発揮させる岸本先生の真意が分かりません。 ダンゾウ「里の皆もナルトを信頼しきっている…このワシ六代目火影よりもな」 ダンゾウ「ワシがナルトに何かすれば火影としての体裁に障る。信任投票を控える大切な時期だからな」 ダンゾウも自分にあんまり人望がないことは自覚していたんですね。木の葉の里が壊滅した時に何していたかといえば地下に潜ってサボタージュしていただけだもんなあ。これはさすがに自業自得と言うしかない。 さらには里のみんなは↑のようなことを言っているナルトの方を英雄視して信頼しきっているという有様。木の葉の里もこれから復興作業で大変なうえに、先代火影が放置した結果、外交問題にまで発展したサスケの問題もあるし、この三重苦の状況でダンゾウは火影になって何かいいことあるんでしょうか。サボタージュの件がなければ、ダンゾウも冷徹ではあるけど本当に里にっとって大切なことは何かを考えて行動していると思うこともできたのですが。 あとダンゾウはまだ正式には火影にはなっていないようですね。先々週のあの大名の適当な一言だけで全部決定してしまったものだと思っていましたが、信任投票まで終えないとダンゾウの火影就任も撤回される可能性はまだあるわけですね。なので今のダンゾウは正確には六代目火影(仮)と呼ぶべきでしょうか。 サイ「やり方は強引かもしれないけど里を大切に想ってる事に変わりはない」 サクラ「だったら綱手様が認めてくれたサスケくんの件はどうして撤回したの!?」 八尾の件は知らなかったとしても、里を大切に想っているのなら問題起こしまくりのサスケを始末しておくのが当然な気がするけど、感情論で動いているこの二人に正論ぶつけても逆効果なんだろうな。 トリコ リンが生きていたのは、トリコがジュエルミートを食べて復活したように、彼女もまた死の淵で自分に適した食材を摂取したからということで理由付けもありました。ちゃんと事前にリンもグルメ細胞持ちということやトリコが再生できた例があったので、ここはご都合主義にはならず納得できるところ。 で、リンの命を救った食材ってトリコのアレだったわけですが、要するに、マユリ様が干からびたネムにやったアレでリンも再生できたわけですね。アレって何かってアレですよ。どうりでリンがトリコにお願いしていたシーンで描写がいくつか省かれていたわけです。少年誌で表現出来ないことをやっていたのですから。しかもそれを「食材」と言い切ってしまう人のグルメへの欲求心は底知れません。グルメ時代すげえ。マジ半端ねえ。あいつら未来に生きてんな。 トリコ「さっきトイレ行ったらウ○コまでキラめいてたぞ」 リン「トリコのウ○コ…」 少しは自重しろよ。 なんかそっちの趣味に走っちゃたんですかこの子。リンのフルコースがトリコの体液や排泄物で埋め尽くされる日も遠くないのでしょう。まあ、好きな人の排泄物なら喜んで食えるってまさに究極の愛と言えないこともないですからね。好きな子のリコーダーの先を舐めるなんてものの比じゃありません。しかもそれで進化して強くなったりしちゃうんだから、グルメ時代マジ半端ねえ。あいつら未来に生きてんな。 BLEACH 帰刃形態となり、一つの体に戻ったスターク&ロリネット。といっても、融合後も本体(スターク)と拳銃(ロリネット)で人格ははっきり別れているようで、スタークは寂しい時も自分の愛銃に話しかけて孤独を紛らわすことができるわけですね。端から見たらいっこく堂の腹話術に見えないこともないですが。拳銃もちょうど二丁あるので話し相手を二人に増やすこともできます。 それにしても、帰刃前はロリネットがスタークを攻める側でしたが、解放した途端に立場が逆転しました。抵抗できない幼女のお尻の穴をゴリゴリやっていじめるとか、ロリネットが人型のままだったら少年誌では表現出来ないことになっていました。このおっさんマジドSです、鬼畜です、このロリコンが。 あともう一人の方のロリコンは幼女が拳銃の姿に変わったら戦えるようになるんでしょうかね。今回ようやく戦う動きを見せましたが、形状が幼女でさえなければオッケー的な理論になるのでしょうか。もともと実年齢は無視して外見が幼女だったから、自分はロリネットとは戦えないと主張していた浮竹なので、外見が幼女でなくなった時点で彼の不殺道が適用されなくなった可能性はあります。 スタークが愛銃と漫才をしているところに不意打ちで斬りかかってきた京楽。これまでのやる気のなさぶりとは打って変わった真剣ぶりに見えますが、それでもまだ卍解は出し惜しみです。全然本気じゃありません。なんでしょう、どいつもこいつもそんなに卍解するのは恥ずかしいことなんでしょうか。狗村隊長なんて格下相手に卍解出して全力で葬ったというのに。 家庭教師ヒットマンREBORN! リボーン「あれは長刀だ。やはり山本のボンゴレ筺」 両刃剣でただでさえ日本刀と言うには無理のある刀剣だったのに、それに羽が生えてオーラ的なものまで放出するもう何が何やらわけの分からないファンタジーな一品に仕上がっても、それでもこれを日本刀の類だと言い切るのですね。ここまで来ると天野先生もわざとやっているのではという気もしてきました。山本の剣はそのうち変形合体とか鎧化とかロボット化したりするかもしれませんが、それでも誰が何と言おうと頑なにこれは日本刀だと言い続けるのでしょう。 幻騎士はどうやら本物のようですね。いくらなんでもこの弱体化復活怪人な非道な扱いはありえないから偽物だろうと思っていたのですが、もう完全にかませ犬ポジションですねこの人。山本に負けたら次は決着が付いていなかった雲雀に殴り倒されて、その次にはランボあたりに踏み殺されるのかもしれない。ジャックに負けた直後のアライJR.よりも悲惨なことになっています。 「野球か剣か」どちらかを選べと言われて剣を選んだ山本。これをより正しく言うなら、「野球選手の道かマフィアの幹部の道か」どちらかを選べということです。両極端過ぎる進路指導です。10年後の山本もまだ剣一筋ではなかったということは、マフィアの幹部をしながらも野球選手としての仕事もしていたのでしょうかね。かなり無茶な気はしますが。さすがにプロ選手としては無理かもしれませんから、社会人野球のようにボンゴレ組織内で野球チームを作って、他のマフィアの野球チームと試合をしていたりしたのかもしれません。マフィアのやる試合なので、当然賭け試合で。 山本の中では剣の道=父親の道を継ぐことになっていて、家業の寿司屋は選択肢にすら入っていないことに山本の親父さん、結構涙目かもしれません。 AKABOSHI 質の高い絵。人気のある古典原作。ファンタジー要素の取り込み。かわいいヒロイン。迫力あるバトル展開。要所要所でのギャグの取り入れ。 等々、面白くなりそうな要素はふんだんに取り入れられているはずなんですが、個人的には何か不完全燃焼で面白くなりきれていない、そんな感じです。私の個人的な感想なので世間的な評価はどうかは知りませんが、第一話に関しては十分に期待していたのですが、現時点では正直、絵が上手いだけという印象しかありません。 何が悪いんだろうなあ。色々詰め込みすぎて一つ一つの持ち味が出し切れていないせいでしょうか。土台となるストーリー展開がテンプレすぎて魅力に欠けるところはあります。賛否両論ありそうな主人公の性格設定については、私はこういうのもいじり方次第で面白くなるとは思います。ただ、外道な性格を好印象に変えるための捻りが欠けているため、そのまま悪印象のままで終わってしまい、結果として読者にはマイナスのイメージしか残せていないと思います。 PSYREN ネオ天草四郎時貞さんはサイキッカーの手駒を育てて最終的にはW.I.S.Eも倒す計画はあるようですね。やっぱりこの先何年もこそこそ隠れ住み続けているのも難しいでしょうし、今現在彼に従っている人たちもいつまでもタブーの脅威におびえてその日をなんとか生きるだけじゃ指導者を尊敬はしてくれないでしょうから、W.I.S.Eを倒して平和だった頃の生活を取り戻すという目標を設定しておくことは必要だったわけです。さらに過去視の能力をうまいこと使って自分を予知能力者と吹聴することで、彼に従うことでその目標が達成されるという信用を得ることもできたのです。 億号のように真相を薄々感づいていそうな人間の扱い方もよく心得ているようですし、性質の悪さは置いておいて、指導者としての素質に不足はなかったと見て良さそうです。あとはあれ、ネーミングセンスが… 億号「酒。あんた達がこっそり飲んでるウイスキーを5本。それで仕事を引き受けてやるよ」 殺し合いになるかもしれない仕事の報酬にウイスキー5本て安いなと思ってしまいそうなところですが、食糧の自給が精一杯なこの世界ではアルコールはかなりの贅沢品なんでしょうね。彼らに酒のような嗜好品を自前で精製するだけの余裕ができるのもまだまだ先のことになるでしょうし、億号も無事に報酬を受け取ったとしたら、豪快な外見とは反対にもの凄く大事にチビチビと味わっていそうです。普段は酒なんてなかなか手に入らないからメチルアルコールとかで代用しているのかもしれません。 SKET DANCE 今週のヒメコでケンゾーを思い出した。 ヘッドドレスだけでヒメコにフルメイド装備まではさせなかったところにボッスンの限界を感じました。圭一だったら首輪までやっていた。あとヒメコにご主人様と呼ばせるところまでやっておきながら、膝枕で耳かきをやらせるところまではできなかったところにボッスンの(ry ▲
2009/6/18ジャンプ感想(2009年29号) NARUTO l i! レl .-''´ _. -‐'' "´ ̄``''‐- 、 l ll | _.. -''´_. -‐''"´ ̄`¨''ー-く_`く. / . l l! / _.-く_r-'"´、 l 〃 _=''"´`::::::.ヽノV / ! l/ . <`ーく丿-=、ヽl 《、=ラiッ―、_..:::::::ヽハ r┴… l l.イ `‐、_`ヽ_,-ゥヽlニ、` - ニニ-‐..::::::::.lレl └r┐ | i: .l {、`ニ^l ::::. ..:ミ::::::::{ | .r┴' | ソロモンよ i: .l ::l l :::::::. ..:.:ミ:::::::lレl └r┐.l . i: .l ::::'、 ノ:::::;;;;;:. ..:..:::::::::l{ | r┴' L- 私は帰ってきた!! ', .l ::::::、 `ー'´'" _ 、 ..:::::::::lL」l `┬‐'´ 、 l :::::;;;、 ヽr''_´. -‐ヘ.`、:::::::::〃 | 、 /::::::;;;;;ハ `l , --‐‐〉:l::::/ L__.-‐ ヽ、/;;;;;;;;;;/;;;;}__ヒ'ニ二ン..:/ /く_..-‐ / //`r…==r'´ /ヘ/ 「ガトーの時は超すまんかったな」とかいきなり言われても思い出せないよ。あと最初に間違えて公安9課のバトーのAAを探してしまったよ。 ヤマトの能力はほんと便利だよなあ。体力の限界的なことさえクリアできれば、本当にヤマト一人で木の葉の建築物は復興できますね。一家に一台は欲しい男です。 木の葉の里ってただの一般人の集まりじゃなく一芸以上持ちの集まりなんだから、それぞれの特技を活かせばコツコツ立て直すまでもなくもっとラクチンに復興作業もできそうですね。 キバ「六代目はダンゾウって人に決まったみてーだ!オレはよく知らねーんだけど裏の人間らしい!」 カカシ「…イヤな予感がするな…」 キバ「そう、驚くのはこれだけじゃねェ!その六代目は抜け忍として──サスケを始末する許可を出しやがった」 まあ、ダンゾウじゃなくても暗殺とかを専門としていた部門の人間がいきなり組織のトップになったと聞かされたら誰でも不安になるとは思います。 あとサスケの件は驚くべきことなのでしょうか。サスケがこれまでしてきた行動を考えたらごく当然の判断な気がするんですが、それでダンゾウが空気読めない奴みたいな扱いをされているのもひどい話です。 サスケがこれまでしてきたことって、 1. 自分の意志で木の葉を抜ける 2. 三代目火影を殺害した男(大蛇丸)の部下になる 3. 各国の忍の里を襲っているテロ組織(暁)の一員になる 4. 雷の国の重要人物を拉致して(未遂だけど)国際問題に発展させる 5. さらには現在進行形で木の葉の里を潰す計画がある 木の葉をケンカして抜けるどころかここまで大事になることをやってきているサスケだというのに、これまでダンゾウ以外はサスケの処分について棚上げにしていたことの方が問題ですよね。1と2に至っては3年も前のことなのに。サスケの今現在のテロ活動の対象が木の葉の里になっていることも考えれば、他国の要請を受けて「始末する許可を出した」だけの状況も甘いくらいです。 ところでサスケは人的資源以外は壊滅状態の木の葉の里に来てどういう行動を取るんでしょう。物資の方はすでにペインにボロボロにされていますから、残っているのは人間だけです。これがオレの復讐だからと、復興作業もこれからという人間たちを殺して回るんでしょうかね。そこまでやっちゃったらさすがにいろんな意味でもう戻れないですよね。 あとカカシは自分のあずかり知らぬところで六代目に任命されていたかもしれないのか。 BLEACH ・今週のあらすじ 砕蜂が大前田に抱かれ、スタークさんは幼女と一つになりました。あなたと合体したい。 砕蜂のミサイルランチャーで粉砕された(ように見える)バラガン。十刃3、ハリベルに続いて2までもが死神隊長格によって葬られました。 といっても、これで終わりってことはまずないですね。あの三人にウルキオラのように第二形態まであるかは分かりませんが、隊長格にそれなりにいいところを披露させてあげた後で十刃帰刃形態の本気が出されるところでしょうか。砕蜂だけならまだしも、日番谷があのような余裕の勝利を演じている時点で読者の誰一人としてこれで終わりとは思ってはいないはずです。 スターク「例えばあっちの氷の奴の卍解と、あんたとじゃどっちが強いんだ?」 京楽「どうかなあ。日番谷隊長は天才だからね。あと百年もしたら、追い抜かれちゃうと思うよ」 意訳:あのケツの青いガキが俺を追い抜くなんて百年早ええんだよ 設定上は本当に若くして死神隊長格にまで登りつめた天才少年なんですけど、どうしても「天才」って言葉が皮肉にしか聞こえない。 卍解した死神隊長格の能力を見てようやく真面目に仕事をする気になったスターク。ロリネットを呼び戻し、スタークとロリネットで二つに分けたという体を一つに戻します。 帰刃形態となったスタークの姿は二丁拳銃のガンマン。スタークのおっさんキャラとロリネットの幼女キャラが融合したら、その間を取って中性的な少年キャラになるのかなとも思ったのですが、造形はスタークがベースになるようです。ロリネットはどこの部分に適用されているんでしょうかね。持っている銃のパーツあたりとかならまだいいですが、弾丸の方だったりしたらちょっとかわいそうです。 「孤独」を司っているくせに幼女連れだったり、その幼女は十刃の従属官にしては弱すぎたりと、謎の多かったこの組み合わせでしたが、元々二人で一人だったということで答えが出されました。スタークにロリネットをかけ合わせることでリアル・スタークに進化できたのです。 これがドラゴンクエスト・モンスターズの配合だったら、スタークにロリネットをかけ合わせてもスタークから3ランクぐらいダウンしたモンスターしか生まれなさそうですけど、実はロリネットもかなりレア度の高いモンスターだったのかもしれません。確かにドSパンツ幼女というのはレア度も需要も高いとは思います。 一般的な死神、破面は、自分の力を肉体と刀に分けます。しかし孤独に悩んでいたスタークは、血のにじむような努力の結果、自分の力を肉体と幼女に分けることに成功しました。まったくもって夢あふれる話です。希望とやる気がムンムンわいてくるじゃあねーかッ! ベルゼばぶー 邦枝さんがかわいすぎるのですが。 黒蜜様参る!(読み切り) うーん、キャラクター、ストーリーともにこれといって目を引くところはありませんでした。中途半端に現代風のファッションが入っているのも浮いていましたし。 あとせっかくなら埋蔵金がある山の名前も赤城山をもじってほしかった。 埋蔵金発掘の話に悪党が絡んできて主人公の強さが発揮されるバトル展開。この前の読み切りの『ねこわっぱ!』もそうでしたが、読み切りで終盤にバトル展開を入れてくるのは読者の歓心を得るための王道展開なんでしょうかね。 家庭教師ヒットマンREBORN! 今週出てきた幻騎士は幻術による偽物なんでしょうね。ツナに半殺しにされた程度のはずだったのにフランケンシュタインみたいにつぎはぎボディになっている理由もよく分からないし。というか、これが本物だったら、(偽)六弔花の中で一番忠実に仕事をしてきた幻騎士が、復活怪人になって使いっぱしりの地位にまで甘んじている状況があまりにも哀れすぎます。心から崇拝する白蘭に認められて六弔花の一人となって粉骨砕身で任務を果たしてきたのに、実はその地位が嘘っぱちで、今では変なお面の人に「お前今すぐ焼きそばパン買って来いよ」みたいな扱いをされているのかと思うとあまりにも悲しすぎます。 山本のニューウェポンは犬も使った三刀流霊剣。これ、犬っこもゾロみたいなかんじで斬りつけてくるんでしょうか。なんだこの萌えるニューウェポンは。相手が犬好きだったら回避不可能の卑劣な攻撃ですよ。 SKET DANCE ルックスも良く、女性との付き合いも上手にこなせるのに、目的がスカートの中を盗撮することだけって、なんか随分と遠回りなことをしているというか局所的な趣味に執着しているというか。あとレミおねえさんがスカートじゃなかったら最初から破綻する計画だよね。 中馬「ふざけたことしやがると、モノフルオロ酢酸ナトリウム食わせるぞ!」 一般人にはまるでピンと来ない名前のモノフルオロ酢酸ナトリウムですが、日本では殺鼠剤として農薬登録されているそうです。また、法令で認可を受けないとモノフルオロ酢酸ナトリウムを含んだ製剤を製造・使用することはできないということで、中馬のこの脅しの台詞は、飛島を下衆な鼠野郎と罵ったうえで、自分は怒らせたら法令も平気で破る男なんだということをアピールしているというわけです。込められた意味が通じる相手がかなり限定されている脅し文句ですが、それに素直にビビッた飛島もその方面の知識のある人間なんでしょうかね。まあ、薬品を専門としている人間になんか良く分からない名前の薬品を飲ませてやると凄まれたらそれだけで普通に怖いですけど。 PSYREN フレデリカの台詞が脳内で宮村優子の声で再生される。 「ネオ天草四郎時貞」の名前はやっぱり作中でもセンスを疑われるものとして扱われていましたか。良かった、安心した。市役所で改名手続きを出しても受け付けてくれないと思う。碓氷と10年以上の付き合いのある三宅は、碓氷がこのネーミングを発案した時にどうして止めなかったのか。案外腹の中では「面白いから放っておこう」とか思っていたのかもしれません。 「 切られた髪の毛から自分たちの情報を読み取られてしまった雨宮さんたち。切られた時はほんの数本かと思っていたら、意外とごっそり髪の毛持っていかれちゃってますね。女性の髪の毛をこんな豪快に切るとか、かなりの外道ぶりです。 ところで女子高生の髪の毛の触り心地を楽しみながらニヤニヤしているように見えるネオ天草四郎時貞に対して素直に「さすが天草様」と言える彼らはやっぱり忠誠心は高そうですね。 ▲
2009/6/11ジャンプ感想(2009年28号) BLEACH あの…浮竹隊長……大変申し上げにくいのですが、砕蜂は死ぬかもしれない相手と戦っていて、松本や雛森ら副隊長はすでに瀕死の重傷を負っていて、日番谷くんは言うまでもなくそろそろ倒される頃合いで、今、戦局は非常に大変な状況にあり、幼女泣かせて喜んでいる場合じゃないですこのロリコンが。 斬魄刀を奪われてマジ泣き状態のロリネットですが、死神や破面の生命エネルギーの具現化みたいなものである斬魄刀を持っていかれたらどうなっちゃうんでしょうね。今週のロリネットの反応を見る限りではホイホイ再生成したり消したりできる物でもないみたいですし、斬魄刀って一度壊されたりパクられたりしたら取り返しの付かない物、文字通り刀が武士の命だったわけですね。そういえば一護も白哉に壊された斬魄刀を復活させるのに苦労していたっけ。 バラガン「頑張って逃げ回りおるわ。肉の塊の分際で」 いや、あんただって帰刃前は筋肉ムキムキだったうえにちょっとメタボすら入っていたじゃないですか。そんなに劇的ダイエットに成功したことを自慢したいんですか。 しかし、この追いかけっこ展開はちょっと残念です。戦況はバラガンの圧倒的優勢のままではあるのですが、格下二人だけを相手にだらだらと戦闘が長引いてしまっているうえに大前田に軽いギャグポイントまで取らせているこの状況は、最初にバラガンが帰刃形態を見せた時の威圧感や恐怖感を急激に薄れさせてしまっています。この場に捨て駒にできる名も無き雑魚死神戦闘員がいないためにどうしても苦戦や逃げ回らせることでしか戦力の圧倒的な開きを出せないのは仕方ないと思いますが、急にチャチくなってしまった印象があります。 激ヤセ爺さんを相手に卍解した姿で挑む砕蜂。それは隠密機動にはまったく適さない一撃ぶっぱ型の火力タイプの能力でした。雀蜂の始解した能力が小型の暗殺向け能力だったのに、何がどう間違って卍解まで育てたらこんなことになってしまったのでしょうね。フレンチブルドッグを育てていたはずなのに、成長したらアメリカンブルドッグになっていたくらいの驚きです。 砕蜂の卍解は「雀蜂」の名の通り、瞬閧で羽が生えて針状になった斬魄刀がお尻にくっついて雀蜂コスプレになると期待していたのですが。 四ツ谷先生の怪談(読み切り) 絵柄がちょっと似ていたのと脚フェチつながりで、4月の読み切りであった『血風学級怪』(怪人赤マントのヒーローとアシキリさんの話)と同じ作者だと勘違いしていました。 , - ' "" ヽ / ヽ、 ヽ i'⌒ヽ _,,L;)=ィ', l , -、 く,.ィ' `'.l'‐, < 足なんか飾りです! ヾ ヽ i ゝ i__ ! 偉い人にはそれが分からんのです。 ヽ、ノ ヽ、ヾr'_j ヽ ヽ-,-、、_!_ゝィ='-r‐ 、 rヽ ヽ ',_, - ' ヽ/ ヽ / .i_ _ /`''! 、_/l ', ,' ``''三∋ i´ ! ヽ / i ヽ! ,(_!_ ´,二 - '´ /i(_l !、 ノ` ヽr. l ,( 7 { l `´!)´ _ ,,.. - ヽ ,!/ `7´ ヽ l ヾr、 ヽ ./ ./ i ヽ ヽ! ヽ i ! ヽ !i 〈 i、 ノ 発想がデスメタルすぎる三村先生には絶対分からないでしょうね。 PSYREN かつてアゲハから赤いテレホンカードを奪おうとして失敗した男たち、碓氷と三宅。忘れていましたが、この二人も第一話の時にPSIらしき能力は見せていたんですね。 三宅の方はライズの能力、碓氷の方は盗聴・盗撮の能力で、これも今にしても思えばドリフトの証拠だったわけですね。 サイレン世界から生還し、10年後の世界で何をしているかといえば、自分にすがるしかない民衆を騙し、W.I.S.Eの目から隠れながら小さな自分の国を作り上げていました。方向性としては野心的だけど、実質はかなりみみっちい野望です。 自分が作り上げた集落と制度を「完璧」と自画自賛していますが、たまたまW.I.S.Eの地域警備担当者がずさんな人間だったからこうして細々と生活できている程度のものでしかありません。ネメシスQの本体を殺してもW.I.S.Eをどうにかしない限りは根本的な問題は何も解決していませんが、未来を変えようとしていたマツリと違って、サイレン世界のドリフトを満了した後も10年間、荒廃した未来でいかに自分たちに有利な生活環境を作るかということしか頭になかったこの二人ではそれ以上のことは望みようもないところなのでしょう。 カイルとマリーのPSI能力を使った潜水移動。これ、自動的にカイルとマリーがメンバーとして必須ってことになりますよね。 夢喰島に向かう今のメンバー構成ですが、 ・アゲハ:威力は高いがコントロールに慎重を要する狙撃特化型能力。性格的にも攻撃重視 ・雨宮さん: ・カイル:肉体派の攻撃タイプ ・フレデリカ:文字通りの火力特化型の能力。また、火系のPSI使いにはこういうのが多いのか、ちょっとしたことですぐに我を忘れて暴走するクセがある ・マリー:精密動作タイプ。この脳筋パーティー唯一の良心 と、かなりバランスの悪いパーティーになっていますね。回復役も、索敵・危険察知をする偵察役も、盾役もいない火力特攻型パーティーです。ドリフトメンバーは火力×2、盾×1、回復×1、偵察×1とかなりバランス取れていましたからね。今のパーティーが火力×4、サポート×1という構成(内2名が取り扱い要注意)になっていることを考えるとやはり不安はぬぐえません。 碓氷配下のネオ天草特化戦闘部隊”脳獣”。なんか3人集まったら合体とかしそうな造形をしている人たちですが、W.I.S.Eとも渡り合える戦闘員として育成されてきた者たちなんでしょうかね。 黒子のバスケ うーん、正邦の古武術の動きに対応できるようになったといわれても、その動きがどれだけ凄いのかの描写がほとんどされていなかったから「そうなんだ」くらいの感想しか湧かないです。『テニスの王子様』みたいに縮地法で瞬間移動するとか、それくらい極端な描写でもあれば「すごい」という感想もできたかもしれませんが、正邦の印象って坊主頭の一年がなんか良く分からないけどディフェンスがすごいらしい、で終わってしまっていたしなあ。 ただ、先輩たちが正邦相手に黒&火頼みにならず、ちゃんと昨年の敗北からずっと対策をしてきたという納得いく理由も付いたうえで意地を見せて競り勝ってくれたのは良かったです。 SKET DANCE 今週は思わず声出して笑ってしまいました。この漫画、当たり外れの波が結構激しいんですけど当たった時は本当に大きいです。 あれだけシリアスにやった兄弟真相話ですが、ギャグ編に戻ったらうまいことネタにしてこれでもかというくらいにいじり倒してきましたね。兄弟いじりネタがやりたくて二人の兄弟設定を作ったという気すらしてきました。 ▲
2009/6/4ジャンプ感想(2009年27号) こち亀 よりにもよってこんなイケメンな両さんありえないだろ、と思いながら本編を読んだらこっちで思い切りフォローしていて笑いました。フォローを通り越して皮肉ネタに見えないこともないですが。秋本先生も案外、作品がハリウッド化された鳥山明先生と同じような気持ちになっているのかもしれないですね。 今週号の写真に載っている分は極端にそういう表情を作っているからいくらか両さんぽくも見えますが、ずっとこの顔のままで演技するというわけにもいかないでしょうし。どうせならアニメからのつながりでラサール石井でも良かったんじゃないんでしょうかね。 両津「なに!こち亀がテレビドラマ化だって!」 両津「それはすごいな!主人公は誰なんだ!」 スタッフ「両津勘吉さんです」 両津「やったー」 いや…他に誰が『こち亀』の主人公になりえる可能性があったのかと。両さんの頭の中で他に誰が主役候補に上がっていたのか知りたい。 ONE PIECE クロコダイル「復活は当然。あいつらは”覚醒”した動物系の能力者だ!」 獄卒獣って元人間なんですか。言葉もしゃべらないし人間的な知能や意識はないように見えましたが、悪魔の実の能力で得た動物化の能力が進みすぎて心身ともに獣人化してしまったということでしょうか。身も心も女王様のペット。ケダモノになってしまったのね。 ところでコアラの人が食べた実の名前が気になります。シマウマやサイなどは、ウマウマの実・モデル「シマウマ」やサイサイの実・モデル「サイ」と分かりやすいですが、コアラに関しては属分類から科分類まで遡ってもコアラ属コアラ科で、「コアラコアラの実」と語呂の悪い名前の実になってしまいます。目分類まで遡ったらコアラはカンガルー目に属するので、「カンガルーカンガルーの実」とさらに手の付けられない事態に陥ってしまいます。 名称を略して二文字にする手もありますが、カンガルーだと「ガルガルの実」になるんでしょうか。なんかすっげー強そうです。有袋類に付ける名前じゃありません。でもあいつらって、前蹴りで人間なら内臓破裂しかねない威力を出すらしいですから結構危険です。 NARUTO ナルトにかつての自分の姿を見いだした長門は、自分の命と引き替えに今回の戦いで死んだ者たちを生き返らせました。自分の答えを出したナルトに長門が衝突しなかったのは、長門が選んできた道が結局は自来也の夢、弥彦の夢と、誰かの夢を引き継ぐことだったので、「戦争の痛みと憎しみの連鎖にどう立ち向かうか」という問いへのナルトの回答が「俺はエロ仙人を信じる」という具体性がないものであったとしても、長門にとっては方向性が一致していれば思想の中身は本当はそれほど重要じゃなかったからなのでしょう。むしろ弥彦が死んだことで自分に道を示してくれる人物がいなくなっていたところにナルトが現れて道を示してくれたから、長門はすんなりとナルトに後を託す気にもなれたということでしょう。 ナルトに小南が花束を渡す演出はなかなかにくいですね。少女時代に自来也から花を渡され、そして今、小南が後を継いだナルトに渡すことで受け継がれていったということになるわけです。 演出は悪くなかったし、長門の死者蘇生の能力もあれだけ高性能な輪廻眼を持っていた長門ならそれくらいできてもおかしくはなかったのですが、全員蘇生はやっぱりやりすぎな感もありました。 戦争の痛みと憎しみの連鎖にどう立ち向かうのかに対するナルトの回答は前向きに対処するという姿勢を見せただけであって、実質ノープランに近いです。また、木の葉の犠牲者全員が生き返ったことで、結局ナルト自身には何も痛みは残らず、憎しみの連鎖を断ち切るということへの重みが軽くなってしまっています。 ただ、作者自身、憎しみの連鎖にどう対処するのかという重すぎる問題への答えなんて出すつもりはなく、そもそも描きたかったことは師と弟子との間で引き継がれていくということでそこは観点が違っているのでしょう。 ナルトの出した答えが問題への解答になっていないことや全員蘇生というご都合主義にも思えてしまう展開に賛否両論が出そうな回だとは思います。 ねこわっぱ!(読み切り) キンパツくんは絵馬にうっかり「妹が欲しい 大貴」と書き間違えていたらかなり犯罪臭がしていただよ。所持していた妹さんの写真も擬似○○○的なあれでかなりあれであれでしたし。 幼女、妹、猫耳、パンチラ、擬人化と、萌え要素をふんだんに詰め込んだ一作。とはいえ、これくらいの萌え要素はジブリでもよくやっていることです。パンチラ妹なんてジブリが20年前に通過した場所です。 とりあえず内容は普通に面白かったです。猫パパのキャラもかわいかったですし、こういうほんわかとした魅力あるキャラクターが描けるのは大きいことだと思います。 AKABOSHI たった108人の頭領のみで100万の軍隊を相手にせねばならん、と言われても、載宗たちのサイヤ人みたいな戦闘能力を見ていたら貧弱一般人の兵隊100万人くらい目標の半分くらいの人数でも余裕で皆殺しにできる気がします。普通に一般人が殺戮無双される光景しか思い浮かばない。クンッってやっただけ都市一つ吹き飛ばせる人とか出てきてもおかしくないし。 今のところ超人的な強さを持っているのは主人公サイドだけですが、そのうち敵側でも同じくらい超人なキャラも出てくるんでしょうかね。 ものすごくバランスの悪い足場の上で巨石を持ち上げている王進はいったい何の罰ゲームを受けているんでしょう。これ、王進がちょっとでも手を滑らせたら下にいる訓練中の兵士たちが大量死しますよね。こんな危なっかしい場所で訓練をさせられている兵士たちにとっても罰ゲームですが、平常心を養うための訓練だったりするのかな。 PSYREN ツンデリカだってデレたいお年頃なんですよ。だからわざわざ前フリで人のことを「厄介者」だなんて言ったんですよ。だって、あの場には同じドリフトの雨宮さんも一緒にいたのにアゲハに対してしか言ってないし。 九州にいたのは『PSYREN』第一話で登場した、赤いテレホンカードを追っていた二人。そういえばドリフトでもないのにサイレン世界やネメシスQのことについてかなり情報を持っていそうだったこの二人の存在もかなりのミステリーでしたね。 見た感じW.I.S.Eのような身体改造を受けている様子もないですし(確かコアを移植された人間は飲食不要の体になっているはずでお酒を飲むようなこともないでしょうし)、人間としてこの場所で生き延びている感じなので、W.I.S.Eとはまた別勢力として存在しているみたいですね。 これまでよくタブーや星将たちの手を逃れて生きてこれたなと思いますが、W.I.S.Eの地域警備担当者だった人の性格を考えたら、きちっと日本の隅から隅まで丁寧にパトロールしていたとは思えないので、日本の端の方に避難していれば全く気付かれることなく平穏に暮らすことも無理ではない気がしてきました。 アイシールド21 葉柱は体力を使い果たし、穴埋めの役割を終了(活躍できている描写がなかったので穴埋めできていたのかどうかは知りませんが)。そして残りの時間を進に引き継ぎます。 うーん。ただ一人厳しい選考のトライアウトを合格し、この重要な局面でわざわざヒル魔が指名するくらいなんだから、ものすごい特訓を積んで多少はアメリカチームを驚かせるくらいの技なり性能なりを身につけていると思っていたのですが別にそんなことはなかったぜ。 あまりにも不自然な超進化をするのもいいとは思いませんが、ラインバッカーなら筧や泥門レギュラー勢にもっと活躍できそうな人がいるのに「何で葉柱?」なんてことをまだ気にするのは、やっぱり私がどうでもいい細かいことを気にしすぎているのかな。 To LOVE る 停電が起きた瞬間に「いつものノリで」胸やパンツに顔を突っ込まれることを心配されているリトが少しかわいそうになってきました。これまでのトラブルだって、全て偶然起きた仕方のない不可抗力であってリト自身は何も悪くないのにね。リトくんだって別にわざと女の子の胸やパンツに顔を埋めたり、胸を揉みほぐしたり、股を開かせたりしているわけじゃないのに。なんか変態の言い訳みたいな一文ですが、リトくんに限っては本当にその通りなんだから仕方がない。何が悪いのかをあえて言うなら、この『To LOVE る』世界を包む運命が悪いのだと思います。 そして警戒していたにもかからず偶然による不可抗力でリトの顔を胸に埋めることになった古手川。これ誰のスタンド能力ですか?どんなに抗おうとしても定まった結果に行き着いてしまうって、もう本当にリトたちのいる世界には超自然すらも越えた運命的な力が働いているとしか思えません。 もしもこの世界の神を絵に表すことができたとしたら、それはきっと校長のような姿をしているのでしょうね。 ……あ! これってもしかしてネタバレじゃね?すごいことに気付いちゃったよ。 ▲ |