最終的にはそのまま”食べる”目的で使用される収集した菓子食材を、あえて建築物の形に仕上げる必要性がどれくらいあるのかは大いに疑問視されるところなのですが、そうはいってもやはり”お菓子の城”というのは人類なら誰もが抱く憧れであり、利便性とか耐久性とかコストとか、そういう些末な問題を並べ立てて論じることがすでに無意味なのかもしれません。誰だってお菓子の家に住んで朝も昼も夜もなく飽き果てるまで喰らい尽くしたいという思いを抱くのは当然のこと。それが真理です。
トリコハウスで個人的に一番気になっているのは、バス&トイレの部分です。いやね、そこで入浴したり用を足すのが衛生的かという以前に、使用済みのお風呂や便器を食べることができるのかどうかということです。て、なんだこの一文、『トリコ』の感想ということを差し引いたら正気の人間が書いたものとは思えないぞ。この感覚、『To LOVE る』の感想を書いていた時に何度か味わった感覚だ。
しかし、家の食べられる部分がなくなったら跡には何一つとして残らないって、トリコの家には食物以外の物は何一つ置かれていないのか。