ジャンプ感想(2010年47号) ONE PIECE 「畜生!!!たった2千万やそこらのクズ野郎にいい様に利用されるトコだった!!」 偽ルフィも名を騙って精鋭を集めたところで、カリ/コリブー兄弟の暴走も止められなかった時点で新世界に入ったらすぐにボロが出てそうですね。懸賞金1500万のバギーに付いていったインペルダウンの大物懸賞首たちなんて微塵もバギーのことを疑わなかったし。 1億前後の懸賞首からしてみたら2千万そこらの懸賞首に騙されていたというのは、例えればギニュー特選隊がサイバイマンに舌先三寸で言いくるめられていたようなもので腹立たしいものでしょうけど、手配書の顔はちゃんと頭にあったのに19歳にして激太りしすぎているルフィに疑問を抱けない洞察力の無さやパシフィスタへの見事なやられっぷりからして実力には分不相応な懸賞額だったと思われます。懸賞額が同じくらいだったゾロやサンジたちは二年前は総出がかりではあるけどパシフィスタを倒せていましたしね。 ルフィ、ゾロ、サンジらが二年前はあれだけ苦戦していたパシフィスタを一撃で倒してのけたのはとても分かりやすい成長表現です。 「ドウティを潰しちまう様な奴と戦えるか!!」 ドウティの名前のせいだけでなんか笑えてしまう台詞でした。そんなにあわてふためいて逃げるなんて意外と身持ちは堅い人たちなんですね。 NARUTO アオバ「カブト…落ちたな…ますます大蛇丸みたいになっちまって」 どうやら彼らの中では「大蛇丸のようになる=落ちぶれる」ということらしいです。木の葉の里にとって裏切り者の大蛇丸が汚点なのは分かりますが、せっかく大蛇丸に憧れて細胞を取り込んで望み通りに大蛇丸そのものに近付きつつあるカブトにとっては不本意な言われようでしょうね。 まあ、「大蛇丸のようになる=股の間から蛇を出す」、「大蛇丸のようになる=脱皮して蛇系モンスターになる」だから、落ちぶれたと言われても仕方のないところはあります。 というか、結局大蛇丸って何だったのでしょう。”何者”ではなく”何の生物”という話で。体にちょっと細胞を入れただけでこうなっちゃうんだもんね。明らかにヒト科生物の範疇は越えています。 トリコ ええ!?トリコが美少年を力づくで押し倒して屈服させたのかい!?(マスオボイスで) メルクの仕事場は地震でも起きたら悲惨なことになりそうですね。 研ぎ師って普通は文字通り”刃物を研ぐ”ことだけを専門としていて、素材の製鉄だの刃物の形にする鍛錬だのはまた別の職人がするものなのですが、材料の調達から自分の手で始めているってことは彼は刃物製造の全工程を一人でやってるんですね。彼を「研ぎ師」と呼ぶのは半分正解で半分不正解ですね。 本物のメルクはすでに死んでいて、その弟子が「メルク」を名乗っているとかですかね。メルクの仕事場にあからさまに不自然な宝箱が置かれていましたけど、この中に本物のメルクの遺骨が入っていて、一流の研ぎ師だったメルクの骨はなんか刃物の材料的にも凄いことになっていてこの骨を使って偽メルクが包丁を作りたいけどなんかうまくいかないのをトリコが手助けするという流れと見ました。 こち亀 今週は久しぶりに面白かったです。下町とか今回の呑んべ横町とか、こういう話を描いている時が一番『こち亀』らしくて好きですね。 MoonWalker LTD.(読み切り) ・主人公:ガイア・ムーンウォーカー 個性的なファッションセンス、自分の発明品を熟知してのトリッキーな戦い方、というのは『COOL』時代の許斐先生を思い起こさせますね。 潜水艇の上でマツコ・デラックスが火炎放射器を構えて仁王立ちで追ってくるとか、こういうシュールなシーンは許斐先生でないと描けないよなと思いました。 ぬらりひょんの孫 いきなり槍を出しちゃったよ!しかも「虎退治」ってやっぱり”虎に似た”妖怪を意識しているのか。 今の羽衣狐は淀君の時と同じように人間の肉体に乗り移って自分のものにしているのでしょうけど、羽衣狐だけが倒されて寄り代の方は生き残るって可能性もありえるのかな。淀君の時はどうなったんだっけ。 寄り代が生き残れるようであれば、あの黒髪ロング色白セーラー服女子高生というキャラクターは京都編が終わっても続投できる可能性もありますが、ただ羽衣狐様たるドS属性とかは中の人あってのことだしなあ。いっそ寄り代の性格は180度転換して気の弱いドMっ子というのも……まあ、ありかな。 SWOT ※悪鬼の頭の人が食べているのはジャムです。 ところで生物室のホルマリン瓶の棚の中にグレイらしき物があるんですけど、悪鬼との戦いで宇宙人のミイラもゲットして学崎のもともとの目標だったUFO計画にも進展がくるのかな。ってないか。 それよりもグレイ以上に梅干漬けみたいに眼球の詰まった瓶の方が気になるわけですが。何の用途に使われているのかとても気になりますね。 「…現頂点の方針じゃ平和に喧嘩をするだけ。でもそれじゃ中途半端で全然面白くないよね」 今の時点でも喧嘩に負けたら入院は当たり前で、日常的に校内で刃物や鈍器が振り回されたり校舎が破壊されたり人が10階の高さから落下したりしているのですが、それすらも生ぬるいと言い切る悪鬼の頭。まあ顔つきからしてダース単位で人を殺していそうでヤバそうですからね。武器が包丁っていうのも『ディアブロ(1)』の地下2階のボスみたいで怖いし。うっかり生物室のドアを開けると彼が「Fresh meat!!!」と叫びながら全速力で追いかけてきます。 杉田先生がぱんつを描く日が来るとは、『斬』の時には想像すらできなかったことです。 闇暗はオタクキャラという設定でいくつもりなのかな。メイド喫茶常連だったのも使い捨てのネタではなくそういうキャラとして定着させるつもりなのか。『U世』のカオスのようにオタク知識をいかした戦いをしたりするってことはないだろうけど。 そうすると、彼の中二病全開な名前も本名ではなく偽名(HN)という可能性も出てきましたね。 とりあえずこれでお菊・闇暗というフラグが立ちました。
ジャンプ感想(2010年46号) 黒子のバスケ 黒子の新技は消えるドリブル。っていうのはスポーツ漫画ではわりとよく出てくる技ではありますね。一応、相手の死角を利用するとかもっともらしい説明は付けられると思いますが。もともとミスディレクションという特技を持っていた黒子だけに、消えるドリブルへの進化は自然な流れですね。 というか、『テニスの王子様』や『イナズマイレブン』ほどの無茶はしていないこのバスケ漫画において、目の前で黒子が消えた理屈に”死角を突いた”以外にはありえないですけどね。逆にそれ以外の理屈を持ち出されてきたらいよいよもって”気”とオーラとかスタンド能力とか催眠術とかアブノーマルとか、キケンな領域に足を踏み入れてしまいますね。 ONE PIECE よくよく考えると、長らく苦難を共にした仲間たちの顔をあそこまでビジュアル劣化した偽物と間違えるチョッパーが一番非道いことをしているよね。 つーか顔や体型はほとんど似るところのない別人なのに、チョッパーは今まで髪型とか服装だけでしかルフィたちを識別していなかったのか。犬や猫だって自分の飼い主のことはもう少し認識できるぞこの家畜風情が。 坊主頭になってリーゼントがなくなってちょっと地味になったかと思ったフランキーの髪は育毛も自在というリーブ21もびっくりの仕様になっていました。なんか頭から芝が生える人形みたいですね。この技術は世の頭髪に悩む中年男性の方々のために広く伝えるべきだと思います。 トリコ 剃鱗プレイで全裸状態にしてスケイルコングを追い返してみせた研ぎ師メルクの腕前。スケイルコングからスケイルが取れたらただのコングどころか何か非常に気色の悪い生物になっています。 遠距離から非常に卑猥なやり方で刃物の切れ味の良さを披露して見せた腕前は確かに凄いのですが、どちらかというと鱗を剥ぎ取る芸当よりも、野生の猛獣に羞恥心を抱かせた精神的な責めの腕前の方が凄いと思います。 でも魚や蛇などの鱗ってもっと密な体の一部なわけだから、人間に例えると衣服や体毛を剥がされたのではなく、皮膚を剥がされたようなものじゃないのかな。うわ、メルクさんマジ鬼畜。そんな中世の拷問みたいなことしないでいっそ殺してやれよ。 ぬらりひょんの孫 鬼纏は人の部分に下僕の畏をとりつかせる技で、半妖怪の鯉半にしかできなかった技でした。ということはおじいちゃんにはできないんですね。 さらに言うと、リクオの妖怪の血は四分の一だから、最大三匹分までの鬼纏ストックができるとかそんなメリットもあったりするのかな。我ながらすごいゆで理論的な勘定をしていますが。 ところで、如良鯉半(ぬらりはん)の名前って、”ぬらりひょん”の”半”妖怪だからという語呂合わせ的に付けられているのか。ということは如良組の家系は名前の一文字目が「り」で始まることが必須なわけですね。 二尾の扇に三尾の太刀。白面様のように羽衣狐様も一〜九の尻尾ごとに攻撃手段を持たせるつもりですか。刀とかならまだいいですけど、うっかり槍とか出しちゃったら自分が死亡フラグです。九尾だけ近代的にショットガンとか出してくれないかな。時代を問わずショットガンが最強の武器だって高橋邦子も言っていたし。 ところでリクオと戦いを繰り広げている最中も決して左手の学生鞄は手羽なさい羽衣狐様ですが、これはセーラー服女子としてのポリシーゆえにでしょうか。それともあの鞄の中には何か大事な物でも入っているのでしょうか。替えのオムツとかひよこクラブとか。多分水に浸かってびちょびちょになってると思うけど。 LIGHT WING 今泉が吏人とボールの取り合いをしながら長文の丁寧な解説をしている間、棒立ちでその話に聞き入ってるチームメイトたちの光景がなんともシュールです。 あと「あの人」連呼はやりすぎでちょっと空回りしてるなあ。 最後のコマの邪王炎殺黒龍波でも出しそうな今泉の描写も、とりあえずオーバーな表現で読者にインパクトを与えようという考えなのでしょうけど、全体的にキャラクターの動きに迫力が欠けているためにこのコマだけ浮いてしまっているように感じられてしまいます。それを思うと、なんだかんだでそういうオーバー表現を浮かせずに流れに組み込めていた『テニスの王子様』の描写力は凄かったんだなと改めて思うところです。 吏人君は新興宗教の教祖になれる才能があるね。 メンタルの弱い人間は敵味方関係なく自分に同調させてその心を支配してしまうという怖ろしい能力を持つ吏人ですが、味方にしても自分の手駒というか、チームの一員として使うには彼の我が強いうえに周囲への影響が大きすぎるため非常に使い勝手が悪いことも確かです。実力はあってもチームの一員として起用するには難有りなのは分かります。 ヴェリタスユースの監督が彼をメンバーから落とした理由はやはり、青少年の健全なサッカー育成において非常に面倒なトラブルを発生させかねないと思ったからでしょうね。 ばんからさんが通る(読み切り) 今週の『銀魂』が不調だった反面、こちらは気合いを入れて描かれたのが分かり、内容もさすがに面白かったです。 ただ、良くも悪くも『銀魂』ノリで、先週の岸本先生の『ベンチ』が『NARUTO』からは方向性を変えたジャンルと世界観の作品で持ってきていたのに対し、『ばんからさんが通る』は一部のキャラだけ入れ替えればそのまま『銀魂』の1エピソードにできてしまいそうな作品でもありました。 もっとも、『銀魂』自体が導入部分さえなんとかすればどんな展開でも許容されてしまう作品ではあるのですが。 逢魔ヶ刻動物園 以前も書きましたが自分はこの作品にはバトル展開を期待はしていないのですが、ただ、ウワバミさんが触手要員と鉢合わせしたことにだけは少しワクテカしています。 めだかボックス 安心院さんは”あじむ”って読むんですね。これも地名からなわけですが。もっとも、西尾維新原作の『めだかボックス』のことですから、上履きに「安心院」と書いてあるからといって本当にそれが名前かとは限りません。彼女の発言から推測するに、本当の名前は”劉海王”かもしれません。 団体戦をやったら先鋒にラスボスが来た、さらにそのラスボスが負ける、というジャンプの王道展開をなぞったうえでブチ壊すというなかなか皮肉のきいた展開を持ってきましたが、今度はその団体戦をブチ壊して修行中に敵から襲われるという、セオリー通りに展開を進めるとでも思ったかといわんばかりのひっくり返しぶりできました。 総合戦力では圧倒的に上回っていたはずの敵がなぜかお互いの条件をイーブンにする団体戦を要求してきたり、ラスボスが主人公が強くなるための修行を邪魔するどころかわざわざ街中で一般人を追い回して時間を潰したりしながら修行を終えるのを待ってくれていたり、少年ジャンプにおいて「団体戦」と「修行」というのは保護されている達人のように王道展開であると同時に神聖不可侵のような拘束力すら持っていました。そこをわざわざお膳立てまでしておきながら”マイナス”と呼ばれるキャラクターたちの常識外を際だたせるためにブチ壊してきたのはなかなか面白いところです。まあ、正々堂々ルールに則って試合に勝利した敵方に対して無理矢理試合を無効にしてチョイスをなかったことにしてきた『REBORN!』の主人公達もなかなか凄いマイナスぶりを発揮していましたが。 SWOT ”スライム”というと、都合良く女の子の衣服だけを溶かしたり、女の子を捕らえて身動きできないところへアレコレしたりする以外の用途はないのですが、そんなものを家業として製造販売している倒藤の実家に新たな謎が生まれてきました。 少なくとも巨乳ナースさんたちに色気を出している斬島がもらったスライムを彼女たちに使わないということはありえませんね。 破羅口の顔が終創始に似ているのですが、兄弟 or 同一人物という関係とかあるのかな。
ジャンプ感想(2010年45号) ONE PIECE 偽ルフィ海賊団がこれでもかというくらいに死亡フラグを立てまくりでハラハラしますね。 ルフィたちにとってはむしろ彼らが海軍の囮になってくれるので、無事にシャボンティ諸島を出るまではそのまま好きにさせておいた方が都合が良さそうですけど。 最後はゾロが登場してこれで全員一通りそろいました。暇潰しがてらにガレオンの海賊船を真っ二つにしてのけたゾロですが、これってイーストブルーで初めてゾロとミホークが会った時のミホークの行動をなぞってもいるんですね。 左腕はあるようですが、右目左目はやっぱり見えなくなっちゃっているようですね。 ゾロに”間違えて乗り込んだ”というだけの一方的な理由で壊された非常に不運な海賊船ですが、この海賊旗は狐のマークかな。フォクシー海賊団とキャラかぶりしちゃってますが大丈夫かな。 NARUTO カブトはいつも後ろから蛇の頭を出していますけど、尻尾キャラ的な萌え要素をアピールしようとしているのでしょうか。すでに眼鏡属性にも手を出しているくせに、本当に卑怯な男です。 大蛇丸やダンゾウと同様にマダラもまた柱間の細胞を培養して利用していました。しかし死んだ後にあちこちで勝手に自分の細胞が培養されてグロいクリーチャー的なものにされてしまって、本当に死んだ後も災難な目に遭わされていますね。 そういえば同じように柱間の細胞を移植されたヤマトは、見た目は普通でしたけど、実は服の下はダンゾウらと同じく柱間のデスマスクが浮かび上がったりとかしてるのかな。 ゼツ「トビ…どうすんの!?こんな奴を信用するの!?」 黙っていたらマダラとカブトの間だけで勝手に自分の体を報酬に話を進められそうになってすかさず横槍を入れてきたゼツ。そりゃあね、こんな変なところから蛇がニョロニョロはい出ているような変態に自分の体を好きにされそうになったら止めようとしますよね。しかも「実験体」がどうとか、かなり普通じゃないプレイをご所望のようですし。 忍連合軍の総兵力は8万。暁側は個々人がいくら強いといっても、マダラや鬼鮫などの幹部が自分でスパイ活動をしないといけない程に人手が足りないという人員の圧倒的な少なさが彼らの弱みでした。 マダラがその解決策としてとったのが、量産型ゼツ・シリーズ10万体。 地下の空洞にびっしりとゼツが詰まっています。全裸で。 前々からキノコのように胞子で大量発生したりとお手軽に繁殖活動を行う人ではありましたが、この光景は絶望的ですね。来るべき忍連合軍との戦いの時にはこの10万体の全裸のゼツが軍勢となってなだれ込んでくるわけですか。『300』に登場したスパルタンもビックリですよ。 言い換えるなら、忍連合軍はこれから、10万本のキノコと戦わないといけないということです(全裸的な意味で)。 BLEACH 日番谷「このままじゃダメだ。このままじゃ……」 切実すぎる日番谷くんの思い… それは読者の誰もが思っているよね。 崩玉の力を失っても結局まだ不死であるらしい藍染は、マニアックなプレイのような拘束をされたまま、中央四十六室の裁判により懲役1万8800年の刑が言い渡されることとなりました。前の中央四十六室は全員藍染に殺されていたはずだから、今いるのは引き継ぎで入れ替わった人たちですかね。それにしても、相変わらず目の前の板が邪魔そうですね。 完全に死神の力をなくした一護。霊力をなくすということは霊、虚、死神の存在を感知することさえもできなくなるということ。もう普通の人間となった一護には死神であるルキアの存在を見ることはできなくなりました。 あれ、でも義骸があれば… 『BLEACH』という話がまだまだ続く以上、また一護の霊力は復活するんでしょうけどね。 エニグマ >九条院ひいな >「第三の手」 >ひいなの意志で自在に操ることのできる透明な手。 >力は7、8歳程度。 >物に触れると手形が残るが、数分で消える。 図書館中にあんなおっそろしいホラーな手形をベタベタ残して回ったひいなさんの存在が一番の恐怖ではありますが、でもこれは日常生活的な面でかなり便利な能力ですよね。コタツから出ないでゴミ箱にゴミを捨てる時とか。 性質的に今のところ一番スタンド能力的な才能ですが、7、8歳程度の力だとしても暗殺という方面での応用が一番利く能力ですね。 ベンチ(読み切り) 鼻が… オマージュか何かなんだろうかこれは。うーん、丸鼻だけでなく普通の鼻も着脱式みたいになっているから違和感がすごいですけど、巻末のあとがきでもまったく説明がないとやっぱり気になりますね。 ストーリーの方は、さすが長年ジャンプの看板漫画を連載しているだけあって、短い中でも話の盛り上げ方をよく心得ているといったところです。非イケメンの二人組が主人公という、今のジャンプの流れに逆行したデザインでぶつけてきたのも面白いところです。手慣れているというか、”外さない”安定性が感じられる作品でしたね。 ところで、先々週の『LIGHT WING』でもそうでしたけど、ジャンプのスポーツ漫画は”負けたら一生奴隷”という展開が好きですね。 LIGHT WING 第一話で100対1の試合を始めた時点でその兆候はありましたけど、サッカー漫画で”覇気”を使わせたってことは、『テニスの王子様』や『黒子のバスケ』のように超常能力路線でいくつもりのようですね。 ちょっと前に終わらせた『少年疾駆』がリアル路線だったから今度は超常能力路線でいくという、まあ分かりやすい投入の仕方です。バスケ漫画で『フープメン』と『黒子のバスケ』が同時期に投入された時もこの二作品は対照的な作品でしたから、ジャンプ編集部も今はどちらの路線がウケるのかを探っているのかもしれませんね。 ただ、『黒子のバスケ』のように成功すればいいですけど、その実験台にされて消えてしまう作品はちょっとかわいそうでもあります。 めだかボックス ・人気投票結果 第13位 平戸ロイヤル 140票 どういうことなの… SWOT 「田舎」という誌名のエロ本に「カス団子」。杉田先生のセンスがいい具合にほとばしったネーミングです。 ラブコメ展開第二弾きました。「押し倒す」という段階まで進んでおきながら顔を胸へとダイブさせて台無しにした学崎の行動については賛否両論があることでしょう。「馬鹿が!そこはキスだろ」派と「目の前にあんな上質のマウスパッドがあったらその感触を確かめることを優先するのは当然だろ」派で。 学生服姿でコンビニでエロ本を購入するショタっ子、彼こそが助留沌高校の「頂点」に立つ終創始でした。「後継者候補」ということは、彼らもまた日本の高校生と同じように三年間この学校に通ったら卒業するということですかね。もっともこの学校の卒業生って、男塾の卒業生のように末は大臣職からヤクザまでどちらの方向でも普通じゃない道にしか進まなそうですけどね。 ところで、この作品で普通のコンビニが舞台になったことが妙に新鮮ですね。この世界も学園内と一部の地区をのぞいたら普通の日本の光景だったことが。あの学園内の状況を見ていると、学校の外に出ても廃墟ばかりでお店なんかなくて、モヒカンが老人から種籾を強奪とかしてそうですからね。
ジャンプ感想(2010年44号) ONE PIECE 1ヶ月の休載期間を経て再開されました。展開上、終章へと続く節目で作中時間も2年が経過したせいか、たかだか1ヶ月だったにも関わらず随分と長かったようにすら感じられてしまいます。1ヶ月なんて3年のたったの36分の1でしかないというのに。 扉絵で一通り二年後の麦藁海賊団の姿が描かれていますが、ゾロがちょっと気になる感じになってますね。傷跡が痛々しい右目は見えなくなっちゃってるんでしょうか。あと左腕もちょっと怪しい。まさか隻眼・隻腕という『ベルセルク』のガッツのような風体になっちゃったんでしょうか。でも隻腕は三刀流というゾロのアイデンティティーをなくしてしまうからさすがにないかな。 サンジの眉毛にはつっこまない。 二年の歳月を経て19歳になったルフィは少しだけ大人っぽくなりました。そして31歳になったハンコックも成長し、以前はルフィの顔もまともに見られなかったのが、積極的にプロポーズをかけられるほどにまで前進しました。もっとも、そのプロポーズを無下に断られることにすら快感を得るというちょっとダメな方向にも前進してしまっているようですが。以前はルフィと離れるだけで辛い思いをしていたのが、今では放置プレイを甘受するまでに成長しましたよ。 Mに目覚めたドS女王様とか、どこのジェニュインですか。 家庭教師ヒットマンREBORN! あれ、チーム戦による勝敗ではなく一戦ごとの敗者が”別室行き”にされるルールなんでしたっけ。ヴィンディチェも「負けた方が抹殺される」くらいの大雑把なことしか言ってなかった気がしますけど、「ヒザをついたから両方敗者」とか、そんなことを後出しで言われても。 通常の刑務所でも囚人が病気やケガをした時は治療を受けさせるくらいの人道的対応はするから、笹川と紅葉も牢にブチ込まれる前に手当くらいはしてくれるでしょう。もっともヴィンディチェの牢獄がどんなところなのかは、過去に収容された骸がホルマリン漬けになっていたこと以外は今のところほとんど不明ですが。とりあえず笹川と紅葉は肩に焼き印を押されるのかな。 トリコ 次郎さんマジ・ガンカタ。 トリコ達が今いるのは人間界とグルメ界の境界になるアングラの森。グルメ界にはほんとにまだ片足を突っ込んだだけってところですかね。 海抜マイナス2万メートルってことは、トリコはサンシャイン60に換算して約100個分の高さから落ちたわけです。重力がどうという以前に落下の衝撃でトリコの体がミンチにならなかったことが幸運といえましょう。 しょっぱなから無茶苦茶な天候・自然ぶりを発揮するグルメ界ですが、無茶な理論でもなんでも、ちゃんと説明を付けようとするところは『トリコ』のいいところですね。 グルメ界に攻め入るにはまだ力が足りないことをトリコに自覚させたうえで、パートナーである小松と二人で行動することを勧めた次郎。 ただ、トリコでさえ苦しいこの環境下で、果たして小松が耐えられるのかという疑問はありますね。単に危険な猛獣や植物から守ってあげるだけでは済まず、最低でも小松自身もこのグルメ界の異常な気候に適応できないといけないわけですから。 次郎とコンビを組んでいた料理人のセツ婆も、老いてなお美食會の側近(アルファロ)を威圧するほどの戦闘能力は持っているようですし、小松もトリコの食材探しに同行するためには料理人としてのスキルだけではなく戦闘能力も身につける必要が出てくるのかな。 ぬらりひょんの孫 秋房は竜二が狂言で作った偽物でした。相手を騙し討ちするポリシーは一切曲げることがない竜二は惚れそうになりますね。 それにしても、敵からは「もう飽きた」と言われ、仲間からは肖像権を侵害されたうえに「玉砕させる囮にはもってこい」と言われ、秋房君、自分のいないところでさんざんな扱いをされています。 羽衣狐の裏をかくことには成功したものの、鵺の封印は失敗。アメリカンコミック・ヒーローのようにジャジャーンと登場した土蜘蛛によって『待ってました!』と間一髪で助けられてしまいました。 土蜘蛛当人の目的は「鵺とヤりたい(『バキ』的表現)」ですが、鵺の体の用意が整うまでは羽衣狐側の味方であることは変わらないようですね。400年間も封印されていたんだから、10年や20年くらいは余裕で待ってくれるでしょう。 PSYREN 予想外に天戯弥勒との戦いが手早く終わりました。やっぱり終焉に向かって展開を急いでいるのか… あと、このままいくとヒリューくんが活躍するチャンスはもうなさそうね。彼の最後のお仕事は荷物運びと雑魚掃除か。 SWOT 武刀と今週の闇暗の大剣は『斬』の貫木と絶山先輩のセルフパロなのかな。 ところで「仕事」と言って今回は矛を収めた二年の二人ですが、10階の高さから落下した腐乱君のこと忘れてませんか。 短期間で武器強化と武器具現化のカクゴを身につけた闇暗。具現化した武器は灼熱の剣。相手の肉を斬ると同時に焼くという中世の拷問あたりからヒントを得たと思われる残虐技です。 どうやら戦闘スキルだけでなく性格の方も”喧嘩狂”からもっとおぞましい何かに進化しつつあるようです。
ジャンプ感想(2010年43号) BLEACH 死神の力を代償に放った最後の月牙天衝。しかし力では圧倒していたものの、ゾンビかキタキタオヤジ並のしぶとさを誇る藍染にトドメを刺しきるには至らず、藍染は傷ついた体を再生させます。あと先々週にブチ切れた勢いで顔の皮がずるりと剥けて大変なことになっていたけど、そこはちゃんと元通りになるんですね。本当良かったですね、藍染さん。 ところで死神状態の一護は肉体から分離して霊体の状態でいるはずですけど、このまま死神の力を無くしたらどうなっちゃうんでしょうね。下手したら霊体ごとロストしたり浮遊霊みたいなものなったりしないのかな。 ここで思い出したけど、斬月は「死神の力を失う」とは言ったけど、虚側の力は失うとは言ってないですね。両刀持ちの一護なら虚として新たな人生を歩むのもありですかね。あっちにも巨乳とロリ属性の両方を持つおねーちゃんとか大食いキャラとか愉快な仲間たちもいるし。 でも虚園の虚は今回の戦いで死神たちにあらかた虐殺されちゃっただろうから、実は虚園って今はもう閑散とした有様になっているのかな。 藍染「見ろ。斬魄刀が消えていく…君ならこの意味が解るだろう…崩玉が私に斬魄刀など必要無いと判断したのだ!!!」 うん、最近全然使ってなかったもんね、その斬魄刀の能力。 結局後半の藍染が鏡花水月の能力をまったく使わなかったのって、崩玉との融合が進んで藍染の死神の能力が不安定になっていたからと思っておけばいいですかね。実際はそこまで考えてはなかったと思いますけど、鏡花水月の能力って、敵が自分の力を上回っているような状況こそ有効に使える能力なのだから、藍染が一護との力量差を認めたうえで使わなかったのはやっぱり”使えなかった”理由がないとおかしいですよね。一護に始解の瞬間を見せるくらいのことは難しくはないでしょうし。 結局、殺すことが不可能らしい藍染は生きたまま浦原の鬼道で封印。崩玉の力が失われた今なら普通に殺すこともできそうな気もするんですけど、このまま半永久的に封印してじわじわ弱らせるという戦いに敗れた大魔王のような扱いとなりました。トドメを刺すよりもあえて生かしたまま半永久的に拘束し続ける方が残酷ですよね。 NARUTO よくよく考えると、小南は長門と弥彦の遺体をこのままミイラ化させてこの教会的な場所に安置し続けるつもりだったんでしょうか。数世紀後には雨の国で聖人の遺体のような扱いを受けることになりそうですね。 とりあえず長門の遺体の目が最初から開けられた状態になっていたのか、それとも勝手に開いていたのかが気になります。弥彦の方はちゃんと閉じられているから、自然に長門の遺体の目が開いて笑みまで浮かべていたってことでしょうか。聖人の遺体らしい奇跡を早速起こしたわけですが、でもやっぱり普通に怖いです。 ぬらりひょんの孫 羽衣狐様、大衆の面前でまさかの公開出産。これは週刊少年ジャンプだったら規制されかねない過激な描写だよ。 それにしても大妖なだけあってすごいボテ腹ですね。生まれたお子さんも自重でお城を壊してしまうくらいに体格が良く、発育面については健康すぎるくらいで安心のようです。 そして鵺を産み落とすとあっさりと女子高生姿に戻りました。ほんの数秒前に出産したばかりだとは思えない元気ぶりですが、鞄の中の教科書とかは多分もう水に浸かってべちゃべちゃで使い物にならないですよね。 「守れ」という言葉から生まれたばかりの鵺にはまだ力がないと推測し戦いを続行することにしたリクオたち。それにしても生まれたばかりの赤ん坊を総力をあげて殺そうとするとか、これは週刊少年ジャンプだったら規制されかねない残酷な描写だよ。 エニグマ 支倉モトの能力は”姿が透明になる”とか”認識できなくなる”ものとは別物なのかな。いや、スケスケの実の能力とか、考えようによっては呪いどころか夢のような能力でしょうに。 逢魔ヶ刻動物園 華とゴリさんはサイの背中に乗せてあげた方がいいんじゃないのか。ライオンやチーターの脚力に合わせて走らせるとかスパルタすぎです。あとウワバミさんはサイが引っ張っている箱の中かな。 動物園メンバーは、蛇、ライオン、ゴリラ、チーター、サイ、狼、人間×2、と、それを空中輸送する鷹が一匹。蛇程度なら微々たるものでしょうが、ゴリラ(130〜200kg)、ライオン(150〜250kg)、サイ(2000〜3000kg)あたりはきつそうですね。鷹の体重がオオタカの成鳥で0.8kg程らしいので、自分の体重の3000〜4000倍近い重量を運ばされているタカヒロほんと拷問状態ですね。これは週刊少年ジャンプだったら規制されかねないいじめの描写だよ。 水族館では魚類の方々が海中で十刃会議をしていました。敵の組織に階級付けがあると仲間内の足の引っ張り合いが発生するのもジャンプでは王道展開。 シャチにNo. 2の座を取られて怒っているサメの人は、カニやセイウチよりも格下に位置づけられていることは気にはしないのでしょうか。カニはともかくセイウチは動物としては群れでホッキョクグマと戦えるほどの強さはありますが、しかし人型のセイウチというのはやはり負けキャラとしてのイメージが… ノイトラポジションだったサメさんが早くもお亡くなりになられましたが、この水族館幹部メンバーと園長が連れて行った動物たちとが戦うことになるんでしょうね。個人的にはバトル展開には期待していないのでその辺はどうでもいいのですが、ただ一つだけ、マダコ(触手属性)とウワバミさんの組み合わせでの戦いがあるのかということがとても気になっています。メス枠同士でウワバミ V.S マグロとかいうのはあんまり期待してないです。というか、タコ人間っていったらそれしかないだろ。 SWOT 杉田先生、ほんと裸ローレグが好きね。 倒藤戦では偶発的に目覚めたものの、いまだカクゴの力を使いこなせずにいる学崎の前に現れた二年の強豪二人。エドモンド本田を10階からの投身自殺に追いやったところで、今度は早くもカクゴを身につけた闇暗が参戦してきました。って校舎が10階もある学校ってすごいな。