くず鉄作りの海 - ジャンプ感想ログ(2011/1)

2011/1/28


ジャンプ感想(2011年08号)


ONE PIECE

人魚のみなさんはいぬまるくんと一緒で、基本下半身には何も身につけず露出させていますが、パッパグのお店の服はスカート以外もちゃんと上下そろっているんでしょうか。魚人の雌用の服もあるとは思いますが、そっちはそっちであまり人間の体型に合わせた服とかなさそうですし。
そう考えると、魚人って種別の違いでSサイズとかキングサイズどころの話じゃないレベルの体型の差違が出てきますよね。腕を通す袖の数すら標準化できないんだから。

そういえば、魚人の雌って作中に出てきたことはありましたっけ。



トリコ

チュパリーという名前に反応した人は結構いるんじゃないでしょうか。むきゅー。

前菜から始まり最後は死へと続くフルコース。いかにも『トリコ』らしい食のフルコースにちなんだ刑罰。前菜の刑とか普通に飯は食わせてもらえているんだからあんまり刑罰にはなっていないんじゃないかと思っていたら、最終的には殺すのかよ!インペルダウン以上に露骨に囚人を苦しめて殺すことが目的の監房となっています。

「スープ」の尋常じゃなく不味い食事というのは、雑草からグロテスクな猛獣まで大概の物は美味しく食べることができるグルメ世界では逆に料理人に高い技術が必要とされそうですね。今まで『トリコ』世界で不味い食べ物ってほとんど出てきたこともなかったし。『銀魂』の卵焼きみたいなのが出てくるんでしょうか。囚人のために毎日、高度な料理の腕で不味い食事を作り続けなければいけない料理人の方もきつそうです。穴を掘って、掘り終えたらまた元通り埋める行為をくり返しやらされる拷問を受ける囚人のような気持ちになりそうです。
あと、不味い食事を作らされる料理人たちは、やっぱりちゃんと不味い食事になっているか確かめるために自分で味見もさせられているのかな。囚人よりも罪のないこの人達の方が不幸ですね。



保健室の死神

「息子」ってことは男の子なのか。初期に少年ぽい格好で登場した操とはまた対照的ですね。この真理也の息子も今回のシリーズが終わったら操と同じようにレギュラー入りしてショタキャラ要素となるのかな。
ハデス先生やアシタバらメインキャラにはそういう要素は入れてこないものの、操やロリ校長やドジっ子ニーソなど、脇役にはしっかりと狙った要素を入れてきますね。

ところで三途川先生の「腹に抱えている物体」っていう発言がなんか怖いな。赤子を見て「肉塊」と言うのに近いというか。肉塊的な呼ばわりをされた子の方もなんか三途川先生に聞こえないようにぽそぽそと言ってますけど、「あのババアこええよ」とか言ってるのかな。

「狂愛(マニア)」、「美愛(エロス)」、「友愛(ストーゲ)」、「遊愛(ルダス)」と、自称”人間を救いたい”愛戦士の登場です。とりあえずロリッ子が美愛(エロス)担当というのはどういうことなのか140文字以内で説明してほしい。あと友愛(ストーゲ)の方は昔、十刃とかなされていませんでしたか。



逢魔ヶ刻動物園

まさか園長の中ではライオンを殴る→解呪が進む、という構図はできていませんよね。園長もうやめて!とっくにシシドのライフはゼロよ!
館長もそうでしたが、動物化していた体は徐々に部分的に元に戻るから、その途中段階はやっぱりなんとも気持ち悪くなっちゃいますね。でも館長のあのフジツボヘルメットのセンスはやっぱりどうかと思う。



ぬらりひょんの孫

切り裂き怪人のマントの下には今までに狩り取ってきた女達のマスクが…
どうやら怪人の正体は世間にはびこる弱小マスクマンたちを駆逐するために現れた完璧超人のようです。
襲うだけでなくコレクションとして後生大事に取っておくあたりは、倒した相手の魂を人形に保管し続けた『ジョジョ』のダービー・弟にも似たところがありますね。落ち着いてきたらコレクションの女の子の顔とお話ししたり、化粧をさせてあげたりして楽しもうとか思っているのかもしれません。
ところで、この怪人は見たところ若い女性(女子高生)しかハンティングしていないようなのですが、リクオが普通にハンティングされかけているのはどういうことなんでしょう。昼のリクオはショタ属性キャラだから怪人的にもぎりぎりオッケーてことでしょうか。

猩影「親父…かりるぜ、あんたの力…」

猩影くんの父親って、あのムチにかなり格好悪い殺られ方をした人だったことを思い出すと、あんまりお父上の力は借りない方がいいんじゃないかって気もしてしまいます。



めだかボックス

球磨川は当初は何を考えているか見当もつかない不気味なキャラで通されていましたが、こうして段々表の顔が剥げてくると意外と感情豊かな子だったということが分かってきました。日之影やめだかに散々にどつかれても感情を表に出すことはしなかったのに、物理攻撃ではなく精神的な攻めをされると弱いのかな。逆に自分が精神的な揺さぶりをかけられると崩れやすいタイプですか。まあ、本当に感情がないキャラだと言い切られてしまうとリアリティが欠けて逆に安っぽくなってしまうので、常識的な範疇からは逸脱はしていても人間的な感情があった方が話としては深みが出ると思います。
ただ、このまま得体の知れないキャラで通してきた球磨川がいきなりキャラ崩壊してしまうのは面白くないので、”崩れたキャラの作り直し”はしっかりとやってきてほしいところです。
それにしても「少年ジャンプ」発言を初めとして、『スケットダンス』のロマン並みにメタ発言が多くてあぶなっかしい人たちです。

江迎の”腐敗”のマイナスが「何の役にも立たない能力」と言われた時から気になってはいたのですが、ちゃんと「発酵」のこともフォローしてくれたのはほっとしました。腐敗も発酵も化学現象としては全く同じもの、結果が人間にとって役に立つか立たないかで区別されているだけですし。



LIGHT WING

11発はさすがに殴りすぎだと思うんだ。大事なことを伝える前に吏人くんが物理的に壊されちゃうよ。推理小説なんかだと、被害者が怨恨を持つ犯人達に一人人傷ずつ刺されるとか、そういう殺され方をすることはありますが。

次々とチームメイトにいたらしい新キャラたちと名前負けが心配になるニックネームたち。なんとも厨二病と言われることを微塵も恐れない思い切ったネーミングを連発してきました。『黒子』の”鉄心”や”悪童”もスポーツの世界とは思えない派手なニックネームだなと思っていたのですが、さすがにこれには負けますね。
本当だったら一試合ごとに少しずつチームメイトの能力を開花させていく、というつもりだったのでしょうけど、やはり打ち切りによる急ぎが入ってしまっているのかな。対戦高校名も、瑛尾(AB)、椎手(CD)、家藤(EFG)、と、投げやり感あふれる名前に仕上がっています。


2011/1/20


ジャンプ感想(2011年07号)


べるぜバブ

修行パートはジャンプではシリアス、ギャグを問わずお馴染みの光景なのですが、男鹿が今敵対している相手というのが人間の力は通じないであろう存在であることを思い出すと、地道に石を割ったりしている行為にはあまりわくわく感は持てないですね。ここから『天上天下』みたいに気の力を使い始めてとんでもないことになったりはしないよね。それでも『天上天下』はそうなるまでに段階を踏んでいたしなあ。岩を割れるようになっても魔族と戦うのは無理だよね。
修行によって男鹿単体の能力が上がる→べる坊を装備した男鹿の能力も上がる→リアル悪魔とも互角に戦えるくらいの強さになる。という道筋を予定しているのかな。

ところで男鹿が最後にやっためり込みパンチって、素手で岩を割るよりも高度な技術なんじゃないでしょうか。坊主の人の頭骨がスイカのように割れ砕けてなければ、人の頭部を介してその下の岩だけを割るという達人クラスの技を見せてますよね。



ONE PIECE

リクエスト「ビビがシャム猫の監督の下、王宮のお風呂掃除に汗をかいているところ」P.N.(本名)服部ジャンバティスト哲

なぜに王女がお風呂掃除を…?というか、絶対狙ってるだろこれ。純真な少年少女が王女様が泡まみれになってお風呂掃除をするシチュエーションに意味を感じるとは思えませんし。尾田先生もその辺の主旨はよく理解してビビに薄い衣服を着せていますよね。
ところでリクエスト人の服部ジャンバティスト哲って名前、どっかで見たようなと思ったらジャンプの編集部の人じゃないですか。内輪のリクエストかよ!わざわざ「本名」って付けてあるから本物なんでしょうね。このリクエスト、もう完全に確信犯じゃないですか。

ところで、パッパグはケイミーに立派に調教されてるよね…



BLEACH

一護が力を取り戻すのは当然の流れだからいいですけど、さらに無条件で新能力まで追加されるって、いくら主人公とはいえ優遇されすぎじゃないのかな。力を失う前の一護は、すでに尸魂界では隊長格が束になってもかなわないであろうところまで強くなっていたのに、そのうえさらに新しい力まで上乗せされるなんて、ピクルに武術を習得させるようなものじゃないですか。
もっとも、藍染戦終盤の一護は強くなりすぎた感もあるので、死神の力は取り戻せるものの以前よりも弱体化される可能性はありますね。

虚の影響によって自分たちに生まれつきそなわった能力を「疎ましい能力」と言い、一護に受け渡しすることで普通の人間に戻ろうとしている銀城たち。「疎ましい能力」とか言うわりにはノリノリで剣とか出したりしてますけどね。この人絶対自分の剣に名前とか技名とか付けてるよ。
でも自分たちの能力をディスったうえで、「これをお前がいただくのは悪い話じゃないだろ」って交渉の仕方としてはどうなんでしょう。まあ銀城さんも完現術のいいところだけを説明して、虚の力が根元であることから起きているであろうデメリットについては一切話していないですけどね。一護の虚化でも度々体を乗っ取られそうになったり暴走しかけたりしていたのだから、当然、完現術の力の受領にも副作用は何かあるはずだよね。



トリコ

コーラといっても『トリコ』世界の架空の液体なのだから、ファーストフード店に出てくる炭酸飲料とは別世界の物であることは分かるのですが、しかしなぜにコーラなのか。
トリコのフルコースの「ドリンク」欄はまだ空白ですから、場合によってはメロウコーラがここに入る可能性もありますね。そうなると、前菜にポップコーン、ドリンクにはコーラと、映画館のオトモみたいなジャンクフード率の高いフルコースになってきます。

「グルメ馬車」って正確にはソリなんじゃないだろうか。
「グルメ戦車」よりも「グルメ馬車」の方がはるかに凄いものが出てきましたね。
ところで動力源のことを考えると、グルメ馬車が通った跡に時々残される排泄物はとんでもないことになりそうですね。小さな集落程度だったら丸ごと埋め尽くされるんじゃないでしょうか。



エニグマ

「もっと近い場所に潜んでいる」と言われると、これが探偵物だとほぼ100%の確立で犯人はメンバーの中にいることになっちゃいますけど、エニグマの目的は別に完全犯罪でもないからそういう筋書きはないでしょうね。仮にメンバーの中にいるとしたら、消去法で一番怪しいのはシゲルだし。
当初、メンバーの中で一番「ふざけるな!犯人がこの中にいるかもしれないんだぞ!俺は一人で部屋に閉じこもってバリゲードでも作る!」的なことを言いそうだったのはタケマルくんでしたけど、実のところかなり仲間思いで協調性のある子でしたね。



逢魔ヶ刻動物園

なにげに社長のお金の渡し方かっこいいですね。


2011/1/8


ジャンプ感想(2011年05・06合併号)


NARUTO

うーん……復活怪人として出てきた以上、再不斬や白が因縁のあったカカシと思い出話をするのはまあ自然な流れでもあるのですが、これは正直やってほしくなかったなと思うところ。
白を忠実な道具として従え、冷徹非道に見えた再不斬が、白の死後になって初めて最後の最後に少しだけ涙を流して本心を見せたのがあのシーンの良かったところだったのに、それを今になってリプレイしたあげくに白に解説までしてしまったのは蛇足過ぎて興ざめしてしまうものがありました。
再不斬だってあの時は、白が死に、そして自分もこれで最期だと思ったから自分の心の内を吐き出したのに、それを死後になってわざわざ当人のいるところでしゃべられてしまうとか、逆に死者に辱めを与えているようなものじゃないんでしょうか。

血継限界+忍刀を相手に苦戦するカカシたちにさらにユニットを追加投入してきたカブト。前・忍刀七人衆が勢揃いとなりました。
雷影に折られた首切り包丁も再び再不斬の手に戻されたわけですね。水月はまた別の刀を探さないとね。
再不斬はいいとして、鮫肌やヒラメカレイは今は新しい持ち主の手にあるだろうから、刀使いがウリなのに得物無しで戦わされる人もいそうですね。忍だから忍術だけでも充分戦えるでしょうけど、愛刀をなくした刀使いって聞くと戦う前から彼らに負け戦ムードが漂ってきますね。



バクマン。

一応この漫画の作品世界って、現実の少年ジャンプともリンクしていて、『ONE PIECE』や『BLEACH』、『エニグマ』などの現ジャンプ連載作品も存在していることになっているんですよね。しかし作中で度々発表される連載順位にはそれらの作品がまったく登場しないから、なんだかおかしな感覚になりますね。エージやサイコーたちの作品が人気上位に入るってことは、実際に今ジャンプで連載している看板漫画がそれに負けたということになるのだから、そのまま作品名は出しにくいというのはあるのでしょうけど、この辺は『バクマン。』がパラレルワールドとして描かれている部分と現実とリンクしている部分がうまく整理されていなくてどうにももやもやしてしまいます。

中村先生、生徒見捨てるの早いなー。開始から一分とたたずに生徒(ガキ共)を皆殺しにする算段をしているとか。実際の作品として読んだらこんな風に展開超特急過ぎるだろうと突っ込みが入りそうですけど、作中作品で部分的にしか見せられないから要所要所の描写で分かりやすくしないといけないし、そこはまあしょうがないのかな。



めだかボックス

いくら球磨川にも感情があることが分かったからといって、そう簡単に感情を揺さぶれるだろうか、と、思ったら、すっげー揺さぶられてるよ!ちょっとスルーしただけで血涙流してるし!思わずページを1枚飛ばしてしまったのかと思ってしまいましたよ。すっごい寂しがりやだったんだね球磨川くん。
そして本気で人吉・母のことが好きだったらしい球磨川は、はたして人妻好きなのか、年上好きなのか、ロリコンなのか、白衣フェチなのか、どこにカテゴライズしたらいいのか悩むところです。

人吉に身に付いた視界ジャックは生きているのか死んでいるのかよく分からない存在になっている安心院さんから与えられたものでした。目はレンタルしているだけってことは、人吉はこれを返却したらまた目が見えなくなっちゃうのかな。「大嘘憑き」でなかったことにしたものは戻せないという前提が変えられないとしたら、展開の都合上、借りパクが決定されそうですね。



家庭教師ヒットマンREBORN!

ヘリコプターを操縦できる中学生、草壁くんはいったい何者なんだ。『ストーンオーシャン』でエンポリオもヘリコプターを操縦して「今のヘリコプターにはオート操縦機能があるから子供でも操縦できる」と言っていたけど、あいつ無免許で自動車も普通に運転するわパソコンも使えるわ拳銃も使えるわだったしなあ。

雲雀の「性欲を持て余す」的発言は、天野先生はそんなに雲雀とアーデルハイトの絡む薄い本を三日目に出させたいのでしょうか。



トリコ

最強の竜の牙を超一流の職人の手で包丁として仕上げたのだから、『トリコ』世界の常識で考えたら包丁が山を斬ったくらいのことは起きてもおかしくはないのですが、しかし今後、小松がこの物騒なウェポンを使って料理をするのかと思うとすごくヒヤヒヤしますね、回りのコック達の生命の心配とかで。
”軽く振ったら山が割れた”って、どう考えても調理道具としてはオーバースペックってレベルじゃないのですけど、それも許容範囲のこととして受け入れられる土壌が出来上がっているのは、これまで『トリコ』世界を丁寧に積み重ねてきた島袋先生の手腕によるところでしょうね。

ところで、こんな危ない物を未成年の女の子が手にしているところへ、何の警戒心も抱かずにフルティン状態で興奮しながら駆け寄ってきたトリコと小松は度胸が据わっていると言うべきなのか、それとも警戒心がなさすぎると言うべきなのか、それとも新しい性癖に目覚めていると言うべきなのか。あわてふためいたメルクがこれを振り回してでもしていたら、二人の松茸が切り落とされていてもおかしくなかったところです。



LIGHT WING

死んだ目をしたチームメイトに囲まれて「どうしてこうなった…」って顔をしている吏人の絵がなんともシュールですね。どんな記念撮影だ。

プロ視点から見ればシアンの言い分はわりと間違っていないですね。言い方を変えればチームの勝利のために個よりも全を尊重するという姿勢なわけだし。プレイ自体は正々堂々で、反則プレイで相手の選手にケガを負わせたりしているわけでもないし。もっともシアンのようにいちいち相手のチームメイトを罵倒していたら、相撲とかスノーボードみたいにマナー面で散々騒がれるでしょうけど。
サッカーが好きでもないのにチームを優勝にまで導ける才能があるだなんて、『バクマン。』でいえば平丸先生タイプですね。同じタイプなのにキャラクターの好感度にこうも差があるのは、シアンには平丸先生のようなダメキャラ要素が足りないからですね。そういう萌え要素も前面に押し出していれば、ユーシ×シアンのようなカップリングが作られたりしながら人気も出たことでしょうに。