ジャンプ感想(2010年38号) BLEACH ちょっと状況と時系列が分かりにくかったので整理してみると、 ・藍染は浦原とは別に(先に)崩玉を創り出していた ・藍染は自分の崩玉の完成のために非公式の手下(先週、先々週の回想に出てきた死神たち)を使って流魂街の住人を襲わせていた ・松本の家族(おそらくは街ごと)は藍染の手下に襲われて全滅した ・そこまでやったけど藍染の崩玉は完成しなかった ・浦原も藍染版よりも性能のいい崩玉を創るが、危険性から未完成にしていた ・藍染の手で虚化された平子を救うために浦原が崩玉を使うが失敗 ・浦原の崩玉のことを知った藍染がそれを奪おうとするが、ルキアの魂魄の中に隠される ・(この間約100年経過?) ・藍染がルキアの中にあった崩玉を回収 ・藍染がともに不完全だった藍染版崩玉と浦原版崩玉を融合させて完成版マッスルスパーク崩玉を創り出し、自分にインストール ・藍染が完全な崩玉の力で死神も虚も越えた存在になろうとしている←今ココ これで合ってるかな。 これで少なくとも崩玉の完成と自分への適用という藍染の目的はほぼ果たされているわけですが、今のところはまだこのことと王鍵の生成と関連があるかは不明ですね。どこかの異世界でがっちり鍵をかけて引き籠もっている人たちに藍染が何の用があるのかも分かっていませんし。 ちょっと(100年ほど)時機を逸しすぎた感もある市丸の謀叛も失敗し、いよいよ藍染を止める手だてがなくなったところで修行を終えた一護が登場。 かついでいるのは黒崎パパでしょうけど、断界に放置しておけとは言わないけど何もわざわざ敵の藍染の目の前まで持ってくることもなかったろうに。その辺の瓦礫の下とか、もっと目立たないところに隠しておくとか。 もうヴァイザードも浦原商店組も市丸も倒れた今となってはこれ以上の助っ人の介入も望めず、本当に頼みの綱は一護だけです。今度こそ最終決戦になると見ていいでしょう。 ところでこのまま一護対藍染の戦いに突入して一護が勝った場合、ヤミー・ラスボス化フラグ? トリコ 間違った手順で葉を剥かれただけで全て腐り落ちてしまう非常にデリケートな植物オゾン草。スパイのメモみたいな取扱注意な食材ですが、その自爆するためのエネルギーをもう少し「生きる」という方向には向けられなかったのか。諦めんなよ、お前!!どうしてそこでやめるんだ!?そこで!! もう少し頑張ってみてみろよ! ぬらりひょんの孫 安倍晴明は超絶美少年で出してくるかと思ったら意外とむさくるしいダンディなおじさまで出してきましたね。まあ、今新たに羽衣狐様が鵺(安倍晴明)を出産した場合、生まれたての赤子になるわけですから、羽衣狐様が淀君→黒髪ロング女子高生にリニューアルしたように、ザ・ニュー・晴明も黒髪パッツン☆ショタっ子にリニューアルされる可能性だってあるわけですが。 家庭教師ヒットマンREBORN! 1. 初代ボンゴレと初代シモンは固い友情で結ばれていた 2. お互いに刃を向けることなんてありえなかった 3. だからそういうことはありえないけど、もしも戦うことがあったら負けた方はこの世から抹殺することにした うん、つまりどういうことだってばよ。 2→3に至る論理的な解釈が非常に難しいわけですが。なにこのリアル指切りげんまん。敵対したら永遠に幽閉されるというリスクが付加されている以上、恫喝とか武力的圧力による後押しで無理矢理同盟関係を築き上げていたとしか思えません。そもそもお互いが争い合うことがあったらという前提のうえで永続的な掟を作っている時点で2の論理に矛盾するわけですが。 もう少し理に適った経緯を考えてみるなら、 1. 初代ボンゴレと初代シモンは固い友情で結ばれていた 2. お互いに刃を向けることなんてありえなかった 3. だけど自分たちの代はいいけど、後世に自分たちの末裔のボンゴレとシモンが傷つけ合うこともあるかもしれない 4. そんなことになるのは初代ボンゴレにとっても初代シモンにとってもたえられないことだ 5. だからその時は負けた方をこの世から抹殺することにした やっぱり無理がある。ボンゴレ・シモンの両者にペナルティーを課すとか、そうならないようにする予防策を張るとかならまだしも、一方だけを完全に滅ぼそうとしている時点で「友情」という言葉に大きな疑問がわいてきます。本当に仲良かったのかこいつら。 宇宙卓球(読み切り) どうも内容にデジャブを感じるなと思ったら、今年五月に出た増刊号(ジャンプNEXT!2010 SPRING)に載っていた作品のリメイクだったんですね。松井先生の読み切りを読むためにこの時だけは買っていました。 ”試合に勝ちたい”とか”卓球が好きすぎる”とかならまだ猪突猛進型の主人公として理解できる部分もあるのですが、ただひたすら”いい玉を打ちたい”だけというのはもはや情熱というよりフェチシズムのレベルまでいってしまって、あまり主人公に共感も好感も持てませんでした。 SWOT M字開脚座りは『SWOT』になっても健在でした。 女子トイレに乱入したあげくにそこで女子に暴行を加え、なおかつそのまま女子生徒を拉致して帰った倒藤くんは、ここが助留沌高校でなかったら間違いなく明日のニュースでトップを飾っていたね。 あとお菊と倒藤も一年生だったようですが、制服が違うのはなぜなのか。改造制服的なノリで勝手に学校公式とは違う制服を着込んでいるのでしょうかね。凶器の持ち込みが公認されているくらいだから、制服が違うくらいじゃもう驚きません。 ところでお菊が倒藤にお持ち帰りをされているところを目撃した鰯田ですが、これ絶対パンツ見えて 蓮野の声を聞きつけて何の躊躇いもなく女子トイレの中に入ってきた鰯田ですが、あれ、そういうものなの?倒藤に続いて鰯田もですが、今の高校生って別に異性のトイレルームに足を踏み入れることに何の抵抗も抱かないものなのでしょうか。もしもそこに使用中の女子でも居ようものなら大変なことになると思うのですが。 ピューと吹く!ジャガー(最終回) ジャンプの最後尾を定位置にして地味に続けられてきていたせいか、すでに連載10年が経っていたことに今さらながら驚いたところはあります。 いかにも『ジャガー』、というか、うすた先生らしい終わらせ方ではあります。しかし、何か薄ら寒いものも感じてしまったのは、ハマーとピヨ彦の先行きの真っ暗さに生々しいところがあったせいか。
ジャンプ感想(2010年36・37合併号) 河下水希 WJヒロイン百花繚乱ポスター 絵柄が変わっても神楽やさくら、雨宮さんなどは髪飾りや髪の色などですぐに判別が付いて分かりやすいですね。逆にナミや蓮野、鏑木あたりは消去法でなんとか特定できましたが、こうして見ると他のキャラとの差別化を図る特徴が少ないキャラでもあるのかなと思ったり。 『メタリカメタルカ』の子は原作の絵柄から変わりすぎて逆に分からなかった例でしたが。 『ぬらりひょんの孫』はつららかゆらか、どちらにするかで迷ったんだろうなと思いながら、確か初期は家長という子もいたっけと、『テニスの王子様』の桜乃と同じ道を辿っているキャラのことも思い出したりしました。 ONE PIECE 今週のボニー船長のシチュエーションは間違いなく二次創作で(ry 黒ヒゲに捕らえられた億越えルーキーはジュエリー・ボニーでした。エースと白ひげが倒れたところを見てボニーが「あいつのせいだ」と激昂して向かっていった先は黒ひげだったわけです。結局は海軍の手に渡ることになったわけですが、政府との因縁もあるようですし、彼女の首にかけられた賞金の高さはロビンと同じく政府に都合の悪い情報を持っているがゆえでしょうか。 しかし、ルフィやジンベエはいまだマリンフォードでの戦いの傷が癒えていなかったのに、赤犬は随分と元気ですね。エースを討ち取り、白ひげに致命傷を負わせ、そして自分もかなりのダメージを負っていたはずなのに、もう黒ひげ討伐に出向く赤犬の元気溌剌ぶりはすごいです。赤犬(レッドドッグ)というより赤牛(レッドブル)です。 黒ひげがリスク承知で海軍と交渉しようとした理由は新しい船を手に入れるため。ルフィたちがメリー号、サニー号で渡ってきたシャボンティ諸島までの航海を思い返せば、黒ひげたちが丸太船でここまで渡ってきただけでも奇跡的です。太平洋をカヤックで横断するようなものです。 黒ひげ海賊団の豪快な航海を見ていると、麦わら海賊団が必要な人材として航海士やコックを探していたのが馬鹿みたいに思えてきますね。 というかサンファンウルフは、自分たちの移動スペック(丸太船)を顧みた時点で仲間に入れるリストから外しておくべきだったのでは。 逢魔ヶ刻動物園 自分はここの”獣”たちをまだ「動物」として見ているせいか、加西がウワバミに惚れているのにも、ウワバミが園長にときめくのにも、どうしても異常感がぬぐえずにいます。擬人化した”人間”なんだと見ることができれば全然違うのでしょうけど。 ウワバミさんは人間化している時は美女だけど、本体は後頭部に付いている蛇の部分だからね。爬虫綱有鱗目ヘビ亜目を恋愛対象として見る哺乳綱獣亜綱奇蹄目の加西も、この前のチーターとは別の意味で動物としての本能を忘れきっているといえます。 しかし、かたや哺乳類とかたや爬虫類という、ライオンとタイガーの異種間交配なんてレベルじゃない、類のレベルで別種の動物の恋愛というハードルの高さです。100メートルハードル走のハードルを棒高跳びの高さにセッティングするくらいの高難易度種目です。 そういえば、今週語られたようにサイは視力が弱い代わりに嗅覚と聴覚は鋭く、逆に蛇は聴覚は退化している代わりに触覚などが発達しているので、サイ×蛇の混合獣(キメラ)がうまく長所を受け継げれば欠点を克服できますね。ん、蛇の聴覚が退化していることを考慮すると、”加西の呼ぶ声が聞こえた”っていうのは嘘なのかな。まあ大人の女性ですから、そこは空気を読んで気遣ってくれたのでしょうね。 BLEACH 藍染を自分の手で倒すという目的のためにずっと藍染の側近を演じ続けてきた市丸。鏡花水月の唯一の弱点を知っていた市丸ですが、それを長年、護邸十三隊の誰にも教えることなく協力すら得ようとしなかったことから見て、市丸の藍染を倒すという目的は使命感ではなく個人的な復讐によるものなのでしょう。 市丸が内面が読み取れない人物だったのは初期の頃からそうでしたし、藍染への裏切りの意図を持っていたことも驚くことでもなかったのですが、しかしタイミング的には時期を逸しすぎているという感想は持ってしまいます。藍染が崩玉を使ってある段階まで成したところでその手柄を横取りするつもりでずっと藍染の行動を傍観していたのだと思っていたのですが、今週の市丸の回想を見る限りでは特にそんなこともなさそうです。 東仙も同じく護邸十三隊でありながら護邸十三隊への復讐の目的で藍染に従っていましたが、動機が似ている分、藍染に本心から忠実に従う東仙を市丸は内心ではかなり毛嫌いしていたんじゃないでしょうかね。 毒攻撃と崩玉の奪取でさえも藍染を倒すに至らなかったのはほとんどの読者で予想できたところでしょうか。さらなる変態を得て、元死神でありながら背中に十二枚の羽を生やしてルシファー的な何かとついでに額に邪気眼的なものまで開眼させる兆候も見せている藍染さんがどういう存在になろうとしているのかそろそろ教えてほしいところ。 クロノマンション(読み切り) 個人的に今回の金未来杯作品の中では絵・ストーリー・キャラクター・面白さとも一番だと思いました。ファンタジー作品という種別的に作品の傾向は少年ジャンプ向けではなさそうというところはありますが。 演技をしている敵に霊石のことを聞かれて教えたものの、フェイクかつお見通しだったという流れは良かったです。最近の新人の読み切りや新連載の中ではこのくらいのヒネりもなく読者に容易に後の展開が想像できてしまうパターンも多かったので、個人的には評価をできたところでした。 ドSなご主人様というのは嫌いじゃないですが、あまり本人が露骨にそういう性癖であることは出さない方が良かったかな。 SWOT 「追試につき凶器の持ち込み禁止!」と書かれた張り紙と素直に置かれている凶器類の数々。ヌンチャクや鉄球を持ち込んでいながら学校の指示には素直に従う不良たちの素直さもなんだか不気味ですが、逆に言えばこの学校は凶器の学校への持ち込み自体は認めているわけで、やはりこの学園は『斬』の帯刀が現代まで続いている世界と同じように、私たちが住む世界とは常識が違うパラレルワールドの世界なんだと見るべきなのでしょう。 ”喧嘩で強くなる”というかたちでイジメから救われたものの、抗争の世界に身を投じることになり、「死ぬか『頂点』に行くしかない」という二択しかなくなってしまったというお菊ちゃん。いや、みなさんがツッコミたいことは分かっていますが、ここはそういう世界なんです。たまたま核で世界が文明が滅ぶことなく世紀末モヒカンワールドに到達した19XX年以降の世界なんです。 しかし、お菊ちゃんの蓮野への恨みはどうもベクトルが間違っている気が。 蓮野も今の自分の思いを伝えることでなんとかお菊ちゃんとの和解が成立しそうになったところで現れたサングラスの長身男。うん、この人普通に女子トイレの中に入ってきたけど大丈夫かな。明日から校内で女子トイレに乱入してくるHENTAI男として名を馳せることになってしまうのは確実でしょう。 めだかボックス 日之影先輩は人のいない放課後の教室で独りでずっと何をしていたんだろう。 そう考えるとやっぱりこの人怖い。
ジャンプ感想(2010年35号) トリコ 今回トリコたちの前に立ちはだかるのは強力な猛獣でも美食會でもなく”自然”の脅威。低酸素下で新しい呼吸法を身につけるトリコなど、殺し合いの戦闘ではない面での戦いが描かれている様は『トリコ』という作品の独自性をよく出していて面白かったです。 標高6000メートル以上の高地に生息するエアゴリラたちも、積乱雲の脅威の前には為す術もなく散っていきます。しかしこのエアゴリラたち、積乱雲だけではなく巨大植物にも簡単に捕食されていたし、見たところまるで自分たちが生息する環境に適応できていないのですが、よく今まで絶滅せずに生き残ってこられましたね。この辺、そこまでのリスクを犯すほど彼らの餌が豊富そうにも見えないし。 今回の旅は、トリコがグルメ界へ突入するための修行イベントであると同時に、トリコのフルコースメニュー(サラダ)を埋めるためのイベントであると同時に、トリコと小松のコンビとしての絆を深めるためのイベントでもあります。1イベントで3つのアウトプットをしてしまおうという欲張りなイベントです。人気作品になるほど展開が冗長化する傾向のある最近のジャンプにおいては新鮮にも感じられる効率性ですね。 NARUTO クシナ「…それと…三禁といえばもう一つ……自来也先生には…気をつけなさいってばね…!」 どのみち目も開かない赤ん坊のナルトに届くはずはないのですが、せめてどういう意味で気をつけるのかくらいは言っておいてあげようよ。三忍の中で危険人物だった大蛇丸を追い抜いて気をつけるべき人物にマークされた自来也先生の品行の信頼度に涙が出てきます。 というかこの人、あなたたちの子供の名付け親ですよね。 ミナトは九尾の半分ごと自分を屍鬼封尽で封印。火影は初代〜四代目まで全員が屍鬼封尽に封印される、もしくはそれで命を落とすというなんとも縁起の悪すぎる術となっています。 ところで、かつて大蛇丸に木の葉が襲われた時に三代目が屍鬼封尽を使った時は、二度と大蛇丸に初代と二代目の魂を操られないように屍鬼封尽に封印したわけですが、あの時大蛇丸は穢土転生で四代目も蘇らせようとしていましたよね(三代目に妨害されて不発でしたが)。ミナトが屍鬼封尽に封印されていたとなると矛盾してしまうように思えるのですがどうなんでしょうね。 ぬらりひょんの孫 「ゆらちゃん」に「ぬらちゃん」か。語感はいいけど呼ばれる側としては聞き間違え率の高そうなニックネームです。というか、秀元はさりげなくゆらとリクオのカップリング浸透作戦を遂行しようとしているのか。先に外堀から攻めていこうとは油断のならない男です。 カップリング表記をするのなら、ぬら×ゆら、ぬら孫×ゆら、ぬら×ゆら×つらら、ぬら×ぬら孫、みたいになるんですね。 そういえば、初代ぬらりひょんのおじいちゃんには正式な名前はないんですかね。 ・ガイタロウ&ガイジロウ 今週のベスト・オブ・名やられ役。 この流れるように喧嘩を売って流れるように倒される様といい、「ハァァン!!」、「ごるぁぁあギャホーー」というハイテンションなチンピラボイスといい、とてもいい仕事をしています。 漫画っていうのは主役やイケメンばかりじゃ成り立たないんですよ。 ONE PIECE 海軍本部・医療棟で背中に「手遅れ」と書かれた白衣を着ている人が地味に怖い。この人に看護や診察されている時点で患者としては気が気じゃないです。あと「気合い」のシャツを着ている人にもあまり担当されたくないです。海軍所属の医師・看護師は不必要に患者に精神的プレッシャーをかけるのが好きなのか。 先週丸々使って伏線を張って、読者に予想期間を与えていた”ルフィが世界に向けて取った行動”ですが、マリンフォードに戻って”16点鐘を打つ”というヒントなしの推測不可能なものでした。違う意味で予想を裏切られたといったところでしょうか。オックス・ベルどころか16点鐘という儀式すら事前に出してはいませんでしたよね。 ルフィの行動の意味はともかく、目的は”仲間と合流する”+”サニー号を回収する”ことですから、どこかに集合するにしてもいずれは全員でシャボンティ諸島に戻ってサニー号を取りに行かないといけないわけですが。 海軍の古い時代からの主力であったガープとセンゴクは引退。 これでもうセンゴクが戦線の前面に出ることはなくなったでしょうから、センゴクの戦闘が描かれることもなくなってしまったのかな。結局、センゴクの悪魔の実の能力が何だったのかもあまりはっきりとはされないままでしたが。 次期元帥に推薦されたのは青キジでした。順当にいけば、三大将の中で一番”正義”の遂行に執着があり、先の白ひげとの戦争でも一番の戦果をあげていた赤犬が選ばれそうなところなのですが、センゴクが選んだのは一番やる気ないアピールの激しかった青キジ。赤犬が聞いたら怒りそうな人選ですが、これからの時代はゆるゆる系とにらんだのか。ひこにゃんかわいいしね。 赤犬は、海軍としての信条はがっちりしていますが、逃走する味方の兵士を殺してしまったり敵を皆殺しにするまで戦いをやめようとしない思想の過激さや手段を選ばなすぎる面もあったので、センゴクとしてはあまり赤犬を抑制する者がいなくなる地位にはつけたくなかったのでしょうか。あえて青キジを選んだセンゴクにも今の世界政府や海軍のあり方に思うところがあったのか。 黄猿が選ばれなかったのはナチュラルなドジッ子属性がトップにつけるには難ありと思われたのでしょうか。ゆる系元帥ならともかく、ドジッ子元帥はさすがに海賊に嘗められそうだし。 瞬間×ヒロイズム(読み切り) うーん、個人的にはあまり好きにはなれずでした。 絵については、ヒロインの唇のてかりやパンチラカットなどが”狙っている”のが露骨に見えすぎてちょっと受け付けられず。 ストーリーの方は、これ単体で見れば可もなく不可もなくでしたが、ただ、2年ほど前に掲載された西尾維新・小畑健作の読み切り『うろおぼえウロボロス!』と大きくかぶっているところが見られました。背中のバックプリント、強いけど喧嘩に巻き込まれるのが嫌いな主人公、偽のヒーローだったヒロイン、等。これを同じ少年ジャンプに載せることにOKを出した編集部もちょっとどうだろうかと思います。 SWOT 「瀕死の奴に追い打ち」って、つまり殺していませんか?斬島くん。 世紀末無法地帯と化している助留沌高校、なぜ不良達は力と力で争い続けるのか。その理由はただ一つ、この学校で頂上テッペンの地位を手に入れるためでした。 「裏社会を牛耳る力を手に出来、この世で手に入らないものはない」 思わずミルコの画像を張りそうになったくらいにさらっととんでもないことを言ってますよこの子。これが斬島くんの中二病的な妄想でなければ、この学校が世紀末モヒカンワールドという例えもあながち誇張や間違いでもないわけです。 このどこまで天然なのか計算なのか分からないとんでも具合は杉田先生ならではであって、なかなか面白い方向に進んでいるんじゃないでしょうか。 世紀末な不良達が闊歩し日常的に建物が破壊される学校ですが、トイレはわりときれいな様子。もっとも進学校というわけでもないにも関わらず第三校舎や第五図書室まであるこの学校、日常的に校舎が破壊されすぎて、建て直しをせずに常に新しい校舎を新設し続けているという可能性もあります。 蓮野の「トイレ掃除一人でやるのは流石にキツい」というのは、先々週に殴野(おそらく現在はコンクリートの下敷きになったことで意識不明の入院中)と二人で掃除をやることになっていたからですが、そもそも男子トイレと女子トイレの掃除も一人でやるのかという疑問もあります。というか、先々週の殴野は女子トイレも含めて一人でトイレ掃除をやったのでしょうか。この学校、変にフリーダムなところがあります。 ちょっと先々週からの流れを読み返してみたのですが、やはり蓮野に掃除をサボられた殴野はちゃんと掃除をしていたようです。血で血を争う的な世界だというのに、こういうところは律儀なんですね。 セーラー服少女は蓮野の知り合いの模様。上級生かと思っていたのですが、「蓮野さん」と敬語を使っているところを見ると後輩なんですかね。あれ、てことはこの制服はなんなんだ。あの四人組は転校生組とかだったのかな。 家庭教師ヒットマンREBORN! モヒカンのおじいちゃんの手によって新しく生まれ変わったボンゴレリング。随分と体積の増えた元ボンゴレリングにツナと守護者たちが炎を注入することで、リングはバックル、バングル、ブレスレット、新リングへと生まれ変わりました。もはや指輪ですらなくなりましたが、一応リング(輪)であることには変わりないのか。 個人的には笹川にバックルで良かったんじゃないかなと思ったり。チャンピオンベルト的な形状で。 リングから筺兵器へ、そしてガキガキの塊を割って誕生する新装備。この辺はやっぱりグッズやゲーム化に展開できるようにというのを狙っているのかな。 指輪という形状を越えて進化するボンゴレリングですが、形を変えながら進化を進めていくうちに、いつかはこのマフィアの少年達は聖衣をまとって戦うようになるんじゃないでしょうか。