くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2009/11)

2009/11/22


ジャンプ感想(2009年51号)


縮小更新です。

NARUTO

口から墨を出すことより、あんな小さいメモ帳に指書きでメモ書きができることの方がすごい気がします。忍の人って普通に口から火を吹いたり(火遁)、水を吹いたり(水遁)、刀とか自分の蛇を出したり(大蛇丸)、酸性のゲロを吐いたり(水影)するので、今さら口から墨が出るくらいはさほど驚きにも値しない気がします。なんかこうして書くと水影様だけただのグロッキーの酔っぱらいみたいですね。

結界忍術で操られるままになっている青となんとかして白眼を奪おうとするトルネ。これって先週は意味が分からなかったのですが、トルネの術にかかった青が体の支配権を奪われていたんですね。
状況は膠着し、最終的にはどちらが生き残るかの自殺バンジー勝負に持ち込まれました。一昔前のヤンキー漫画でよく見る、崖や壁に向かってバイクを走らせてどちらが最後まで残るかのチキンレースみたいな展開になってきましたね。
どちらが勝つにせよ、もしこのまま青の死体が残されたままになったら、状況的には自殺と判断されてしまいそうですね。

水の忍「そういえば青先輩は…前々から新しい水影様とは折りが合わず、影で「殺すぞ」と言われたり、陰湿なイジメにあっていたようで……そのストレスがたたってこんな事になったのかも…」



BLEACH

殺し合いをする猛獣同士ですらが
戦いの途中、邪魔が入るなり協力し合い──
排除するという

ヤミーがハネられたのは
あまりにも必然だった

ヤミー「イチャイチャと……ノロけてンじゃねェェッッ」

そんなわけで、過去最低の倒された方になったかもしれないラスト十刃のヤミー。本当に、彼の人生ってなんだったんでしょう。
10→0に出世するという大貧民→大富豪のような一発逆転を勝ち得ておきながら、倒せたのはいつもの噛ませ犬トリオだけ。本命の死神隊長二人の前ではもはやその辺の雑魚虚と変わらない扱いです。
そういえば、ヤミーに蹴散らされたチャドと阿散井はどうなったのでしょう。白哉はルキアさえ無事なら他の連中のことは気にも留めないでしょうし、剣八に至ってはもはや言うまでもなくです。もしかしたら剣八とヤミーの戦いに巻き込まれて吹き飛ぶか消し飛ぶかしたか、マユリ様に実験用素体として回収されたか、砂漠を徘徊する虚犬に食われてしまったかもしれませんね。



SKET DANCE

ボッスンは、友人の女の子のが驚くところが見たいという明確な犯意をもって、ずっと全裸でストーキングしていたんですね。女の子をフルティン状態でつけ回していた時点でもはや弁解の余地もなく。



PSYREN

敵方同士の最強クラスの戦いって燃えるものがありますね。例をあげれば『ジョジョ』5部のディアボロ対リゾット戦、『武装錬金』のパピヨン対爆爵戦、『ベルセルク』のガニシュカ対新生鷹の団勢力戦などなど。いつもの展開の中では見ることのない取り合わせであることと、最強クラス同士の戦いだから戦闘も自然と激しいものになるので、たまにこういうイベントが入ると読者にとってはいい刺激になるんですよね。

グラナの奥の手、”天墜”。イメージ的にはソーラーレイですか。今回のグラナの能力の使い方からしても、彼がウロボロスの軌道変更の実行者、またはその中心人物となるのは確定ですかね。
そして、「死にかけているというのに、嬉しくてたまらない」というマゾ疑惑を醸してしまった弥勒も奥の手を出します。そういえば、犬居の弟として偽装していた時も犬居からの暴力を黙って受け続けて召し使いに勤しんでいたようですし、自分の体に危害が加えられるのはむしろ望むところなんでしょうか。
他人のエネルギーを吸い取ってHP回復という吸収系の能力。そもそも自己回復ができなかったらW.I.S.E側にはキュアの使い手はいなさそうなので、弥勒は勝っても負けても死亡確定でしたね。


2009/11/12


ジャンプ感想(2009年50号)


ねこわっぱ!(新連載)

『To LOVE る』を越えるおパンツ率の漫画です。このワカメちゃんクラスのチラどころではないパンツ全開っぷりは、犬猫関係で『いぬまるだしっ』を同誌のライバルと見なし、いぬまるくんの下半身露出に対抗しているためでしょうか。ねこまるだしっ。

読み切りからの連載化となった『ねこわっぱ』。キャラ設定やノリの良さなど、読み切りの時点で十分なクオリティは満たせていたので、今後に期待です。
ただ、読み切りの時の面白さの要となっていた、父猫と母猫の掛け合いが出し渋られていたので、第一話の評価自体は読み切りの時よりも面白さは落ちているというところでしょうか。

読み切り時との大きな差分は、神社の神々という設定を詳細化し、タマの超人ぶりを説明がつけられるものにしたこと。化猫に育てられたことでたくましく成長した子供から、神として育った子供になったことでマジックパワーの恩恵を付加することも可能になり、キャラクターの自由度が上がって無茶もさせやすくなっています。この前者と後者では、『グラップラー刃牙』初期〜中期の範馬勇次郎と、『範馬刃牙』の範馬勇次郎くらいの違いはあります。前者は腕っこきハンター四人の銃弾に不覚を取ったり鎬紅葉とドアノブ回しで互角の勝負をする程度のレベルですが、後者は腕っこきハンター百人に束になって銃撃されても不覚など取ることはないでしょうし鎬紅葉とドアノブ回しで勝負した日にはドアの向こうで鎬紅葉がドアノブと平行に一回転して叩きつけられる勢いです。

ところでこの作品では化猫さんたちは猫ではあるけれどマワシや着物を付けていて、人間と同様に全裸になるというのは恥ずかしい行為になるのでしょうかね。父猫のマワシ姿はまあいいとして、母猫の方はエプロン姿、というかエプロンオンリー。つまり彼女は裸エプロンということになります。
幼女のパンモロに大人の女性の裸エプロン。なかなかあざといことをしますね。



NARUTO

サクラ「私、ナルトのことが好きなの!」
ナルト「それは嘘だってばよ。サクラちゃんが好きなのはサスケだってばよ。俺もサスケのことが好きだからサスケを追いかけるってばよ」
サクラ「それじゃあ私もサスケくんを追うわ」

先週の後半〜今週の前半にかけるやり取りを三行でまとめるとこんなところで、現状維持という結論を出すために丸一話分のページ数を費やすことにどれほどの意味があったのかは分かりません。ストーリー展開のボリュームだけでいえば、『範馬刃牙』第75話と同じくらいの密度です。
今回ナルトとサクラのやり取りが私個人的には本当に本当に本当にどうでもよかったのは、私がサクラに期待するところが何一つなかったからでしょうか。これがサクラではなくヒナタだったらもっと変わってきていたのかもしれません。ヒナタだったらそのまま付き合っちまえばいいだろ!と応援できた気がします。

相手のチャクラを吸い取る機能を持つ鬼鮫の大刀”鮫肌”。刀というか、見かけはモルボルっぽい生き物で、「斬る」という刀本来の用途には向いていなさそうなデザインです。鬼鮫自身も以前に「斬る」じゃなくて「削り取る」と言っていましたから、武器の性質としては刀というよりは大根下ろしに近いといえます。どうも他にかっこいい例えが出てこなかったので大根下ろしという例に落ち着いてしまいましたが、これを対人間サイズにして人間に対して使用した場合の結果を考えてみてください。巨大な大根下ろしでを持った敵に襲われて身体をザリザリ削り取られるのですよ。恐怖と残酷以外のなにものでもありません。今時こんなえげつない真似をするのは『Happy Tree Friends』くらいです。



BLEACH

つまりはマユリ様もツンデレだったってことですね。素直じゃないんだから。剣八といい、グリムジョーといい、一護はワガママで攻撃的な人に好かれやすいところがあります。一護は受け属性か。
この戦いを一護が終わらせてくれてからが終わってから一護を「じっくりと恐怖に落とし入れてやる」と言うマユリ様。ネムといっしょにどんなプランを考えつくのかは知りませんが、とりあえず彼の持つ権限をフル発動させて、今のルキアの仕事を奪い、ルキアの代わりに黒崎家の居候としてマユリ様とネムが住み着くようにすれば、一護に「この戦いが楽しい思い出だったと思い違う程の恐怖」を与えるという要望はだいたい達成されるのではないでしょうか。
晩ご飯の時間、平和な黒崎家の食卓に当然のように同席するマユリ様。一護の学校の同じクラスに転校生としてやってくるマユリ様。どんなイベントに当てはめてもマユリ様の存在が出オチすぎてネタになるという卑怯さです。

ラスト十刃のヤミーは剣八一人に任せることにしたらしい白哉。一応設定だけを見れば”最後にして最強の十刃”のはずなんだから、ここは護邸十三体最強クラスの隊長たちが協力してヤミーと戦うことを期待していたのですが、剣八一人で片づけられてしまいそうな勢いです。ヤミーの格付けって持ち上げては落とし、また持ち上げては落としの繰り返しですね。久保先生がいったいヤミーをどうしたいのか本当に分からないです。
相変わらず巨大化したことのメリットを何一つ享受できていないヤミーですが、今の彼の状況って、丸めた新聞紙で思い切り叩いても殺虫剤をかけても全然ピンピンしている蠅がいて、そいつが強靱な牙を持っていて自分の足やら指やらを切り裂かれるという結構怖い状況ですね。



ぬらりひょんの孫

羽衣狐様のために体を張って戦ったのに、なんとか生きていたらまるで養豚場のブタでもみるかのように冷たい目で「気持ちの悪い奴だなお前は…」と言われたい。

破軍として召喚された秀元は、今の陰陽師側に勝ち目はないと、退くことを指示。当然のように霊界(?)から召喚された十三代目秀元が指揮を執っていますが、陰陽師側は誰もリーダーを立てて戦闘の指示を出していないのでしょうかね。妖怪側と比べてあまりにチームワークがお粗末な印象があります。封印が残り3つになった時も団結すらしようとしなかったくらいでしたから、どこかの十刃のように協調性に問題ありありで集団戦が不得手なのかもしれません。
花開院家では「破軍がなければ羽衣狐を倒すことはできない」と伝えられていたわけですけど、その真意が「破軍を出せる程の才能の持ち主でもいなければ無理だろう」ということだったのか、400年前に妖怪同士の抗争に乗じて羽衣狐を封じた秀元当人がその裏事情を明かさないとだめだろうということだったのかで今後の陰陽師側の対応策も変わるのでしょう。
400年前の件にしても九割方はリクオのじいちゃんのお陰で、本来なら花開院家に名誉会員の如く賞賛されて語り継がれても良さそうだったところを、是光の私怨により人の家で好き勝手に飲み食いして暴れていった迷惑な客としてブラックリスト扱いで語り継がれることになってしまったわけで、自称”最強”陰陽師トリオが「俺たち三人そろえば羽衣狐に勝てるぜ!」と勘違いしてしまったのも元を辿れば是光に責任があるということになりそうです。



PSYREN

W.I.S.Eの計画の重要な柱となるカプリコとグラナ。カプリコの役割が新人種生産(?)のための創造主としてなら、強力なテレキネシスの使い手のグラナはウロボロスの軌道を変えて地球に落とすために力が必要といったところでしょうか。
弥勒、ネメシスQの主がグリゴリ06、グリゴリ07であったことから、未来世界の星将たちはグリゴリ01〜グリゴリ05と想定されます。星将全員が弥勒にとってその力が必要だったから仲間に引き入れたとは限らないのは、鼻つまみ者だったドルキさんがいたことを考えれば明かです。
ドルキさんが陰でジュナスに「死ねば良かったのに」と言われたり、シャイナにも「別にあんな人死んでもいいですよ」と言われていたりしたのも、みんなの嫌われ者だったけど弥勒からは、俺たち同じ境遇の仲間なんだから仲良くしろよな、と言われてそれに渋々従っていたフラストレーションもあったのかもしれません。

グリゴリの機関は被検体第一号のグラナの時に早々に潰されて、しかし「中途半端な潰し方」だったため、計画は復活して02〜06号の研究が行われ、弥勒の手で今後こそ本当に潰されたと思ったけど、世界崩壊が始まるまでグリゴリ07であるネメシスQの主への実験が行われていたことを考えると、弥勒も結局彼らの計画を潰しきれていなかったのでしょう。あの姉弟が再開したら、早々に姉が「お前が中途半端な潰し方をするから」と責められるかもしれません。
こうして見ると、いいか悪いかは別として、グリゴリの研究関係者たちは結構根性ある人たちですね。まさにグラナが言うとおりゴキブリのごときしぶとさですけど。



鍵人(最終回)

残念ながら打ち切りとなってしまいました。『AKABOSHI』の方は出せるだけのものを出してきても正直、最後の最後まで読んでいてテンションは上がらなかったのですが、『鍵人』の方は普通に面白くなってきたんじゃないかと思っていただけに持ち直しにいけなかったのは個人的に惜しいと思っています。
最終回ではスペアの炎帝の鍵の使い手の登場もあり、以前には雑魚だった鍵の能力が持ち主が変わることで強力になって再登場するというわくわくする展開もありえたわけですね。
あと、初回と比較してほんの十数話の間に、絵柄が個性化され、画力も急激に上がっていたことはかなり評価できるところだと思っています。
初期の展開がグダグダ気味で進んでしまったのが痛いところです。それと、『鍵人』の作風が総じて少年ジャンプ向けではないところも感じられるところでした。少年ジャンプで洋風ファンタジーはこれまでもたくさん連載されていましたが、成功例が非常に少ないです。現在『バクマン。』を連載し、『ヒカルの碁』や『DEATH NOTE』でもヒットを出してきた小畑健先生でも、過去にファンタジーに挑んだ『ラル・グラド』や『アラビアン魔神冒険譚ランプ・ランプ』などは早い段階での打ち切りとなっています。『D.Gray-man』のように成功した例もあるから全てがそうとは言えないのですが、少年ジャンプでファンタジーは地盤としてハードルが高いところがあるのでしょうかね。


2009/11/3


ジャンプ感想(2009年49号)


NARUTO

誠しね

土影「ワシを含め、五影をボロクソに言ったのはお前じゃぜミフネ」
ミフネ「雷影殿にやってもらうのが一番よいと思うが」
土影「感情任せで力に頼る雷影は不適任じゃなかったのか?」

そんなこと言われたってねえ。ミフネさんも消去法で仕方なく選んでるんだから、いちいちイチャモンつけられたって困るでしょう。ミフネさんの本心を言えば、指導者としてチョイスするのに問題有りすぎる連中からは誰も選びたくないところでしょうに。

さて、会談の場からトンズラをこいたダンゾウたちですが、これからどうするのでしょうね。この辺は何かしら考えはあるのでしょうけど、今さら木の葉の里にも戻れないでしょうし。仮にこんな状況にしておいてこのままノコノコ帰っても、綱手に全力でボコボコにされるだけです。
他の五影たちと同じくゼツのせい……胞子に襲われて、しかも初見の様子でしたから、結局ダンゾウ=マダラというのはなさそうですか。



ぬらりひょんの孫

羽衣狐様に四百年間片時も忘れられていなかった花開院秀元が妬ましくて生きているのがつらい。

自称”最強”陰陽師トリオは羽衣狐様の強さを引き立たせるためのかませ犬になって使い捨てになるかと思っていたのですが、秋房も死ぬことなく助かりそうですし、今後も出番を与えられることになるのかな。この三人の中では、妖怪に十字架に貼り付けにされるという宗旨も主旨もよく分からない罰ゲームを受けている二人はともかく、秋房はビジュアル的には高い人気を得られそうなところ。今週の回想のショタっぷりも大きなアピールポイントとなりそうです。このまま茨木童子のように何か間違ったことにさえならなければ、カテゴリー的には竜二×秋房あたりで二次創作の本命にもなれるでしょう。そう…そのまま飲み込んで、僕の妖刀…



BLEACH

剣八さんは好きな人がいると、うれしくなってつい殺っちゃうんだ、っていうタイプの人なんですかね。一護はそろそろ剣八さんがツンデレキャラであることを把握するべき。
でも、DVがひどすぎて彼と付き合うのはよく考えた方がいいですね。ネウロタイプのドSなら生かさず殺さずでネチネチと嬲ってくれますが、剣八さんは勇次郎タイプなので惚れた女性でも「なんて…いい女なんだ」と言いながらうっかり握り殺してしまうタイプ。

そしてザエルアポロの研究室で何やらを手に入れて上機嫌のマユリ様。更に黒腔の機構も解析できたと言います。そういえばすっかり忘れていましたが、一護たちが現世に帰るには現世側から浦原にまた道を作ってもらわないといけなかったんですね。特に浦原と連絡を取る手段も所持していなかったようですし、24時間後とか、時間合わせでなんとかするつもりだったのでしょうか。
今現世では平子たちが「一護はまだ来へんのか!」と言っていますが、一護がいつ戻ってこられるかは全て浦原のさじ加減次第だったわけです。これで仮に一護が戻って来られたのが一週間後とかだったりしたら、「お前なんですぐに現世に戻って来なかったんや!お前があの時来へんかったから、ひよ里は…ひよ里は…」とか、どちらについても一護にはどうしようもなかったことで責任を問われて責め立てられたりしてしまうのでしょうか。

白哉「護邸十三隊の隊長に、兄如きが助けになる腕の者などおらぬ」

ここであんたら一護に負けたじゃないかと突っ込むのは野暮な話で、一護を先に行かせるためにかつて一護と戦った男達が盾となって立ち上がる王道だけど燃えるシーンですね。でもこのセリフ、白哉や剣八あたりが言うから頼もしさを感じるところで、今現世にいる隊長の一部に言われたらやせ我慢にしか見えなくなってとても悲惨な結果になってしまいます。



トリコ

昔の美食家の人たちは、もう少し冷凍保存する場所を選ぶべきだったと思う。冷凍というか、バナナで釘を打ったらバナナも釘も粉々になりそうな勢いなんですけど。

「本物葉意無椅」
クローンだかロボットだか分かりませんが、無限1upしたマリオ並に自分のコピーを大量に用意してある会長。これから改造マリオでもプレイするつもりなんでしょうか。実際にしんどい目に遭っているのは彼のコピーですらなく雇われた美食家の人たちなんですけど。
本体も今はここにはいないということですから、自身の命の保全を考えての工作ですか。顔つきからして見ての通りで人から恨みを買われたり、その他いろいろな理由から命を狙われやすい立場にいる人なんでしょうね。

お互いにガキ扱いしていたマッチとオジさん扱いしていた滝丸との年齢差が意外になかったことが判明。滝丸とマッチ、実は同じ年齢だったってオチかな。
一ヶ月の断食もあるという、食の信仰とは反対方向に向かっているような修行も実践しているらしいグルメ教。お腹をよく空かせてから食べればもっと美味しくなる理論も踏まえているのでしょうか。人間は断食をすると2〜3日程経過したところで体内に蓄積していた栄養分を消化し始めて、健康体なら2週間くらいは水だけでもなんとかなるらしいですが、長期間断食した後に食の恩恵を存分に享受しようとがっつり食っていたら胃袋が危険なことになりますね。



家庭教師ヒットマンREBORN!

ヴィンディチェの目を欺き、脱獄に成功した六道骸。骸の元にはかつての黒曜メンバーが終結です。殺人音波を繰り出す楽器の使い手M・M、あらゆる動物を取り込む動物系シャーマンの犬、そして、えっと、えーと、メガネの人、という頼もしい連中です。

白蘭は切り札のGHOSTを釈放するため、もう一度ヴィンディチェと取引をすることに。間違えて骸を脱獄させてしまったのは彼らの落ち度なのに、なぜか下手に回らないといけなくなっているミルフィオーレ。何を取引したのかは知りませんが、どう考えても契約違反でしょう。しかも、誰を釈放させるのかまでは話を通してなかったのかよ。まあ、その辺までちゃんと話を付けていなかった白蘭にも落ち度があるっちゃあありますね。
ろくすっぽ誰を釈放するのかすら確認しないような人たちですから、消耗中の白蘭が一生懸命取引を付けても、もうあと2、3回は同じミスを繰り返され、ボンゴレ・ミルフィオーレの抗争とは関係のない凶悪人物が何人か釈放されてしまいそうです。



保健室の死神

阿修羅「挑発的な頭髪…禁制…」

いや、胸とか脚だったら露出が多いとか胸が大きいとかいう理由で禁制されるのも分かりますけど、性的に挑発させる頭髪ってなんなんだ。その子って女の子なのに公然猥褻カットでもしていたのでしょうか。
単純に「挑発的な頭髪」とだけ聞くと、私はこんなのしか思い浮かばないですけどね。

      ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
       ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
        ゙、';|i,!  'i i"i,       、__人_从_人__/し、_人_入
         `、||i |i i l|,      、_)
          ',||i }i | ;,〃,,     _) エロスは禁制だ〜っ!!
          .}.|||| | ! l-'~、ミ    `)
         ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ   '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
        .{/゙'、}|||//  .i| };;;ミ
        Y,;-   ー、  .i|,];;彡
        iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
        {  く;ァソ  '';;,;'' ゙};;彡ミ
         ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ   _,,__
          ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
 ;;;;;;;;''''/_  / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
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めだかボックス

生まれながらの王者であり、エゴの塊だという都城王土。なんか彼の逸話を辿っていったら、彼が生まれたその日は、日本以外のあらゆる国の指導者が自国の核の保有を決意した日だとか、この日はあらゆる生物にとって自動的に一つだけ「強さ」のランクが下がった日だとか、そんな眉唾なエピソードも出てきそうです。
校舎を引きずって歩くことのできるめだかよりもずっと「格」が上の生物らしいですから、彼の戦闘レベルは地震をパンチで止めることができる程度でしょうか。

そして展開が急激にバトル化に進んでいったことで置いてけぼりをくらいそうになっていることを十分自覚している人吉は、めだかと共に修行をする決意をします。うかうかしていたら『REBORN!』の内藤ロンシャンのようなことになって、もう二度と日の目を見ることさえできなくなるかもしれません。時代はいつだって変わり続けているのです。いつまでも旧態依然でいたら取り残されていくだけなのです。『テニスの王子様』の桜乃なんて、ヒロインだったのに数年に一度しか登場できなくなっていたのです。めだかの彼氏的な立場にいるからといって安穏としていたらいつその存在をなかったことにされるか分かりません。彼がこの環境の激変を生き残るために必要なことは修行なのです。修行して、変わらなきゃ!
少年ジャンプでバトル物といえば、修行は誰もが必ず報われる副作用のない最高のドーピング剤です。修行とはジャンプの「努力・勝利・友情」の三大テーマの「努力」に当たる部分です。これがないがしろにされることは決してありません(ただしヤムチャはのぞく)。



鍵人

鍵人の力を封じるマスターキーを探すために皇帝と共に帝国を脱出するツバメたち。それを防ごうとする雷の鍵人カロンを、味方となったセディーユの力を借りて撃退。
単純に鍵人同士の能力勝負にならず、隙をついてチルダが一撃を決めてくれたのは良かったです。鍵人の凄さは鍵の力そのものであって彼らの身体能力そのものが超人化をしているわけではなく、非能力者でも鍵人を倒すことが可能という方が緊迫感があって好きですね。風雨の中の空中戦というシチュエーションもよくがんばって描いたと思います。
そしてツバメは皇帝を脱出させた今、今度こそ心おきなく城そのものに絶刀空閃を放つことが出来ます(皇帝はいなくても城で働いている使用人たちが多数犠牲になる気はしますが)。アスラ戦でとっておいた最後の一発がここで使われるわけですね。ここで城ごとまとめてデジャニラも真っ二つにされるなんてことはないでしょうが、今持てる限りの戦力でやれるだけのことをきっちりやってくれる展開は爽快です。
個人的に非常に面白くなってきた『鍵人』なのですが、掲載順位は相変わらずの位置で、この輝きは風前の灯火になってしまうのかな…