くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2009/09)

2009/10/7


ジャンプ感想(2009年45号)


家庭教師ヒットマンREBORN!

胸に埋め込まれていた匣を修羅開匣することで自分の肉体そのものを兵器に変形させたデイジー。これが真六弔花の奥の手だとすると、桔梗やブルーベルたちも同じように体内に匣を埋め込んでいるんですよね。ところで「修羅開匣」、「修羅開匣」って連呼されると、全然関係ないのに「修羅パンツ」を思い出してしまいます。あっちも違う意味で人間を越えていますが。

修羅開匣したデイジーの姿は病弱な少年からすっかり変わり、アミバ様のごとく上着を世紀末ファッションにはだけて着こなすワイルドな風貌に大変身しました。あの貧弱な坊やだったデイジーが修羅開匣を始めたおかげでこんなにたくましくなりました。女の子にもモテモテになりました。身長も伸びました。学校の成績も上がりました。
たくましくなったのはいいですが、手足は爬虫類化し、肩からは月光蝶のごとく光る羽根が生え、モチーフはどっちかに統一しろと思わず突っ込みたくなるところです。

敵の技はすでにパラレルワールドで目撃済みの白蘭によって分析・攻略済みだった真六弔花たち。仮にパラレルワールドにいる自分から情報を入手できるとしても、白蘭は8兆あるという各平行世界で敵の情報収集をしてそれを毎回自分の部下に教えないといけないわけです。エンドレスエイトの長門よりも気の遠くなる作業です。常人ならたかだが8回同じ出来事が繰り返されただけでリアルにイライラがつのって制作会社に抗議の電話を入れたりグッズを破壊してしまうような人だっているというのに、白蘭は平行世界の自分とはいえ、8兆回の繰り返しを飽きることなく続けたのです。最初の数千回くらいは情報収集しかしていなかったとしても、これだけですでに化け物です。
しかしデイジーの避け方を見ると、軌道を見切っているのではなく本当に覚えているという感じですね。覚えゲーですか。攻略法を学ぶ方も気合いが要りますね。
ディーノのピンチに割って入った雲雀。「並中で暴れるのやめてくれる?」と言いながらも自分がデイジーを吹っ飛ばして校舎を損壊させたことには全く触れないところはさすがです。校舎を傷つけていいのは僕だけなんだよ!的な愛情でしょうか。



ONE PIECE

バギーをうまく丸め込んで共闘に導いた白ひげ。白ひげの戦力なら力で強制排除することも難しくはなかったでしょうが、余計な消耗は避けたい今の状況を考慮して逆に味方に付けてしまう手腕は、力を誇示しなくとも彼の格の大きさを際だたせています。そして大物がガン首並べるこの戦場で、バギーの化けの皮がいつはがれてもおかしくはないのですが、彼はこのまま運と情勢が味方して周りから勘違いされるままルフィやイワンコフたちに並ぶ大物懸賞首になりそうですね。インペルダウン大量脱獄の主犯の一人、元ゴールドロジャーの船のクルー、白ひげと対等に並ぶ男、そしてマリンフォードの戦いで大きく名をあげるとなれば、軽く10倍の1億ベリー台にはいきそうですね。

予想以上にあっさりとルフィの味方についたハンコック。でもここまでストレートに行動してくれるとかわいいですね。恋する男を想うあまり「そなたを切りキザんで獣のエサにしてやる」とか口走っちゃう女の子とかかわいいですよね。
スモーカーの煙化を覇気で無効化したハンコック。チートすぎる性能のロギア系の能力でしたが、覇気が対抗手段となる模様。ルフィはすでに覇気の能力に目覚めかけていますし、覇気使いの先輩であるハンコックがすでにそばで味方として戦ってくれていますし、戦場には他にも敵のロギア系はごろごろいますし、ルフィの覇気修得イベントとしてはこの上ないほど好条件がそろっています。
ロギア系の能力には何かしら対抗手段を出さないと、いくらなんでも手の打ちようがなさすぎるというのは確かにありましたから、能力無効化というのは多少強引なところではありますが、これでなんとかロギア系の能力を持たない人たちもロギア系と対等に戦えるようになるというところですか。
しかし、覇気で悪魔の実の能力もなんとかなっちゃうのか………確かもの凄い苦労をして、他の能力者の力を無効化できるヤミヤミの実を手に入れていた人とかいたよね。立場ねーな。



BLEACH

苦労して集めたはずの十刃をあっさりと見限った藍染。上級大虚なら隊長格さえ敵わないはずだった虚たちに期待にかなうほどの性能がなかったのはともかく、今の今に至るまでそのことに気づかなかったあなたもどうかと思いますが。あと、元護邸十三隊で隊長格の能力も何人かは知っていたのに、その情報を全く部下と共有していなかったこともどうかと思います。白蘭さんなんて部下へのレクチャーを8兆近い回数続けていたというのに。
それから、これでもう十刃はお仕舞いのような発言をしていますが、ヤミーのこと、時々でいいから思い出してあげてください…
しかし、藍染が十刃を見限った本当の理由は彼らの協調性の無さもあったのかもしれませんね。放っておいたら何もしないどころか仲間内で争い、足の引っ張り合いまでする始末。藍染が十刃に待機命令を出した時も半数は指示をガン無視。彼らの実力がどうこう以前に組織としてまとめあげることに限界を感じていたのではと思います。

一方、破面の最後の残りのワンダーワイスと交戦中の白。他の死神たちとは違って特撮ヒーロー的な戦いぶりで、斬魄刀を使う気すらありません。というかこいつの斬魄刀どこいった。
そして白の「15時間イケる」発言が死亡フラグ臭いと思っていたらやっぱりなと。一護は今も虚化状態は1時間ともちませんが、戦闘の強さと虚化の持久力はあんまり関係しないみたいですね。
顔面に750cc(ナナハン)ブチかまされたような打撃を喰らって「だったらイケるぜ!」と覚醒には残念ながらいけず、白はリタイア。15時間はイケるはずの白の虚化が崩れたのはさすがに消耗を含めた時間切れを忘れていただけってこともなさそうです。相手の攻撃、状態変化を無効化するのがワンダーワイスの能力でしょうか。



賢い犬リリエンタール

この漫画って、リリエンタールのニコッ顔に対して苛つくと思うか、かかわいいと思うか(うざかわいいも含めて)で評価が分かれるような気がします。私は前者なのでちょっと…
ジャンプに萌え犬キャラならすでに狗村隊長がいるじゃないですか。モフモフするならあっちのがいいです。



PSYREN

黒雨宮さん、あれはないわー。どこのガングロギャルだよー。せめて髪も黒髪にしてほしかった。

碓氷のデリートスパイダーは雨宮さんに後遺症を残していました。消えていく記憶、そして覚醒しようとする黒雨宮。雨宮さんも裏人格が覚醒したら虚化するんでしょうか。

黒雨宮「暴力と欲望から産み出されたこのアタシが雨宮桜子の真人格となるのよ」

これって、今まで見てきたイカレ雨宮さんはこいつが表に出かけた状態だったってことなんでしょうか。「暴力」は分かるけど、「欲望」はどこにあったんだろう。破壊欲?それとも「狂気」という単語が誌面上NGだったから無理に変更したということでしょうか。

雨宮「腕一本もーらった」

シャイナ戦の時に言っていたこれも「腕一本欲しい」ってことで欲望扱いになる?
関係ないですが、上記の台詞を検索して確認しようと思って「腕一本」まで入力したところでGoogle先生は雨宮さんのことだと認識してくれたようで、すぐに「腕一本もーらった」を検索候補に出してくれました。

でもこのガングロギャルと狂気の雨宮さんが自分の中では一致しない。なんていうか普通の悪役キャラというかんじで全然サイコホラーを感じないし。むしろ最終的には、自称暴力と欲望の権化の黒雨宮をブチ切れ雨宮さんが圧倒して黒雨宮を涙目で服従させるくらいのことはすると思います。

天戯弥勒とネメシスQの主の姉弟のいた孤児院に調査に出向く影虎とハルヒコ、ランのコンビたち。しかしその調査もすんなりとはいかない模様で、孤児院にはあの後に星将となるジュナスがいました。なんで影虎さん、この人はいつも死にかけるような目にばかり遭うんだろう。ジュナスに切り刻まれたり(すでに確定事項)、SM男にフルボッコされたり、おばあちゃんの乗った自転車にひかれてタイヤが腹を貫通したり。



べるぜバブ

ラミア「師匠は立場上、一人の王子をひいきしちゃいけないんですよ!!」

これってベル坊以外にも大魔王の子供とその媒介が登場する伏線でしょうか。確かに大魔王という身分なのだから、側室の子まで含めて跡継ぎ候補が何人もいてもおかしくはないです。
東条を倒した次の展開は、大魔王の血筋の赤ん坊が5人現れて、どの子が真の魔王の子となるかで王位争奪戦。王子はまだ赤ん坊で戦えないので、媒介者とその仲間たちでチーム戦です。男鹿と石矢魔の四天王を足せばちょうど5人で大将、副将、中堅、次鋒、先鋒で数もちょうど合います。



めだかボックス

第21箱「やり過ぎだ」

これは今の展開に対するセルフつっこみでしょうか。
こういう展開自体はかなり西尾維新ぽいところではあるのですが、当初の路線からジャンプお決まりのバトル路線にシフトしちゃうんでしょうかね…



鍵人

第一話の時から比べると線が細くなって繊細な絵柄になってきましたね。まだ若干絵柄に安定性のないところもありますが、わずか数ヶ月の間にここまで変わって成長しているのも凄いです。
順位はもうかなりヤバイか手遅れな位置にまで来てしまっていますが、前フリや出し惜しみをやめたここ数週の展開はかなり面白くなってきていると思います。このまま終わらせてしまうのはもったいないので、もう少し続いて勢いをどう持ち直していくか見てみたいところです。

アスラの「死の王」は相手の脅威に反応して形を変える性質。そしてアスラが興奮すればするほど大きくなり、気分が萎えれば「死の王」も萎えて小さくなってしまうというなんともエッチな能力でした。まさにこれが俺のエクスカリバーだと言わんばかりの能力です。さすが全裸の妖精を付き人にしているだけのことはあります。
初登場時に「死の王」が巨大化して数万の兵士を相手に全体攻撃ができたのも、大量の屈強な男達に囲まれてこうh……それだけ大きな脅威だったからというわけですね。

今回もクロケット将軍の時と同様に精神論でなんとかしてしまったのはちょっと残念。残り一発の絶刀空閃をどう使うかで策を練ってほしいところですが、他のところで使わせる予定なのかな。


2009/9/29


ジャンプ感想(2009年44号)


BLEACH

・扉絵
一番左にいる人が誰なのかガチで分からない。白哉っぽいけど、白哉だったらもっと髪は長かったはずだし。弓親にも見えますけど、弓親だったら左目のまぶたのところに植物的な物が生えていたはずだし。
とりあえず一番右側の見切れている人がチャドであることは分かるのですが。作者のお気に入りで扉絵登場率が高くて、それでいてこういう扱いを受けるのは彼しかいません。

先週の京楽は「黒」指定でどこを切ったんだろうと思ったら虚穴でした。頭部とか顎髭とか眼球の水晶体部分とか、狙えそうな場所はいろいろとあったのですが、割とストレートなところで来ましたね。しかし、ヴァストローデクラスの十刃なら始解の京楽に不意打ちで攻撃されたくらいではやられはしないだろうと踏んでいたので、先週の一撃も致命傷からは程遠いと予想していたのですが、ところがどっこい、これが現実・・!突然回想シーンを始めて自分から死亡フラグを立てたと思ったらこの結果。夢じゃありません。
二人して全裸で何かの体液まみれになっているスタークとリリネットの姿はどう見ても事後です。本当にありがとうございました。どうでもいいですが、藍染に出会う以前の二人が破面化した姿になっているのはなぜなんでしょう。上級大虚なら人間に近い姿はしているでしょうけど、仮面も割れちゃっていますしね。

そして残る十刃はハリベルのみとなったところで藍染の「もういいよ」宣言。さすがにこの連戦には久保先生藍染も飽きてきたのか、戦闘中のハリベルを強制終了してしまいました。
自分の老化能力で老死したバラガン。多対一の戦闘で倒され孤独に死んだスターク&リリネット。そしてハリベルは藍染の勝手によって犠牲死と、三人とも自分の司る死で終わりを迎えたことになります。
うーん、それなりに強いことは強かった十刃上位三人でしたが、やはりこれで終わり?感はあります。
ヴァストローデクラスの大虚は隊長格数人が束になってもかなわないと言われ、それがさらに破面化して信じられないくらいに強くなっている。4のウルキオラは帰刃第二形態まで見せて、隊長格でさえかなわない強さになっていた一護をほぼ逝きかけましたのところまで追いつめました。
そんな前フリがされていた後ですから、十刃の三人(+その従属官)とも一人の死神の命も取れずに倒されていってしまったのはなんともがっかりなところ。副隊長数人が重傷を負っただけです。射場さんあたりはもしかしたらアヨンに焼き払われた時に本当に死んでしまったかもしれませんが、あの二枚舌についてはノーカンで。
しかし、一護と戦ったウルキオラ、グリムジョー以外の十刃は、隊長格一人以下を相手に倒されてしまっていますから、実はそれほど強くはなかったということでしょうか。もうディ・ロイがどうこうどころの話じゃありません。単純に「ヴァストローデは隊長格よりも強い」という話が大嘘と考えれば今に至る展開だってそんなに不自然ではありません。全部エターナルフォースブリザード小僧の戯言だったのでしょう。

ワンダーワイスと虚園に残っているヤミー以外の虚戦力がなくなった藍染。ここからは元死神トリオだけで全部蹴散らすつもりでしょうか。結局、虚園の虚たちは死神たちの内部抗争に巻き込まれて死んでいったかたちになって、なんともかわいそうではあります。
さすがにこの後、真・十刃みたいなのは出さないと思っています。そう信じたい…



NARUTO

サスケの様子がおかしくなっているのはサスケ鬼畜化展開への前フリでしょうか。天照を修得した時は水月らの仲間を守ろうという思いで覚醒したのに、その仲間も今では道具レベルくらいの扱いとなっているようです。香燐の扱いが悪いのは前からだったかもしれませんが。

五影会談の場から逃走するダンゾウたちとそれを追おうとするサスケ。サスケのように社会的な犯罪者になった人物ならともかく、ダンゾウのように木の葉の里のトップという重要な地位に就いている人間が執るにはいささか問題ありな行動です。後々余計に面倒なことになる気もしますが、洗脳が失敗した時点で他国との折衝はもう後は野となれ山となれなつもりなのでしょうか。
そして目の前で会談の主題であった暁の問題人物が暴れているのに、「腰が痛いから」という理由で放置を決め込む土影以下の忍たち。お前ら何しに来た。
そんなやる気のない土の人たちに変わってサスケの行く手を吐瀉物で阻む水影。水影様、あなたは南方熊楠(from 『てんぎゃん』)ですか。これは厄介な能力ですね。名前からして触れたら体が溶解してしまう類の物なのでしょうが、口から嘔吐された物体であるのがまた精神的にも多大なダメージを与えることでしょう。危険物でなくても迂闊に近付こうという気にはならないはずです。
しかし、この溶遁の術に一つだけ弱点があるとすれば、それは水影が美人の女性であるということ。サスケにその線は薄いかもしれませんが、特定の人たちにとってはむしろご褒美。彼女の吐瀉物くらい喜んで向かってくることもありえるかもしれません。



保健室の死神

・関連動画


しかしなんで般若なんでしょう。般若の面は女性が激昂した顔がモデルと言われていますが、ヤンデレで美作くんへの嫉妬に狂う本好くんの情念が彼の顔をこのようにしてしまったということでしょうか。
あの包丁でアシタバくんを****した後は八宝菜を作って美作くんのところへ行くつもりでしょうか。
本吉くんを男の子にしたのは大きな失敗でしたね。



バクマン。

『To LOVE る』ディスってるんですか。
あと、痴女に押しかけ女房される方の漫画もジャンプ編集部的にはラブコメとカテゴライズされているのでしょうか。私はあれはサイコホラーだと思うのですが。どっちにしろラブストーリーにはならないから問題ないのか。

山久「あとは毎週3カット以上女の子の下着が見えてる絵を入れてくれればOKです」

下着シーン

ちょうど3カット。つまりこういうことですか。
とうとう掲載誌上でタイムラグ無しでネタを取り入れるとは……大石先生、大した奴だ…



ぬらりひょんの孫

・今週の羽衣狐様に○○○○○○されたいスレ
羽衣狐様の幼女姿を拝顔して幸せだと思っていたら八年後にその時親父が羽衣狐様に惨殺されていたことに気付きたい。

遠野での修行は終わり、遠野妖怪を引き連れてリクオは京都へと向かいました。
正直、羽衣狐サイドの展開がキャラ魅力も相まって面白くなってきている反面、リクオの地道な修行展開の方はなんともがっかり感が漂っていたので、早々に修行は切り上げてリクオのふてぶてしさと大物ぶりを復帰させてくれたのはいいところだと思います。
それにしても、リクオは本当にツンデレ殺しだな。



めだかボックス

校舎崩壊のお知らせ。
翌日、校舎のあった場所が瓦礫の山となっていても、生徒会長のことをよく知る生徒たちは「いつもどーり普通普通☆」と言うのでしょうか。そんな学校行きたくねえ。
超人キャラのスペックのインフレ化が進んで範馬勇次郎コースを辿るのは、西尾作品に登場する哀川潤もそうでしたが、雲仙くんはスーパーボールとか糸とかじゃなくて、腕っこきハンターを4人ほど用意した方が良さそうですね。


2009/9/21


ジャンプ感想(2009年43号)


ぬらりひょんの孫

・今日の羽衣狐様に○○○○○○されたいスレ
羽衣狐様を最強の結界と式神と妖刀で出迎えたのに、それを苦もなく粉砕されたあげく、「早くその最強とやらを見せろ」と罵られたい。


巻頭カラーでもひたすら羽衣狐をピックアップすることに余念がない椎橋先生。扉絵の主人公リクオがどう見ても羽衣狐様を引き立たせるための添え物オブジェ的な扱いですらあり、その辺からも椎橋先生の本気が伺えます。
羽衣狐のカラーはやはり白黒を基本とするようで、カラーページであえて色を塗らないという反逆児なことまでやっています。いっそ、カラー3ページをオール白黒でいくというのも今までになかったパターンで新しい気もしますが、それをやっちゃうと「椎橋先生、原稿間に合わなかったのか」と不要な心配をされる危険もある諸刃の剣。

さて、羽衣狐を結界内にとらえた、最強の結界使いと最強の式神使いと最強の妖刀使いの三人。
自称陰陽師最強の意地を見せられるかの勝負です。が、最強の式神は足止めにすらならず、最強の結界は羽衣狐どころか配下のがしゃどくろに破られるというあっけない結末。羽衣狐様に「最強(笑)」と嘲られる有様となってしまいました。Mにはある意味たまらない展開なのかもしれませんが。あと、がしゃどくろは語尾にハートマークを付けるな。キモい。

「最強」を連呼していたわりには、是元の結界に封じられていたがしゃどくろにすら結界が通用しなかったということは、彼らの実力は十三代目には遠く及ばなかったということですね。なんだかんだで陰陽師側はまだ本命のゆらたちの3人が残っていますから、あっけないやられ方(まだ死んでいません)ではありますが羽衣狐との実力差を見せるうえではこんなところなのでしょうかね。



ONE PIECE

>ブルックの一宿一パンツのご恩返し

ブルックは本当にパンツを見せてもらったのか。いや、あの悪魔を召喚しようとしていた人たちの恐れぶりからしたら、見せるだけではなく献上までしていた可能性もありますが。
この後ブルックが手長族の盗賊達を退治して、後々の伝説として語り継がれることになるのでしょうかね。『バキ』の花山家の侠客立ちの伝説のようなかたちで。

たった一枚のパンツを貸し
一夜で亡くなるはずの名が

旅の悪魔に助けられ
たった一夜の恩返し

五臓六腑は失われて
一歩も引かぬ骨身立ち

とうに命は枯れ果てて
されど倒れぬ骨身立ち

とうに命は枯れ果てて
男一代骨身立ち

そして代々家長の背中に彫られることになるパンツを持ったアフロ骸骨の入れ墨。



NARUTO

雷影の左腕を犠牲にした攻撃は須佐能乎でガードしていたサスケにも大きなダメージを与えていました。そのチャンスを逃さずギロチンドロップ(※)でトドメを刺そうとする雷影。
※ギロチンドロップ:仰向けに寝ている相手に対して足をマットと平行になるかたちで伸ばしてジャンプして首元目がけて叩きつけるプロレス技。ハルク・ホーガンがレッグドロップという名前でフィニッシュホールドとして使用していた他、大阪プロレスのアジアン・クーガーなどのレスラーがこの技を多用している。

それを天照の変化形態で迎撃しようとするサスケ。我愛羅の介入でここは両者ノーダメージで済みましたが、このままいっていたら危なかったのは間違いなく雷影の方でしたね。片腕を何の躊躇もなく切り落として戦闘続行の準備に入る心構えも大した奴だですが、あの位置での黒炎のカウンターはかなり危なかったと思います。足に黒炎を食らう程度で済めばまだいいですが、下手をしたら雷影のお尻の位置、もしくはもっとピンポイントの位置にあの黒炎のトゲトゲが刺さってアッーーー!!なことになっていた可能性だってあります。さすがにそっちは切り落としてどうにか済ませられるものではないはずです。素手で去勢を決行するどころの話じゃありません。雷影様、全盛期のザ・グレート・サスケ以上に体を張りすぎですよ。

サスケ「で…オレが帰ったとして……そっちには何がある?」

ですよねー。
うん、まあ、とりあえずサスケは大蛇丸と暁に加担した国際的な反逆者ですから、程よく情報収集のために尋問拷問等を受けた後は見せしめのために公開処刑でもされるんじゃないでしょうか。
そんなサスケを今になっても「なんでオレたちのところに戻って来ねえんだってばよ!」と言っているナルトの執念には狂的なものすらありますね。

あとカンクロウが使っているカラクリ人形はやっぱり蠍のボディですかね。彼の本体はあの筒の中でしたけど、なんか死体を再利用しているみたいでまさかなと思っていたのですが。



BLEACH

京楽「ボクの花天狂骨の能力は、童の遊びを現実にする事」
京楽「ルールは花天狂骨が決め、花天狂骨の霊圧領域に入った者は全て、強制的にそのルールに従わされる」
京楽「ボクを含めてね」

これまでも多種多様な能力が出てきた斬魄刀ですが、花天狂骨は攻撃特化ではない念能力っぽい能力を持っていますね。あと、影鬼や艶鬼もまだ花天狂骨の始解状態が持つ能力の一端のようですから、まだ卍解はしていないんですよね。なんだか回りくどい能力ですが、回りくどくて扱いが面倒な能力ほど強力な威力を持っているのは念能力でも同じこと。
逆に、花天狂骨ほどはっきりと「能力」の特殊性を見せられてしまうと、檜佐木や大前田たちの始解の能力って何だよという気もしてしまいますが。斬魄刀の能力が、形態が鎌とかモーニングスターに変わるだけとか、松本や吉良あたりが聞いたら鼻で笑われそうなところでもあります。



賢い犬リリエンタール

リリエンタール「リリエンタールの能力は、人の心を現実にする事」
リリエンタール「ルールは人の心が決め、リリエンタールの力の領域に入った者は全て、強制的にそのルールに従わされる」
リリエンタール「ボクを含めてね」

毎回何かしらのリリエンタールの力と人の心によって起こされる異変を謎解きしていくという話になるのでしょうかね。今回は気が付いたら異変がなくなっていたというかたちで謎解きというほどでもありませんでしたが。
あと、お菓子をキーアイテムにするのなら、もう少しちゃんと描き込みを入れてほしかったです。お菓子というか、ピロシキか何かにしか見えなかったし。



保健室の死神

『Muddy』の人という時点ではあまり期待はしていなかったのですが、結構面白くなってきたんじゃないでしょうか。お話の展開としてはオーソドックスなところが多いですけれど、キャラクターの個性で程よくメリハリが付けられているんじゃないでしょうか。ゴスロリ校長先生もいいですね。
しかし、あんな教員としては個性的すぎる格好をしているのに生徒に全く認知されていないって、普段どれだけ生徒の前に姿を現していないんですか校長先生。



こち亀

今週の話はいい人情話……ということになるんでしょうか。うーん…
正直、まったく共感できなかったうえにおかしいだろという疑問すら湧いていました。

古い職人の丁寧な仕事ぶりから学ぶべき事があると考えるようになったこと、そこまでは別に間違ってはいないと思います。が、しかし、だからといっていきなり会社を辞めてしまうのはどうなんだと。この先はっきりと何をするかというプランもなさそうですし、あまりにも短絡的に行動しすぎていないかと。建築デザイナーを辞めて、当人がもう潮時と思っていた父親の家業でも継ぐつもりなのでしょうか。彼だって固い決意をして、海外にまで学びに行ってかなり苦労をしたうえで一流の建築デザイナーにまで登りつめたでしょうに、それを何でこれまでの人生を全否定してこんな簡単に投げ捨ててしまうのかと。建築デザイナーとしてやってきたことがまるで間違っていたかのような扱いすらしているのがなんとも納得しかねるところがあります。彼のいた会社は何か悪行でも働いていたのでしょうか。
建築デザイナーとして積み上げてきたものがあるのなら、そこから職人としての手間のかけ方を取り入れていくやり方を模索していった方がちゃんと世の中に自分のしたいことを反映できるんじゃないでしょうかね。もういい加減仕事を引退しようと思って土地の買収でまとまったお金を手に入れてのんびりとした老後を過ごそうとしていた矢先に、それを阻止されたあげくに息子にいきなりニートになって舞い戻って来られてもオヤジさんだって困るんじゃないでしょうか。


2009/9/16


ジャンプ感想(2009年42号)


賢い犬リリエンタール(新連載)

        ___
       /     \ キリッ
      /   \ , , /\
    /    (●)  (●) \  くらいところにおっこちるのは
     |  U    (__人__)   |  こわいですぞ?
      \      ` ⌒ ´  ,/

あの犬の顔で「キリッ」ってやられるともうこれにしか見えないんですが。


うーん、可もなく不可もなくで、ものすごく印象の薄い漫画でした。終わり。
になってしまいそう。
ギャグ要素がもう少し高かった読み切りの時の方がまだ面白い印象があったかなあ。

読み切り→連載化で大きく変わったのは、リリエンタールを不思議な力を持つ重要機密存在にして、それを狙う連中も登場させて、ある程度シリアスなストーリー展開を盛り込むようにしてきたことですが、私的な感想はこの改変は失敗としか思えませんでした。私がギャグ漫画としてもっとはっちゃけてくれることを期待していたせいか、このシリアス路線にはイマイチという印象しかありません。まじめなストーリー物として読むにはアラが多すぎますし。
あと、作者の画力が正直高いとは言えず、シリアス展開の見せ場と思える黒服のバス襲撃のシーンや海底で巨大魚に襲われるシーンなどが、あまり迫力のある絵にならず大したインパクトを表現できていないことも大きいと思われます。例えばこの展開を、大暮維人氏あたりの精密で高画力の人で再現したら読者に与えるインパクトもまるでえ違ったものになっていたはずです。まあ、そこまでいってしまうともう別物の作品になってしまうので、比較するのもどうかというところはありますが。漫画は絵の上手さが面白さに結びつくわけではないことは確かですが、それでも作画が上手ければ面白くなりえるパターンもあるなと、ちょっと思ってしまいました。



NARUTO

雷影様ノリノリでござるの巻。雷影様が腰に巻いているのはやっぱりチャンピオンベルトだったんですね。彼のフィニッシュホールドからするとジュニアヘビー級でしょうか。そろそろこの人達を忍者と呼ぶことに抵抗感が出てきました。いや、個人的には大好きなんですけどね、こういうノリ。
サスケと雷影の戦いを柱の陰から見ていて「忍とは雑な戦い方をする」と言っていたサムライの人は、その勘違いをますます大きなものにしてしまいそうです。後々、鉄の国で「いいか、忍と戦う時に注意しなくてはならないのは相手に組み付かれることだ。忍は主にプロレス技を得意とする。常に間合いを取って戦え」のような教えが広まってしまうかもしれません。忍が相手をかついだら用心せい。

月詠、天照に続いて須佐能乎までも発現させたサスケ。天照の黒炎もイタチを上回る使い方を見せ、そろそろ兄のスペックを追い抜いて来た頃でしょうか。
一度燃え移ったら消すことができないという、イエローテンパランスの肉片並にタチが悪くていやらしい性質を持つ天照の黒炎。サムライも食ってパワーアップッ!それを自分の身に纏うことで、おれのスタンドに弱点はない、と完全防御を完成させたかに見えたサスケ。並の忍者が相手ならここで「護身完成!!」と喜んでいたところですが、それを強引に打ち砕いてきたのが雷影でした。左腕の犠牲覚悟で攻撃するところは少年漫画の主役的な熱血度があります。バキバキ鳴っているのは須佐能乎の骨でしょうからサスケ自身のダメージは少ないかもしれませんが、月詠以外の奥の手が全て破られた形になってかなりまずい状況ですね。



べるぜバブ

東条は腕っ節は並はずれて強いけれど、性格はわりと爽やかで無害な人間だと思っていたのですが、今週でその認識を改める必要が出てきました。

・道端に全裸の赤ん坊がいる→かわいい→だから飼う

この発想はかなりデンジャラスです。モストデンジャラスです。試合開始前にスクリューキッドとケンダマンに乱入されて倒されてしまうくらいのデンジャラスぶりです。
これは一歩間違えれば、こういうことにもなりえます。

・道端に全裸の少女がいる→かわいい→だから(ry

これで東条がいかに危険な男であるかは分かったはずです。

東条の右肩のやつは、元からああいう入れ墨をしていたというオチでしょうかね。ベル坊に会う前の東条の右肩の状態が一切描写されていませんし。



SKET DANCE

3ページ目からまったくスルーされたかたちになっていた冒頭のヘリウムネタはなんだったんだろうと思っていたら、最後の風船の伏線のためですか。センターカラーの上手い使い方ですね。コミックス収録では白黒になってしまうだろうから、本誌限定ネタですね。
しかしヘリウムの件ですが、これ、ヒメコはボッスンとの間接キッスになるのですがそういうこともあんまり気にしないタイプなのかな。この年頃がちょうど一番そういうことを気にする方だと思うのですが。
あとボッスンがボンベの加減をミスらなかったら1ページ目のホースを加えたヒメコの顔はギャグフェイスではなく擬似○○○状態になっていたわけで、ボッスンは二重の意味で失敗をしでかしてくれていました。コマちゃんのようなエロス要素はあっても、明確にエロスと分かる表現や露出は決してやらないのが篠原先生らしいとは思いましたが。
例えばこれが『To LOVE る』だったら、ボッスンがボンベの加減を間違えたせいでホースが想定外の動きをして、ホースがヒメコのスカートかパンツの中に潜り込んでしまうか、ヒメコの服が脱がされるか、ボッスンの顔がヒメコのスカートの中に潜り込むことになっていたはずです。後者二つは自分で書いていて正気を疑いそうになりますが、過去に実際にそういう漫画が存在したんだからしょうがない。



ぬらりひょんの孫

羽衣狐は部下を引き連れて総出で結界を落としにかかっているのに、攻め込まれることが分かっている陰陽師側はなぜ何の対処も打たないのか。という疑問は早くから出ていたところですが、人材不足と陰陽師側の協調性の無さがアンサー。特に灰吾さんに関しては「ああ、あいつは別にやられちゃってもいいよ」くらいに思われていたのでしょう。

あと先週の感想の続きになりますが、薬物使用でマックシング状態で襲ってきた灰吾を「思わず妾が殺してしもうた」と言っていた羽衣狐。「思わず」とあるように相手の勢いに押されてうっかりやってしまったわけですが、中年のオヤジが目を血走らせて服を破いて半脱ぎの状態でまっしぐらに襲ってきたら、例え大妖怪でもうら若き女子高生の体である羽衣狐様が女性としての恐怖を感じて思わず自己防衛の手段を執ってしまっても仕方なかったと思います。『To LOVE る』でいえば校長が「服など着ている場合ではありますまい」して追いかけてくるようなものです。選択肢の第一に「そくざにころす」が出てきてもおかしくありません。

さて、ここに来てようやく残る分家の当主が一致団結して、策も立てたうえで羽衣狐を迎え撃つという面白い展開になってきました。ルックスもこれまでの使い捨ての人たちとは違って、そこそこにいい戦いをしてくれそうな人たちです。
あくまで「そこそこ」なわけですが。展開上、やっぱり彼らは羽衣狐の強さを印象づけるための捨て石になってしまうわけで、3人仲良く生き肝食べられちゃうんだろうなあ。羽衣狐様、今夜はご馳走でしょうか。3人分もあれば料理にもバリエーションが付けられそうです。



めだかボックス

人吉「そのふざけた鎖が俺の制服にかすりでもしたら」

まあ、元々利害関係なんてない間柄でそれが頼まれ事をされたから親切にも肉体労働をしてあげていたのに、そこを背後から鎖を取り出して襲われそうになっていたと知ったら、さすがに文句の一つも言いたくなるでしょう。
呼子さんの方にしてみても、出した鎖をどうにもできなくなってしまったこの気まずいシチュエーションの中、おまけに他二名の風紀委員はかぎ爪と自転車を武器として持参していたのだから、「ふざけた鎖」なんて言われても何も反論できなかったでしょうね。かぎ爪はともかく、自転車は誰か止めようとは思わなかったのか。

雲仙の攻撃の正体はスーパーボール。FF6では5000以上のダメージが与えられる低レベル攻略では必須となる武器です。「素材に気を使ったりなんだり、武器になるようそれなりの改良はほどこして」というあたりはいかにも西尾維新ぽい台詞でした。武器のセレクションも『人間シリーズ』で登場した特注ハサミとか金属釘バットのように西尾維新が好みそうなところですし。


2009/9/8


ジャンプ感想(2009年41号)


保健室の死神(新連載)

肌荒れが…

『MUDDY』の藍本松先生の新連載です。
顔は怖いけど性格は優しい先生というのは漫画のキャラクターとしてはわりと王道なところですが、これを主人公に持ってきたのは珍しいかもしれません。ただちょっとハデス先生の顔もイケメン気味なところがあるので、話数が進む内に怖い顔の属性が消えてただのイケメン顔になってしまわないように気をつけてほしいです。
個人的には第一話の掴みはオッケー。病魔という異形との戦いでバトル化しそうな要素もありますが、そちらの路線を推し進めるよりもハデス先生と生徒たちのアットホーム溢れる触れ合いドラマの方に期待したいです。バトル物でもコメディ物でもどちらでもいける余地を残している反面、『MUDDY』の時がそうでしたが、明確な路線や目的が宙ぶらりんなまま作品としてどこに向かいたいかよく分からないまま話数を重ねてしまう恐れもあるので、物語の方針は早い内からきっちり固めてほしいところです。



ONE PIECE

次第に混沌としてきた戦場。そして混戦の中、センゴクたちは予定を無視してエースの処刑を強行しようとします。
そんな中、家族のことを思って怖くなって逃げ出そうとする海兵をためらいなく始末する赤犬。ロビンの過去編でも、まだ中将だった赤犬はオハラの一般市民を大量虐殺させていましたし、昔からこういう冷酷な判断を下すタイプなのでしょう。ドフラミンゴの言うとおりどちらが悪とも正義とも言えない状況です。現状はエース視点で話が語られているから白ひげ勢力がいい奴に見えますが、白ひげの側にしても彼ら海賊の本業は略奪行為なわけで、単純に彼らの方が正しいとも言えないところもあるわけで。
まあ、『ONE PIECE』世界には略奪行為を一切しない無害な海賊もいますけど。果たしてそれも「海賊」と呼ぶべきものなのかは知りませんが。

さりげなく描かれていましたけど、おつるさんも能力者でしょうかね。洗濯系の能力でザブザブの実とかでしょうか。おつるさんの戦闘シーンも早く見せてほしいです。おばあちゃんが襲いかかる屈強な海賊達を次から次へとザブザブ洗って干しまくっている光景とか、かなりシュールですよ。



BLEACH

相変わらずなかなかやる気を出さないスタークと、それをあれやこれやとなだめすかして戦わせようと必死になっているリリネットの二人関係が、『バクマン。』の平丸先生と吉田担当編集の関係に似ています。でもスタークが仕事から逃げてバラガンとかハリベルのところに駆け込んだとしても、相手にしてくれないどころか門前払いで済まされそうですね。それなりに人付き合いが良さそうなのはザエルアポロかヤミーあたりでしょうか。他の十刃に関しては、

・ウルキオラ:基本愛想が悪い。しかも仕事命のタイプだから根本的にスタークとは折り合えそうにない
・ノイトラ:自分より上位の十刃には嫉妬心丸出しで、しかも隙あらば足を引っ張ってやろうとするからダメ
・グリムジョー:ヤンキー怖い
・ゾマリ:変態。とても手厚くもてなしてくれるかもしれないけど、空気に耐えられない。あと得体の知れない植物とか毒性爬虫類の成分の入ったお茶とか出してきそう
・マリモニーロ:なんか部屋が薄暗くて居心地悪い

やっぱり消去法で逃げ込めるのはザエルアポロかヤミーのところくらいになりますね。ヤミーなんてあのウルキオラに対してさえもかなりフレンドリーな関係を築いていましたし、一番人間関係を円滑にできていたのが彼なんじゃないでしょうか。

しかし、スタークのことを快く思わない下位の十刃や十刃落ちたちからは、「あれでいて1十刃なんだから羨ましい」とか「何であいつが虚園の看板十刃なんだよ」とか言われていそうです。



ぬらりひょんの孫

今週は羽衣狐様の着替えシーンに3ページも費やすという力の入れっぷり。わざわざタイツを履く描写を入れているところにこだわりも感じられます。『バキ』で例えるなら、ここはオリバやジャックがステーキを食っているシーンに相当するところになりますでしょうか。

そしてお食事のシーンですが……
どういうことなの…
淀君時代は生き肝を口吸いで踊り食いしていた羽衣狐様が、今では文明開化の波にかぶれてしまったのか、調理済みの肝をフォークとナイフを使って食べるという非常に残念なことになっています。
ロング黒髪セーラー服の美少女へとビジュアルチェンジをしたことで登場時から人気の高かった羽衣狐Uですが、ビジュアル面だけでなく、淀君時代と同じであればこの羽衣狐も人の生き肝を口吸いで摂取するというMの方々の本能を刺激してやまない所行をするはずという設定もまた人気の要因だったはずです。
彼女に関して熱く語られる声の多くは「羽衣狐様に生き肝を吸われたい」、「羽衣狐様に踏まれたい」、「羽衣狐様にボッコボコに殴り倒されたい。その後で唾を吐きかけて立ち去られたい」、「羽衣狐様にタイヤキを二つに割られ、全然アンコの入っていない尻尾の方を渡されて、「ははは……まいったね」と少し凹んでるところに、アツアツのアンコを顔面に喰らいたい」、といったものであり、せっかくの生き肝をこのようにお上品に少年誌的にも差し障りのない絵面で食べている光景なんてまるで期待されていないところでしょう。せめて調理された生き肝を一切れつまみ上げたところで「妾、肝料理はバター炒めしか認めないの」と言って皿ごとゴミ箱に捨て落とすくらいのことはやってほしいところです。

ところで、全裸で就寝なされていたところを起こされて、そこから制服+黒タイツに着替えて登校なさるのかと思ったら、「夕食は言う通りにしてくれた?」とどうもすでに夕食の時間になっているらしいです。
どういうことなのでしょう。お嬢様は帰宅してから全裸で仮眠を取って、それから夕食の時間に起きてわざわざ制服に着替えて食事を取っているのでしょうか。それとも寝坊して気付いたらもう学校が終わるどころか夕食の時間になっていたことを知らされて、あわてて食事にすることにしたのでしょうか。後者なら羽衣狐様にはドジッ子属性もあるということになり、場合によっては「遅刻しちゃう〜」と叫びながら生き肝をくわえて走るお約束な羽衣狐様の姿が見られる可能性もあるわけです。前者だと下手をしたらただのコスプレフェチになってしまうので、私は後者を推します。

あとビジュアル系ロックバンドな格好になってイケメン度をアップさせてきた茨木童子ですが、顔のところ木材のせいで微妙に格好良くない。やっぱり胸元から木材が生えているのがなあ。



家庭教師ヒットマンREBORN!

白蘭は常時スナック系のものを食べていないと落ち着かない性格なんでしょうかね。ストレスの発散で食べることに走る人もいますが、このままいくともうあと10年もしたら白蘭はメタボ体型になっているだよ。



鍵人

王道ではありますが、ベタすぎる展開続きのせいか、順位も落ちてきてしまいましたね。今週になってようやく『カトブレパス』の時には出せなかった魅力ある敵キャラを登場させてきましたが、はたしてこれがテコ入れになって間に合うか。
しかし、衣装が中世風の鎧だったり黒スーツだったり、世界観にまとまりが…

鍵人の鍵穴が開く位置はどうやらランダムっぽいですが、運が悪ければ尻とかかなり恥ずかしい位置に鍵穴が開いてしまう危険もあるわけですね。ただし鍵武威は尻から出る。
左目に鍵穴が開いてしまった人とかもかなり肉体的にも精神的にも痛そうですけど、尻から魔法発動になるのとどっちが辛いでしょうかね。毎回妖精さんに尻に鍵を差し込んでもらうとか、どんなプレイだよ。


2009/9/2


ジャンプ感想(2009年40号)


べるぜバブ

不良漫画的に見れば、男鹿と東条のこの二人、後々いい仲間関係になりそうですが。
登場時期が遅いので三橋と伊藤のコンビ、というほどではないですが、三橋と今井くらいの距離感で。



ONE PIECE

掲載順のせいか、オーズの顔が東条にちょっと似てるなと思ったらツボに入ってしまってせっかくのいいシーンがまともに見られませんでした。

白ひげ対海軍戦は絵がもう凄いことになっていますね。ちゃんと大勢力が棒立ちすることなく動き回っているからこの迫力も出ているわけですが、描く方はかなりのエネルギーを使っちゃっているんじゃないでしょうか。アシスタント泣かせな展開ではありますが、これ、アニメの方でも作画が大変なことになりそうです。

巨人族をはるかに上回る巨体を誇るオーズも、くま、ドフラミンゴ、モリアら七武海の攻撃の前にはまるで敵わず。スリラーバーグ編での祖オーズの暴れぶりのことがありましたから、七武海でもこのリトルオーズには苦戦するのではと思っていたのですが、見事に七武海の強さを見せつける結果に。
それからモリアの戦力はゾンビ兵や集めた影の能力に頼っている印象があったので、純粋な攻撃力も高いところを見るとちょっと意外だったりします。足はやめな、ボディにしな。
そういえば、七武海は当人一人だけで、自分の部下達は引き連れてきたらダメだったんでしょうかね。七武海それぞれの配下にいる人たちにしてみれば、いくら単体で強いからといっても自分たちのトップを一人で激戦の中に送り出すのは心配もあるでしょうし、出来る限りの戦力が欲しい海軍側にしても味方の戦力が増えるのは願うところだと思うのですが。

上空に移動しながらにしてオーズの足を切断してのけたドフラミンゴですが、『バキ』のドリアンのごとくアラミド繊維のような糸でも使ったのでしょうかね。彼の指先を見ても糸を引っ張っている感じに見えますし。他人の体を操る技も、目視しにくい細さの糸を使って操ったとすれば納得できます。白ひげは愚地独歩かヴァッシュ・ザ・スタンピードを連れてくるんだ。
しかしそうすると、ドフラミンゴは七武海では珍しい非能力者の可能性も出てきましたね。「イトイトの実」の能力者という可能性もまだありますが、今のところはあえて悪魔の実の能力にする必要性もないですし。海軍主力がほぼ悪魔の実の能力者でしたし、七武海には一人か二人くらいは技で戦うやつがいてもいいかなと。



NARUTO

先週も今週も最後の煽りが「開戦!!」でした。


雷影たちを手強い相手と見るや、とうとう殺人衝動を完全に解放して呪印状態になった重吾。

重吾「冷静さを欠いている」

とか言ってた奴が、

アッハァー!!!!

この有様ですよ。「アッハァー!!!!」じゃねえよ。サスケもお前にだけは言われたくなかったろうよアッハァー!!!!

ダルイ「見た目よりもその性格の変わりようがすごいな…コイツ…」

ダルイさんの突っ込みが冷静かつ的確でナイスです。いままでの『NARUTO』にはあまりいなかったタイプのキャラですね。こういう一歩引いた視点で状況を見られるキャラってあんまりいなかったですし。



家庭教師ヒットマンREBORN

おしゃぶりを持った幼女に普通じゃない執心を示し、何度も心の中で「欲しい欲しい」とさえつぶやき始めた白蘭サン。これまでずっとニコニコしているばかりで掴み所のない人でしたが、ここ最近になって多少なりとも動揺するところを見せたり、自分の性癖をカミングアウトしたり、人間臭いところも見せるようになりました。

ユニ「チョイスは無効とします」

再戦どころか、とうとう無かったことにされようとしているチョイス。設定を半年以上前から引っ張ってきたチョイスだというのに、ここに至っていとも簡単に投げ捨ててきました。真・六弔花の時といい、天野先生は変に思い切りの良すぎるところがあります。
しかしチョイスバトルといえば、挑戦者であるボンゴレ側も不眠不休で必要な小道具を作ったり、バイクの練習をしたりと、色々と準備に大変な思いをしていましたが、白蘭の方はそれ以上に大変だったはずです。元がボードゲームのチョイスを、リアルファイト仕様にするために色々と細かいルールを考えて、そのうちノリにノって専用ルーレットのような小道具からバトルフィールドのようなチョイス専用の大舞台まで用意して、彼がこのチョイスバトルにかけた費用と時間のコストは決して安くはなかったはずです。
そして白蘭は一切の不正を使わず正々堂々とチョイスのルールにのっとって勝利しました。それなのに「お前にボンゴレリングを持つ権利はねーから!」の一言でなかったことにされようとしているのです。白蘭も内心かなり涙目になっているんじゃないでしょうか。



BLEACH

藍染がせっかくネタ振りしているのに「すごく…大きいです」とは言わないバラガンさんはほんと空気が読めていないですね。

態度の大きさとか、帰刃形態の風格からして納得ではありますが、藍染の支配下に置かれる以前の虚園の王がバラガンでした。

バラガン「屋根など要らぬ。王である儂にとって、この虚園の空の全てが我が城の屋根だ」

青空教室過ぎるよ!理屈は分かるけど、人が住居に屋根とか壁とかを求めるのは、防壁の目的以外にも雨風を凌ぐとかプライベートの保護とかそういう理由もあるわけで、前者の天候に関しては虚園には晴空しかないのかもしれないですけど、プライベートの保護に関しては全くの皆無ですよね。安心して用足しや子作りもできない世界です。

敵になる相手がいなくて暇すぎるから自軍同士を戦わせようか、なんてことまで考えていたというバラガンですが、藍染のように他の世界に踏み込んで制圧してやろうとまでは考えないあたり、彼の格の限界も見えてしまいます。

ところで十刃2のバラガンが虚園の王だったということは、やっぱり十刃の上位3人はヴァストローデと見ていいんですかね。ウルキオラもそこに入りそうですが、隊長格一人に倒される程度の実力の5以下がアジューカス以下の大虚になるのでしょうか。



メタリカメタルカ(読み切り)

モンハン?
でもそっち方面だと講談社で『ワンピ』外伝の人がモンスターハンターの漫画化をすでにやっているからきついんじゃないでしょうか。



SKET DANCE

作者は細木○子のことが嫌いなんでしょうね。まあ、私も大嫌いですけど。
でも、この手の胡散臭い占い師とか霊能者の類って、「オー○の泉」なんかもそうですけど、意外と若い世代でさえ本気で信じている人が少なくないのも本当のことで、結構シャレにならないところもあります。水神氷見子のやり口なんてこのキャラのモデルになった人に比べたら、バックにヤ○ザがいたりしないだけ全然かわいいもんですし。むしろただの一高校生のクレームを建前だけでもちゃんと聞いて取り合ってくれたうえに、非合法な手段に訴えずに勝負までしてくれるなんて、いい人じゃないですか。



To LOVE る(最終回)

リト、最後はハーレムエンドに到達しました。これがゲームなら全ての攻略対象の女の子を落とすことに成功した100点満点のエンドになるのでしょうけど、お話としてはやっぱり最後の最後でぶん投げちゃったなあという感が否めないです。リトの性格からしていつまでも優柔不断のままうろうろなんてことはなく、きちっと本命一人に絞ってくれると思っていたせいかもしれませんが。
まあでも、最後までこういうドタバタな日常が続くっていう方が『To LOVE る』らしいのかな。

とりあえず、最終話における各キャラの扱いを見ていくと…

■最終話で各キャラに割り当てられたページ数
・主人公ララ:8ページ
・リトの本命春菜:4ページ
・ヤミとのTo LOVE る:3ぺージ
・その他キャラ:4ページ

と、明らかにララに力を入れられていますが(主人公なんだからある意味当然ですけど)、問題は春奈への告白タイムに対するプライオリティーの低さ。彼女に割り当てられるページ数は、ヤミの擬似顔○シーンとほぼ同等とさえ判断されているのです。いや、ここはむしろヤミにえっちぃ行為をさせることのプライオリティがそこまで高かったことに驚くべきでしょうか。

一夫多妻制絶賛推奨中、それが非常識なら権力で地球の常識の方を変えてしまえばいいと、また随分とフリーダムなうえに暴君的な発想をするララ……恐ろしい子!彼女の恋路と友情のために宇宙規模で常識が変革されようとしています。日本でも数世紀前までは一夫多妻制が常識だったんですけどね。
実際、リトが宇宙の王になったら、リト様は4人までなら同時にオッケェェェェェ!なことになってしまうのでしょうか。範馬勇次郎は「一度に四方の女4人とヤれるなら、たとえ全人口60億人とヤっても負けはしない」と言っていましたし(多少記憶に誤りがあるかもしれません)、リトが宇宙の王になった暁には、全宇宙の女性を彼の妻とすることだって可能です。まさに宇宙規模の愛コズミックラブ